オルメサルタンの成分画像
  • カナ
    オルメサルタン
  • 英語名
    Olmesartan
  • 化学式
    C29H30N6O6
  • 分子量
    558.585 g/mol

オルメサルタンの特性

オルメサルタンは血圧を下げる薬の一種です。
血管を締める物質の働きを抑え、血管を広げます。
これにより血圧が下がり、心臓への負担も減ります。

通常、オルメサルタンは1日1回飲みます。
薬を飲み忘れた場合、思い出したらすぐに飲みましょう。
ただし、次の分まであまり時間がないときは、その回は抜かして次から普通に飲みます。
2回分を一度に飲むのは避けてください。

血の巡りがよくなるので、むくみが改善することもあります。
ただし、急に血圧が下がりすぎて、ふらつきを感じることもあります。
特に暑い日や汗をたくさんかいたときは気をつけましょう。

この薬には、腎臓を守る働きもあります。
高血圧の人は腎臓病になりやすいので、この効果は大切です。

気をつけたい点

よくある影響には、めまいや頭痛、だるさなどがあります。
多くの場合、体が薬に慣れるにつれて和らぎます。

オルメサルタンを飲んでいるときは、カリウムが多い食べ物に注意が必要です。
バナナやキウイ、アボカドなどを食べすぎると、血液中のカリウムが増えすぎる可能性があります。

塩分の取りすぎは血圧を上げるので、控えめにしましょう。
1日の塩分は5~6g程度がよいでしょう。

妊娠中や赤ちゃんに母乳をあげている人は、オルメサルタンを飲まないほうがよいとされています。
赤ちゃんに影響を与える可能性があるためです。
妊娠を考えている人も、前もって医師に相談しましょう。

生活の見直し

オルメサルタンで治療しながら、生活習慣を見直すことも大切です。
適度に体を動かし、バランスのよい食事を心がけ、タバコを控え、お酒は程々にすることが血圧を下げるのに役立ちます。

特に、軽い運動は血圧を下げる効果があります。
散歩やゆっくりした自転車、水中歩行などを週に3~4回、30分程度行うのがよいでしょう。

ストレスをためないことも大事です。
ストレスは血圧を上げる原因の一つです。
深呼吸や簡単なストレッチなど、自分に合ったリラックス法を見つけるとよいでしょう。

オルメサルタンと食事の関係

オルメサルタンを飲んでいる間は、食事にも気をつける必要があります。
特に注意が必要なのは、カリウムを多く含む食品です。
オルメサルタンはカリウムを体内に溜めやすくする性質があるため、カリウムの多い食品を取りすぎると、血液中のカリウムが増えすぎる危険性があります。

カリウムを多く含む食品には、バナナ、メロン、アボカド、ほうれん草、ブロッコリー、干し柿などがあります。
これらの食品を食べてはいけないわけではありませんが、毎日大量に食べることは避けたほうがよいでしょう。

一方で、塩分の取りすぎは血圧を上げてしまうので、減らすことも大切です。
具体的には、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えるのがよいでしょう。
醤油や味噌などの調味料を控えめにし、素材の味を生かした料理を心がけましょう。

また、お酒も血圧を上げる原因になります。
飲む場合は、1日あたり日本酒なら1合、ビールなら中瓶1本程度に抑えるのがよいでしょう。

オルメサルタンを含有する医薬品

オルメトール20mgの商品画像
販売価格 1,980円~
1錠 79円~

オルメトール20mgとは オルメトール20mgは、オルメサルタンを有効成分とするアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。 この薬剤は、高血圧症の治療に広く使用されています。 オルメサルタンは、他のARBと比較して、より強力で持続的な降圧効果を示すことが臨床試験で示されています。 また、24時間にわたる安定した血圧コ...

有効成分
オルメサルタン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    オルメサルタンはなんの薬ですか?
    回答:

    オルメサルタンは高血圧治療に用いられるアンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)です。
    血管を収縮させるホルモンであるアンジオテンシンIIの作用を阻害することで血管を拡張させ、血圧を下げる効果があります。
    主に本態性高血圧症の治療に使用されますが、腎実質性高血圧症や腎血管性高血圧症にも効果があります。
    オルメサルタンは長時間作用型のARBで、1日1回の服用で24時間にわたり安定した降圧効果を示します。
    また、他の降圧薬と比較して副作用が比較的少ないことも特徴です。

  • 質問:
    オルメサルタンの降圧効果はどのくらいですか?
    回答:

    オルメサルタンの降圧効果は個人差がありますが、一般的に収縮期血圧を10~15mmHg、拡張期血圧を約5~10mmHg低下させる効果があります。
    通常、服用開始後2~4週間で効果が現れ始め、約8週間で最大効果に達します。
    オルメサルタンは24時間持続する安定した降圧効果を示し、特に早朝の血圧上昇を抑制する効果が高いことが知られています。
    また、長期使用においても耐性が生じにくく、安定した効果が持続します。
    ただし、この効果は個々の状態や用量によって異なります。

  • 質問:
    オルメサルタンOD錠20mgは何の薬ですか?
    回答:

    オルメサルタンOD錠20mgは、オルメサルタンメドキソミルを有効成分とする口腔内崩壊錠で、高血圧症の治療に使用されます。
    20mgは一般的な維持用量で、1日1回の服用で効果を発揮します。
    OD錠は、口の中で速やかに溶解する特殊な製剤です。
    水なしでも服用可能なため、水分摂取制限のある患者さんや飲み込みが困難な患者さんでも使いやすいという特徴があります。
    もちろん通常の錠剤と同様の降圧効果があるので、安心して服用して問題ありません。

  • 質問:
    オルメサルタンは血圧が下がりすぎるとどうなりますか?
    回答:

    オルメサルタンによって血圧が下がりすぎると、様々な症状や問題が生じる可能性があります。
    主な症状には、めまい、ふらつき、立ちくらみ、失神、疲労感、頭痛などがあります。
    重度の場合、脳や他の臓器への血流が不足し、意識障害や臓器障害を引き起こす可能性があります。
    特に高齢者では転倒のリスクが高まり、骨折などの二次的な問題に繋がる恐れがあるので注意が必要です。
    また、腎機能が低下している患者では、急性腎不全のリスクが高まる可能性があります。
    血圧が過度に低下した場合は、すぐに医師に相談し、用量調整や治療方針の見直しが必要となります。

  • 質問:
    オルメサルタンは寝る前に飲むべきですか?
    回答:

    オルメサルタンの服用タイミングは、一般的には朝または夕方の服用が多いです。
    寝る前の服用については、個々の状態や生活リズムによって判断されることが多いです。
    例えば、夜間の血圧コントロールが必要な場合や、朝の高血圧が問題となる場合には、就寝前の服用が効果的な場合があります。
    ただし、基本的には、夜間の過度の血圧低下を避けるため、通常は朝または日中の服用が推奨されています。
    医師と相談の上で最適なタイミングを決めることが重要です。

  • 質問:
    オルメサルタンの注意点はありますか?
    回答:

    オルメサルタンの使用の注意点には、まず、妊婦や妊娠の可能性がある女性は避けるべきであることが挙げられます。
    胎児に重大な影響を与える可能性があるためです。
    腎機能や肝機能に問題がある方も慎重に使用する必要があります。
    また、カリウム補給剤や塩分制限のある方は高カリウム血症のリスクがあるため注意が必要です。
    脱水症状がある場合や、利尿剤との併用時は血圧が急激に低下する可能性があるため注意しましょう。
    服用時は、運転や機械の操作に影響を与える可能性もあるため注意が必要です。

  • 質問:
    オルメサルタンはいつから効きますか?
    回答:

    オルメサルタンの効果は通常、服用開始後2~4週間で現れ始めます。
    ただし、個人差があり、早い人では数日で効果を感じる場合もあります。
    最大の降圧効果は一般的に約8週間で得られます。
    血圧の安定には時間がかかるため、効果が現れるまで忍耐強く服用を続けることが重要です。
    また、血圧の変動は日々あるため、1回の測定値だけでなく、長期的な傾向を見るようにしましょう。
    効果が現れない場合や、逆に血圧が急激に低下した場合は、すぐに医師に相談する必要があります。

  • 質問:
    オルメサルタンは1日何ミリから服用しますか?
    回答:

    オルメサルタンの初期用量は通常、1日1回10mgから開始します。
    これは成人の標準的な開始用量です。
    効果が不十分な場合は、徐々に増量され、通常20mgを1日1回服用します。
    最大用量は1日40mgです。
    高齢者や腎機能障害のある患者さんでは、より低用量から開始することがあります。
    用量は個々の反応に応じて調整されるため、医師の指示に従って服用するようにしましょう。
    自己判断で用量を変更することは避け、必ず医師の指示に従ってください。

  • 質問:
    オルメサルタンの重大な副作用ありますか?
    回答:

    オルメサルタンの重大な副作用には、まず、血管浮腫が挙げられます。
    これは顔面、舌、声門の腫れを引き起こし、呼吸困難を伴うこともあります。
    次に、腎機能障害や高カリウム血症があります。
    これらは定期的な血液検査でモニタリングする必要があります。
    また、ショック、失神、意識消失などの症状を引き起こす可能性もあります。
    まれですが、肝機能障害や黄疸が報告されています。
    さらに、重症筋無力症の方では症状が悪化する可能性があります。

  • 質問:
    オルメサルタンを飲み忘れた場合はどうしたらいいですか?
    回答:

    オルメサルタンを飲み忘れた場合、気づいた時にすぐに服用することが基本です。
    ただし、次の服用時間が近い場合は、飛ばして通常のスケジュールに戻って服用するようにしましょう。
    決して2回分を一度に服用してはいけません。
    これは過剰摂取による血圧の急激な低下を防ぐためです。
    飲み忘れが頻繁に起こる場合は、服薬管理アプリや薬カレンダーの使用、家族の協力を得るなどの対策を採ることをおすすめします。
    また、定期的な服用が難しい場合は、医師に相談し、服用スケジュールの見直しや別の薬剤への変更を検討しましょう。

  • 質問:
    オルメサルタンと納豆は一緒に食べてはいけないのですか?
    回答:

    オルメサルタンと納豆を一緒に食べることに特に制限はありません。
    納豆との相互作用で問題が生じるのはワルファリンなどの抗凝固薬です。
    ただし、納豆にはカリウムが多く含まれているため、オルメサルタンによる高カリウム血症のリスクは考慮する必要があります。
    特に腎機能が低下している患者さんや、カリウム保持性利尿薬を併用している患者さんは注意が必要です。
    過度のカリウム摂取は避けるべきですが、通常の食事の範囲内であれば問題ありません。

  • 質問:
    オルメテック10mgの効果は何ですか?
    回答:

    オルメテック10mgは、オルメサルタンメドキソミルを有効成分とする高血圧治療薬で、主な効果は血圧の低下です。
    血管を収縮させるアンジオテンシンIIの作用を阻害することで血管を拡張させ、血圧を下げる効果があります。
    10mgが通常の開始用量で、多くの方がこの用量から治療を開始します。
    一般的に、収縮期血圧を約10~15mmHg、拡張期血圧を約5~10mmHg低下させる効果があります。
    また、24時間持続する安定した降圧効果を示し、特に早朝高血圧の抑制に効果があります。

  • 質問:
    オルメサルタンは寝る前に飲むべきですか?
    回答:

    オルメサルタンの服用タイミングは、一般的には朝または夕方の服用が多いですが、個々の状態や生活リズムによって時間を変えることができます。
    寝る前の服用については、夜間の血圧コントロールが必要な場合や、早朝高血圧が問題となる患者にとって効果的な場合があります。
    ただし、夜間の過度の血圧低下を避けるため、問題がなければ朝または日中の服用が推奨されることが多いです。
    服用時間は血圧の日内変動パターンや副作用の発現状況を考慮して決定されることが多く、医師と相談の上で最適なタイミングを決めることが重要です。

  • 質問:
    オルメサルタンの適切な服用方法は何ですか?
    回答:

    オルメサルタンの適切な服用方法として、通常、1日1回の服用で、決まった時間に服用することが推奨されています。
    食事の影響を受けにくいため、食前・食後を問わず服用可能です。
    水またはぬるま湯で服用し、かみ砕いたり割ったりせずにそのまま飲み込むようにしましょう。
    OD錠の場合は、舌の上で溶かして服用することもできます。
    服用を忘れた場合は、気づいた時にすぐに服用するようにし、次の服用時間が近い場合は飛ばして通常のスケジュールに戻ることが重要です。
    決して2回分を一度に服用してはいけません。

  • 質問:
    オルメサルタンの服用を開始する前に確認すべきことは何ですか?
    回答:

    オルメサルタンの服用を開始する前に、まず、妊娠中または妊娠の可能性がないかを確認します。
    オルメサルタンは胎児に悪影響を与える可能性があるため、妊婦や妊娠の可能性がある女性には禁忌です。
    次に、腎機能や肝機能の状態を確認します。
    これらの機能が低下している場合は、用量調整が必要になる可能性があります。
    また、カリウム値や他の電解質のバランスも確認します。
    アレルギー歴や、現在服用中の処方薬、市販薬、サプリメント等の他の薬剤についても医師に伝える必要があります。
    さらに、高血圧以外の既往歴や現在の健康状態についても詳しく医師に説明することが重要です。

  • 質問:
    オルメサルタンは高血圧治療にどのくらい効果的ですか?
    回答:

    オルメサルタンは高血圧治療において非常に効果的です。
    多くの臨床試験で、オルメサルタンは収縮期血圧を約10~15mmHg、拡張期血圧を約5~10mmHg低下させる効果が示されています。
    特に、24時間にわたる安定した降圧効果を示し、早朝高血圧の抑制にも効果的です。
    また、長期使用においても効果の減弱が少ないため、安定した降圧効果が持続します。
    他のARBと比較しても、同等以上の効果を示すことが報告されています。
    効果の度合いには個人差がありますが、約60~70%の患者で十分な降圧効果が得られるとされています。

  • 質問:
    オルメサルタンの服用を中止する際の注意点は何ですか?
    回答:

    オルメサルタンの服用を中止する場合、突然の中止は血圧の急激な上昇を引き起こす可能性があるため、必ず医師の指示に従い、徐々に減量することが重要です。
    副作用の発現、他の薬剤への変更、血圧の安定などの注視する理由によって、中止の方法が異なります。
    また、中止後も定期的に血圧測定を行い、異常な上昇がないか確認する必要があります。
    中止後に胸痛や息切れなどの症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。

  • 質問:
    オルメサルタンと他の薬との相互作用はありますか?
    回答:

    オルメサルタンは他の薬剤と相互作用を起こす可能性があります。
    特に注意が必要なのは、スピロノラクトンなどカリウム保持性利尿薬やカリウムサプリメントとの併用で、高カリウム血症のリスクが高まる可能性があるためです。
    また、非ステロイド性抗炎症薬との併用は、腎機能を低下させる可能性があり、利尿薬との併用は過度の血圧低下を引き起こす可能性があるため、用量調整が必要になることがあります。
    また、リチウムとの併用ではリチウムの血中濃度が上昇する可能性があります。
    さらに、アリスキレンとの併用は、腎機能障害のある方では避けるべきです。
    加えて、妊娠中の使用は胎児に悪影響を及ぼす可能性があるため禁忌です。

  • 質問:
    オルメサルタンの価格はどれくらいですか?
    回答:

    オルメサルタンの価格は、用量によって異なります。
    2024年6月現在、オルメサルタン錠の薬価は以下の通りです。
    ・10mg:1錠あたり約10.60円 ・20mg:1錠あたり約20.20円 ・40mg:1錠あたり約28.70円 この薬は高血圧の治療に使用され、費用は処方内容や保険適用状況によって異なります。
    ジェネリック薬も提供されており、価格はメーカーや用量によって多少異なります。具体的な費用については、医師や薬剤師に確認してください。

  • 質問:
    オルメサルタンの代替薬にはどのようなものがありますか?
    回答:

    オルメサルタンは、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)の一種であり、高血圧治療に使用されます。
    代替薬としては、同じARBクラスの他の薬剤が考えられます。
    例えば、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、テルミサルタンなどです。
    これらは作用機序が似ているため、オルメサルタンと同様の効果が期待できます。
    また、異なる作用機序を持つ降圧薬も代替として検討できます。
    例えば、ACE阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬があります。
    ただし、代替薬の選択は個々の状態、合併症、副作用プロファイルなどを考慮して、医師が慎重に判断する必要があります。