アゼライク酸・アゼライン酸の成分画像
  • カナ
    アゼライクサン・アゼラインサン
  • 英語名
    Azelaic Acid
  • 化学式
    C9H16O4
  • 分子量
    188.2209 g/mol

アゼライン酸の皮膚への効果

アゼライン酸は自然界に存在するもので、私たちが普段から口に入れている酸です。
皮膚科領域で使用されることが多く、にきびや肌のトラブルの治療に効果があると言われています。
アゼライン酸は、抗菌作用や抗炎症作用、さらには毛穴を詰まらせる角質細胞の生成を抑制する効果があります。

アゼライン酸には、以下のような皮膚への効果が期待されています。

  • にきびの改善
    毛穴を詰まらせる物質の生成を抑え、にきびの原因となる細菌の増殖を防ぎます。

  • 色素沈着の軽減
    メラニン生成を抑制し、シミやそばかすなどの色素沈着を和らげる効果があります。

  • 皮膚の炎症を抑制
    抗炎症作用により、赤みや腫れを軽減します。

  • 毛穴の詰まりを防止
    過剰な角質の生成を抑え、毛穴の詰まりを予防します。

使用方法と注意点

アゼライン酸はクリームやジェル状の外用薬として使われることが多く、清潔な肌に薄く塗布して使うタイプがあります。
商品によりますが、普通は1日1~2回、医師の指示に従って使用します。
刺激があるため、目や口の周りを避け、患部にのみ塗ります。

アゼライン酸が含まれている商品を選ぶ際には、他の成分に肌に優しい成分が含まれているかチェックしましょう。
また、信頼できるメーカーの製品を選ぶことで、安心して使い続けることができます。

使用上の注意点としては、使用開始時に軽い刺激や乾燥感を感じることがあります。
しかし、通常は数週間で落ち着くのでそこまで心配はいりません。
また、日光に当たる際は、日焼け止めを併用することをおすすめします。

副作用と対処法

アゼライン酸は安全性が高い成分ですが、一部の人に副作用が現れることがあります。
主な副作用には以下のようなものがあります。

  • 皮膚の乾燥やかゆみ
  • 軽い発赤や灼熱感
  • まれに、アレルギー反応

これらの症状が続く場合や悪化する場合は、使用を中止し、医師に相談することをおすすめします。

他の成分との併用

アゼライン酸は、他のスキンケア成分と併用することで、より効果的な結果が得られる場合があります。
例えば、以下の成分との相性が良いとされています。

  • ビタミンC
    色素沈着の軽減効果を高める可能性があります。

  • ナイアシンアミド
    肌のバリア機能を強化し、炎症を抑える効果があります。

  • ヒアルロン酸
    保湿効果があり、アゼライン酸使用時の乾燥を防ぐのに役立ちます。

ただし、併用する際は、肌への刺激が強くなる可能性があるため、慎重に行ってください。

アゼライク酸・アゼライン酸を含有する医薬品

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有効成分
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有効成分
アゼライク酸・アゼライン酸
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1gm 115円~

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有効成分
アゼライク酸・アゼライン酸

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    アゼライン酸は顔全体に使えますか?
    回答:

    アゼライン酸は、一般的に顔全体に使用できますが、使用には注意が必要です。
    アゼライン酸は抗炎症作用と抗菌作用があり、ニキビや色素沈着の治療に効果的です。
    しかし、敏感肌の人や初めて使用する人は、まずパッチテストを行いましょう。
    少量を腕の内側などに塗り、24時間様子を見て異常がなければ顔全体に使用しても問題ないでしょう。
    また、使用時には日焼け止めを併用し、肌の乾燥や刺激を防ぐために保湿も重要です。
    妊娠中の方も使用できるとされていますが、使用に際しては医師の指導を仰ぐことをおすすめします。

  • 質問:
    アゼライン酸は何に効果的ですか?
    回答:

    アゼライン酸は、ニキビ治療に効果的な成分として知られています。
    皮脂の過剰分泌を抑え、角質の異常な増殖を防ぐことで、ニキビの予防や改善に役立ちます。
    また、抗炎症作用と抗菌作用を持つため、アクネ菌の増殖や炎症を抑える効果が期待できます。
    さらに、メラニン生成を抑えることで、ニキビ痕の予防にも有効です。
    酒さの改善にも役立ち、皮脂の分泌を抑えるため、テカリや毛穴トラブルの予防にも効果があります。
    天然由来成分で妊娠中の使用も可能ですが、使用開始時には赤みや痛み、かゆみが出ることがあるため、注意が必要です。

  • 質問:
    アゼライン酸はニキビ跡に効果がありますか?
    回答:

    アゼライン酸は、色素沈着を伴うニキビ跡に対して効果があると知られています。
    メラニンの生成を抑制し、チロシナーゼの活性を阻害することで、美白効果を発揮します。
    このため、特に褐色のニキビ跡に対して有効であり、肌の色調を均一にし、健康的な外観に改善する効果が期待できます。
    ただし、クレーターや凹凸のあるニキビ跡には限定的な効果しかありません。
    アゼライン酸を使用する際は、少なくとも1ヵ月の継続使用が推奨され、約3ヵ月使用すると効果がより顕著になります。
    それでも改善が見られない場合は、他の治療法を検討するのが良いでしょう。

  • 質問:
    アゼライン酸が禁止されている国はどこですか?
    回答:

    アゼライン酸は、ヨーロッパやアメリカなど多くの国でニキビ治療や肌の調子を整えるために広く使用されていますが、日本国内では医薬品として未承認のため、治療薬としてのアゼライン酸配合製品は市販されていません。
    各国の規制は変更される可能性があるため、最新の情報を得るには、それぞれの国の規制機関の公式発表や公式文書を確認することが重要です。
    アゼライン酸を含む製品を使用する際には、現地の法律や規制を確認し、適切に使用することが求められます。
    ちなみに、ASEAN加盟国では化粧品に含まれる特定の成分の使用が禁止されている場合もありますので、注意が必要です。

  • 質問:
    アゼライン酸の副作用はありますか?
    回答:

    アゼライン酸は一般的に副作用が少ない成分とされていますが、使用初期には肌の赤み、かゆみ、ピリピリ感が生じることがあります。
    これらの症状は一時的なものであり、使用を続けるうちに肌が慣れて改善することが多いです。
    また、肌が乾燥して剥離することがあるため、保湿剤の併用が推奨されます。
    しかし、副作用が重度になる場合は使用を中止し、医師に相談することが必要です。
    アゼライン酸は天然由来の成分で安全性が高いとされていますが、個人差があるため、特に敏感肌の方や妊娠中の方は使用前に医師の指導を受けることをおすすめします。

  • 質問:
    アゼライン酸は美白効果がありますか?
    回答:

    アゼライン酸には美白効果があるとされています。
    この成分はメラニンの生成を抑制する作用があり、特にニキビ跡の色素沈着に対して効果を発揮すると報告されています。
    また、チロシナーゼという酵素の働きを阻害し、メラニン色素の生成量を減らすことで、シミや肝斑の改善にも寄与する可能性があります。
    欧米では、ニキビ治療薬として広く使用されており、美白剤としての開発が進められていた過程で、ニキビ改善効果も発見されました。
    日本国内では医療用医薬品としては認可されていないものの、クリニックや病院での取り扱いがあるため、使用を検討している方は医師に相談することをおすすめします。

  • 質問:
    アゼライン酸と他のスキンケア製品の併用は安全ですか?
    回答:

    アゼライン酸は他のスキンケア成分との併用が可能ですが、一部の成分とは避けた方が良いとされています。
    特に、高濃度のビタミンC(アスコルビン酸)、ハイドロキノン、高濃度レチノール、ピーリング成分との同時使用は、肌への刺激が強くなる可能性があるため注意が必要です。
    一方で、ナイアシンアミドやセラミドとの併用は問題ないとされています。
    また、アゼライン酸自体が刺激を感じる場合は、使用を中止し、皮膚科医に相談することが推奨されます。
    併用する際には、肌の状態を注視しながら、刺激がないか様子を見ることが大切です。
    初めての併用時には、低濃度から始め、肌が慣れてきたら徐々に濃度を上げると良いでしょう。

  • 質問:
    アゼライン酸の使い方はどうすればいいですか?
    回答:

    アゼライン酸の使い方は簡単です。
    まず、洗顔後に化粧水を使って肌を整えます。
    次に、アゼライン酸を手に1~2滴取り、顔全体に優しくなじませます。
    また、刺激を強く感じる場合もあるので、ポイント使いもおすすめです。
    1回の使用量は3分の1スポイトが目安です。
    アゼライン酸を塗った後は、手を洗うことを忘れないでください。
    ジェルやクリームタイプの製品が多いので、特に炎症がある部分に直接塗ります。
    手順は、洗顔→保湿→アゼライン酸の塗布→UVケアで、朝晩の1日2回使用が推奨されます。
    肌の状態によって使用頻度を調整し、敏感肌の方はパッチテストを行ってから、週1回から始め、徐々に増やすことをおすすめします。
    朝に使う場合は、必ず日焼け止めを塗ることが大切です。

  • 質問:
    アゼライン酸は敏感肌でも使えますか?
    回答:

    アゼライン酸は敏感肌の方でも使用可能です。
    この成分は抗炎症作用を持ち、赤みや炎症を抑える効果が期待できるため、敏感肌や炎症を起こしやすい肌にも適しています。
    ただし、アゼライン酸は比較的強力な成分であるため、初めて使用する方や敏感肌の方は、使用前にパッチテストを行うことをおすすめします。
    パッチテストを行い、肌に異常がなければ少量から始めて、徐々に使用量を増やすと良いでしょう。
    最初の数回は赤みやかゆみ、ピリピリ感が生じることがありますが、これらは一時的なもので、通常は使用を続けることで肌が慣れ、症状が改善します。
    もし副作用が重度になる場合は、すぐに使用を中止し、医師に相談してください。

  • 質問:
    アゼライン酸の最適な濃度はどれくらいですか?
    回答:

    アゼライン酸の最適な濃度は、治療目的や肌の状態によって異なりますが、一般的には15~20%の濃度が効果的とされています。
    この濃度範囲であれば、ニキビや酒さ、脂漏性皮膚炎などの肌トラブルを改善する効果が期待できます。
    特に、アゼライン酸は15%以上であれば、ハイドロキノン4%と同等の効果があるという研究結果もあります。
    ただし、初めて使用する方や敏感肌の方は、低濃度(10%未満)から始めることが推奨されます。
    徐々に濃度を上げていくことで、肌が慣れるのを促し、副作用のリスクを最小限に抑えることができます。
    製品を選ぶ際には、配合されている濃度を確認し、自分の肌質や治療目的に合ったものを選ぶことが重要です。

  • 質問:
    アゼライン酸はシミに効果がありますか?
    回答:

    アゼライン酸はシミの改善に効果があります。
    主な理由は、アゼライン酸がメラニンの生成を抑える働きを持っているためです。
    メラニンは肌の色素を作る成分で、過剰に生成されるとシミやそばかすの原因となります。
    アゼライン酸は、チロシナーゼという酵素の働きを抑え、メラニンの生成をコントロールします。
    これにより、既にあるシミの色が薄くなるだけでなく、新しいシミの形成を防ぐことも期待できます。
    さらに、アゼライン酸の抗炎症作用が、シミの原因となる炎症を軽減し、肌のトーンを均一にするのに役立ちます。
    ただし、効果を実感するまでに数週間から数ヵ月かかることがあるため、継続的な使用が重要です。

  • 質問:
    アゼライン酸はどれくらいの期間で効果が現れますか?
    回答:

    アゼライン酸の効果が見えるまでには、通常1ヵ月~2ヵ月の使用が必要です。
    特に、効果を実感するためには約2ヵ月の継続的な使用が望ましいです。
    使用初期には肌に赤みやピリピリ感が出ることもありますが、これらの反応は使い続けることで次第に落ち着きます。
    効果の現れる時期には個人差がありますので、しばらく続けても改善が見られない場合には、他の治療方法を考えるのも良いかもしれません。

  • 質問:
    アゼライン酸の副作用を避けるための注意点は何ですか?
    回答:

    アゼライン酸を使用する際は、副作用を避けるためにいくつかのポイントに注意が必要です。
    使用を始めた時期には、肌に赤みやかゆみ、ピリピリ感が出ることがありますが、これらは通常、時間と共に改善します。
    ただし、敏感肌の方や刺激に弱い肌の方は、まずは少量から始めてみると良いでしょう。
    もし副作用が2週間以上続く場合や症状がひどくなる場合は、皮膚科を受診して原因を確認することをおすすめします。
    また、アゼライン酸を使う際には、他の刺激性のある成分とは併用せず、まずは単独で使用し、肌の反応を見ながら併用を検討するのが良いでしょう。
    乾燥や肌の剥離を防ぐためには、保湿剤の併用も効果的です。

  • 質問:
    アゼライン酸は赤みや炎症を抑える効果がありますか?
    回答:

    アゼライン酸には抗炎症作用があり、赤みや炎症を軽減する効果があります。
    この成分は、敏感肌や炎症を起こしやすい肌に適しており、ニキビや酒さによる赤ら顔の改善に役立ちます。
    アゼライン酸は皮脂の分泌を抑え、毛穴の詰まりを防ぐことでニキビの悪化を防ぐとともに、メラニン生成を抑えてシミやくすみを減少させることができます。
    これらの特性から、アゼライン酸はニキビ治療だけでなく、赤みや炎症を抑えるスキンケア成分としても効果的です。

  • 質問:
    アゼライン酸の価格はどれくらいですか?
    回答:

    アゼライン酸の価格は、製品の種類やブランドによって異なりますが、大体は数千円で販売しています。
    市販の化粧水やクリームに含まれるアゼライン酸は、価格が広く、安価なものは千円台から、高品質なものは数千円になります。
    また、15gのアゼライン酸配合クリームも、一般的には同じく千円から数千円で販売されています。
    価格の違いは、製品のブランドや濃度、他の成分によって変わります。
    医療機関での取り扱い製品は、価格が高めであることが多く、使用方法についての指導が必要です。
    購入前に価格を確認し、医師に相談することをおすすめします。

  • 質問:
    アゼライン酸は市販されていますか?
    回答:

    アゼライン酸は市販されています。
    一般的には、クリーム、セラム、ジェルなどの形で販売されており、ニキビや色素沈着の治療に使われることが多いです。
    市販されているアゼライン酸製品は、10%~20%の濃度が一般的で、ブランドや価格も様々です。
    オンラインショップやドラッグストア、または美容皮膚科などで購入できます。
    専門的な製品では、さらに高濃度のアゼライン酸が含まれていることもあります。

  • 質問:
    アゼライン酸は医師の処方が必要ですか?
    回答:

    アゼライン酸は、日本国内では主に化粧品成分として販売されており、医師の処方は通常必要ありません。
    市販のアゼライン酸製品は、処方箋なしで購入できます。
    ただし、特に高濃度のアゼライン酸や医療目的で使用する場合には、医師の診察と処方が求められることがあります。
    専門的なアドバイスや指導が必要な場合は、医師に相談することが推奨されます。

  • 質問:
    アゼライン酸の使用頻度はどれくらいですか?
    回答:

    アゼライン酸は一般的に、1日に2回(朝と夜)の使用が推奨されています。
    これにより、ニキビやシミの改善が効果的に行えるとされています。
    しかし、使用を始めたばかりの頃は、肌の反応を見ながら週に1~2回からスタートし、徐々に頻度を増やすのが良いでしょう。
    特に敏感肌の方は、パッチテストを行った後に、少しずつ使用頻度を上げていくと安全です。
    約4週間の継続使用が目安ですが、肌に異常を感じた場合は、使用を中止し、皮膚科医に相談することが大切です。

  • 質問:
    アゼライン酸は他の酸(例:サリチル酸、グリコール酸)と併用できますか?
    回答:

    アゼライン酸を他の酸(サリチル酸やグリコール酸など)と併用する際には、肌の刺激が強くなる可能性があるため注意が必要です。
    これらのピーリング成分は肌の角質を除去し、美肌を促進しますが、アゼライン酸と一緒に使うと過剰な刺激となり、肌荒れを引き起こすことがあります。
    ナイアシンアミドやセラミドは、アゼライン酸と比較的安全に併用できますが、高濃度のビタミンCやレチノールは肌に負担がかかるため、注意が必要です。
    使用する際は、肌の反応を確認しながら慎重に併用することが推奨されます。

  • 質問:
    アゼライン酸は肌のテクスチャ改善に効果がありますか?
    回答:

    アゼライン酸は肌のテクスチャ改善に役立つ成分です。
    この成分は古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促進することで、肌のキメを整え、より滑らかでハリのある肌に導きます。
    さらに、抗菌や抗炎症作用によってニキビや赤み、色素沈着の問題にも対応します。
    敏感肌の方にも使いやすいですが、最初は低濃度から始めて肌の反応を確認しながら濃度を上げるのが推奨されます。
    正しく使うことで、より健康的で美しい肌を手に入れることができるでしょう。