テルミサルタンの成分画像
  • カナ
    テルミサルタン
  • 英語名
    Telmisartan
  • 化学式
    C33H30N4O2
  • 分子量
    514.617 g/mol

テルミサルタンの特徴

テルミサルタンは高血圧の治療に広く使われる薬です。
この成分は血管を緩める働きがあり、血圧を下げる効果があります。
医療の現場では、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)というグループに属する薬として知られています。

テルミサルタンは1日1回の服用で効果が24時間以上続くため、飲み忘れても急激な血圧上昇のリスクが比較的低いです。
また、体内での吸収率が高く、食事の影響を受けにくいのも特徴です。

副作用と注意点

テルミサルタンは比較的安全性の高い薬ですが、他の薬と同じように副作用が起こる場合があります。
よくある副作用としては、めまい、頭痛、咳などがあります。
まれに、顔や舌の腫れ、発疹、かゆみなどのアレルギー症状が出ることもあります。

妊娠中や妊娠の予定がある人は、テルミサルタンを使用すべきではありません。
赤ちゃんの発育に悪影響を与える可能性があるためです。
また、授乳中の人も注意が必要です。

腎臓や肝臓に問題がある人、血液中のカリウム濃度が高い人は、テルミサルタンの使用に特に注意が必要です。
これらの状態では、テルミサルタンの効果が強く出すぎたり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。

定期的な血圧測定

テルミサルタンを服用している人は、定期的に血圧を測定することが大切です。
家庭での血圧測定は、薬の効果を確認するのに役立ちます。
朝晩の決まった時間に測定し、記録をつけておくと良いでしょう。

血圧の変動が大きい場合や、気になる症状がある場合は、すぐに医師に相談しましょう。
自己判断で薬の量を変えたり、服用を中止したりするのは危険です。

定期的な検査も重要です。
血圧だけでなく、腎機能や電解質のバランスなども確認する必要があります。
これらの検査結果に基づいて、医師が薬の量を調整したり、他の治療法を提案したりすることがあります。

テルミサルタンと運動と食事

適度な運動は高血圧の改善に効果がありますが、テルミサルタンを服用している人は運動時に注意が必要です。
急激な運動や過度な運動は避け、徐々に運動量を増やしていくのが良いでしょう。
ウォーキングや水泳、サイクリングなどの有酸素運動が効果的です。
運動を始める前に、自分に合った運動の種類や強度、時間を決めましょう。

テルミサルタンの効果を最大限に引き出すためには、適切な食事管理も大切です。
特に、塩分の摂取量に注意が必要です。
塩分の過剰摂取は血圧を上げる原因となるため、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えるのが理想的です。

カリウムを多く含む食品(バナナ、オレンジ、トマト、ほうれん草など)も注意が必要です。
テルミサルタンはカリウムを体内に蓄積させる作用があるため、これらの食品を過剰に摂取すると、高カリウム血症のリスクが高まります。

アルコールの摂取も控えめにしましょう。
アルコールは一時的に血圧を下げますが、その後リバウンドで血圧が上がることがあります。
また、アルコールは薬の代謝に影響を与え、テルミサルタンの効果を弱めたり、副作用のリスクを高めたりする可能性があります。

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有効成分
テルミサルタン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    テルミサルタン錠は何の薬ですか?
    回答:

    テルミサルタン錠は、同じ名前のテルミサルタンを有効成分とする高血圧症の治療に用いられる薬で、薬代を抑えることができるジェネリック医薬品です。
    血管内のアンジオテンシン受容体に作用し、血管の収縮を抑えて血圧を下げます。

  • 質問:
    テルミサルタンとアムロジピンの違いは何ですか?
    回答:

    テルミサルタンは血管内のアンジオテンシン受容体に作用して血管の収縮を抑えることで血圧を下げます。
    アムロジピンは細胞外から細胞内へのCa2+の流入を減少させることで、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させ、血管を拡げて血圧を下げます。
    両者は血圧を下げる薬ですが、作用機序が異なります。

  • 質問:
    テルミサルタンの重篤な副作用は何ですか?
    回答:

    テルミサルタンの重篤な副作用として、以下のようなものがあります。
    1.血管浮腫(0.1%未満)
    2.高カリウム血症(頻度不明)
    3.腎機能障害(頻度不明)
    4.ショック(頻度不明)、失神、意識消失(0.1%)
    5.肝機能障害、黄疸(頻度不明)
    6.低血糖(頻度不明)
    7.アナフィラキシー(頻度不明
    8.間質性肺炎(頻度不明)
    9.横紋筋融解症(頻度不明)

  • 質問:
    テルミサルタンの降圧作用はどの程度ですか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧症の治療に用いられる有効成分ですが、419例の高血圧症患者を対象として行われた臨床試験においてのテルミサルタンの有効性(判定不能を除く)は以下の通りでした。
    1.本態性高血圧症82.1%(284/346)
    2.腎障害を伴う高血圧症 65.0%(13/20)
    3.重症高血圧症85.2%(23/27)

  • 質問:
    テルミサルタンとアムロジピンを一緒に飲むとどうなりますか?
    回答:

    テルミサルタンとアムロジピンを併用することで、高血圧患者に対し、24時間にわたる持続的かつ確実な降圧効果が得られることが知られております。
    2型糖尿病患者や肥満患者、高齢者など、心血管イベント(疾患)のリスクを抱える幅広い高血圧患者にも有効であると報告されています。

  • 質問:
    テルミサルタンは効きすぎるとどうなりますか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧治療に使用される薬剤ですが、効きすぎると低血圧のリスクがあります。
    具体的には、以下のような症状が現れることがあります。
    ・低血圧の症状(体がだるい、ふらつく、立ちくらみ、力が入らない、頭が重い、頭痛)
    ・頻脈(胸がドキドキする、胸の痛み、動悸)
    ・めまい

  • 質問:
    テルミサルタンは腎臓に悪いですか?
    回答:

    テルミサルタンは、高血圧治療薬の一種で、アンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)です。
    血管を広げて血圧を下げる効果があり、腎臓内の圧力(糸球体内圧)を下げて腎臓の負担を減らすことが期待できます。
    ただし、併用する薬剤によっては、腎機能障害や腎障害のある患者では糸球体ろ過量の減少による急性腎障害を引き起こす可能性があります。

  • 質問:
    テルミサルタンの注意点は何ですか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧治療に使用される薬剤で、以下のような注意点があります。
    ・羊水過少症、胎児・新生児の死亡、低血圧・腎不全・高カリウム血症などの報告があるため、妊娠中の方は使用しない
    ・薬剤の効果が出すぎて、低血圧になり、めまいやふらつを起こすことがある
    ・手術前24時間は使用を避ける

  • 質問:
    テルミサルタンは食事の影響を受けますか?
    回答:

    テルミサルタンは食事の影響を受けます。
    空腹時に摂取した場合は食後に摂取するよりも血中濃度が高くなることが報告されています。
    血中濃度が高くなりすぎると、効果が強く出すぎて副作用が出やすくなるため、毎食後に服用するようにしましょう。
    服用を忘れた場合は、軽食を摂るなどして空腹でない状態で摂取してください。

  • 質問:
    テルミサルタンを飲み忘れた場合はどうしたらいいですか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧症の治療に使われるジェネリック医薬品ですが、飲み忘れた場合は、以下のポイントに従って対処してください。
    1.食前に服用している場合は気づいた時点でできるだけ早く飲んでください。
    2.食後に服用している場合は気づいた時に軽食をとり、その後に飲んでください。
    いずれの場合も次に飲む時間が近い場合は、1回分をとばして、次の分から通常の飲み方に戻してください。

  • 質問:
    アムロジピンとテルミサルタンの違いは何ですか?
    回答:

    アムロジピンとテルミサルタンは、どちらも血圧を下げる効果のある薬価の安いジェネリック医薬品ですが、作用機序が異なります。
    テルミサルタンは血管内のアンジオテンシン受容体に作用し、血管の収縮を抑えて血圧を下げます。
    一方、アムロジピンは細胞外から細胞内へのCa2+の流入を減少させることで、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させ、血管を拡げて血圧を下げます。

  • 質問:
    テルミサルタンは利尿作用がありますか?
    回答:

    テルミサルタンは、高血圧症の治療に使用される血圧を下げる作用のある医薬品です。
    血管内のアンジオテンシン受容体に作用して血管の収縮を抑えることで血圧を下げますが、直接的な利尿作用はありません。

  • 質問:
    テルミサルタン錠20mgの薬価はいくらですか?
    回答:

    テルミサルタン錠20mgの薬価は1錠10.1円です。
    テルミサルタン錠はジェネリック医薬品で、先発品はミカルディス錠です。
    有効成分は同じですが、薬価は異なります。
    ミカルディス錠40mg1錠の薬価は38.2円ですが、同量のジェネリックのテルミサルタン錠は19.2円です。
    降圧剤は比較的長期間服用するため、医薬品の選択は重要です。

  • 質問:
    テルミサルタンはジェネリック医薬品ですか?
    回答:

    テルミサルタンはジェネリック医薬品で、先発品と同じ有効成分を含有し、品質、効き目、安全性が同等な医薬品です。
    例えば、テルミサルタンの先発品であるミカルディス錠40mg1錠の薬価は38.2円ですが、同量のテルミサルタン錠は19.2円と約半額です。

  • 質問:
    テルミサルタンの効果はどのくらい持続しますか?
    回答:

    テルミサルタンは血管を広げて血圧を下げる高血圧治療剤で、1日1回の投与で持続的な降圧効果を発揮します。
    半減期は20~24時間で、本態性高血圧症患者に対して24時間にわたり持続的かつ強力な降圧効果を示し、早朝の血圧上昇を抑制します。

  • 質問:
    テルミサルタンは腎臓に対して影響がありますか?
    回答:

    テルミサルタンはアンジオテンシンⅡ受容体阻害薬(ARB)で、血管を広げて血圧を下げる高血圧治療剤です。
    腎臓内の圧力(糸球体内圧)を下げて腎臓の負担を減らすことも期待できます。
    しかし、併用する薬剤によっては、腎機能障害や腎障害のある患者さんは、糸球体ろ過量の減少による急性腎障害を引き起こす可能性があります。

  • 質問:
    犬にテルミサルタンを投与するときの用量はどれくらいですか?
    回答:

    テルミサルタンが配合された犬用の医薬品はありませんが、猫の慢性腎臓病(慢性腎不全)における尿蛋白の漏出抑制を効能効果とするテルミサルタンの動物用医薬品の用法用量は、以下のようになっています。
    本剤を1日1回、体重1kg当たりテルミサルタンとして1.0mgを、計量シリンジを用いて直接経口投与します。必要に応じて少量の食餌に混ぜて投与してください。

  • 質問:
    テルミサルタンはどのような作用機序で高血圧の治療に使われますか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧治療薬で、アンジオテンシンⅡ受容体と結合することで血圧を上げるアンジオテンシンⅡの作用を阻害します。
    その結果、血管の収縮が抑えられ、血圧が下がります。

  • 質問:
    テルミサルタンは他の薬剤との相互作用が懸念されますか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧症の治療に用いられるジェネリック医薬品ですが、アリスキレンフマル酸塩(商品名:ラジレス錠)との併用は禁忌とされています。
    ただし、糖尿病患者に使用する場合、他の降圧治療で血圧のコントロールが著しく不良な場合を除いて、併用することがあります。

  • 質問:
    テルミサルタンの代替薬にはどのようなものがありますか?
    回答:

    テルミサルタンは高血圧症の治療に使われる医薬品です。
    代替品には、テルミサルタンと同じ作用機序である、以下のようなアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)があります。
    ・ロサルタン(ニューロタン)
    ・カンデサルタン(ブロプレス)
    ・バルサルタン(ディオバン)
    ・オルメサルタン(オルメテック)
    ・アジルサルタン(アジルバ)
    医薬品を選ぶ際は、薬価の安いジェネリック医薬品を選択する方が家計にやさしいと言えます。