皆さんは、白内障についてどれくらいご存じでしょうか。
聞いたことはあっても、詳しい症状や治療方法までは知らない方も多いようです。
白内障は、目の水晶体が濁って視力が低下する病気です。
高齢者に多く見られますが、若年層でも発症することがあります。
白内障の治療には手術が一般的ですが、最近では進行を遅らせる市販の目薬や点眼薬も多く出回っています。
ただ、誤解が多い注意点もあるため、この記事では白内障治療薬の種類、効果、市販のおすすめ目薬、治療の実際について詳しく解説していきます。
白内障治療薬と点眼薬の現状
白内障予防を目的とした市販の目薬は、インターネットや薬局で手軽に購入することができます。
代表的なものには、「カリーユニ」や「ピレノキシン」が含まれた点眼薬があります。
水晶体の酸化を防ぎ、白内障の進行を遅らせる効果が期待されています。
ただし、誤解しないようにしなければならないのは、白内障で低下した視力を元に戻す薬剤は今のところ存在しないということです。
改善ではなく、あくまで予防効果を持っている薬剤があるという点だけ注意しましょう。
予防効果を持つ薬剤なら、厚生労働省に認可され、医師による処方が受けられる薬剤があります。
では、以上の注意に気をつけながら、カリーユニとピレノキシンについて見ていきましょう。
カリーユニ
カリーユニは、白内障の進行を遅らせるために使われる目薬です。
主成分はこの後に解説するピレノキシンで、水晶体の蛋白質変性を抑える作用があります。
市販の目薬としても広く販売されており、多くの人に利用されています。
症状を改善することはできませんが、進行を遅らせる点において期待ができる目薬です。
ピレノキシン
ピレノキシンを含む目薬も、カリーユニと同様に白内障の進行を遅らせる効果が期待されています。
この成分は、水晶体の濁りを防ぐために用いられ、長期間使用することで徐々に効果が現れることが多いです。
よって、購入するなら短期間の使用ではなく、長く使うことを前提として考えましょう。
市販目薬の効果
市販の目薬には、白内障の進行を遅らせる効果が期待できるものもありますが、「目薬で治る」という期待には限界があります。
多くの市販目薬は、初期の白内障に対して進行を遅らせることを目的としており、既に進行した白内障を治すことは難しいです。
よって、「効く目薬」という表現には注意が必要で、改善に期待できるという意味ではなく、進行抑制に期待できると考える必要があります。
ただ、症状の進行を遅らせる効果がある目薬も、人によっては「効果なし」と感じることも事実です。
白内障の進行度は個人の体質によるもので、すべての人に同じ効果が出るわけではありません。
これは、他の薬剤にも言えることですね。
人によっては、すぐに効果が現れないことから「効果なし」と判断することもあります。
しかし、白内障用の点眼薬は、通常、期間使用することが推奨されています。
効果が現れるまでには数週間から数ヵ月かかることが多いため、数日使用しただけで諦めるのは時期尚早です。
根気よく使用していきましょう。
ネットでは市販の目薬の一覧などがあるので、値段や効果などを比較してみてください。
点眼薬の使用法と順番
白内障治療薬を含む点眼薬の使用方法や順番は、効果を最大限に引き出すために知っておきましょう。
以下に、基本的な点眼薬の使用手順を紹介します。
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手を洗う
点眼前に手をしっかりと洗い、清潔な状態にします。 -
下まぶたを引き下げる
下まぶたを軽く引き下げて、目薬をさしやすい状態にします。 -
点眼する
目薬の容器を目に近づけ、1滴落とします。
この時、容器の先端が目やまつげに触れないよう注意します。 -
目を閉じる
点眼後、目を閉じて数分間じっとします。
目をこすらないように注意してください。 -
順番を守る
複数の点眼薬を使用する場合、5分以上の間隔をあけて使用します。
最初に使用する目薬は、一般的に治療薬(例えば、白内障治療薬)で、その後に保湿剤や防腐剤が少ないものを使用します。
眼科などの病院では複数の目薬が処方されることがありますが、点眼する順番は点眼薬を渡される際に説明してくれます。
白内障にまつわるQ&A
では、ここからは白内障に関するよくある疑問を回答形式で答えていきます。
今までの情報もまとめているので、チェックしてみてください。
Q:目薬はいつまで使うべき?
白内障の目薬は、医師の指示に従って使用期間を守ることが重要です。
自己判断で使用を中止すると、期待される効果が得られないことがあります。
定期的な眼科検診を受け、医師と相談しながら使用を続けましょう。
市販薬の場合も長期使用で効果が現れるため、まずは1ヵ月ほど使い続けてみてください。
Q:手術なしで白内障を治す方法はある?
白内障は進行すると視力に大きな影響を与えるため、最終的には手術が必要になることが多いです。
しかし、手術なしで白内障を治すことができるかどうかについても検討されてはいます。
Q:白内障は点眼薬で治せる?
現在のところ、点眼薬だけで白内障を完全に治すことは難しいとされています。
点眼薬はあくまで進行を遅らせるための補助的な役割を果たすものだからです。
初期の白内障であれば、点眼薬の使用によって進行を遅らせることが可能ですが、進行した白内障は手術による治療が必要です。
Q:自分で治すには?
残念ながら白内障を自分で治すことはできません。
医師に相談し、指示を受けることをおすすめします。
Q:白内障治療の未来は明るい?
白内障治療における研究は進んでおり、新しい治療法の開発も期待されています。
現在のところ、点眼薬だけで白内障を完全に治すことは難しいですが、将来的にはさらに効果的な治療薬が登場する可能性があります。
Q:進行を止める薬はある?
現時点で白内障の進行を完全に止める薬剤はありませんが、進行を遅らせるための点眼薬は複数存在します。
これらの薬剤を適切に使用することで、視力の低下を防ぎ、生活の質を維持できるでしょう。
Q:白内障に効く目薬はある?
進行を遅らせる効果が期待できる目薬は存在しますが、すべての人に同じ効果が出るわけではありません。
個々の症状や進行度合いに応じて、最適な治療法を見つけることが重要です。
定期的な眼科検診を受け、医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
眼疲労向け!市販目薬のおすすめを厳選
では最後に、市販されている目薬の中から、年齢による眼疲労に効果がある特におすすめの製品をいくつか紹介します。
白内障を治すものではありませんが、目の悩みを解決してくれるものばかりです。
通販サイトでも購入可能なものを選んだので、比較して自分に合ったものを選んでみてくださいね。
【第2類医薬品】スマイル40プレミアムDX 15mL
年齢・酷使による眼疲労や、かすみ、目やにの多い時などにおすすめなのがこちら。
繰り返す疲れ目をもとから治す効果があり、涙をとどめ、角膜を修復する作用があります。
視覚機能回復をサポートする吸着性ビタミンAが配合されているので、最近目が見えにくいなと感じている方にも向いています。
眼疲労や炎症などの「つらい」を治す成分として、代謝促進に効く成分であるビタミンE、ビタミンB6、タウリン、L-アスパラギン酸カリウムや、ピント調節に効く成分であるネオスチグミンメチル硫酸塩、角膜保護に効く成分のコンドロイチン硫酸エステルナトリウムが配合されています。
また、炎症抑制に効果があるイプシロン・アミノカプロン酸や、かゆみに効くクロルフェニラミンマレイン酸塩、充血に効く成分塩酸テトラヒドロゾリンも配合されており、幅広い目の悩みに対応してくれます。
【第2類医薬品】Vロート アクティブプレミアム 15mL
「Vロートアクティブプレミアム」は、眼疲労時に起こる視覚機能の低下に着目し、「視覚機能再活性化処方」を採用しています。
涙成分であるムチンの分泌を促進し涙を安定化させるビタミンAや、遠近調節機能を改善し視覚機能を再活性化させるネオスチグミンメチル硫酸塩を基準内最大量配合しているのが特徴です。
さらに、瞳細胞に活力を与える4種の代謝促進成分を配合しているため、年齢などによる眼疲労、かすみ症状に効果を発揮します。
アクティブ世代の瞳に活力を与え、元気で健やかな瞳をサポートするプレミアム目薬です。
一般用眼科用薬製造販売承認基準の最大濃度を配合していることや、フリーアングルノズルになっており、どの角度からでもさしやすいのが魅力の目薬です。
まとめ
白内障は、高齢者に多く見られる目の病気であり、その治療には主に手術が行われます。
しかし、市販の目薬や点眼薬も、初期の白内障の進行を遅らせるために利用されています。
カリーユニやピレノキシンを含む点眼薬は、一定の効果が期待できるものの、完全に治すことは難しいとされています。
市販の目薬を使用する際は、正しい使用方法と使用頻度を守ることが重要です。
また、定期的な眼科検診を受け、医師と相談しながら治療を進めることが推奨されます。
白内障の進行を遅らせるために、生活習慣の改善や適切な目のケアを行うことも大切です。