• カナ
    アジルサルタン
  • 英語名
    Azilsartan
  • 化学式
    C25H20N4O5
  • 分子量
    456.46 g/mol

アジルサルタンの効果と特徴

アジルサルタンは高血圧治療に用いられる薬です。
アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)のグループに属し、血圧を下げる効果があります。
この薬は1日1回の服用で済むため、飲み忘れが少なく、日常生活に組み込みやすいのが特徴です。

アジルサルタンは血管を収縮させるホルモンの働きを抑えることで、血管を広げます。
血管が広がると血液の流れがスムーズになり、血圧が下がります。
また、腎臓での塩分の再吸収を抑える効果もあるため、体内の余分な塩分や水分を排出しやすくなります。

この薬の効果は比較的早く現れ、服用開始から2週間程度で血圧の低下が見られることが多いです。
ただし、個人差があるため、効果の現れ方には違いがあります。

アジルサルタンの服用方法

アジルサルタンは通常、1日1回の服用です。
朝食後や就寝前など、決まった時間に飲むことが大切です。

錠剤は水またはぬるま湯で飲み込みます。
かみ砕いたり、割ったりせずに、そのまま飲み込むようにしましょう。

服用を忘れた場合、気づいたときにすぐに服用します。
ただし、次の服用時間が近い場合は、飛ばして次の分を通常通り服用してください。
絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

アジルサルタンと生活習慣

アジルサルタンを服用しながら、生活習慣の改善に取り組むことで、より効果的に血圧をコントロールできます。

まず、塩分摂取を控えることが大切です。
1日の塩分摂取量を6g未満に抑えるのが理想的です。
醤油やみそなどの調味料を減らし、素材の味を生かした調理を心がけましょう。

次に、適度な運動を習慣化することをお勧めします。
ウォーキングやジョギング、水泳など、有酸素運動を1日30分程度行うのが良いでしょう。
ただし、急に激しい運動を始めるのは避け、徐々に運動量を増やしていくことが大切です。

アルコールの摂取も控えめにしましょう。
アルコールは血圧を上昇させる効果があるため、過度の飲酒は避けるべきです。
どうしても飲む場合は、1日あたり日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度に抑えることをおすすめします。

また、禁煙も重要です。
タバコに含まれるニコチンには血管を収縮させる作用があり、血圧を上昇させます。
禁煙することで、血圧の改善だけでなく、全身の健康にも良い影響があります。

アジルサルタン服用時の注意点

アジルサルタンを服用する際は、いくつかの注意点があります。

まず、めまいや立ちくらみに注意が必要です。
特に服用開始時や暑い日は、急に立ち上がったときに血圧が下がりすぎて、めまいを感じることがあります。
ゆっくりと体勢を変えるよう心がけましょう。

また、カリウムを含むサプリメントや減塩食品との併用には注意が必要です。
アジルサルタンにはカリウムを体内に蓄積させる作用があるため、過剰摂取によって不整脈などの問題が起こる可能性があります。

副作用として、まれに咳や発疹、かゆみなどのアレルギー症状が現れることがあります。
このような症状が出た場合は、すぐに医師に相談してください。

アジルサルタンを含有する医薬品

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販売価格 2,980円~
1錠 60円~

アジルスマート40mgとは アジルスマート40mgは、高血圧の治療に用いられるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)で、有効成分はアジルサルタンです。 アンジオテンシンIIというホルモンが血管を収縮させる作用を阻害することで、血圧を下げます。 アジルサルタンは他のARBに比べて降圧効果が強く、特に合併症を持つ患者や重...

有効成分
アジルサルタン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    アジルサルタンとは何ですか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧の治療に用いられる薬剤の有効成分です。
    この薬剤は、アンジオテンシンⅡと拮抗して血管収縮作用を抑制し、降圧効果を示すアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)ですが、この中でもアジルサルタンは最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    特に「夜間高血圧」や「早朝高血圧」の上昇を抑える効果があり、脳や心臓、腎臓などの臓器保護作用も期待されています。

  • 質問:
    アジルサルタンの作用機序は何ですか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧の治療に用いられる薬剤で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    その作用機序は血圧上昇にかかわる物質の一つであるアンジオテンシンⅡが働かないようにするもので、具体的にはアンジオテンシンⅡが働くために必要なアンジオテンシンⅡ受容体を阻害するものです。
    アンジオテンシンⅡの作用を弱めることができれば、「血圧上昇の逆」として血圧を下げることができます。

  • 質問:
    アジルサルタンの適応症はどのようなものですか?
    回答:

    アジルサルタンの適応症は高血圧症です。
    アジルサルタンは、アンジオテンシンⅡと拮抗して血管収縮作用を抑制し、降圧効果を示すアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    ARBの中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    また、夜間高血圧や早朝高血圧の上昇を抑える効果があり、脳や心臓、腎臓などの臓器保護作用も期待されています。

  • 質問:
    アジルサルタンの投与方法と用量はどのようになっていますか?
    回答:

    アジルサルタンを有効成分とした薬剤には1粒に10mg、20mg、40mgが入った錠剤があります。
    通常、成人にはアジルサルタンとして20mgを1日1回経口投与し、年齢、症状により適宜増減しますが、1日最大投与量は40mgとすることになっています。
    アジルサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強いため、適用の可否を慎重に判断するとともに、20mgより低用量からの開始も考慮することになっています。

  • 質問:
    アジルサルタンの主な副作用にはどのようなものがありますか?
    回答:

    アジルサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強い高血圧薬です。
    重篤な副作用として以下のようなものなどがあります。
    ・血管浮腫(頻度不明)
    ・ショック、失神、意識消失(頻度不明)
    ・急性腎障害(頻度不明)
    ・高カリウム血症(頻度不明)
    ・肝機能障害(頻度不明)
    ・横紋筋融解症(頻度不明)

  • 質問:
    オルメサルタンとアジルサルタンの違いは何ですか?
    回答:

    オルメサルタンとアジルサルタンは両方とも高血圧症に対する薬剤で、作用機序も同じく、アンジオテンシンⅡと拮抗して血管収縮作用を抑制し、降圧効果を示すアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    降圧作用はオルメサルタンも強い方ですが、アジルサルタンはARB薬の中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。

  • 質問:
    アジルサルタンは血圧の薬としてどのような効果があるのですか?
    回答:

    アジルサルタンは高血圧の治療薬で、アンジオテンシンⅡ受容体に競合的に拮抗し、血圧を上げる物質であるアンジオテンシンⅡの作用を抑制することで降圧作用を発揮します。
    また、血管収縮や心筋細胞の肥大をもたらすタイプ1の受容体に選択的に作用するため、臓器保護作用に優れるとされ、このことは国内外の数多くの大規模臨床試験で確認されています。

  • 質問:
    アジルサルタンを飲み忘れた場合どうすればいいですか?
    回答:

    アジルサルタンは、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    ARBの中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    飲み忘れた場合は、気が付いた時に1回分を飲むようにしてください。
    ただし、次の服用時間まで8時間以上あけるようにしてください。
    絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

  • 質問:
    アジルサルタンの副作用にはかゆみがありますか?
    回答:

    アジルサルタンの副作用にはかゆみがあります。
    アジルサルタンは、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強い高血圧薬です。
    主な副作用には以下のようなものがあります。 めまい、頭痛、代謝異常、血中カリウム上昇、血中尿酸上昇、下痢、BUN上昇、クレアチニン上昇、血中CK上昇、過敏症、発疹、湿疹、そう痒、咳嗽

  • 質問:
    アジルサルタンはどのくらい血圧を下げますか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧の治療に使われる薬剤で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    日本国内の成人の高血圧患者を対象に、アジルサルタン20mgを1日1回、8週間続けて服用した結果、拡張期血圧が11.0mmHg、収縮期血圧が19.9mmHg下がりました。

  • 質問:
    アジルサルタンのジェネリックは何ですか?
    回答:

    アジルサルタンのジェネリックは「アジルサルタン錠」という名称で、沢井製薬、サンド、ニプロ、東和薬品、日本ジェネリック、武田テバファーマから販売されています。
    「アジルサルタン錠10mg」というように、名称の後に有効成分であるアジルサルタンの含有量が記載されています。

  • 質問:
    アジルサルタンとアムロジピンの違いは何ですか?
    回答:

    アジルサルタンとアムロジピンは、どちらも高血圧の治療に使われる薬剤ですが、異なる作用機序を持っています。
    アジルサルタンはアンジオテンシンⅡの働きを阻害して血圧を下げるのに対し、アムロジピンはカルシウム拮抗薬で、細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制し、血管平滑筋を弛緩させることで末梢血管抵抗を減少させ、降圧効果を発揮します。

  • 質問:
    アジルサルタンの禁忌は何ですか?
    回答:

    アジルサルタンは高血圧症の薬剤で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    禁忌は以下の通りです。
    ・アジルサルタン過敏症
    ・アリスキレンフマル酸塩投与中
    ・高カリウム血症
    ・両側性腎動脈狭窄
    ・片腎で腎動脈狭窄
    ・妊婦・産婦
    ・新生児(低出生体重児を含む)

  • 質問:
    アジルサルタン20mgの効果は何ですか?
    回答:

    アジルサルタン20mgの効果は、血圧を下げることです。
    この薬剤はアンジオテンシンⅡと拮抗して血管収縮作用を抑制し、降圧効果を示すアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    その中でもアジルサルタンは最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    特に「夜間高血圧」や「早朝高血圧」の上昇を抑える効果があり、脳や心臓、腎臓などの臓器保護作用も期待されています。

  • 質問:
    アジルサルタン10mgの効果は何ですか?
    回答:

    アジルサルタン10mgの効果は、血圧を下げることです。
    アジルサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)で、その中でも最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    通常、20mgを1日1回経口投与しますが、適用の可否を慎重に判断し、20mgより低用量から開始することも考慮されます。

  • 質問:
    アジルサルタンはアルコールと併用できますか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧症の治療薬で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    アジルサルタンとアルコールを一緒に摂取することは推奨できません。
    併用により、アジルサルタンの血中濃度が上昇する可能性があるためです。

  • 質問:
    アジルサルタンはグレープフルーツと併用できますか?
    回答:

    アジルサルタンは、グレープフルーツと併用できます。
    アジルサルタンは高血圧症の治療薬で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。
    グレープフルーツと併用してはいけないのは、カルシウム拮抗薬と呼ばれる種類の薬剤です。

  • 質問:
    アジルサルタンは納豆と一緒に食べてもいいですか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧の治療に用いられる薬剤で、血圧を下げる作用があります。
    納豆と一緒に食べることには問題ありません。
    ただし、併用している薬剤にワーファリンが含まれている場合、納豆の摂取は控えてください。
    納豆を食べると、腸内でビタミンKが合成され、ワーファリンの効果を弱める可能性があります。

  • 質問:
    アジルサルタンの薬理作用は何ですか?
    回答:

    アジルサルタンは、高血圧治療薬として使用されるアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬です。
    この薬剤は、アンジオテンシンⅡ受容体に選択的に結合し、アンジオテンシンⅡの作用を阻害することで血圧の上昇を抑える降圧作用を示します。
    アジルサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬の中で最も血圧を下げる作用が強いとされています。

  • 質問:
    アジルサルタンの薬価はいくらですか?
    回答:

    アジルサルタンを有効成分とする薬剤には、先発薬とジェネリックがあります。
    有効成分の量によって薬価が異なり、以下の通りです。
    10mg 1錠
    ・先発薬:55.1円
    ・ジェネリック:21.4円
    20mg 1錠
    ・先発薬:83.3円
    ・ジェネリック:32.1円
    40mg 1錠
    ・先発薬:123.0円
    ・ジェネリック:48.0円
    長く続ける薬剤のため、この差は大きいですね。