• カナ
    ロラタジン
  • 英語名
    Loratadine
  • 化学式
    C22H23ClN2O2
  • 分子量
    382.8832 g/mol

ロラタジンの作用と効果

ロラタジンは、幅広いアレルギー症状の緩和に用いられる第2世代の抗ヒスタミン薬です。
花粉症、通年性アレルギー性鼻炎、じんましんなど、様々なアレルギー疾患の治療に効果を発揮します。
眠気などの副作用が比較的少なく、日常生活に支障をきたしにくいのが特徴です。

ロラタジンは体内でデスロラタジンに代謝され、このデスロラタジンがヒスタミン受容体に結合することでアレルギー症状を抑えます。
ヒスタミンの作用を阻害することで、以下のような症状を緩和します。

  • 鼻のアレルギー症状
    くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を軽減します。

  • 目のアレルギー症状
    かゆみ、充血、涙目などの不快感を和らげます。

  • 皮膚のアレルギー反応
    じんましんや湿疹によるかゆみや発疹を抑制します。

ロラタジンの特徴

ロラタジンは1日1回の服用で24時間効果が持続するため、朝1回の服用で1日中症状をコントロールできます。
また、脳血液関門を通過しにくいため、眠気などの中枢神経系への影響が少なく、日中の活動に支障をきたしにくいことでも知られています。
食事の有無に関わらず吸収されるため、服用のタイミングを選びませんし、口の渇きや便秘などの抗コリン作用による副作用が比較的少ないです。

服用時の注意点としては、決められた用量を守ることです。
また、グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、薬の血中濃度が上昇する場合があるので注意が必要です。

ロラタジンと生活習慣の改善

ロラタジンの効果を最大限に引き出すためには、以下のような生活習慣の改善も重要です。

体調管理

  • 十分な睡眠をとる
  • バランスの良い食事を心がける
  • 適度な運動を行う

スキンケア

  • 皮膚を清潔に保ち、保湿を心がける
  • かゆみを感じたら、掻かずに冷やすなどの対処をする

ストレス軽減

  • ストレス解消法を見つける
  • リラックスする時間を持つ

これらの生活習慣とロラタジンの服用を組み合わせることで、より効果的にアレルギー症状をコントロールできます。

ロラタジンと他の治療法の併用

重度のアレルギー症状がある場合、ロラタジンを他の治療法と併用することで、より効果的な症状管理ができることがあります。

  • 鼻噴霧ステロイド薬との併用
    鼻症状が強い場合、ロラタジンと鼻噴霧ステロイド薬を併用することで、相乗効果が期待できます。

  • 点眼薬との併用
    目の症状が強い場合、抗アレルギー点眼薬との併用で症状を効果的に抑えられることがあります。

  • 外用薬との併用
    皮膚症状に対しては、ロラタジンの内服と抗アレルギー作用のある軟膏やクリームの併用が効果的な場合があります。

ロラタジンを含有する医薬品

クラリチン10mgの商品画像
販売価格 3,180円~
1錠 95円~

クラリチン10mgとは クラリチン10mgは、ロラタジンを有効成分とする第2世代の抗ヒスタミン薬です。 この薬剤は、アレルギー性鼻炎(花粉症を含む)、蕁麻疹、湿疹・皮膚炎などのアレルギー症状の治療に広く使用されています。 クラリチン10mgの特筆すべき点は、抗ヒスタミン作用に加えて抗アレルギー作用も持つことです。 こ...

有効成分
ロラタジン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    ロラタジンは何に効く薬ですか?
    回答:

    ロラタジンは「抗ヒスタミン薬」の一つで、アレルギー反応に関与する物質「ヒスタミン」の働きを抑える効果があります。
    特に、花粉症によるくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を改善します。
    ロラタジンは第二世代の抗ヒスタミン薬に分類され、眠気の副作用が少ないため、日中の活動に影響を与えにくく、1日1回の服用で効果が持続します。
    ただし、効果は個々の体質や症状により異なるため、医師の指示に従って適切に使用することが重要です。

  • 質問:
    ロラタジンは1日何回服用しますか?
    回答:

    ロラタジンは抗ヒスタミン薬の一つで、アレルギー症状の緩和に使用されます。
    成人の場合、一般的な服用方法は、1回10mgを1日1回、食後に経口投与します。
    ロラタジンは効果が長続きするため、1日1回の服用で十分です。
    ただし、年齢や体重、症状によって処方される量が異なるため、医師の指示に従って適切に使用することが重要です。
    また、市販薬では15歳未満の小児にはロラタジンの服用が推奨されていません。

  • 質問:
    ロラタジン どれくらいで効きますか?
    回答:

    ロラタジンの効果発現時間は、錠剤10mgの単回投与で、膨疹には使用後1時間、紅斑には2時間で効果が認められます。
    また、ロラタジンの効果持続時間については、ヒトでの錠剤10mgの単回投与後に14時間以上持続することが確認されており、1日1回の使用で十分な効果が持続することが考えられます。

  • 質問:
    クラリチンとロラタジンの違いは何ですか?
    回答:

    クラリチンとロラタジンは、どちらも抗ヒスタミン薬でアレルギー症状の緩和に用いられます。
    クラリチンの有効成分はロラタジンであり、医療用医薬品と市販薬で成分や配合量に違いはありません。
    ロラタジンはクラリチンのジェネリック(後発医薬品)であり、同じ有効成分を含みますが、価格が低く設定されています。
    また、デスロラタジンはロラタジンの活性代謝物であり、体内でロラタジンが代謝されることで生成され、抗ヒスタミン作用を発揮します。

  • 質問:
    ロラタジンと一緒に飲んではいけない薬は何ですか?
    回答:

    ロラタジンは抗ヒスタミン薬であり、アレルギー症状の緩和に使用されます。
    ロラタジンと併用する際に注意が必要な薬剤には、エリスロマイシンやシメチジンなどがあります。
    これらの薬剤はロラタジンの効果に影響を与える可能性があるため、併用時は医師の指示に従う必要があります。
    また、アルコールとの併用も避けるべきです。
    抗ヒスタミン薬の重複服用にも注意が必要であり、併用については必ず医師や薬剤師に相談してください。

  • 質問:
    ロラタジンは鼻づまりに効きますか?
    回答:

    ロラタジンは鼻づまりを含むアレルギー症状を改善する薬剤ですが、鼻づまり専用の薬剤ではありません。
    しかし、ロラタジンにはヒスタミンの放出を抑える作用と、ヒスタミン受容体をブロックする作用があり、これによりくしゃみや鼻水を抑えます。
    さらに、ロラタジンはマスト細胞からのロイコトリエン放出も抑制するため、鼻づまりにも効果があると考えられます。
    ただし、効果には個人差があり、全ての鼻づまりに効果があるわけではありません。

  • 質問:
    ロラタジンは食後と食前どちらがいいですか?
    回答:

    ロラタジンの服用については、食前でも食後でも問題ありませんが、特定の食事や飲み物との相互作用を避けるために、食後に服用することが推奨されることがあります。
    ロラタジンは食事の影響を受けにくいため、食前でも効果が期待できます。
    自身の体調や服用後の反応を考慮しながら、最適な服用タイミングを見つけることが重要です。
    医師の指示に従って服用することが推奨されます。

  • 質問:
    ロラタジンは何のジェネリックですか?
    回答:

    ロラタジンは、2002年に発売された「クラリチン」のジェネリック医薬品です。
    ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含む一方、製造メーカーやブランド名が異なり、価格が低く設定されています。
    ロラタジンはクラリチンと同じ効果を持ちながら、より経済的な選択肢となります。

  • 質問:
    ロラタジンを夜に飲み忘れた場合どうしたらいいですか?
    回答:

    ロラタジンを飲み忘れた場合、次回の服用まで時間が空く場合は、忘れた分をその場で服用し、次回分も通常通り服用して問題ありません。
    ただし、次回の服用時間が近い場合は、忘れた分は飲まず、次回分のみを服用してください。
    絶対に2回分を一度に飲んではいけません。

  • 質問:
    ロラタジンは風邪薬と併用できますか?
    回答:

    ロラタジンと風邪薬の併用については、風邪薬の成分によります。
    風邪薬の中には抗ヒスタミン薬を含むものがあり、これらとロラタジンを併用すると、副作用が強く出る可能性があります。
    例えば、パブロンやベンザブロック、ルルなどはロラタジンとの併用を避けるべきです。
    ただし、ロラタジンと併用可能な風邪薬もありますので、具体的な成分については医師や薬剤師に相談してください。

  • 質問:
    ロラタジンの注意点は何ですか?
    回答:

    ロラタジンの服用に際しては、以下の点に注意が必要です。
    医師から処方された場合は、指示された用法・用量を守り、服用後にだるさなどの気になる症状が現れたら、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
    また、市販薬を購入した場合は、「使用上の注意」をよく読み、正しく服用することが重要です。
    ロラタジンはアレルギー性鼻炎専用薬として市販されており、それ以外の症状に対しては服用してはいけません。
    また、市販薬の場合、15歳未満の子どもは服用できないため、注意が必要です。

  • 質問:
    ロラタジンは眠気が少ないのはなぜですか?
    回答:

    ロラタジンは第2世代抗ヒスタミン薬と呼ばれる薬で、眠気などの副作用が出にくいことで知られています。
    ロラタジンが眠気を引き起こしにくい理由は、その成分が脳への移行性が低いためです。
    従来の第1世代抗ヒスタミン薬は、脳の中枢神経系に入り込みやすく、眠気などの副作用が出やすいという欠点がありました。
    一方、ロラタジンは脳の中枢神経系に入り込みにくいため、眠気などの副作用が出にくく、日中の活動に影響を与えにくいです。そのため、自動車運転などに関する制限も特に記載されていません。

  • 質問:
    ロラタジンの飲み合わせの禁忌は何ですか?
    回答:

    ロラタジンと併用禁忌の薬剤は基本的に存在しませんが、一部の薬剤との併用には注意が必要です。
    例えば、エリスロマイシンやシメチジンなどの抗菌薬との併用は、ロラタジンの効果を変化させる可能性があるため、併用する際には医師の指示に従う必要があります。
    また、抗ヒスタミン薬の重複服用にも注意が必要です。ロラタジンを使用する際には、他の服薬状況や健康状態を正確に報告し、医師や薬剤師の指示に従うことが重要です。
    自己判断を避け、安全性を最大限に確保するためにも、専門家の指導を受けることが推奨されます。

  • 質問:
    ロラタジンは風邪薬と併用できますか?
    回答:

    ロラタジンと風邪薬の併用については、風邪薬の成分によります。
    風邪薬の中には抗ヒスタミン薬を含むものがあり、これらとロラタジンを併用すると、副作用が強く出る可能性があります。
    例えば、パブロンやベンザブロック、ルルなどの風邪薬は、ロラタジンとの併用を避けるべきです。
    しかし、風邪薬の中にはロラタジンと併用可能なものもあります。
    具体的な風邪薬の成分や名前については、医師や薬剤師に相談してください。

  • 質問:
    ロラタジンODは何の薬ですか?
    回答:

    「ロラタジンOD」は、通常のロラタジンと同じ抗アレルギー薬の一種です。
    ロラタジンODは1日1回の投与で十分な効果が期待される製剤を指します。
    このタイプの製剤は、特にアレルギー性鼻炎や蕁麻疹などの慢性的なアレルギー症状を管理する際に便利です。
    ロラタジンODは通常のロラタジンと同じ有効成分を含み、服用方法や効果も類似しています。
    1日1回投与の製剤は、服薬の簡単さと治療の安定性を高めることが期待されます。

  • 質問:
    ロラタジンは妊婦でも服用できますか?
    回答:

    妊娠中にロラタジンを使用する際は、医師との相談が重要です。
    一般的には、妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましいとされます。
    特に妊娠初期(妊娠初期3ヵ月)には、胎児の発育や器官形成に影響を与える可能性があるため、医師との相談が必要です。
    ロラタジンは胎児へのリスクが低いとされていますが、個々の医療状況や健康状態によって異なる可能性があります。
    妊娠中のアレルギー症状の管理には、ロラタジンよりも安全な選択肢がある場合もあるため、医師がその点を考慮して治療を決定することがあります。

  • 質問:
    ロラタジンは花粉症に効きますか?
    回答:

    ロラタジンは、花粉症に効果的な薬剤です。
    ロラタジンは抗ヒスタミン薬の一つで、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きを抑えます。
    特に、花粉などのアレルゲンに反応して体内で放出されるヒスタミンの作用をブロックし、くしゃみや鼻水などの症状を抑えます。
    また、ロラタジンはヒスタミンだけでなく、ロイコトリエンの分泌も抑える作用があり、鼻づまりにも効果があります。
    さらに、ロラタジンは第2世代抗ヒスタミン薬で、眠気などの副作用が出にくいのが特徴です。

  • 質問:
    ロラタジンは年齢によって量を調整する必要がありますか?
    回答:

    ロラタジンの服用量は年齢によって異なります。
    医療機関から処方される場合、成人には通常、1回10mgを1日1回、食後に経口投与します。
    7歳以上の小児には、1回10mgを1日1回、食後に服用します。
    3歳から7歳未満の小児には、1日1回5mgを服用します。
    また、市販のロラタジンは15歳未満の子どもには服用が推奨されていません。
    15歳以上では、通常、1回10mgを1日1回、食後に服用します。

  • 質問:
    ロラタジンは肝臓や腎臓に負担をかける可能性がありますか?
    回答:

    ロラタジンは、肝臓や腎臓に対して比較的安全とされていますが、これらの臓器に直接的な負担をかけるという報告はほとんどありません。
    ロラタジンは肝臓で代謝され、腎臓を通じて体外に排泄されますが、通常の使用量であれば健康な成人や小児において問題を引き起こすことはまれです。
    ただし、肝機能や腎機能に問題がある患者には、薬物の代謝や排泄が遅くなる可能性があるため、通常より低い投与量が推奨されることがあります。

  • 質問:
    ロラタジンのジェネリック医薬品の選択も可能ですか?
    回答:

    ロラタジンのジェネリック医薬品も選択可能です。
    ジェネリック医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を含みますが、製造メーカーやブランド名が異なり、価格が通常低価格に設定されています。
    ロラタジンのジェネリック医薬品には「ロラタジン錠10mg『ケミファ』」や「ロラタジンOD錠10mg『トーワ』」などがあります。
    ただし、ジェネリック医薬品は医療用医薬品のため市販では購入できず、診察時に医師に希望を伝える必要があります。