スキノレンクリームとロート製薬のアゼライン酸配合クリームの違いとは？使い方や価格を徹底比較

適用部位

皮膚

悩みや症状

QOL向上

薬効分類

シミ予防抑制剤

スキノレンクリームとは何か？

まずはスキノレンクリームについての正しい知識を学んでおきましょう。

スキノレンクリームは、デリケートな肌の方でも使用できるアゼライン酸が配合されたニキビ用クリームです。
1863年ドイツ創業のbayer AGという世界的な医療メーカーが製造しているスキンケアクリームで、ヨーロッパはもとよりアメリカ、アジアの多くの国で治療薬としての承認を受けています。

しかしながら、日本国内ではアゼライン酸は医薬品ではなく化粧品成分として扱われているため、医療保険を適用しての処方は行っていないのが現状です。

スキノレンクリームの効果

スキノレンクリームの主成分アゼライン酸は小麦などの穀類に含まれている天然由来成分の飽和ジカルボン酸で、次のような作用が期待できます。

皮脂の分泌を抑制する作用
角質の異常を抑える作用
抗菌作用
抗炎症作用
メラニン生成抑制作用

このような作用があるスキノレンクリームは、ニキビ治療や色素沈着などの肌トラブルに効果があるうえに、肌のシワやシミを防いで美肌をキープできるスキンケアクリームとしても呼び声が高いです。
肌への刺激性も少なく、デリケート肌の方でも比較的使いやすいクリームであると言われています。

さらに他のニキビ治療薬が妊娠中は使用不可というなかで、アゼライン酸には催奇形性がないことが確認されていることから、妊娠中も使用できる特徴があります。
このようにスキノレンクリームはこれまでの実績と安全性から、海外ではメジャーなニキビ治療薬として使用されているのです。

スキノレンクリームの使い方

スキノレンクリームは治療薬という位置づけなので、正しく使用することが大切です。
スキノレンクリームの使い方は次の通りです。

顔を洗って患部を清潔にする
化粧水や乳液で顔を保湿する
スキノレンクリームを塗布する

スキノレンクリームを赤ニキビ・白ニキビ・毛穴詰まりなど気になる部分すべてに、指や綿棒を使用して塗布します。

薬剤の使用目安である1回約1gを、朝夕の1日2回患部へ塗りこみます。
ただし、スキノレンクリームは顔以外には適応しないため、身体には塗らないようにします。

ロート製薬のアゼライン酸配合クリームとは

アゼライン酸配合クリームは日本国内では医薬品としてではなく、化粧品成分として使用されてきました。
なかでもロート製薬のアゼライン酸配合クリームは信頼できる商品として、皮膚科診療のなかでのニキビ治療補助として選ばれてきた実績があります。

ロート製薬のアゼライン酸配合クリームの種類

ロート製薬では高機能セラムとしてアゼライン酸を配合した「ダーマセプトRX AZAセラム」や「DRX AZA クリア」などを販売しています。

なかでも高濃度のアゼライン酸を配合したクリーム「DRX AZA クリア」は病院やクリニックのみが取り扱う限定化粧品のため、購入を希望される場合は医療機関スタッフのカウンセリングを受けるよう、ロート製薬から指示されています。

ダーマセプトRX AZAセラムの使い方

ダーマセプトRX AZAセラムは化粧品の位置づけですが、トラブルを避けるためにも正しく使用することが重要です。
本格的な使用を始める前に、まずは肌に合っていることを確認するユーステストを次の手順で行いましょう。

夜の洗顔後に顔の目立たない場所に塗布する
3日間続けて問題が起こらなければ使用可能となる

肌に問題ないことが確認できたら、本格的な使用を開始できます。

洗顔して化粧水や乳液で肌を保湿する
適量を手に取って、気になる部分になじませる

これを1日2回朝夕に行うようにします。
ダーマセプトRX AZAセラムは顔全体につけることも可能ですが、過度な刺激を避けるためにも、気になる部分だけ塗布する方法をすすめています。

また、高濃度のアゼライン酸を配合した「DRX AZA クリア」については、医療機関からの指示通りに使用するようにしてください。

アゼライン酸の気になる症状や副作用

アゼライン酸は小麦などの天然由来の成分のため、刺激性が少なく副作用も出にくいと言われていますが、スキノレンクリームやロート製薬のアゼライン酸配合クリームの使用中に、赤みやかゆみ、ピリピリとした痛みを感じることがあります。

特に使い始めの頃はこのような症状が起きやすく、口コミサイトや知恵袋にもスキノレンクリームを使用した方から「肌がピリピリする」などの相談がありました。
これらの症状は約1～2週間使い続けていくと落ち着く場合がほとんどですが、違和感が長引く場合は、悪化させないためにも速やかに医師に相談しましょう。

また、アゼライン酸配合クリームを塗った肌に日光が当たると発疹や赤みなどの症状が起こる場合があります。
アゼライン酸を使った後は日焼け止めを塗り、しっかり紫外線対策をしていくことが大切です。

スキノレンクリームとロート製薬のアゼライン酸配合クリームの違い

日本国内では医薬品として未承認のアゼライン酸ですが、多彩な効果や副作用の少ないことから注目が集まっています。

日本でも化粧品としてロート製薬などからアゼライン酸配合クリームが製造・販売されていますが、有効成分のアゼライン酸の含有量が少ないため、スキノレンクリームと比較して高い効果は期待できないと言われています。

そのため、本格的にニキビなどを治療していきたい場合は、スキノレンクリームの使用を検討するのも1つの手段です。
スキノレンクリームは日本国内では医薬品としては未承認ですが、輸入が禁止されているわけではありません。

医療保険の適用にはなりませんがスキノレンクリームを処方してもらえる医療機関もありますし、実は自分で購入することも可能です。
使用については個人の責任となりますが、様々な方向から両商品について学ぶ姿勢はとても大切と言えるでしょう。

スキノレンクリームやロート製薬のアゼライン酸配合クリームはどこに売ってるか？

海外では医療機関で処方されるスキノレンクリームやロート製薬のアゼライン酸配合クリームは日本国内では一体どこで買えるでしょうか？
薬局やドラッグストア、ネットショップなど、それぞれ具体例を挙げて紹介していきます。

スキノレンクリームはどこで買えるか

スキノレンクリームは海外製のニキビ治療薬のため、日本の薬局やドラッグストアでは一般的に販売していません。
また、楽天やAmazonなどにはアゼライン酸配合クリームの取り扱いはありますが、スキノレンクリームは販売されていませんでした。

ただし、スキノレンクリームは医療用薬品として認可されていないだけで、厚生労働省による個人輸入が禁止されている商品ではないため、ネットの輸入代行業者などの通販サイトで購入することは可能です。
長年の実績のある個人輸入代行業者であれば、安全かつスピーディーに購入できるでしょう。

価格はスキノレンクリーム30g1本あたり約4,400円で、まとめて購入するほど1本当たりがお得になるセット販売をしているサイトもあります。
ネットの輸入代行業者は基本的に海外の発送となるため、注文から手元に届くまで約1～2週間かかる点には注意しましょう。

ロート製薬のアゼライン酸配合クリームはどこで買えるか

ロート製薬のアゼライン酸配合クリームは商品によって購入できる場所が異なります。

化粧品である「ダーマセプトRX AZAセラム」は、実店舗のドラックストアやバラエティーショップなどの取り扱いはなく、ロート製薬の公式サイトやAmazon、楽天などのネットショップで購入することが可能です。

価格はロート製薬の公式サイトであれば、通常購入1本4,950円(税込)、定期購入にすると定期初回限定割引が加わって1本4,455円(税込)で販売されています。
他のネットショップでの購入を考えている方は、この価格を頭に入れておくと失敗が少なくなるでしょう。

一方、高濃度のアゼライン酸を配合した「DRX AZA クリア」は病院やクリニックのみが取り扱う限定化粧品のため、病院でカウンセリングを受けた後に購入するのが一般的な方法です。

ただし、Amazonや楽天でも販売されているため、病院にいくことが難しい場合でも購入することが可能です。
すぐに医療機関にかかれないのであれば、検討してもよいかもしれません。

DRX AZA クリアのメーカー希望小売価格は1,980円(税込)で、多くの医療機関はこの価格で販売しています。
ネットショップでの購入の際は、この価格から大きく外れてないか確認し、納得してから購入することを心掛けるとよいでしょう。

スキノレンクリームとロート製薬のアゼライン酸クリームはどちらも医療機関へ相談できる

スキノレンクリームもロート製薬のアゼライン酸配合クリームはどちらも、天然由来成分であるアゼライン酸を主成分とした商品です。
アゼライン酸は海外ではニキビの治療薬として一般的に使用されており、副作用が少なくメリットが大きい薬として認知されています。

日本国内ではアゼライン酸自体が医薬品ではなく化粧品成分として取り扱われているため、スキノレンクリームは保険適用されませんが、医療機関や輸入代行業者などの通販サイトで購入することが可能です。

また、化粧品としてロート製薬のアゼライン酸配合クリームも、医療機関やネットショップで販売されています。
ニキビなどのお肌の悩みでお困りの方は、医療機関に相談のうえ、アゼライン酸配合クリームの使用を検討してはいかがでしょうか。