セフィキシムの成分画像
  • カナ
    セフィキシム
  • 英語名
    Cefixime
  • 化学式
    C16H15N5O7S2
  • 分子量
    453.4496 g/mol

セフィキシムが効く感染症

セフィキシムは、広範囲の細菌に効果を示す経口抗生物質で、セフェム系と呼ばれる抗生物質のグループに属しています。
多くの感染症の治療に使用され、細菌の細胞壁形成を阻害することで細菌の増殖を防ぎます。

セフィキシムは、様々な細菌性感染症に対して効果を発揮します。
主な対象となる感染症には以下のようなものがあります。

  • 咽頭炎・扁桃炎:のどの痛みや腫れ、発熱などの症状を引き起こす感染症です。

  • 中耳炎:耳の中に細菌が侵入して起こる感染症で、耳の痛みや聴力低下などの症状が現れます。

  • 気管支炎:気管支に炎症が起こり、咳や痰が長引く症状です。

  • 皮膚感染症:皮膚や皮下組織に細菌が侵入して起こる感染症で、発赤や腫れ、痛みなどの症状が見られます。

  • 尿路感染症:膀胱や尿道に細菌が侵入して起こる感染症で、排尿時の痛みや頻尿などの症状が現れます。

上記の感染症にはセフィキシムが効果的ですが、ウイルスや真菌による感染症には効果がありません。

服用量や頻度は患者の年齢や体重、感染の重症度によって異なります。

セフィキシム使用時の留意点

セフィキシムを服用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • アレルギー反応
    セフェム系抗生物質にアレルギーがある人は使用できません。
    過去に薬物アレルギーを経験したことがある場合は、必ず医師に伝えましょう。

  • 腎機能障害
    腎臓の働きが弱っている場合、薬の排出が遅くなる可能性があるため、用量調整が必要になることがあります。

  • 妊娠・授乳中の使用
    妊娠中や授乳中の方は、医師と相談の上で使用するかどうか決める必要があります。

  • 腸内細菌叢への影響
    抗生物質の使用により腸内の善玉菌も減少した場合、下痢などの消化器症状が現れることがあります。

セフィキシムの副作用と対処法

セフィキシムの主な副作用には以下のようなものがあります。

  • 消化器症状:下痢、腹痛、吐き気などが現れることがあります。

  • 皮膚症状:発疹やかゆみが出ることがあります。

  • アレルギー反応:じんましんや息苦しさなどのアレルギー症状が現れることがあります。

  • 肝機能への影響:まれに肝機能障害を引き起こすことがあります。

  • 血液系への影響:白血球減少や血小板減少などが起こる可能性があります。

これらの症状が現れた場合は、速やかに医師や薬剤師に相談しましょう。
特に重篤なアレルギー反応の場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。
医師の指示に従い、疑問や不安がある場合は遠慮なく相談しましょう。

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有効成分
セフィキシム

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    セフィキシムは何の薬ですか?
    回答:

    セフィキシムは、第三世代のセフェム系抗生物質であり、細菌感染症の治療に使用されます。
    主に呼吸器感染症、耳の感染症、尿路感染症、淋病などに効果があります。
    この薬は、細菌の細胞壁合成を阻害することで、細菌を殺す作用を持っています。
    細菌の細胞壁は、ペプチドグリカンという物質で構成されており、セフィキシムはこの合成を妨げることで、細菌の増殖を阻止します。

  • 質問:
    セフィキシムの何世代の抗生物質ですか?
    回答:

    セフィキシムは第三世代のセフェム系抗生物質に分類されます。
    第三世代のセフェム系抗生物質は、グラム陽性菌やグラム陰性菌に対して強い効果を持ち、広範囲の細菌に対して有効です。
    これにより、重篤な感染症や広範囲の細菌感染症に対して使用されることが多いです。

  • 質問:
    セフィキシムの効果は何ですか?
    回答:

    セフィキシムは、急性気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症、中耳炎、膀胱炎や腎盂腎炎などの尿路感染症、淋病などの治療に効果的です。
    また、特定の腸管感染症や皮膚感染症にも使用されることがあります。
    セフィキシムは細菌の細胞壁合成を阻害し、細菌を殺すことでこれらの感染症を治療します。

  • 質問:
    セフィキシムの小児への効果は何ですか?
    回答:

    セフィキシムは小児にも使用されることがあり、特に中耳炎や咽頭炎、扁桃炎、尿路感染症などの治療に効果的です。
    小児用に適した細粒やカプセルの形で提供され、用量は体重に基づいて調整されます。
    小児に対しても、成人と同様に細菌の細胞壁合成を阻害することで効果を発揮します。

  • 質問:
    セフィキシム細粒は何の薬ですか?
    回答:

    セフィキシム細粒は、主に小児向けに処方される製剤です。
    これは、飲みやすさを考慮しており、体重に応じた適切な用量で感染症の治療に使用されます。
    主に中耳炎、咽頭炎、尿路感染症などの小児感染症に効果的です。
    セフィキシム細粒は液体に懸濁して(液体に混ぜて)服用も可能です。

  • 質問:
    セフィキシムの先発薬は何ですか?
    回答:

    日本国内では、セフィキシムの先発薬は「セフスパン」の商品名で処方されます。
    セフィキシムは第三世代のセフェム系抗生物質であり、広範囲の細菌感染症に対して効果的で、尿路感染症、中耳炎、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、淋病などの治療に使用されます。
    また、特にペニシリン耐性菌に対して有効であるため、抗生物質耐性が問題となる現代において非常に重要な薬です。

  • 質問:
    セフィキシム水和物の一般名は何ですか?
    回答:

    セフィキシム水和物が一般名で、第三世代のセフェム系抗生物質に分類されます。
    この成分は、主に細菌の細胞壁合成を阻害することで細菌を殺す効果を持っています。
    セフィキシムは、カプセル、細粒の形で提供され、様々な感染症の治療に使用されます。
    医療現場では、特に慢性気管支炎や急性中耳炎などの治療に広く使用されており、処方薬としてのみ利用可能です。

  • 質問:
    セフィキシムとフロモックスの違いは何ですか?
    回答:

    セフィキシムとフロモックス(セフカペンピボキシル)は、どちらもセフェム系抗生物質の第三世代に分類されます。
    フロモックスは、セフィキシムに比べてグラム陽性菌に対しても効果が強いことが特徴です。
    一方、セフィキシムは特にグラム陰性菌に対して強い効果を持っているという違いがあります。

  • 質問:
    セフィキシムは膀胱炎に効きますか?
    回答:

    セフィキシムは膀胱炎の治療に有効です。
    膀胱炎は主に大腸菌などのグラム陰性菌によって引き起こされることが多く、セフィキシムはこれらの細菌に対して強い効果を発揮するためです。
    医師の指示に従い、適切な用量と期間で服用するようにしましょう。

  • 質問:
    セフィキシムは淋菌に有効ですか?
    回答:

    もちろん、セフィキシムは淋病の治療に有効です。
    セフィキシムは、細菌の細胞壁合成を阻害することで、淋菌の増殖を抑制するためです。
    特に、ペニシリン耐性の淋菌株に対しても効果があるため、第一選択薬として使用されることが多いです。

  • 質問:
    セフィキシムの商品名は何ですか?
    回答:

    セフィキシムの代表的な商品名には「セフスパン」があります。
    セフスパンは日本国内における代表的な商品名で、広く知られています。
    セフィキシムの有効成分を含み、様々な感染症に対する治療薬として医療現場で利用されています。
    セフィキシムは、第3世代の経口用セファロスポリン系抗生物質であり、広範囲の細菌感染症の治療に使用されます。
    具体的には、呼吸器感染症、尿路感染症、耳鼻咽喉科感染症、そして皮膚および軟部組織感染症の治療に効果的です。

  • 質問:
    セフィキシムの主な副作用は何ですか?
    回答:

    セフィキシムの主な副作用には、消化不良、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐などがあります。
    さらに、重篤な副作用として、アナフィラキシーショックや重篤な皮膚反応、偽膜性大腸炎などが報告されています。
    また、血液異常や肝機能障害もまれに起こることがあります。
    これらの副作用が現れた場合は、直ちに医師に相談するようにしましょう。

  • 質問:
    セフィキシムは抗生物質ですか?
    回答:

    セフィキシムは抗生物質です。
    具体的には、第3世代の経口用セファロスポリン系抗生物質に分類されます。
    セフィキシムは、細菌の細胞壁合成を阻害することで、広範囲の細菌感染症の治療に有効です。
    主にグラム陽性およびグラム陰性の細菌に対して効果があり、呼吸器感染症、尿路感染症、耳鼻咽喉科感染症、皮膚および軟部組織感染症などに使用されます。
    セフィキシムは、細菌の細胞壁合成を阻害することで、その増殖を抑制します。
    この作用により、感染症の治療において使用されます。

  • 質問:
    セフィキシムの飲み方はありますか?
    回答:

    セフィキシムは、通常、経口で摂取し、食事の有無にかかわらず服用できます。
    カプセルや細粒の形態があり、特に小児向けには懸濁液として提供されることが多いです。
    規定の用量を守り、治療期間を完了することが重要です。
    セフィキシムの服用方法は医師の指示に従うようにしましょう。

  • 質問:
    セフィキシムと他の抗生物質との違いは何ですか?
    回答:

    セフィキシムと他の抗生物質との違いは、まず、セフィキシムは第3世代のセファロスポリン系抗生物質であり、広範な抗菌スペクトルを持ちます。これに対して、ペニシリン系や第1世代のセファロスポリン系抗生物質は、主にグラム陽性菌に対して効果的です。
    次に、耐性機構に関しても違いがあります。
    セフィキシムは、β-ラクタマーゼ産生菌に対しても比較的安定しており、これらの酵素による分解を受けにくい特徴があります。
    一方、ペニシリン系抗生物質や第1世代のセファロスポリン系抗生物質は、β-ラクタマーゼによる分解を受けやすく、耐性菌に対しては効果が低下する場合があります。
    さらに、薬物動態においても差異があります。
    セフィキシムは経口投与が可能であり、消化管から良好に吸収されますが、いくつかのペニシリン系抗生物質は、頻回の投与が必要な場合があります。

  • 質問:
    セフィキシムを服用する際の注意点は何ですか?
    回答:

    セフィキシムを服用する際には、アレルギー反応に注意が必要です。
    ペニシリンや他のセフェム系抗生物質にアレルギーがある場合は、医師に知らせるようにしましょう。
    また、腎機能障害がある場合は用量調整が必要です。
    さらに、セフィキシムは一部の血液検査結果に影響を与える可能性があるため、検査を受ける時には医師に伝えてください。

  • 質問:
    セフィキシムの適切な投与量はどれくらいですか?
    回答:

    セフィキシムの適切な投与量は、患者さんの年齢、体重、感染症の種類および重症度により異なります。
    成人の場合、一般的には1日あたり100~200mgが推奨されており、これを1日12回に分けて服用します。
    重症又は効果不十分の場合は、1日400mgを1日2回に分けて服用します。
    小児の場合、体重に基づいて用量が決定されます。
    通常、小児用のセフィキシム細粒は、1日あたり3~6/kgで計算され、これを2回に分けて投与します。
    腎機能障害のある患者さんの場合、用量の調整が必要です。

  • 質問:
    セフィキシムの薬価はどれくらいですか?
    回答:

    セフィキシムの日本国内における薬価は、製剤の種類や製造メーカーによって異なります。2024年4月の薬価改定後、セフスパンカプセル100mg(先発品)の薬価は、1カプセルあたり約87.4円です。
    また、セフスパン細粒50mgの場合、1gあたりの薬価は約44.5円です。
    これらの価格は定期的に見直されるため、最新の情報については、医師や薬剤師に確認するようにしましょう。

  • 質問:
    セフィキシムの服用を忘れた場合はどうすれば良いですか?
    回答:

    セフィキシムの服用を忘れた場合、まず、飲み忘れに気づいた時点でできるだけ早く服用します。
    しかし、次の服用時間が近い場合は、忘れた分をスキップし、次の定期服用の時間に通常量を服用してください。
    この際、二重に服用することは避けるべきです。
    これは、過剰摂取による副作用のリスクを避けるためです。
    心配な人は、服用時間を忘れないように工夫するようにしましょう。
    さらに、疑問や不安がある場合は、医療専門家に相談するのがおすすめです。

  • 質問:
    セフィキシムはどのようなメカニズムで効果を発揮しますか?
    回答:

    セフィキシムは、細菌の細胞壁合成を阻害することで効果を発揮します。
    具体的には、ペプチドグリカンという細菌の細胞壁の主要構成成分の合成を阻害します。
    これにより、細菌の細胞壁が弱くなり、細菌は自己を維持できなくなるため、最終的に死滅します。
    この作用により、セフィキシムは広範囲のグラム陽性およびグラム陰性細菌に対して有効とされています。