アムロジピンの成分画像
  • カナ
    アムロジピン
  • 英語名
    Amlodipine
  • 化学式
    C20H25ClN2O5
  • 分子量
    408.879 g/mol

アムロジピンの特徴

アムロジピンは、高血圧や狭心症の治療に使われる薬の成分です。
この薬は血管を広げる働きがあり、血圧を下げたり、心臓への血流を良くしたりします。

アムロジピンは、カルシウム拮抗薬という種類の薬に属し、血管の壁にある筋肉の細胞にカルシウムが入るのを抑えます。
カルシウムが減ると、血管の筋肉が緩んで広がります。
血管が広がると、血液の通り道が太くなるので、血圧が下がります。
また、心臓の周りの血管も広がるので、心臓に酸素を含んだ血液がたくさん届きやすくなります。
これが、狭心症の症状を和らげる仕組みです。

アムロジピンの効果

アムロジピンは、血管を広げることで血圧を下げますが、特に朝起きたときから夜寝るまで、1日中安定して血圧を下げる効果があります。

高血圧の人は、血管が狭くなっていたり、硬くなっていたりすることが多いです。
アムロジピンは、そんな血管を少しずつ広げていきます。
急激に血圧を下げるのではなく、ゆっくりと時間をかけて効果を発揮するので、体への負担が少ないのが特徴です。

狭心症の症状を和らげる効果もあります。
狭心症は、心臓の筋肉に血液が十分に届かないために起こりますが、アムロジピンは、心臓の周りの血管を広げて血液の流れを良くします。

狭心症の人は、胸が締め付けられるような痛みを感じることがあります。
アムロジピンを飲むことで、そういった痛みが起こりにくくなったり、痛みが軽くなったりします。

長時間効くのも特徴で、アムロジピンは、1日1回飲むだけで効果が続きます。
朝1回飲めば次の日の朝まで効果が持続するので、飲み忘れが少なくなります。

薬の濃度が体の中で急に上がったり下がったりしないので、副作用が出にくいという利点もあります。
ただし、効果が出るまでに時間がかかることがあるので、すぐに効果を実感できない人もいます。

アムロジピンを飲むときの注意点

アムロジピンは、多くの人に使われている薬ですが、いくつか気をつけることがあります。

まず、めまいやふらつきが起こることがあります。
特に薬を飲み始めたばかりの人や、薬の量を増やしたときに起こりやすいです。
急に立ち上がったときなど、注意が必要です。

むくみも起こることがあります。
足首やまぶたがむくむ人がいます。
むくみが気になる場合は、医師に相談しましょう。

グレープフルーツジュースは、アムロジピンの働きを強めてしまうことがあります。
薬を飲んでいる間は、グレープフルーツジュースを飲まないほうが良いでしょう。

また、急に薬を止めると、血圧が上がったり狭心症の症状が悪くなったりすることがあります。
自分で判断して薬を止めるのは危険です。

最後に、他の薬と一緒に飲む場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。
特に、他の血圧を下げる薬と一緒に飲むと、血圧が下がりすぎることがあるので注意が必要です。

アムロジピンを含有する医薬品

ノルバスク5mgの商品画像
販売価格 3,780円~
1錠 103円~

ノルバスク5mgとは ノルバスク5mgは、高血圧症および狭心症の治療に使用される医療用医薬品です。 有効成分であるアムロジピンは、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬に分類されます。 この薬剤は、血管平滑筋細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制することで、血管を拡張させ、血圧を低下させる作用を持ちます。 ノルバ...

有効成分
アムロジピン
ノルバスク10mgの商品画像
販売価格 4,780円~
1錠 159円~

ノルバスク10mgとは ノルバスク10mgは、高血圧症および狭心症の治療に使用される医療用医薬品です。 有効成分であるアムロジピンは、ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗薬に分類されます。 この薬剤は、血管平滑筋細胞内へのカルシウムイオンの流入を抑制することで、血管を拡張させ、血圧を低下させる作用を持ちます。 ノル...

有効成分
アムロジピン
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販売価格 1,480円~
1錠 44円~

アムリプ2.5mgとは アムリプ2.5mgは、有効成分としてアムロジピンを含む降圧剤で、主に高血圧症や狭心症の治療に使用される医薬品です。 アムリプの効果は、血管内の平滑筋を弛緩させることによって血圧を低下させることにあります。 具体的には、アムロジピンが細胞膜のカルシウムチャネルに結合し、カルシウムイオンの流...

有効成分
アムロジピン
アムリプ5mgの商品画像
販売価格 1,680円~
1錠 67円~

アムリプ5mgとは アムリプ5mgは、アムロジピンを有効成分とする降圧剤であり、主に高血圧症や狭心症の治療に用いられます。 アムロジピンは、カルシウム拮抗薬に分類され、血管の平滑筋を弛緩させることによって血圧を低下させる作用があります。 アムリプは、特に高血圧患者において効果的であり、持続的な降圧作用が特徴...

有効成分
アムロジピン
アムリプ10mgの商品画像
販売価格 1,880円~
1錠 113円~

アムリプ10mgとは アムリプ10mgは、高血圧症や狭心症の治療に用いられる降圧剤であり、有効成分としてアムロジピンを含んでいます。 特徴と作用機序 分類:カルシウム拮抗薬 作用:血管の平滑筋を弛緩させ、血圧を低下させる 効果: 高血圧症:収縮期血圧および拡張期血圧を低下させる 狭心症:心筋への血流を改善し、発...

有効成分
アムロジピン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    アムロジピンは何に効きますか?
    回答:

    アムロジピンは、血管にかかっている圧力を減らすために、血管そのものを広げる作用を持っています。
    高血圧と狭心症の治療に用いられる薬の有効成分の名前でもあります。
    アムロジピンは「ノルバスク」「アムロジン」という血圧を下げる先発品の他に、薬代を抑えることができるジェネリック医薬品も販売されています。
    長時間作用が持続し、副作用が少ないので、使いやすい薬です。

  • 質問:
    アムロジピンの副作用は何ですか?
    回答:

    アムロジピンは高血圧や狭心症の治療に使われる医薬品ですが、副作用として、肝機能異常や薬疹などがあります。
    他に、ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル拮抗薬特有のものとして、血管拡張に伴う頭痛、顔面潮紅(顔面の血管拡張に伴い顔が赤みがかって見える)、下肢の浮腫や歯肉肥厚などがあります。

  • 質問:
    アムロジピンと併用してはいけない薬はありますか?
    回答:

    アムロジピンは高血圧や狭心症の治療に使われる医薬品ですが、併用を禁止されている薬剤はありません。
    しかしながら、以下のものと併用する際は注意が必要です。
    1.降圧作用を有する薬剤
    2.エリスロマイシン、ジルチアゼム、リトナビル、ニルマトレルビル・リトナビル、イトラコナゾールなどのCYP3A4阻害剤
    3.グレープフルーツジュース
    4.シンバスタチン
    5.タクロリムス

  • 質問:
    アムロジピンの副作用にかゆみはありますか?
    回答:

    アムロジピンの副作用にかゆみがあります。
    かゆみを含め、副作用として肝機能異常や薬疹などのほかに、ジヒドロピリジン系カルシウムチャネル拮抗薬特有のものとして、血管拡張に伴う頭痛、顔面潮紅、下肢の浮腫や歯肉肥厚などがあります。

  • 質問:
    アムロジピンと一緒に食べてはいけないものはありますか?
    回答:

    アムロジピンは高血圧や狭心症の治療に使われる医薬品ですが、併用に注意が必要なものにグレープフルーツジュースがあります。
    グレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、血中濃度が上昇することで、アムロジピンの降圧作用が増強される可能性があるからです。

  • 質問:
    アムロジピンOD錠とグレープフルーツを一緒に飲むとどうなりますか?
    回答:

    アムロジピンOD錠とグレープフルーツを一緒に飲んではいけません。
    グレープフルーツに含まれる成分が、アムロジピンの代謝を阻害し、血中濃度が上昇し、降圧作用が増強される可能性があるからです。
    「OD錠」というのは「口腔内崩壊錠」のことで、簡単に言えば、「口の中で溶ける医薬品」になります。
    唾液ぐらいの少量の水で溶けるように開発されており、水なしでも口に入れるとすぐに溶けるため、水が手元にない時でも服用できます。

  • 質問:
    アムロジピンと納豆は関連がありますか?
    回答:

    アムロジピンと納豆には関係はありません。
    ワルファリン(商品名:ワーファリン)という血液の凝固を防ぐ薬剤を飲む際には、納豆を食べると作用が弱くなるため避けるように言われています。
    アムロジピンと一緒に食べてはいけないものは、グレープフルーツです。
    グレープフルーツがアムロジピンの作用を増強し過ぎてしまうからです。

  • 質問:
    アムロジピンの一般的な服用量はどれくらいですか?
    回答:

    アムロジピンを投与する際は、高血圧症に対して、通常成人にはアムロジピンとして2.5~5mgを1日1回経口投与し、6歳以上の小児には、アムロジピンとして2.5mgを1日1回経口投与します。
    狭心症の場合は、通常成人にはアムロジピンとして5mgを1日1回経口投与します。
    いずれも、年齢、体重、症状により適宜増減して処方されます。

  • 質問:
    アムロジピンを長期間服用し続けることで副作用のリスクは高くなりますか?
    回答:

    アムロジピンのような血圧を下げる薬剤は、長期間飲み続けることで副作用が出るという、いわゆる蓄積作用はほとんどありません。
    しかし、長く飲み続けているということは、その分年齢を重ねて高齢になるということなので、今まで出なかった副作用が出ることがあります。
    なぜなら、高齢になると一般的に心機能や腎機能などの生理機能が低下してくるため、薬剤の効き方が変わってくるからです。

  • 質問:
    アムロジピンは肝臓や腎臓に影響を及ぼす可能性がありますか?
    回答:

    高血圧や狭心症の治療薬として使われるアムロジピンは、血圧を下げる作用に伴い腎機能が低下する恐れがあります。
    そのため、重篤な腎機能障害のある患者さんへの使用は注意が必要です。
    またアムロジピンは肝臓で代謝されるため、特に高用量(10mg)の投与時には代謝が追いつかずに血中濃度が上がり、副作用の発現率が高まる恐れがあります。

  • 質問:
    アムロジピンは心臓病や脳卒中のリスクを軽減する効果がありますか?
    回答:

    アムロジピンは、高血圧の治療と狭心症の予防に使用される薬です。
    血圧を下げ、心臓の負担を軽減するため、心臓発作や脳卒中を防ぐのに役立ちます。
    また、血圧を安定させることで予後改善効果が認められており、将来発症するかもしれない脳卒中や心臓病などの深刻な合併症のリスク軽減も期待できます。

  • 質問:
    アムロジピンの効果を最大限に引き出すには、どのような生活習慣が大切ですか?
    回答:

    アムロジピンは主に血圧を下げるために用いられます。
    アムロジピンの効果を最大限に引き出すためには、以下のような健康習慣が大切です。
    1.毎日同じ時間に服用する
    2.バランスの取れた塩分を控えめにした食事
    3.ウォーキングや水泳などの有酸素運動
    4.リラックス法や深呼吸などのストレス管理
    5.定期的な医師の診察
    これらの生活習慣を実践することで、アムロジピンの効果を最大限に引き出すことができます。

  • 質問:
    アムロジピンの作用機序は何ですか?
    回答:

    アムロジピンは、高血圧治療薬として使用されていますが、その作用機序は以下の通りです。
    血管は細胞外のカルシウムイオン(Ca2+)が細胞内に流入することで収縮します(狭くなります)。
    アムロジピンは、細胞外から細胞内へのCa2+の流入を減らすことにより、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩させ、血管を拡げて血圧を下げます。
    これは、広い道路の方が人や車が走りやすく、渋滞しにくいのと同じようなものです。

  • 質問:
    アムロジピンは心臓に良い薬ですか?
    回答:

    アムロジピンは、降圧効果が強く、副作用が少ないため、高血圧症の優れた第一選択薬です。
    アムロジピンは、血圧を安定させることで、心臓に栄養を届けている血管が痙攣を起こし、胸の痛みを発生させる狭心症の予防効果もあるため、心臓に良い薬といえます。

  • 質問:
    アムロジピンは血液をサラサラにしますか?
    回答:

    アムロジピンは、高血圧の治療と狭心症の予防に使用される薬です。
    細胞外から細胞内へのCa2+の流入を減らすことにより、冠血管や末梢血管の平滑筋を弛緩し、血管を拡げて血圧を下げます。
    血液自体をサラサラにする作用はありませんが、血管を拡張して血圧を下げるため、血液が通りやすくなる効果があります。

  • 質問:
    アムロジピンとワーファリンの違いは何ですか?
    回答:

    アムロジピンとワーファリンは、作用の異なる医薬品です。
    アムロジピンは血管を拡張し、血圧を下げる作用があり、主に高血圧の治療に使用されます。
    一方、ワーファリンは抗凝固薬といって、血液を固まりにくくする作用があり、脳梗塞予防などに使用されます。

  • 質問:
    血圧の薬としてアムロジピンはどれくらい強いですか?
    回答:

    アムロジピンは世界的にも広く使われている降圧剤です。
    収縮期血圧が140mmHg以上を示す患者305例を二群に分けて、アムロジピン10mgまたは5mgを1日1回8週間投与したところ、収縮期血圧は10mg群で平均13.7mmHg、5mg群で7.0mmHg低下したという結果が得られました。

  • 質問:
    アムロジピンはどれくらいで効果が現れますか?
    回答:

    アムロジピンは、高血圧の治療と狭心症の予防に使用される医薬品です。
    服用してから6時間後に血中濃度がピークに達します。
    また、血液中の濃度が半分になる時間は30時間から50時間と非常に長く、長時間効果が持続する性質があります。
    血中濃度を一定に保つことが血圧の安定に繋がりますが、飲み始めてから5日目から6日目頃にアムロジピンの血中濃度は安定してきます。

  • 質問:
    アムロジピンを服用中にアルコールの摂取は避けるべきですか?
    回答:

    アムロジピンは降圧剤の一種で、副作用が少ない特徴がありますが、アルコールとアムロジピンの組み合わせには注意が必要です。
    アルコールはめまいや動悸などの副作用を増大させることがあり、特に高齢者の方は副作用が出やすくなります。
    アムロジピンを服用中は、アルコールの摂取を控えることが望ましいです。

  • 質問:
    アムロジピンの値段は、他の同種の薬と比べてどうですか?
    回答:

    アムロジピンはジェネリック医薬品では薬価が低く設定されており、有効成分5mg1錠あたり10.10円です。
    同じ有効成分を含む先発薬である「ノルバスク」や「アムロジン」の薬価は約1.5倍の15.20円です。
    有効成分も配合量も全く同じであり、体内での作用も同じと確認されているため、アムロジピンが配合されたジェネリック医薬品の方が安価です。