シロドシンの成分画像
  • カナ
    シロドシン
  • 英語名
    Silodosin
  • 化学式
    C25H32F3N3O4
  • 分子量
    495.5345 g/mol

シロドシンの特徴

シロドシンは比較的新しい前立腺肥大症治療薬で、従来の治療薬と比べていくつかの特徴があります。

シロドシンの最大の特徴は、α1A受容体に対する選択性が非常に高いことです。
α1受容体には、A、B、Dの3つのサブタイプがありますが、シロドシンはA型に特に強く作用します。
前立腺や尿道にはα1A受容体が多く存在するため、シロドシンは排尿障害の改善に効果的です。

一方で、血管にあるα1B受容体にはあまり作用しないため、血圧低下などの副作用が少ないのが特徴です。
このため、高齢者や血圧が低めの人でも比較的安全に使用できます。

また、シロドシンは服用後すぐに体内に吸収され、効果が現れるのが早いのも特徴です。
長期的な効果を待つ必要がある他の薬と比べて大きな利点です。

肝臓や腎臓の機能が低下している患者でも、通常、用量調節をする必要がありません。
高齢の患者や他の病気を併発している患者には嬉しい効果です。

シロドシンの効果

シロドシンは主に以下のような効果があります。

  • 尿の勢いの改善
  • 頻尿の軽減
  • 残尿感の改善
  • 夜間頻尿の軽減

これらの効果により、患者の生活の質が向上します。

シロドシンの副作用

シロドシンの副作用には以下のようなものがあります。

  • 射精障害
    精液が膀胱内に逆流する「逆行性射精」が起こることがあります。
    これは、薬をやめれば元に戻る一時的な症状です。

  • 鼻づまり
    鼻の粘膜にある血管が拡張することで起こります。

  • めまい
    めまいを感じることがありますが、他のα1遮断薬と比べると頻度は低いです。

  • 下痢
    まれに軽度の下痢が起こることがあります。

これらの副作用は、多くの場合軽度で、時間とともに改善することが多いです。

シロドシンとその他の治療

シロドシンによる薬物療法と並行して、適度な運動を行うことで症状改善の効果が高まる可能性があります。
特に、骨盤底筋体操は排尿機能の改善に役立つことが知られています。

また、有酸素運動は体重管理に役立ち、肥満による前立腺への負担を軽減します。
ただし、自転車など会陰部に圧力がかかるスポーツは避けた方が良いでしょう。

シロドシンは長期的に使用しても安全性が高いことが報告されています。
ただし、定期的に医師の診察を受け、効果や副作用をチェックすることが大切です。

また、シロドシンは症状を和らげますが、前立腺の肥大そのものを縮小させる効果はありません。
そのため、5α還元酵素阻害薬と併用されることもあります。
前立腺肥大症は進行性の病気なので、症状が改善しても勝手に薬をやめないようにしましょう。

シロドシンを含有する医薬品

シロファスト8mgの商品画像
販売価格 3,080円~
1カプセル 133円~

シロファスト8mgとは シロファスト8mgは、前立腺肥大症の治療に用いられる薬剤です。 有効成分であるシロドシンを8mg含有しており、α1受容体遮断薬に分類されます。 特に前立腺や尿道平滑筋に存在するα1A受容体に選択的に作用し、尿道の筋肉を弛緩させることで排尿障害の症状を軽減します。 前立腺肥大症は、50歳以上の男性...

有効成分
シロドシン
シロファスト4mgの商品画像
販売価格 2,480円~
1カプセル 107円~

シロファスト4mgとは シロファスト4mgは、前立腺肥大症(良性前立腺過形成)の治療薬で、有効成分としてシロドシンを含みます。 シロドシンはα1受容体遮断薬に分類され、特に前立腺や尿道平滑筋のα1A受容体に選択的に作用します。 この選択的作用によって、尿道の筋肉を緩め、尿流を改善し、排尿困難などの症状を軽減します。...

有効成分
シロドシン

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    シロドシンは何に効く薬ですか?
    回答:

    シロドシンは、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に用いられる医薬品です。
    尿道や前立腺の筋肉の強い緊張を和らげ、尿道内部の圧力を下げる働きがあります。
    これにより、「尿の出が悪い」、「残尿感」、「トイレが近い」などの症状を改善します。
    通常、成人は1回4mgを1日2回、朝と夕食後に服用します。
    ただし、医師の指示に従って服用することが重要です。
    副作用として、射精障害、口渇、下痢、軟便、立ちくらみ、鼻づまり、めまい、ふらつき、頭痛などが報告されています。
    以上のような症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

  • 質問:
    シロドシンは不整脈を起こしますか?
    回答:

    シロドシンは前立腺肥大症の治療薬で、一部の患者さんにおいて不整脈を引き起こす可能性があります。
    シロドシンは血管にも作用し、血管平滑筋を弛緩させて血圧を下げる効果があります。
    これにより、二次的に頻脈や動悸の副作用が生じることがあります。
    また、心房細動、動悸、頻脈、不整脈、上室性期外収縮などの副作用が報告されています。
    これらの症状が現れた場合は、医師に相談することが重要です。
    ただし、全ての患者さんがこれらの副作用を経験するわけではありません。
    薬の副作用は個々の体質や健康状態により異なるため、シロドシンを服用する際は医師の指示に従ってください。

  • 質問:
    シロドシンOD錠4mgは射精障害を起こしますか?
    回答:

    シロドシンOD錠4mgは、前立腺肥大症の治療に用いられる薬で、射精障害を引き起こす可能性があります。
    臨床試験では、シロドシンを服用した患者さんの約44.8%に副作用が報告され、その中で射精障害(逆行性射精など)が17.2%でした。
    射精障害は、射精時に精液が膀胱に逆流する逆行性射精や、精管の収縮が抑制されてうまく射精できない状態を指します。
    これらの症状が現れた場合は、医師に相談することが重要です。
    ただし、全ての患者さんがこれらの副作用を経験するわけではありません。

  • 質問:
    シロドシンの副作用は何ですか?
    回答:

    シロドシンは前立腺肥大症の治療薬で、一部の患者さんに副作用が現れることがあります。
    主な副作用として、射精障害(逆行性射精など)、口渇、下痢、軟便、立ちくらみ、鼻づまり、めまい、ふらつき、頭痛などが報告されています。
    また、血圧低下、気を失う、意識がなくなる(失神、意識喪失)、全身倦怠感、食欲不振、皮膚や白目が黄色くなる(肝機能障害、黄疸)などの重大な副作用も報告されています。
    シロドシンは、適切な服用方法を守れば、多くの男性にとって安全で効果的な医薬品です。
    しかし、副作用のリスクがあることを理解し、医師と相談しながら服用することが重要です。

  • 質問:
    シロドシンの先発薬は何ですか?
    回答:

    シロドシンの先発薬は「ユリーフ錠」または「ユリーフOD錠」です。
    先発薬とは、新規の有効成分を開発し、その効果・安全性を確認した上で製造・販売が認められた最初の医療品を指します。
    ユリーフ錠は前立腺肥大症の治療に用いられ、その有効成分シロドシンが尿道や前立腺の筋肉を弛緩させ、排尿障害の改善に寄与します。
    シロドシンのジェネリック医療品(後発薬)も多数存在し、先発薬と同等の効果が期待できます。
    また、後発薬は、先発薬と同じ有効成分を含み、同じ効能・効果を持つ薬です。
    一般的に先発薬よりも安価に販売されています。

  • 質問:
    シロドシンは頻尿に効果がありますか?
    回答:

    シロドシンは前立腺肥大症の治療薬で、頻尿の改善に効果があります。
    前立腺肥大症は、前立腺が肥大し尿道を圧迫することで、「尿の出が悪い」、「残尿感」、「頻尿」などの症状を引き起こします。
    シロドシンは、尿道や前立腺の筋肉の強い緊張を和らげ、尿道内部の圧力を下げる働きがあります。
    これにより、尿の出が悪い、残尿感、頻尿などの症状を改善します。
    ただし、個々の体質や健康状態により効果は異なるため、シロドシンを服用する際は医師の指示に従ってください。

  • 質問:
    シロドシンはどのように作用しますか?
    回答:

    シロドシンは前立腺肥大症の治療薬で、尿道や前立腺の筋肉の強い緊張を和らげる作用があります。
    具体的には、尿道や前立腺に存在するα1A受容体を遮断することで、尿道内部の圧力を下げ、排尿障害を改善します。
    前立腺が大きくなると尿道が圧迫され、尿が出にくくなります。
    シロドシンはこの問題を解決するために、尿道を拡げることで尿をスムーズに出せるようにします。
    シロドシンは特にα1A受容体に対して選択的に阻害作用を示し、前立腺や尿道にのみ効果を発揮させることが可能です。

  • 質問:
    シロドシンの適切な使用方法は何ですか?
    回答:

    シロドシンの適切な使用方法は、通常、成人に対してシロドシンとして1回4mgを1日2回、朝と夕食後に経口投与することです。
    ただし、症状により適宜減量されることもあります。
    錠剤は水またはぬるま湯で丸ごと飲み込み、噛んだり砕いたりしないでください。
    飲み忘れた場合は、その回の服用は避けて、次の服用時間に1回分を服用してください。
    また、誤って多く飲んだ場合や、服用を止めたい場合は、必ず医師または薬剤師に相談しましょう。

  • 質問:
    シロドシンを飲み忘れた場合、どうすれば良いですか?
    回答:

    シロドシンを飲み忘れた場合の対応は、飲み忘れに気づいたタイミングと次回の服用時間によります。
    飲み忘れに気づいた時点で次回の服用まで時間がある場合は、その場で服用して問題ありません。
    しかし、次回の服用時間が近い場合は、その回は服用せずに飛ばし、次回の決められた時間に1回分を飲んでください。
    決して2回分を一度に飲まないでください。
    また、飲み忘れが頻繁に起こる場合や、飲み忘れた薬の対処法について不安がある場合は、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。

  • 質問:
    シロドシンの服用量はどれくらいが適切ですか?
    回答:

    シロドシンの適切な服用量は、症状や年齢、体格、副作用の出現状況などによって異なります。
    通常、成人には1回4mgを1日2回、朝夕食後に経口投与します。
    ただし、次の場合には医師の指示に従って、服用量を増減する必要があります。
    症状が重症の場合は、1回4mgを1日3回に増量することがあります。
    高齢者は、低血圧を起こしやすいので、1回2mgから開始することがあります。
    腎臓や肝臓が悪い方は、薬剤の排泄が遅くなるので、1回2mgから開始することがあります。
    シロドシンは、効果が出るまでに数週間かかる場合があります。
    効果が実感できないと感じても、自己判断で服用を中止せず、医師に相談しながら継続的に服用することが大切です。

  • 質問:
    シロドシンはどのような疾患や症状に使用されますか?
    回答:

    シロドシンは、前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療に使用されます。
    前立腺肥大症は、男性が年齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫することで発生します。
    この病気により、「尿の出が悪い」、「残尿感」、「頻尿」といった症状が現れます。
    シロドシンは、前立腺や尿道に存在するα1Aアドレナリン受容体を遮断することで、尿道の筋肉を弛緩させ、尿道内部の圧力を下げる働きがあります。
    これにより、尿道や前立腺の筋肉の強い緊張が和らぎ、尿の通り道が広がることで、症状が改善します。

  • 質問:
    シロドシンと他の薬との併用は可能ですか?
    回答:

    シロドシンと他の薬との併用には注意が必要です。
    特に、高血圧治療薬のカンデサルタン、ED治療薬のシルデナフィル、抗真菌薬のイトラコナゾールなどとの併用時は、医師の指示に従うことが重要です。
    また、シロドシンと併用してはいけない医薬品(併用禁忌)もあるため、新たに医薬品を服用する際や、医薬品の変更を検討する際は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

  • 質問:
    シロドシンの価格はどのくらいですか?
    回答:

    シロドシンの価格は、製品や製薬会社によって異なりますが、一般的には1錠あたり10.1円~14.5円の範囲です。
    例えば、シロドシンOD錠4mg「DSEP」は1錠あたり14.5円であり、シロドシン錠4mg「JG」も同様の価格です。
    これらの価格は参考値であり、実際の価格は購入する薬局や病院、保険の適用状況によって変動します。
    また、ジェネリック医薬品(後発薬)は先発薬よりも価格が低いことが一般的です。

  • 質問:
    シロドシンは処方箋が必要ですか?
    回答:

    シロドシンは処方箋が必要な医薬品です。
    前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する薬ですが、強力な作用を持つため、医師の診察と指導のもとで適切に服用する必要があります。
    処方箋なしで購入することはできないので、医療機関を受診し、医師に相談してください。
    医師は症状や体質、併用薬などを考慮して、適切な服用量や服用方法を指示します。
    副作用が現れた場合は、無理せず服用を中止し、医師に相談してください。
    シロドシンは適切な服用により、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善できます。
    医師の指示に従い、注意事項をよく読んで服用してください。

  • 質問:
    シロドシンは食事前に服用するのが良いですか、それとも食事後ですか?
    回答:

    シロドシンの服用タイミングは、通常、成人に対して1回4mgを1日2回、朝と夕の食後30分~1時間後に経口投与することが推奨されています。
    食後に服用することで胃への刺激を軽減し、吸収を安定させることができます。
    また、シロドシンは脂肪と一緒に吸収されやすいため、食後の服用が吸収率を向上させます。
    ただし、医師の指示がある場合はその指示に従ってください。
    飲み忘れた場合は、その回の服用を避け、次の服用時間に1回分を服用してください。
    絶対に2回分を一度に服用しないでください。

  • 質問:
    シロドシンを服用する際の注意点は何ですか?
    回答:

    シロドシンを服用する際の注意点は次の通りです。
    通常、成人に対して1回4mgを1日2回、朝と夕の食後に経口投与します。
    飲み忘れた場合は、気づいた時にできるだけ早く服用します。
    ただし、次の服用時間が近い場合は、飲み忘れた分を飲まずに1回分を飛ばし、次の時間に1回分を服用してください。
    絶対に2回分を一度に服用しないでください。
    副作用として、射精障害、逆行性射精、口渇、トリグリセリド上昇、インポテンス、尿失禁、胃不快感、下痢、軟便、便秘、嘔吐などが報告されています。
    重大な副作用として、失神、血圧低下、一過性意識喪失、肝機能障害、黄疸、AST上昇、ALT上昇が報告されています。

  • 質問:
    シロドシンの効果が現れるまでの時間はどのくらいですか?
    回答:

    シロドシンの効果が現れるまでの時間は、個々の患者さんにより異なります。
    一般的には、投与開始後約1週間で自覚症状の改善が見られることが報告されています。
    シロドシンは、尿道や前立腺の筋肉の強い緊張を和らげ、尿道内部の圧力を下げる働きがあります。
    これにより、「尿の出が悪い」、「残尿感」、「頻尿」などの症状が改善します。
    ただし、効果の現れ方は個々の体質や健康状態により異なるため、シロドシンを服用する際は医師の指示に従ってください。

  • 質問:
    シロドシンの使用を中止する際の注意事項は何ですか?
    回答:

    シロドシンの使用を中止する際は、以下の点に注意してください。
    体調が良くなったと自己判断して使用を中止したり、量を加減したりすると、病気が悪化する可能性があります。
    そのため、医師の指示なしに自分の判断で使用を中止しないでください。
    シロドシンの使用を中止すると、一時的に前立腺肥大症の症状(尿の出が悪い、残尿感、頻尿など)が再び現れることがあります。
    使用中止後もめまいやふらつき、動悸などの副作用が続く場合は、すぐに医師に連絡してください。

  • 質問:
    シロドシンを服用してもっとよい結果を得るための方法は何ですか?
    回答:

    シロドシンの効果を最大限に引き出すためには、以下の点に注意することが重要です。
    通常、成人には1回4mgを1日2回、朝と夕の食後に服用します。
    食後の服用により、胃への刺激が軽減し、吸収が安定します。
    また、シロドシンは医師の指示に従って正しく使用することが重要です。
    自己判断で服用量を変更したり、服用を中止したりすると、病状が悪化する可能性があります。
    さらに、他の医薬品との併用については、医師に相談することが必要です。
    一部の医薬品との組み合わせにより、副作用が増加する可能性があります。

  • 質問:
    シロドシンの使用による成功体験やレビューはどのようなものですか?
    回答:

    シロドシンは、前立腺肥大症に伴う排尿障害を改善する効果的な医薬品ですが、個人差が大きいため、効果や副作用は人それぞれです。
    以下は、代表的な成功体験やレビューです。
    【成功体験】
    ・50代男性:以前から前立腺肥大症に悩んでおり、夜間頻尿や排尿困難に苦しんでいました。シロドシンを服用し始めてから、夜間頻尿が減り、排尿時間も短くなりました。日常生活に支障がなくなりました。
    ・60代男性:排尿障害がひどく、外出が億劫でした。シロドシンを服用し始めてから、排尿障害の症状が改善され、外出が楽になりました。
    【レビュー】
    ・40代男性:シロドシンの服用開始後、排尿障害の症状が改善されました。副作用もほとんどありませんでした。
    ・70代男性:シロドシンの服用開始後、夜間頻尿が減り、睡眠の質が向上しました。
    ・30代男性:シロドシンは効果的ですが、服用開始当初はめまいなどの副作用がありました。医師に相談したところ、服用量を調整してもらい、副作用が解消されました。