「まつげを増やして顔の印象を変えたい!」「市販のまつげ美容液ではあまり効果が感じられない…」まつげに対してこのような悩みを持っている人は多いでしょう。
実は、株式会社セプテム総研の女性のまつげに対する意識調査によると、まつげで悩む女性の割合は、58.8%と約6割近くの人が悩んでいるのが実情です。
そのような、まつげに悩んでいる女性の中で「まつげ育毛剤」を使用している人もいるかもしれません。
まつげ育毛剤とは、まつげの発毛促進を促す効果があります。
当記事では、まつげ育毛剤とまつげ美容液との違いや種類を解説しています。
まつげ育毛剤とまつげ美容液のどちらを使用しようか悩んでいる人やまつげ美容液を購入して使い始めた人などは、ぜひ最後まで読んでみてください。
まつげ育毛剤とまつげ美容液の違い
まつげ育毛剤とは発毛促進を促す効果があると説明してきましたが、「まつげ美容液とどういう違いがあるのかいまいちわからない」という人も多いと思います。
そこで、まつげ育毛剤とまつげ美容液の違いを明確に説明するとともに、それぞれどのような人におすすめなのか解説しているので確認してください。
まつげ育毛剤
まつげ育毛剤の主な効果は、まつげの成長促進を促しまつげを「太く」「長く」「濃く」する役割があります。
まつげ育毛剤は特に以下の人におすすめです。
- まつげの本数を増やしたい
- まつげが成長する期間を伸ばしたい
- まつげを太く、濃くしたい
まつげには毛周期と呼ばれる、発毛と脱毛を繰り返すヘアサイクルがあります。
その役割のもととなるのが、育毛剤に含まれている「ビマドプラスト」です。
ビマトプロストが毛周期に働きかけることで、まつげの成長期間が長くなるため、長くなった期間で、さらにまつげにボリュームや長さが出ます。
そのため、通常まつげの生え変わりは約3ヵ月ですが、まつげ育毛剤により2倍の6ヵ月に延長が可能です。
ビマトプロストはもともと、緑内障の治療薬「ルミガン」の主成分ですが、副効果でまつげの成長促進が可能であることが判明しました。
そこで、新たにまつげの育毛促進が目的の「グラッシュビスタ」が誕生しました。
まつげ美容液
まつげ美容液の主な効果は、まつげにハリやコシ、ダメージを修復する役割があります。
まつげ育毛剤との大きな違いは、まつげ美容液ではまつげ自体の本数は増やせない点です。
そのため、まつげ美容液はまつげを長くする、増やすなどの効果はないことが特徴です。
まつげ美容液は特に以下の人におすすめです。
- まつげにハリやコシを与えたい
- まつげのダメージを修復させたい
- まつげを強くして抜け毛を減らしたい
- できるだけ安くまつげケアをしたい人
まつげ美容液の主な成分は、「ヒアルロン酸」「コラーゲン」「パンテノール」などが含まれています。
これらの成分が配合されていることにより、外部刺激からのダメージを補修してくれる効果があるのです。
また、まつげ育毛剤よりも痒みや色素沈着などの副作用も少ないため、肌が弱い人などは、まつげ美容液の使用をおすすめします。
さらにまつげ美容液は、ドラックストアや通販で購入できるのもポイントです。
しかし、市販薬の中にはまつげ育毛剤の主成分であるビマトプロストが含まれているまつげ美容液もあるため、注意してください。
医薬品まつげ育毛剤の6種類
次に、まつげ育毛剤にはどのような商品があるのか種類を解説します。
まつげ育毛剤の値段に関しては、処方される病院やクリニック、通販によって処方箋料金や初診料などもかかる可能性があるため価格変動します。
クリニックなどのホームページに料金が書いてあることもあるので、受診や購入前に一度値段を確かめておいた方が良いでしょう。
ルミガン
商品名 | ルミガン |
---|---|
成分 | ビマトプロスト |
製薬会社 | 千寿製薬 |
効果 |
・緑内障 ・高眼圧症 ・まつげ育毛 |
値段(病院やクリニックにより異なる) | 5,000~8,000円 |
ジェネリック(新薬の特許が切れた後に製造販売される薬剤) | ◯ |
ルミガンは、千寿製薬株式会社によって製造販売されており、2009年の7月に日本で販売されました。
本来は、緑内障や高眼圧症の人向けの薬剤でしたが、まつげに塗ることでまつげが伸びたという副作用を利用し、使用する人が増えました。
以下で紹介するグラッシュビスタと、成分は全く同じですがルミガンの方が圧倒的に安いので、多くのクリニックではルミガンを採用されています。
グラッシュビスタ
商品名 | グラッシュビスタ |
---|---|
成分 | ビマトプロスト |
製薬会社 | アラガン・ジャパン |
効果 | まつげ育毛 |
値段(病院やクリニックにより異なる) | 10,000~22,000円 |
ジェネリック | × |
グラッシュビスタは、シワ治療で有名なボトックスを開発したアラガン・ジャパン社が開発した薬剤で、2014年に日本で初めて厚生労働省によって製造販売が承認されました。
グラッシュビスタは、ルミガンとは異なり「睫毛貧毛症(しょうもうひんもうしょう)」という、まつげの量が不十分な症状を改善する治療薬として開発されました。
ルミガンと成分はまったく同じですが、開発目的が異なるため名前を変えてグラッシュビスタと名付けられました。
大きな違いとしては、塗る際に使用するアプリケーター(チップ)が、グラッシュビスタのみに付属されている点です。
ケアプロストプラス(ケアプロスト)
商品名 | ケアプロストプラス |
---|---|
成分 | ビマトプロスト、チモロールマレイン酸塩 |
製薬会社 | サンファーマ |
効果 |
・緑内障 ・まつげ育毛 |
値段(病院やクリニックにより異なる) | 1,600~3,000円 |
ジェネリック | ◯ |
ケアプロストプラスは、インドのSun Pharma(サンファーマ)社より製造販売されています。
もともとケアプロストという名前でしたが、新しくマレイン酸チモロールを加えた商品としてケアプロストプラスが新しく販売されるようになりました。
日本で発売されている、ルミガンやグラッシュビスタと同じビマドプロスト成分を配合しています。
こちらは海外商品であるため、通販でしか購入ができず、医師の処方のもと使用できないため注意が必要です。
ビマトアイドロップ
商品名 | ビマトアイドロップ |
---|---|
成分 | ビマトプロスト |
製薬会社 | アジャンタファーマ |
効果 |
・緑内障 ・高眼圧症 ・まつげ育毛 |
値段(病院やクリニックにより異なる) | 2,000~2,900円 |
ジェネリック | ◯ |
ビマトアイドロップはインドのアジャンタファーマより製造開発されています。
もともとはルミガンと同様、緑内障などの治療薬として使用されていました。
さらに、日本で処方されているルミガンやグラッシュビスタとは違い、海外での製造となるため、通販のみでしか購入できません。
しかし、ルミガンのジェネリック医薬品で、料金はお手頃な価格で販売されているため、長い期間育毛に取り組みたい人にはおすすめです。
モデルアイモデラッシュ
商品名 | モデルアイモデラッシュ |
---|---|
成分 | ビマトプロスト |
製薬会社 | サムソンファーマスーティカル |
効果 | まつげ育毛 |
値段(病院やクリニックにより異なる) | 1,950~5,400円 |
ジェネリック | ◯ |
モデルアイモデラッシュは、米国Samson Pharmaceutical Inc.(サムソンファーマスーティカル)により開発されたまつげ育毛専用薬です。
こちらの商品も、これまで紹介した商品と同じ成分が配合されていますが、まつげ育毛専用として開発されました。
こちらの商品も海外製造であるため、個人輸入の通販のみでしか購入できません。
通販の中には、購入後商品に満足できなければ全額返金保証などがあるため、安心して購入可能です。
まつげ育毛剤とまつげ美容液はどちらがおすすめ?
結論から言うと、まつげ育毛剤とまつげ美容液のそれぞれの効果は異なるため、併用して使うことがおすすめです。
まつげ美容液は、まつげにハリとコシを与え、ダメージ補修してくれます。
一方で、まつげ育毛剤はまつげ自体の本数や長さを長くしてくれるため、まつげ育毛剤を使用する前にまつ美容液を塗ると、両方の効果が得られる可能性があります。
しかし、人によっては予算や肌の状態、目的が異なるため、どちらを使用するかは自分に合った方を選ぶことが大切です。
例えば肌が弱い人は、まつげ育毛剤は高刺激となり痒みやかぶれを引き起こす可能性があるため、副作用が少ないまつげ美容液の方がおすすめです。
また、まつげ美容液の方が高額になるため、自分の予算に合わせた方を選びましょう。
まつげの育毛は続けることが大切です。
途中で美容液をやめてしまうと徐々にもとの状態に戻ってしまうため、長く続けられるものを選びましょう。
まつげ育毛剤の使用方法4ステップ
まつげ美容液の違いや選び方が理解できたら、使用方法を確認しておきましょう。
-
準備
化粧を落とし、スキンケアなどは全て済ませておきましょう。
また、コンタクトを装着していれば、外してください。
もし再装着する場合は塗布後15分後から可能です。 -
アプリケーター(チップ)を準備
トレーからアプリケーターを取り出します。
アプリケーターがない場合は、100均などで揃えた筆などを準備しましょう。
チップの先に本剤を1滴垂らします。
この際、筆の先に容器が触れないようにしてください。 -
まつげに塗布
アプリケーターに塗布したら、丁寧にまつげのキワに塗布してください。
アイライナーを引くような感覚です。
1滴を片目に塗ることになるので、あまり塗っている感覚がないかと思います。
しかし沢山塗ってしまうと、涙とともに瞼の広範囲に広がり色素沈着の原因となるため少量を塗るように注意しましょう。 -
余分な薬液の拭き取り
実際に瞼のキワに塗れたら、目の周りについた薬液をティッシュオフしていきましょう。
アプリケーターを使用していれば、使い捨てなのでそのまま捨ててください。
まつげ育毛剤の副作用に関する注意点
実際、使用した人の口コミの中に副作用に関する口コミが多く投稿されていました。
ここでは、まつげ育毛剤の副作用に関する注意点を解説していきます。
色素沈着が起きることがある
口コミの中で特に散見されたのが、瞼周囲の色素沈着でした。
色素沈着とは皮膚や粘膜にメラニンなどの色素が異常に沈着することを指します。
特に、身体の皮膚の薄さが約2mmに対し、瞼の下は0.5~0.6mmと薄いため、色素が沈着しやすいのです。
色素沈着を防ぐには、瞼に薬液を塗る際に丁寧に塗り、最後に余分な薬液を拭き取る作業を徹底して行うことが大切です。
また、自分の肌質に合わないものや刺激の強いものは皮膚を傷付け、色素沈着を起こす原因にもなるため、注意してください。
基本的に色素沈着は、薬液を塗るのを止めると軽減する可能性があります。
目の周りの痒みや赤みが出ることがある
まつげ育毛剤を塗ることで、瞼の痒みや腫れ、痛みに繋がる可能性があります。
大抵は、約2週間~1ヵ月くらいの間に落ち着いてくることが多いと言われています。
まずは、使用する前に手の甲などにパッチテストを行ってから使うと安心して使い始められるでしょう。
眼瞼下垂など瞼が窪むことがある
まつげ育毛剤によって、目の周りのまぶたが窪む、まぶたが下がる(眼瞼下垂)などの症状が見られることがあります。
もし使用する中で瞼が落ちてくるような症状が見られたら、すぐに使用を中止してください。
一旦約2~3ヵ月様子をみて、症状が落ち着かなければすぐに形成外科や眼科へ受診しましょう。
まつげ育毛剤の購入場所
まつげ育毛剤は、医療機関や海外でしか製造されていない専売品です。
まつげ育毛剤は、医師の専門的知識が必要なため、一般的なドラッグストアやAmazonなどでは購入できません。
そこで、まつげ育毛剤の購入場所である2つの場所を詳しく紹介します。
通販とクリニックでの購入はどちらもメリットデメリットがあるため、ご自身でよく考えてから購入してください。
医薬品の個人輸入
海外から個人輸入しているサイトから購入することができます。
特に、最初に紹介したケアプロストプラス・ビマトアイドロップ・モデルアイモデラッシュは海外で製造販売しているためインターネットサイトのみでしか購入できません。
また日本で販売しているルミガンなども、インターネットのサイトから購入できます。
クリニックや病院へ足を運ばずに済み、面倒な診察を受けずに安く購入できます。
しかし、デメリットとしては、購入までに10日以上時間がかかることや副作用が出た場合などは全て自己責任になるため注意が必要です。
また、フリマアプリなどで個人販売しているものもありますが非正規品であることも多く、安心して使用できる保証もないためおすすめできません。
病院や美容クリニックなどでの処方
まつげ育毛剤は病院やクリニック、美容皮膚科などで処方してもらえます。
ルミガンはもともと緑内障などに使われる点眼薬ですが、まつげ治療薬として処方する医療機関もあります。
グラッシュビスタに関しては、もともとまつげ貧毛症の治療薬として開発されているため、まつげ治療薬として処方されます。
クリニックで処方されるメリットとしては何より「安心感」があります。
処方されるには、自身の目や身体の状態を診察してからの処方になるため、医師の指導のもと内服が可能です。
デメリットとしては、クリニックなどの医療機関での処方となると診察料などがかかる場合もあり、ネットで購入するよりもやや高額になります。
少しお金がかかってしまいますが、安心して薬剤を使用できるため、まずは医師の指導のもとまつげ育毛剤を使用することがおすすめです。
まつげ育毛剤に関するよくあるQ&A
ここでは、まつげ育毛剤に関するよくある質問を解説します。
Q.緑内障の人用の薬剤を健康な人の目に塗って大丈夫なのでしょうか?
問題ないと検討されています。
グラッシュビスタの治験が行われた際に検討されました。
緑内障の人が、目の中に点眼するのと比較し、まつげのキワに塗る場合、目の中に入る量が5%弱の量しか入っていないとされています。
元々目の中に入る量は少量であり、仮に健康な人がビマトプロストが目の中に入った場合でも、問題はないと検討されています。
Q.アプリケーター(チップ)を塗る際に必ず使用した方がいいですか?
アプリケーターは、使い捨てで使用するためおすすめしますが、100均などで販売されているブラシを使用しても問題はありません。
しかし、アプリケーターとセット売りされているまつげ育毛剤もあるため、100均などで購入するよりも安く購入できる場合もあります。
Q.どれくらいで効果が現れますか?
効果が出るスピードは人によって異なりますが、多くの人が約1ヵ月で効果を実感しており、2ヵ月で満足のいく結果が得られる人が多いです。
しかし、ずっと伸び続けるのではなく、まつげの毛周期を育毛剤で6ヵ月に伸ばしても伸び切ったものは抜け落ちて生え変わります。
生え変わったまつげは、また自分のまつげの長さに戻るため、毛の長さがまばらな時期もあるでしょう。
Q.違うところに塗った部分に毛が生えてくることはありますか?
十分にあり得ます。
瞼のキワに塗布する際に、適当に塗ってしまうと涙と共に薬液が瞼や頬に流れ落ち、付着した部分に産毛が生えてくることがあります。
毛根が生きている限り薬剤を塗ると、毛が生えてくるのです。
Q.夜に塗り忘れた場合は朝塗っても大丈夫ですか?
夜に塗り忘れた場合は、朝ではなく次の日の夜から塗るようにしてください。
完全にメイクオフした清潔な状態で行うことが望ましいです。
また、夜に塗布することで下まつげにも浸透し、より効果を発揮します。
まつげ育毛剤を購入する場合は副作用も理解した上で使用しよう
まつげ育毛剤の役割としては以下の通りです。
- まつげ自体の長さや量を増やす
- まつげの成長期間を伸ばす
- まつげを太く、濃くする
一方でまつげ美容液は、まつげ自体の本数を増やすことはできませんが、まつげのダメージを修復したり、艶やコシを引き出したりします。
どちらを使用するのかは、まつげ育毛剤の副作用を理解した上で、ご自身の予算や目的に合わせて選択することをおすすめします。
さらに購入場所は、クリニックなどでの処方か個人通販サイトなどで購入ができます。
ルミガンやグラッシュビスタは日本で製造販売されているためクリニックで処方が可能です。
通販で購入する場合は、医師の診察や説明がないため間違った方法や自分には合っていないまつげ育毛剤を使用する可能性があります。
値段は高くなりますが、クリニックなどで医師の指導のもと処方してもらうのをおすすめします。
ネット上には、使用した人の口コミが書かれたサイトがたくさんあるため、参考にしながら検討してくださいね。