イミキモドの成分画像
  • カナ
    イミキモド
  • 英語名
    Imiquimod
  • 化学式
    C14H16N4
  • 分子量
    240.3 g/mol

イミキモドの特徴と適応症

イミキモドは、皮膚科領域で使用される外用薬です。
特定の皮膚疾患の治療に用いられ、免疫系を活性化させる働きがあります。

イミキモドは、免疫調節薬として知られています。
体の免疫システムを刺激して、特定の皮膚の状態や病変に対して治療効果を発揮します。
通常クリームの形で処方され、直接皮膚に塗布して使用します。

イミキモドは、主に以下のような皮膚の状態や疾患の治療に使います。

  • 尖圭コンジローマ
    性器や肛門周囲にできる疣贅(いぼ)の一種です。

  • 日光角化症
    長年の紫外線暴露によって皮膚に生じる前がん病変です。

  • 表在性基底細胞癌
    皮膚がんの一種で、皮膚の最上層に発生します。

  • ボーエン病
    皮膚の上皮内がんの一種です。

イミキモドの使用方法

イミキモドの使用方法は、治療する疾患や病変の状態によって異なります。
一般的な使用手順は以下の通りです。

  • 患部を清潔にし、よく乾かします。

  • 指先やアプリケーターを使って、薄く均一にクリームを塗布します。

  • 塗布後は手をよく洗い、目や口などの粘膜に触れないように注意します。

  • 通常、就寝前に塗布し、翌朝洗い流します。

注意点と副作用

イミキモドを使用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 局所反応
    塗布部位に発赤、腫れ、痒み、痛みなどが生じることがあります。
    これらは薬剤の作用によるものであり、多くの場合は治療の経過とともに改善します。

  • 全身症状
    まれに発熱、倦怠感、頭痛などの症状が現れることがあります。

  • 過敏反応
    アレルギー反応が起こる可能性があるため、初回使用時は特に注意が必要です。

  • 日光過敏
    治療中は日光に当たるのを避け、外出時は日焼け止めを使用することが推奨されています。

  • 他の薬剤との相互作用
    他の外用薬や内服薬との併用については、医師に確認する必要があります。

イミキモドの効果判定

イミキモドの効果は、使用開始から数週間後に現れ始めることが多いです。
治療中は定期的に医師の診察を受け、病変の状態や副作用の有無をチェックします。
効果が不十分な場合や副作用が強い場合は、用法や用量の調整が行われることがあります。

治療終了後も、再発の可能性があるため定期的な経過観察が重要です。
また、皮膚がんのリスクがある患者では、長期的なフォローアップが必要となります。

イミキモドが効果的でない場合や、使用が適さない場合には、外科的切除といって病変を外科的に取り除く方法や、凍結療法という液体窒素などを用いて病変を凍結させる治療法などもあります。

イミキモドを含有する医薬品

イミキアドクリーム5%の商品画像
販売価格 2,780円~
1包 723円~

イミキアドクリーム5%とは イミキアドクリーム5%は、イミキモドを有効成分とする外用抗ウイルス薬です。 この薬剤は、主に尖圭コンジローマ(性器いぼ)の治療に使用されます。 イミキアドクリーム5%は、免疫系を活性化することでウイルスに感染した細胞を攻撃し、いぼの消失を促進します。 冷凍凝固療法や外科的切除など...

有効成分
イミキモド
アルダラクリーム5%の商品画像
販売価格 11,780円~
1包 766円~

売り切れ

アルダラクリーム5%とは アルダラクリーム5%は、イミキモドを有効成分とする外用抗ウイルス薬です。 この薬剤は、主に尖圭コンジローマ(性器いぼ)の治療に使用されます。 アルダラクリーム5%は、免疫系を活性化することで、ウイルスに感染した細胞を攻撃し、いぼの消失を促進します。 従来の治療法(冷凍凝固療法や外科的切...

有効成分
イミキモド

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    イミキモドとは何ですか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬の有効成分です。
    皮膚に存在する細胞にはたらきかけることでウイルスの増殖を抑制する作用や、ウイルス感染細胞を妨げることによりイボを消失させる効果があります。
    日本国内では、2007年に承認され先発品のみ販売されています。
    ですが、海外ではジェネリック医薬品が世界中で多くのブランドで販売されています。

  • 質問:
    イミキモドの効果はどのようなものですか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬の有効成分です。
    イミキモドは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、口・生殖器・肛門に発症する性感染症である尖圭コンジローマによって発症したイボを消失させる効果があります。
    また、細胞性免疫応答を活性化し皮膚がん(扁平上皮がんまたは有棘細胞がん)の前がん病変である日光角化症の病変の消失に効果があります。

  • 質問:
    イミキモドの副作用はありますか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬の有効成分です。
    主な副作用としては、塗った部位で紅斑、びらん、表皮剥離、浮腫、疼痛、刺激感、かゆみ、湿疹や?痒感などがあります。
    また、皮膚の湿潤や滲出も報告されています。
    日本では処方箋の必要な医療用医薬品ですが、海外通販で処方箋なしに個人輸入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドの使用方法はどのようになっていますか?
    回答:

    イミキモドの使用方法は以下の通りです。
    ・尖圭コンジローマ(外性器または肛門周囲に限る)
    疣贅(ゆうぜい)部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布し、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で洗い流します。
    ・日光角化症(顔面または禿頭(とくとう)部に限る)
    治療部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布し、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で洗い流します。4週間塗布後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果が不十分な場合はさらに4週間塗布します。

  • 質問:
    イミキモドはどのような症状や疾患に使用されますか?
    回答:

    イミキモドは、尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬です。
    尖圭コンジローマは、ウイルス性の感染症で、カリフラワーのような形の小さな丘疹が多数みられる疾患です。
    日光角化症は、皮膚の紅斑と鱗屑を特徴とする慢性の炎症を引き起こす疾患で、これらの症状や疾患に使用されます。
    日本国内では、処方箋の必要な医療用医薬品ですが、海外通販で処方箋なしに個人輸入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドクリームとは何ですか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬の有効成分です。
    イミキモドの入ったクリームはベセルナクリーム(先発品)として販売されています。
    日本国内では、処方箋の必要な医療用医薬品ですが、個人利用するのであれば、海外通販で処方箋なしで個人輸入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドの作用機序は何ですか?
    回答:

    イミキモドは、皮膚に存在する細胞にはたらきかけることでウイルスの増殖を抑制する作用や、ウイルス感染細胞を妨げることによりイボを消失させる効果を持っています。
    カリフラワーのような形の小さな丘疹が多数みられる尖圭コンジローマや、皮膚の紅斑と鱗屑を特徴とする慢性の炎症を引き起こす日光角化症などの治療に用いられるます。

  • 質問:
    イミキモドの薬価はどのくらいですか?
    回答:

    イミキモドは、尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬で、2007年に日本で承認された先発品ベセルナクリーム5%の薬価は652.6円(5%250mg1包)です。
    海外では、ジェネリック医薬品も販売されていて、個人利用する前提で、通販で購入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドは乾癬と関連がありますか?
    回答:

    イミキモドが含有されるクリームを使用した日光角化症の患者さんに、塗布部分以外にも角化性紅斑が現れ、
    乾癬が誘発されたという症例があります。
    乾癬は炎症によって皮膚が赤くなり、皮膚が盛り上がるなどの症状がみられる慢性の皮膚の病気です。
    感染症ではありません。

  • 質問:
    イミキモドの副作用はありますか?
    回答:

    イミキモドの主な副作用としては、塗った部位で紅斑、びらん、表皮剥離、浮腫、疼痛、刺激感、かゆみ、湿疹?痒感などが見られることがあります。
    また皮膚の湿潤や滲出もあわせて報告されています。
    イミキモドの外用を始めることによって、隠れていた病変が新たに見つかることがありますので、副作用なのか新たに見つかった病変による赤みなのかは担当の医師までご相談ください。
    また、塗布部位は日焼けに対して弱くなるため休薬期間も含めて日焼けを避けましょう。

  • 質問:
    イミキモドクリームでイボは取れますか?
    回答:

    イミキモドは、尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬であり、イボにも効果がある場合があります。
    イミキモドは、皮膚に存在する細胞にはたらきかけることでウイルスの増殖を抑制する作用や、ウイルス感染細胞を妨げることによりイボを消失させる効果を持っています。
    ただし、イボの大きさや原因にもよりますので、すべてのイボが取れるわけではありません。

  • 質問:
    イミキモドは日光角化症に効果がありますか?
    回答:

    イミキモドは、免疫系が皮膚の前がん病変や早期の皮膚がんを認識して破壊する反応を促進する効果があることから、日光角化症の治療に有用です。
    日光角化症以外にもヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって、口・生殖器・肛門に発症する性感染症である尖圭コンジローマにも有効な薬です。
    日本では処方箋の必要な医療用医薬品ですが、海外通販で処方箋なしに個人輸入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドはどのようにして処方されますか?
    回答:

    イミキモドは、2007年に日本国内で承認され、処方箋の必要な医療用医薬品です。
    ベセルナクリーム5%という商品名で販売されています。
    海外では、ジェネリック医薬品が世界中で多くのブランドで販売されています。
    個人利用するのであれば、海外通販で処方箋なしに個人輸入することもできます。

  • 質問:
    イミキモドは安全に使用できますか?
    回答:

    イミキモドは使用上の注意を守れば、安全に使用できます。
    イミキモドは成分に対し過敏症の既往歴のある患者さんには使用できません。
    また、尿道、腟内、子宮頸部、直腸および肛門内への使用も禁忌となっています。
    確認されている主な副作用としては、塗った部位で紅斑、びらん、表皮剥離、浮腫、疼痛、刺激感、かゆみ、湿疹や?痒感、皮膚の湿潤や滲出があります。

  • 質問:
    イミキモドと他の治療法との違いは何ですか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマに対して、外用薬として使用されます。
    他の治療法としては、外科治療があります。
    その内の凍結療法は、液体窒素を含んだ綿棒をイボに押し付ける治療法で、大きなイボに適しません。
    他には、レーザーによる手術的な治療があり、この方法は跡が残りにくいとされ、1度で排除できる場合があります。

  • 質問:
    イミキモドの使用に関する注意事項は何ですか?
    回答:

    イミキモドの使用に関する注意事項は以下の通りです。
    1.塗布部位およびその周辺に重度の紅斑、びらん、潰瘍、表皮剥離などがあらわれることがあるので、過量に塗布せず、塗布部位を絆創膏やテープなどで密封しないこと
    2.局所における重度の炎症反応に先行または並行し、悪寒、発熱、筋肉痛などの症状があらわれた場合には使用の中止を考慮すること
    3.イミキモド以外の薬剤治療後または外科的治療後などで炎症所見がある際は、完全に回復するまで使用を開始しないこと

  • 質問:
    イミキモド治療の後、どのような経過が期待されますか?
    回答:

    イミキモドは尖圭コンジローマと日光角化症の治療薬の有効成分です。
    皮膚に存在する細胞にはたらきかけることでウイルスの増殖を抑制する作用や、ウイルス感染細胞を妨げることによりイボを消失させる効果を持っています。
    効果が表れるまで時間がかかりますが、4週間休薬後に効果が不十分な場合は4週間の追加塗布および経過観察を行った後にも効果が認められない場合は、他の適切な治療に切り替えることをおすすめします。

  • 質問:
    イミキモドの治療効果はどのように評価されていますか?
    回答:

    イミキモドの治療効果としては、尖圭コンジローマ患者165例を対象とした試験では、5%クリーム群の疣贅(ゆうぜい)完全消失率は63.6%でした。
    また、日光角化症患者184例を対象とした試験では、日光角化症病変の完全消失率は週3回使用した群で57.1%でした。
    これらの結果をもとに2007年に医薬品成分として承認されています。

  • 質問:
    イミキモドクリームの効果的な塗り方はありますか?
    回答:

    イミキモドの効果的な塗り方は以下の通りです。
    ・尖圭コンジローマ(外性器または肛門周囲に限る)
    疣贅(ゆうぜい)部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布し、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で洗い流します。
    ・日光角化症(顔面または禿頭(とくとう)部に限る)
    治療部位に適量を1日1回、週3回、就寝前に塗布し、起床後に塗布した薬剤を石鹸を用い、水または温水で洗い流します。4週間塗布後、4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果が不十分な場合はさらに4週間塗布します。

  • 質問:
    イミキモドクリームはどれくらいで効果が出ますか?
    回答:

    イミキモドの治療効果としては、尖圭コンジローマ患者165例を対象とした試験では、5%クリーム群の疣贅(ゆうぜい)完全消失率は63.6%でした。
    こちらは最大16週間の塗布を行っています。
    また、日光角化症患者184例を対象とした試験では、日光角化症病変の完全消失率は週3回使用した群で57.1%でした。
    こちらは4週間の塗布後4週間休薬し、病変が消失した場合は終了とし、効果が不十分な場合はさらに4週間塗布しました。