デソゲストレルの成分画像
  • カナ
    デソゲストレル
  • 英語名
    Desogestrel
  • 化学式
    C22H30O
  • 分子量
    310.473 g/mol

第3世代プロゲスチンの代表格デソゲストレル

デソゲストレルは、第3世代のプロゲスチン(合成黄体ホルモン)に分類される避妊薬成分です。
経口避妊薬の有効成分として使用されますが、その特徴的な性質から他の婦人科領域の治療にも応用されています。

デソゲストレルの主な用途はこちらです。

  • 低用量ピル
    エチニルエストラジオールと組み合わせて、低用量の経口避妊薬として広く使用されています。

  • プロゲスチン単剤ピル
    エストロゲンを含まない、プロゲスチンのみの避妊薬としても使用されます。

  • 子宮内膜症の治療
    症状の軽減に効果を示すことがあります。

  • 月経困難症の改善
    月経痛や過多月経の軽減に役立つ場合があります。

通常、21日間連続で服用し、7日間の休薬期間を設けます。
プロゲスチン単剤の場合は、休薬期間なしで連続服用することもあります。

デソゲストレルの作用メカニズム

デソゲストレルには、以下の作用があります。

  • 排卵抑制
    視床下部-下垂体-卵巣軸に作用し、排卵を抑制します。

  • 子宮頸管粘液の変化
    粘液を粘稠にし、精子の通過を妨げます。

  • 子宮内膜への影響
    子宮内膜を薄くし、受精卵に着床しづらくします。

  • 卵管運動の変化
    卵管の運動性を変化させ、受精の可能性を低下させます。

デソゲストレルの効果と特徴

デソゲストレルは、第3世代のプロゲスチンとして以下の特徴があります。

  • 高い選択性
    プロゲステロン受容体に対する選択性が高く、他のステロイド受容体への影響が比較的少ないです。

  • アンドロゲン作用の低さ
    第2世代のプロゲスチンと比べて、アンドロゲン作用が弱いため、にきびや多毛症への影響が少ないとされています。

  • 代謝への影響
    糖代謝や脂質代謝への影響が比較的少ないと考えられています。

  • 生物学的利用能
    経口投与後の吸収が良好で、安定した血中濃度が得られやすいです。

  • プロゲスチン単剤での使用
    エストロゲンを含まない避妊薬としても有効であり、エストロゲンに不耐性のある人にも使用できます。

デソゲストレルの副作用と注意点

一般的な副作用には以下があります。

  • 不正出血
  • 頭痛
  • 悪心
  • 乳房痛
  • 卵巣嚢胞
  • 気分の変化

以下の注意点にも留意しておきましょう。

  • 血栓症のリスク
    他の経口避妊薬と同様、血栓症のリスクがあります。
    特に喫煙者や高齢者では注意が必要です。

  • 乳がんとの関連
    長期使用による乳がんリスクの微増が報告されていますが、因果関係は明確ではありません。

また、デソゲストレルは血栓症の既往、重度の肝疾患、ホルモン依存性腫瘍などがある場合は使用できません。

デソゲストレルを含有する医薬品

ノベロンの商品画像
販売価格 1,980円~
1錠 52円~

ノベロンとは ノベロンは、低用量ピルとして広く知られる経口避妊薬で、ホルモン成分としてデソゲストレルとエチニルエストラジオールを含んでいます。 これらの薬は、メルクシャープアンドドームによって製造されており、避妊を目的として多くの女性に使用されています。 また、ジェネリック医薬品としてノベロンが存在し...

有効成分
エチニルエストラジオール デソゲストレル
フェミロンの商品画像
販売価格 2,480円~
1錠 65円~

フェミロンとは フェミロン・マーシロンは、経口避妊薬として広く使用されている低用量ピルです。 有効成分はデソゲストレルとエチニルエストラジオールで、これらのホルモンが協調して働くことで高い避妊効果を発揮します。 製薬会社はメルクシャープアンドドームで、特にアジア市場向けに開発されました。 フェミロン・マ...

有効成分
エチニルエストラジオール デソゲストレル
ノベヒールの商品画像
販売価格 1,880円~
1錠 36円~

ノベヒールとは ノベヒールは、マーベロンのジェネリック医薬品で、避妊を目的とした経口避妊薬です。 有効成分としてデソゲストレルとエチニルエストラジオールを含み、ホルモンの調整により妊娠を防ぐ効果を持っています。 ノベヒールは、日本国内外で広く使用されている経口避妊薬の一つであり、マーベロンの特許期間が...

有効成分
エチニルエストラジオール デソゲストレル
セラゼッタ0.075mgの商品画像
販売価格 2,780円~
1錠 60円~

セラゼッタ0.075mgとは セラゼッタ0.075mgは、有効成分であるデソゲストレル0.075mgを含有し、エストロゲンを含まない黄体ホルモン単剤のピルです。 ミニピルとは、黄体ホルモンのみを含む低用量の経口避妊薬を指します。 セラゼッタは、従来のピルと異なり、エストロゲンを含まないため、エストロゲン関連の副作用リスクが...

有効成分
デソゲストレル

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    デソゲストレルの効果は何ですか?
    回答:

    デソゲストレルは、第3世代の黄体ホルモンで、主に低用量ピルに含まれています。
    その主な効果は、排卵を抑制し、子宮頚管の粘液を変化させて精子の侵入を防ぎ、子宮内膜を受精しにくい状態にすることで避妊を実現することです。
    また、月経困難症の軽減にも寄与し、生理痛や生理不順の改善に役立ちます。
    デソゲストレルは、男性ホルモンの影響を抑えるため、ニキビや肌荒れの改善にも一定の効果が期待されます。
    ただし、服用には副作用のリスクが伴うことがあり、特に血栓症の危険性が指摘されているため、医師の指導のもとで使用することが大切です。

  • 質問:
    デソゲストレルは避妊に効果がありますか?
    回答:

    デソゲストレルは非常に高い避妊効果を持つ合成プロゲスチンです。
    低用量ピルに含まれ、排卵を抑制することで妊娠を防ぎます。
    さらに、子宮頚管の粘液を濃くして精子の通過を阻止し、子宮内膜を薄くすることで受精卵の着床を困難にします。
    正しく服用すれば、避妊効果は99%以上と非常に高いです。
    ただし、服用を開始してから8日後以降に確実な避妊効果が期待できるため、毎日同じ時間に服用することが重要です。
    また、飲み忘れがあると効果が減少するため注意が必要です。
    副作用として血栓症のリスクがあるため、医師の指導のもとで使用することが推奨されます。

  • 質問:
    デソゲストレルを飲むとホルモンバランスに影響がありますか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊ピルは、ホルモンバランスに影響を与えます。
    この薬は体内のプロゲステロンの働きを模倣し、排卵を抑制して避妊効果を発揮します。
    さらに、子宮頚管の粘液を濃くして精子の通過を防ぎ、子宮内膜を薄くして受精卵の着床を困難にします。
    また、デソゲストレルは男性ホルモンの作用を抑えるため、ニキビや肌荒れの改善に役立つことがあります。
    しかし、ホルモンバランスの変化により副作用が生じる可能性もあるため、使用は医師の指導のもとで慎重に行うことが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルの副作用は何ですか?
    回答:

    デソゲストレルは避妊効果が高い合成プロゲスチンですが、いくつかの副作用が考えられます。
    よく見られる副作用には、不正出血、吐き気、頭痛、乳房の痛み、腹痛、下痢、むくみなどがあり、これらは服用開始後のホルモン変化によるものです。
    さらに、重度の副作用として血栓症があり、これにはふくらはぎの痛みや腫れ、突然の息切れ、胸の痛み、視力の低下、片側のまひなどが含まれます。
    これらの重度の症状が現れた場合は、速やかに医師に相談することが大切です。

  • 質問:
    デソゲストレルは血栓症のリスクと関連がありますか?
    回答:

    デソゲストレルは、避妊ピルに含まれる合成プロゲスチンであり、一般的には血栓症のリスクは非常に低いとされています。
    特に、デソゲストレル単独のミニピルは、エストロゲンが含まれていないため、血栓症のリスクがほとんどないとされています。
    しかし、高用量のプロゲスチンを使用する場合や避妊以外の用途で使用する場合には、血栓症のリスクがわずかに増加する可能性があるとの研究もあります。
    そのため、デソゲストレルを含む避妊ピルの使用に際しては、自身の健康状態や他のリスク要因を医師と相談しながら慎重に進めることが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルの副作用で太りますか?
    回答:

    デソゲストレルの副作用として体重増加が報告されることがありますが、これは個人差が大きいです。
    一部の人では軽度の体重増加が見られることもありますが、他の人にはほとんど影響がない場合もあります。
    体重変化には様々な要因が関与しているため、デソゲストレルの服用だけで体重が増加するとは限りません。
    また、服用開始後のホルモン変化により、2~3ヵ月で身体が慣れ、副作用が軽減することが多いです。

  • 質問:
    デソゲストレルの成分は何ですか?
    回答:

    デソゲストレルは、合成プロゲスチンの一種であり、主に経口避妊薬に含まれる成分です。
    多くの経口避妊薬では、エストロゲン化合物(通常はエチニルエストラジオール)と組み合わせて使用されます。
    デソゲストレルは、排卵を抑制し、子宮頚管の粘液を濃くして精子の通過を防ぎ、子宮内膜を薄くすることで避妊効果を発揮します。
    また、男性ホルモンの作用を抑えることで、ニキビ治療や多毛症の改善にも利用されることがあります。

  • 質問:
    デソゲストレルを服用するメリットは何ですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む低用量ピルにはいくつかのメリットがあります。
    主な利点は、高い避妊効果で、正しく使用すれば避妊成功率は99%以上です。
    加えて、月経痛や月経前症候群(PMS)の症状を緩和し、月経周期を調整するのにも効果的です。
    過多月経の治療にも役立ち、アンドロゲン依存性の症状(例えばニキビや多毛症)の改善にも効果があるとされています。

  • 質問:
    デソゲストレルの価格はどれくらいですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊ピルの価格は、製品のブランドや種類によって異なります。
    一般的に、先発薬の場合、1シートあたり約4,000円~7,000円の範囲です。
    一方、後発薬(ジェネリック薬)の場合は、1シートあたり約1,500円~3,000円で購入できます。
    これらの価格は全額自己負担となることが多く、診察料や検査料が別途必要になることもあります。
    価格に関しては、医療機関や薬局によって異なるため、具体的な費用については処方する医療機関に確認することをおすすめします。

  • 質問:
    デソゲストレルはどこで購入できますか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊ピルは、日本では医師の処方が必要です。
    まず、婦人科や内科などの医療機関で診察を受け、医師から処方箋をもらう必要があります。
    処方箋を持って薬局でピルを購入することができます。
    また、最近ではオンライン診療を行っているクリニックも増えており、自宅にいながら診察を受けて処方箋を取得し、薬局で購入することも可能です。
    デソゲストレルを含むピルは、血栓症などのリスクがあるため、医師の指導のもとで使用することが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルを服用する際の禁忌は何ですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊薬には、いくつかの禁忌があります。
    以下の様な場合は服用を避けるべきです。
    ・デソゲストレルやエチニルエストラジオールに対する過敏症がある方
    ・エストロゲン依存性の悪性腫瘍やその疑いがある方
    ・未診断の性器出血がある方
    ・血栓症(静脈血栓症や肺塞栓症など)の既往歴がある方
    ・35歳以上で1日15本以上喫煙する方
    ・前兆を伴う片頭痛がある方
    ・重篤な肝障害がある方
    ・妊娠中または妊娠の可能性がある方
    ・授乳中の方も禁忌とされています。
    これらの条件に該当する場合は、デソゲストレルを含む避妊薬の使用を避け、医師と相談して他の避妊方法を検討することが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルと他の避妊薬の違いは何ですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊薬は、第三世代のプロゲスチンであり、男性ホルモンの作用を抑えてニキビや多毛症の改善に特に効果があります。
    これに対し、第二世代の避妊薬はレボノルゲストレルを含み、月経周期の調整に優れていますが、ニキビの改善には限界があります。
    また、第一世代の避妊薬はノルエチステロンを含んでおり、生理痛の緩和や経血量の減少には効果的ですが、現代のピルと比較すると副作用が多い傾向があります。
    避妊薬を選ぶ際には、これらの違いを理解し、自分に最適な選択をするために医師と相談することが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルのレビューや口コミはどうですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊薬に関するレビューや口コミは、利用者によって様々です。
    肯定的な意見としては、価格が手頃で、病院で処方されるよりも安価である点や、不正出血や嘔気が少なく快適に使用できることが挙げられます。
    また、ニキビや肌荒れの改善に役立っていると感じる人もいます。
    しかし、一部の利用者は体重増加や吹き出物が出ることがあると報告しており、飲み忘れると出血が起こることもあります。
    これらの体験は個人差が大きいため、使用を始める前に医師と相談することが重要です。

  • 質問:
    デソゲストレルは保険適用されますか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊薬は、日本では基本的に健康保険の適用外です。
    そのため、全額自己負担で購入する必要があります。
    避妊目的での使用の場合、診察料や検査料が別途かかり、価格は一般的に先発品で約4,000円~7,000円、後発品で約1,500円~3,000円です。
    ただし、デソゲストレルが月経異常症などの他の医療目的で処方される場合には、保険適用となることもあるので、詳しくは医師に相談するのが良いでしょう。

  • 質問:
    デソゲストレルはどのように服用しますか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊ピルは、月経の初日から5日以内に服用を始めるのが一般的です。
    1錠を毎日同じ時間に服用し、21日間続けます。
    その後、7日間の休薬期間を設け、その期間中に出血が見られることがありますが、これは通常の反応です。
    休薬期間が終了したら、新しいシートの服用を再開します。
    もし服用を忘れた場合、すぐに気づいた時点で1錠を飲み、2錠以上忘れた場合は、追加の避妊方法を検討する必要があります。

  • 質問:
    デソゲストレルを使用する際の注意点は何ですか?
    回答:

    デソゲストレルを使用する際は、いくつかの注意が必要です。
    まず、毎日決まった時間に服用することが大切です。
    飲み忘れがないように心がけましょう。
    また、吐き気や頭痛、むくみ、乳房の痛みなどの副作用が出ることがありますが、通常は2~3ヵ月で改善されます。
    さらに、血栓症などの重篤な副作用も考えられます。
    手足の痛みや腫れ、突然の息切れや胸の痛み、急な視力の変化などの症状が現れた場合は、すぐに医師に相談してください。

  • 質問:
    デソゲストレルの作用機序はどうなっていますか?
    回答:

    デソゲストレルは、主に排卵を抑制することによって避妊効果を発揮します。
    具体的には、卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体刺激ホルモン(LH)の分泌を抑えることで、卵胞の成長と成熟を阻害し、排卵を防ぎます。
    デソゲストレルは脳下垂体のGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)分泌を抑制し、その結果FSHとLHの分泌が減少します。
    これにより卵胞の発育が止まり、排卵が起こらなくなります。
    さらに、デソゲストレルは子宮内膜の増殖を抑えることで、月経量の減少や月経痛の軽減ももたらします。
    男性ホルモン(アンドロゲン)の作用を抑えるため、ニキビや多毛の改善にも寄与します。

  • 質問:
    デソゲストレルを服用するメリットは何ですか?
    回答:

    デソゲストレルを含む避妊薬を服用する主なメリットには、非常に高い避妊効果があります。
    正しく服用すれば、避妊の成功率は99%以上で、確実な避妊が可能です。
    また、月経痛や月経前症候群(PMS)の軽減、月経周期の安定化、過多月経の改善にも役立ちます。
    さらに、デソゲストレルは男性ホルモンの作用を抑えるため、ニキビや多毛症の改善にも効果が期待できます。

  • 質問:
    デソゲストレルはどのような状況で処方されますか?
    回答:

    デソゲストレルは、避妊以外にも多様な治療目的で使用されることがあります。具体的な処方例は以下の通りです。
    ・避妊:高い避妊効果を持つため、避妊の手段として使用されます。
    ・ニキビ:男性ホルモンの影響を抑えることで、ニキビの改善を図るために処方されることがあります。
    ・多毛:アンドロゲンの抑制作用により、多毛症の治療に用いられることがあります。
    ・月経困難症:子宮内膜の増殖を抑えることで、月経痛や過多月経の軽減を目的として処方されます。
    ・子宮内膜症:子宮内膜の増殖を抑える効果があり、子宮内膜症の症状を軽減するために処方されます。

  • 質問:
    デソゲストレルの効果はどのくらい持続しますか?
    回答:

    デソゲストレルの効果は、服用を続けている限り持続します。
    毎日、決まった時間に1錠ずつ服用することで、避妊やニキビ、多毛症、月経困難症、子宮内膜症などの症状に対して効果を発揮します。
    通常、服用を始めてから2~3ヵ月で効果が安定し、特にニキビや多毛症の改善には時間がかかることもあります。
    服用を中断すると、効果はすぐに消失するため、避妊や症状の管理を希望する場合は、規則正しく服用を続けることが必要です。