「気づいたらこんなところにもシミが…。」「ニキビ跡がなかなか治らない…」など、鏡を見るたびに落ち込む人は多いのではないでしょうか。
美白の肌は、みずみずしい潤いがあり、まるで赤ちゃんの肌のように透明感のある肌を想像する人が多いでしょう。
しかし、20代後半にかけて、10代の頃はすぐに治っていたニキビが治りづらくなったり、シミが増えたりとトラブルが絶えなくなってきます。
ここでは、そのような肌トラブルに対し、美白に効果のある飲み薬を紹介します。
さらに、市販品と処方薬の決定的な違いまで紹介するため、飲み薬は何を飲もうか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてくださいね。
美白が目指せる!おすすめの市販薬の飲み薬
ここでは、市販で購入できる飲み薬を3つご紹介します。
トランシーノ ホワイトCクリア
商品名 | トランシーノ ホワイトCクリア |
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会社名 | 第一三共ヘルスケア |
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分 | ビタミンC:1000mg L-システイン:240mg ビタミンE:50mg ビタミンB2:6mg ビタミンB6:12mg ビタミンB3:60mg |
効果 | ・しみやそばかす、日やけ、かぶれによる色素沈着の緩和 ・体力の回復や維持 ・歯茎からの出血や鼻血などの出血予防 |
料金 | 60錠:1,760円 120錠:2,860円 240錠:4,620円 (2錠×2回/日) |
※2024年8月時点
トランシーノ ホワイトCクリアは、皮膚の色素沈着をもたらすメラニン色素の生成を抑える効果のあるL-システインとビタミンCが配合されています。
これらの成分は、出来てしまったメラニンの排出を促進することにより、シミやそばかすなどの色素沈着を緩和させます。
さらに、ビタミンCは黒色メラニンを無色化する効果があるのです。
そのほかにも、肌を健やかに育てる5種類のビタミンも配合されています。
ハイチオールCホワイティア
商品名 | ハイチオールCホワイティア |
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会社名 | エスエス製薬 |
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分 | ・L-システイン:240mg ・ビタミンC:500mg ・パントテン酸カルシウム:30mg |
効果 | ・シミやそばかすの緩和 ・全身倦怠(疲れやだるさ) |
料金 | 60錠:909円 180錠:2,080円 270錠:2,943円 360錠:3930円 (2錠×2回/日) |
※2024年8月時点
ハイチオールCホワイティアは、シミやそばかすを治す効果が認められている医薬品です。
代謝をサポートするL-システインが配合され、肌にできるシミの改善や、身体の疲労感を軽減してくれます。
さらにほかのハイチオール商品よりも、パントテン酸カルシウムを多く含んでおり、ビタミンCの働きを助けてくれます。
飲み始めて1ヵ月あたりから、肌のごわつきがなくなり肌のトーンアップの効果が得られます!
270錠で2ヵ月以上持ちますし、経済的にも優しいためおすすめです。
ビタミンC「2000」
商品名 | ビタミンC「2000」 |
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会社名 | アリナミン製薬株式会社 |
分類 | 第3類医薬品 |
有効成分 | アスコルビン酸(ビタミンC):1,400mg アスコルビン酸カルシウム:726mg リボフラビン酪酸エステル:6mg (ビタミンB2酪酸エステル) |
効果 | ・しみややそばかす、日やけ、かぶれによる色素沈着の緩和 ・体力の回復や維持 ・歯茎からの出血や鼻血などの出血予防 |
料金 | 100錠:1,760円(税込) 300錠:4,070円(税込) (2錠×2回/日) |
※2024年8月時点
ビタミンC「2000」は、名前にある通り、ビタミンCを多く含んでおり、シミやそばかすはもちろん、肉体疲労時などにビタミンCを補給する際に役立ちます。
2023年にビタミンCタケダの名称から、新しくリニューアルされましたが品質や処方はそのままで発売されています。
美白効果あり!皮膚科でもらえるおすすめの飲み薬
次に、皮膚科で処方される4つの飲み薬を紹介します。
種類は以下の通りです。
- シナール(ビタミンC)
- トラネキサム酸
- ハイチオール(L-システイン)
- ユベラ(ビタミンE)
シナール(ビタミンC)
シナールは、ビタミンCとビタミンB5(パントテン酸カルシウム)を主成分とする複合ビタミン剤で、シミ予防や肌トラブル改善に効果が期待できる医薬品です。
シナールの主な効果は以下の通りです。
- メラニンの生成を抑制する
- コラーゲンの生成を促進し肌にハリを与える
- 抗酸化作用があり肌の老化を予防する
主成分であるビタミンCが、シミやそばかすの原因となるメラニン生成の抑制や出来てしまったメラニンの無色化に働きます。
上記の効果により、シミやそばかすで悩む方はもちろん、ビタミンが不足しがちな方、美白を求める方にとって、有効的な飲み薬です。
しかし、胃部不快感や悪心、嘔吐、下痢などの副作用が現れる可能性があります。
副作用の症状がひどい方は、一度医師へ相談してください。
トラネキサム酸
トラネキサム酸は、シミや肝斑の改善に効果が期待できる人工的に作られたアミノ酸です。
トラネキサム酸の主な効果は以下の通りです。
- シミや肝斑の改善による美白効果
- 炎症やアレルギーを引き起こすプラスミン(タンパク質)の働きを抑制
- メラニンの生成を抑制
- ニキビなどの肌荒れ予防
上記の効果により、シミやくすみ、肌荒れに悩む人に有効的な薬剤です。
トラネキサム酸の内服薬には、ジェネリック医薬品も取り扱っています。
薬剤の配合量は、250mgや500mgなど、肌の状態に合わせて調整が可能です。
ハイチオール(L-システイン)
L-システインは、肌のターンオーバーに働きかける重要なアミノ酸で、健康な皮膚を作るために欠かせない成分です。
ターンオーバーとは、肌が新しく生まれ変わる仕組みのことです。
肌のターンオーバーが正常でなければ、シミやニキビ跡の原因となるメラニンが排出されずに、古い細胞とともに徐々に蓄積されていきます。
蓄積により、ニキビ跡が残ったりシミになったりする原因になります。
ターンオーバーを整えるだけでなく、そのほかの効果は以下の通りです。
- 抗酸化作用があり肌の老化を予防する
- メラニンの生成を抑制
- コラーゲンの生成を促す
- 二日酔いを軽減する
先で紹介した市販薬の飲み薬でも、L-システインが主成分の商品を紹介しましたが、皮膚科で処方される飲み薬のほうが、有効成分の配合が多いため、より効果を発揮します。
さらに、ビタミンCと一緒に摂取することで、相乗効果が得られる可能性があります。
そのため、適切な使用方法や組み合わせ方法を、医師に相談することをおすすめします。
ユベラ(ビタミンE)
ユベラは、ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)を主成分とする内服薬で、シミやそばかす、肝斑の改善に効果が期待できます。
ユベラの主な効果は以下の通りです。
- 血行促進しターンオーバーを整える
- 代謝促進
- 抗酸化作用
Lシステイン同様、ビタミンCと一緒に摂取すると、より高い効果が期待できるため、医師に相談することをおすすめします。
副作用としては、便秘や胃の不快感、下痢、発疹などの症状も報告されているため、異常があった場合はすぐに服薬を中止しましょう。
美白効果のある飲み薬の市販薬と医薬品の違いは?
市販の飲み薬と医療機関で処方される飲み薬の大きな違いは、成分の配合量です。
例えば、トラネキサム酸は市販薬では、750mgまでと決められており、皮膚科で処方される医薬品の場合は、2,000mgまで配合可能です。
より高い美白効果を期待する人は、皮膚科などの医療用医薬品の使用をおすすめします。
以下では、市販薬と医薬品に関して詳しく解説しています。
市販薬
市販薬は、ドラッグストアやネット通販などで購入できる薬剤のことです。
市販薬のメリットとデメリットは以下の通りです。
- メリット
- 市販で購入できる
- 副作用があまりない
- デメリット
- 高い効果は感じにくい
- 保険適用外
市販で売られている美白効果のある飲み薬は、誰でも購入できるため副作用のリスクもほとんどありません。
しかし、医薬品と比較して有効成分がかなり少ないため、効果はあまり感じられないことが懸念点です。
医薬品(処方薬)
医薬品は、皮膚科などで医師の診断のもと処方される薬剤のことです。
メリットとデメリットは以下の通りです。
- メリット
- 高い効果が感じられる
- 保険適用になる場合がある
- 自分の肌状態に合った薬剤が処方される
- *デメリット
- リスクや副作用を伴う場合がある
- 人によって服用が難しい場合がある
- 市販薬よりも値段が高い
市販薬の飲み薬と比較して、高い効果が期待できますが、その分副作用が生じるリスクが高まります。
しかし、医師の診察のもと、自分の肌の状態に合った薬剤を処方してもらえるので、より効果的に薬剤を使用できる点は魅力的な部分です。
出来てしまったシミに効く!美白の飲み薬の3つの選び方
ここまでで、市販薬と皮膚科で処方される医薬品に関して紹介してきましたが、どのように飲み薬を選んだらよいかわからない人も多いかと思います。
ここでは、飲み薬の選び方をご紹介します。
- 肌悩みに合わせて選ぶ
- トラネキサム酸を750mg配合した製品
- 継続できる価格帯であるか
肌悩みに合わせて選ぶ
飲み薬を選ぶためには、肌悩みに合わせて選ぶことをおすすめします。
例えば、メラニンの蓄積により発生したシミの一種であるそばかすには、ターンオーバーを促進するL-システインやビタミンC、ビタミンEなどの栄養素が効果的です。
一方で、ニキビ跡や傷跡の色素沈着によるシミには、ビタミンB2が特に効果的です。
炎症が原因で起きるタイプのシミは、メラニンが正常に排出されないことで発生します。
ビタミンB2は新陳代謝を高め、肌のターンオーバーを促進する効果があります。
特にニキビを潰した後は、シミになりやすいので炎症後のケアには積極的に摂取したい栄養素の一つです。
このように、シミやそばかすなどに特に効果的な有効成分を把握しておくことで、より内服薬を効果的に使用できるため、自分の肌の悩みに合わせて選びましょう。
トラネキサム酸を750mg配合した製品
シミの改善に効果のあるトラネキサム酸は、市販の飲み薬にも配合されていますが、成分量は750mgまでと決まりがあります。
商品の中には、トラネキサム酸と書かれているが微量しか含まれていないものもあるため、購入前には配合量をチェックしましょう。
皮膚科などで処方される飲み薬は、750~2,000mgまで配合されているため、より効果を発揮したい人は、医療機関での処方をおすすめします。
継続できる価格帯であるか
肌を美白にするためには、ターンオーバーを正常に戻す必要があります。
肌に変化が感じられるようになるまで、肌悩みによりますが最低でも約1~2ヵ月はかかります。
また、効果が現れたからと言って服用を中断してしまうと、元の状態に戻る可能性もあるため、成分の比較と同様に値段も確認しておきましょう。
まずは、市販薬で約1~2ヵ月続けてみて、効果が現れなければ皮膚科などの処方薬の購入を検討してみるのも一つの方法です。
美白に効果のある飲み薬でよくある質問
ここでは、美白に効果のある飲み薬でよくある質問をまとめました。
トラネキサム酸をやめたらシミは戻りますか?
トラネキサム酸の服用を止めると、シミなどがもとに戻る可能性があります。
なぜなら、トラネキサム酸によって抑制されていた、炎症やアレルギーを引き起こすプラスミンが作用し、メラニンが活性化されるからです。
そのため、トラネキサム酸をやめたことで、再びシミや肝斑が現れる可能性があります。
トラネキサム酸を飲み続けても大丈夫ですか?
特に問題はありません。
内服を継続することで、シミの予防や美白効果に繋がります。
トラネキサム酸が禁忌の人は以下の通りです。
- 血栓症がある方
- ピルを服用中の方
- 妊娠または妊娠の可能性ある方
- 腎不全の方
上記の方は基本的には内服できないため、注意しましょう。
美白の飲み薬でサプリメントは効果がありますか?
サプリメントは基本的に「栄養補給」が目的であるため、シミなどを改善する美白効果はありません。
サプリメントは、基本的に足りない栄養素を補うものとして使用されます。
また、ドラッグストアなどで販売されている医薬部外品も、シミなどの防止を目的に用いられます。
自分に合った美白効果のある飲み薬を飲もう
美白の飲み薬には、ドラッグストアなどの市販薬や皮膚科などで処方される医薬品があります。
市販薬のものは、医薬品(処方薬)と比較すると、成分量などが少なく効果の実感が得られにくいこともありますが、副作用が少ない点はメリットです。
一方で医薬品(処方薬)は、医療機関でしか取り扱っていない有効成分が入った飲み薬を、医師の診断のもと処方してもらえます。
「病院に行くのがめんどくさい!」という方は、まず市販の飲み薬を1~2ヵ月使用してみて効果がなければ、皮膚科での処方がおすすめです。