効果効能

パナドールエクストラ500mgは、以下の症状の緩和に効果があります。

1. 頭痛・片頭痛
2. 筋肉痛
3. 月経痛
4. 歯痛・抜歯後の痛み
5. 関節痛
6. 発熱や風邪に伴う痛みや不快感

作用機序

パナドールエクストラ500mgには、以下の2つの有効成分が含まれており、それぞれが異なるメカニズムで症状を緩和します。

1. パラセタモール（アセトアミノフェン）

作用機序

• 鎮痛効果: 中枢神経系の痛みの信号を抑制することで、痛みを軽減します。
  具体的には、脊髄や脳でプロスタグランジンの生成を抑制する作用があるとされています。
  ただし、非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）と異なり、末梢での抗炎症作用はほとんどありません。

  • 解熱効果: 視床下部の体温調節中枢に作用し、体温を下げることで発熱を抑えます。
    これにより、発熱に伴う不快感が軽減されます。

特長 胃腸への負担が少ないため、NSAIDsを使用できない場合にも適応されます。 抗炎症作用は弱いものの、鎮痛・解熱効果に優れています。

2. カフェイン

作用機序:

• 鎮痛効果の増強: カフェインは、中枢神経系を刺激し、鎮痛効果を増強します。
  具体的には、脳内の血管を収縮させることで、特に片頭痛や緊張型頭痛における鎮痛効果を高めます。

• 覚醒作用: 疲労感や眠気を軽減し、集中力を高めます。
  これにより、痛みによる倦怠感や日中の活動への影響を軽減します。

特長: パラセタモールとの併用により、即効性と効果持続時間を向上させます。

効能効果のメカニズム

パラセタモールが痛みや発熱を直接緩和し、カフェインがその効果を増強することで、より迅速かつ効果的な症状緩和を実現します。 特に頭痛や片頭痛、筋肉痛など、軽度から中等度の痛みに適しています。

注意点

1. 用量の遵守 成人は1回1～2錠、4～6時間ごとに服用し、1日最大8錠まで。
2. 併用の制限 他のパラセタモール含有薬との併用は避けること。
3. 長期使用の回避 長期間の使用は肝機能障害や依存のリスクを高める可能性があります。

使用方法

パナドールエクストラ500mgの使用方法は以下の通りです。

使用方法

• 用量:
  通常、成人および12歳以上の子どもにおいて、1回1～2錠を服用します。

• 服用タイミング:
  痛みや発熱の症状が出た際に服用してください。症状が改善しない場合でも、最低4時間の間隔を空けて服用してください。

特定の症状に対する推奨用量

頭痛や片頭痛

• 1回1～2錠を服用し、必要に応じて4～6時間ごとに服用。

筋肉痛や月経痛

• 痛みが強い場合、1回2錠を服用し、4～6時間ごとに繰り返し服用可能。

発熱や風邪の症状

• 1回1～2錠を服用し、発熱が続く場合は4～6時間後に再度服用。

使用上の注意

1. 服用を忘れた場合
   忘れた場合、気づいた時点ですぐに服用してください。
   ただし、次回の服用時間が近い場合は、忘れた分を飛ばして通常のスケジュールを続けてください。
   2回分を一度に服用しないでください。

2. 過剰服用
   過剰摂取は肝機能障害やカフェイン中毒のリスクを高めます。
   誤って多量に服用した場合は、速やかに医療機関を受診してください。

3. 長期使用の回避
   長期間の連続使用は避け、症状が続く場合は医師に相談してください。

4. 他の薬剤との併用
   他のパラセタモール含有薬との併用は避けてください。

5. 空腹時の服用
   必ずしも食後に服用する必要はありませんが、胃腸が敏感な場合は食後の服用が推奨されます。-

子どもへの使用

• 12歳未満の子どもには通常、パナドールエクストラ500mgは推奨されません。

パナドールエクストラ500mgは、痛みや発熱を迅速に緩和する効果的な薬剤ですが、適切な用量と頻度を守ることで、安全に使用することができます。

服用頻度

1日4～6時間ごとに必要に応じて服用します。
1日最大8錠（4000mgのパラセタモール）を超えないようにしてください。

副作用

以下は、パナドールエクストラ500mgの主な副作用をまとめたものです。
副作用が現れた場合は、速やかに医師または薬剤師に相談してください。

一般的な副作用

• 吐き気
• 嘔吐
• 胃の不快感
• 不眠
• 神経過敏（カフェインによるもの）
• 動悸や心拍数の増加

まれに起こる副作用

• 発疹、かゆみ（アレルギー反応）
• 顔や喉の腫れ（アナフィラキシーの前兆）
• めまい
• 頭痛
• 胃痛や消化不良

重篤な副作用（まれだが注意が必要）

• 肝機能障害
  高用量のパラセタモール摂取により肝障害や肝不全を引き起こす可能性があります。
  症状: 黄疸（皮膚や白目の黄変）、倦怠感、食欲不振。

• 腎障害
  長期間または過剰摂取により腎機能が低下する可能性があります。

• カフェイン中毒
  症状: 過度の神経興奮、不眠、震え、耳鳴り、頻脈。

• 低血糖症（極めてまれ）
  糖尿病治療薬との併用で起こる可能性があります。

• 血液異常（まれ）
  白血球減少症、血小板減少症。

アレルギー反応

• アナフィラキシーショック
  症状: 呼吸困難、血圧低下、失神。

• スティーブンス・ジョンソン症候群（極めてまれ）
  症状: 皮膚の水疱形成、粘膜のただれ。

副作用が疑われる場合の対処法

• 軽度の副作用（吐き気、不眠など）は、服用を中止し、症状が改善するか確認してください。
• 重篤な副作用（肝障害、アナフィラキシー症状）が疑われる場合は、直ちに医療機関を受診してください。

注意点

• 用量を厳守し、過剰摂取を避けることで副作用のリスクを最小限に抑えることができます。
• 他のパラセタモール含有薬やカフェインを含む食品や飲料との併用は避けてください。

パナドールエクストラ500mgは、適切に使用すれば安全で効果的ですが、副作用のリスクを理解し、必要に応じて医療専門家に相談してください。

禁忌

以下の条件に該当する場合、パナドールエクストラ500mgの使用は禁忌です。

1. アレルギーに関する禁忌

• パラセタモールまたはカフェインに過敏症（アレルギー）がある方
  過去に発疹、呼吸困難、腫れ、ショックなどを経験した場合は使用を避けてください。

• その他の薬剤や製剤成分に対するアレルギーがある方
  本剤に含まれる添加物にも注意が必要です。

2. 健康状態に関連する禁忌

• 重度の肝機能障害のある方
  パラセタモールは肝臓で代謝されるため、肝機能が重度に低下している場合は使用できません。

• 重度の腎機能障害のある方
  腎臓の機能低下により、薬剤の排泄が遅れ、副作用のリスクが増加します。

• 慢性アルコール中毒の方
  アルコールとパラセタモールの併用は肝毒性のリスクを高めるため、禁忌となります。

• 不眠症や重度の神経興奮状態がある方
  カフェインがこれらの症状を悪化させる可能性があります。

• 重度の高血圧や心疾患のある方
  カフェインによる血圧上昇や心拍数増加が症状を悪化させる可能性があります。

3. 他の薬剤との併用に関する禁忌

• 他のパラセタモール含有薬との併用
  重複摂取により、パラセタモールの過剰摂取による肝障害のリスクが高まります。

• モノアミン酸化酵素（MAO）阻害薬の使用中または使用中止後2週間以内の方
  カフェインとの併用により血圧が急上昇する可能性があります。

• CYP450酵素を誘導する薬剤（リファンピシン、フェニトインなど）を服用している方
  パラセタモールの代謝が早まり、効果が減弱する可能性があります。

• 抗凝固薬（ワルファリンなど）の長期使用中の方
  パラセタモールの長期使用は、抗凝固作用を増強し、出血リスクを高める可能性があります。

4. 妊娠・授乳中の使用

• 妊娠中の方
  カフェインは胎児に影響を与える可能性があるため、医師の判断なしに使用しないでください。

• 授乳中の方
  カフェインが母乳を通じて乳児に移行し、不眠や興奮を引き起こす可能性があります。

注意点

禁忌事項に該当する場合は、代替薬を医師に相談してください。
また、疑問がある場合は必ず医療専門家に相談し、安全な服用を心がけてください。

使用注意

パナドールエクストラ500mgを安全かつ効果的に使用するために、以下の点に注意してください。

健康状態に関する注意

1. 肝機能障害のある方
   パラセタモールは肝臓で代謝されるため、肝機能が低下している場合、肝障害のリスクが高まります。
   定期的な肝機能検査が必要です。

2. 腎機能障害のある方
   腎機能が低下している場合、薬剤の排泄が遅れ、副作用のリスクが増加します。

3. アルコール依存症の方
   アルコールと併用すると肝毒性が増加するため、服用を避けてください。

4. 不眠症や神経過敏のある方
   カフェインが症状を悪化させる可能性があるため、服用時間や用量に注意が必要です。

5. 高血圧や心疾患のある方
   カフェインによる血圧上昇や心拍数増加が、症状を悪化させる可能性があります。

6. 妊娠中・授乳中の方
   カフェインは胎児や乳児に影響を与える可能性があるため、医師に相談してください。

他の薬剤との併用に関する注意

1. 他のパラセタモール含有薬との併用を避ける
   重複摂取により、過剰服用となるリスクが高まります。

2. 抗凝固薬（ワルファリンなど）
   長期使用により出血傾向が高まる可能性があります。
   使用する場合は医師に相談してください。

3. CYP450酵素誘導薬（リファンピシン、フェニトインなど）
   パラセタモールの代謝が早まり、効果が減弱する可能性があります。

4. モノアミン酸化酵素（MAO）阻害薬
   カフェインとの併用により血圧が急激に上昇する可能性があります。
   使用中止後2週間以内も注意が必要です。

5. 他のカフェイン含有製品
   過剰なカフェイン摂取は、不眠、動悸、神経過敏を引き起こす可能性があります。

用法・用量に関する注意

1. 適切な用量を守る
   成人は1回1～2錠を4～6時間ごとに服用し、1日最大8錠を超えないようにしてください。

2. 服用間隔を守る
   1回の服用後、最低4時間以上の間隔を空けて服用してください。

3. 長期使用を避ける
   症状が改善しない場合は医師に相談し、長期間の連続使用を避けてください。

日常生活における注意

1. アルコールの摂取を控える
   アルコールと併用すると肝毒性のリスクが増加します。

2. 運転や機械操作に注意
   めまいや集中力低下が生じることがあるため、服用後の運転や危険な作業は避けてください。

3. 夜間の服用を控える
   カフェインが不眠を引き起こす可能性があるため、夜間の服用は避けてください。

副作用が現れた場合の対処

• 軽度の症状（吐き気、めまい、不眠など）: 服用を中止し、症状が改善するか確認してください。
• 重篤な症状（黄疸、呼吸困難、発疹など）: 直ちに医師に連絡し、緊急の対応を受けてください。

パナドールエクストラ500mgは、正しい用量・用法で使用することで安全に症状を緩和できます。

併用禁忌

1. 他のパラセタモール含有薬
   パラセタモールの過剰摂取により、肝障害のリスクが増加します。

2. モノアミン酸化酵素（MAO）阻害薬
   例: セレギリン、イソカルボキサジドなど。
   カフェインとの併用で血圧が急激に上昇する可能性があります。使用中止後2週間以内も禁忌。

3. アルコール大量摂取
   アルコールとの併用は肝毒性のリスクを著しく高めるため禁忌。

併用注意

パラセタモール(アセトアミノフェン)に関連する併用注意

1. 抗凝固薬
   例: ワルファリンなど。
   長期使用により、抗凝固作用が増強され、出血のリスクが高まる可能性があります。

2. CYP450酵素誘導薬
   例: リファンピシン、フェニトイン、カルバマゼピンなど。
   パラセタモールの代謝が促進され、効果が減少する可能性があります。

3. 肝毒性を増加させる薬剤
   例: イソニアジド（抗結核薬）など。
   肝障害のリスクが増加します。

4. 糖尿病治療薬
   血糖値への影響が報告される場合があるため注意が必要です。

カフェインに関連する併用注意

1. 他のカフェイン含有薬や飲料
   過剰摂取により、不眠、神経過敏、動悸などの副作用が強まる可能性があります。

2. 降圧薬
   カフェインが血圧を上昇させるため、降圧効果を弱める可能性があります。

3. 中枢神経刺激薬
   例: メチルフェニデートなど。
   神経興奮が強まり、不安や不眠を引き起こす可能性があります。

4. β遮断薬
   例: プロプラノロールなど。
   カフェインがこれらの薬の効果を減弱させる可能性があります。

5. 抗うつ薬（選択的セロトニン再取り込み阻害薬：SSRI）
   例: フルオキセチンなど。
   カフェインの代謝が遅れ、副作用が増加する可能性があります。

保管方法

1. 室温(15～30℃)で保管してください。
   この薬剤は、室温範囲内(15～30℃)で保管することが推奨されます。
   極端に高温や低温の環境では薬剤の品質が損なわれる可能性がありますので、適切な室温での保管を心掛けてください。

2. 湿気を避け、乾燥した場所に保管してください。
   湿気は薬剤に悪影響を与える可能性があるため、湿気の少ない乾燥した場所に保管してください。
   湿気の多い場所に置くと、薬剤の効果が低下することがありますので、注意が必要です。

3. 直射日光を避け、遮光した状態で保管してください。
   直射日光が当たる場所では、薬剤の成分が劣化する可能性があります。
   日光が直接当たらない遮光された場所に保管し、薬剤が光にさらされない様にしてください。

4. 子どもの手の届かない場所に保管してください。
   薬剤を誤って飲み込んでしまわない様に、必ず子どもの手が届かない安全な場所に保管してください。
   子どもの安全を守るためにも、薬剤を高い場所や鍵のかかる場所に保管することをおすすめします。

5. 元の容器または包装のまま保管し、他の容器に移し替えないでください。
   薬剤は、元の容器または包装のままで保管してください。
   別の容器に移し替えると、薬剤の品質が保たれない可能性があるため、必ず指定された容器に保管してください。

6. 使用期限を過ぎた薬剤は使用せず、適切に廃棄してください。
   使用期限が過ぎた薬剤は効果が保証されませんので、絶対に使用しないでください。
   使用期限が切れた薬剤は適切な方法で廃棄し、無駄に使用しない様にしましょう。

7. 錠剤の変色や変形が見られた場合は使用しないでください。
   薬剤に変色や形が崩れている場合、薬剤が劣化している可能性があります。
   その様な場合は使用を避け、医師や薬剤師に相談してください。

8. 浴室やキッチンなど、湿気の多い場所での保管は避けてください。
   浴室やキッチンは湿度が高くなることが多いため、薬剤の保管には不適切です。
   湿気による品質劣化を防ぐため、乾燥した場所に保管する様に心掛けてください。

9. 冷蔵庫や冷凍庫での保管は避けてください。
   この薬剤は冷蔵庫や冷凍庫で保管する必要はありません。
   冷温環境では薬剤の成分が変質する可能性があるため、常温での保管が最適です。

10. 他の薬剤と混ぜて保管しないでください。
    薬剤を他の薬剤と混ぜて保管すると、予期しない化学反応が起こる可能性がありますので、必ず別々に保管してください。
    薬剤ごとに適切な保管方法を守ることが重要です。