水虫と聞いてどのようなイメージがありますか?
「年配の人がなりそう」「男性に多いイメージ」このような想像をしているなら注意が必要です。
水虫は子どもも女性もなる皮膚の病気で、無自覚で水虫になっている人もいます。
人ごとではなく、だれもが対策すべき水虫の疑問や予防方法などを紹介していきます。
すぐに手軽に始められる水虫対策を知りたい人は必見です。
放置厳禁!水虫は命を脅かす危険性もあり
近年、劇症型溶結性レンサ球菌感染症が流行し猛威を振るっているのを知っていますか?
国立感染症研究所の発表によると2023年が過去最多の患者数だったものの、2024年は2023年の患者数を2倍以上のペースで上回っています。
人食いバクテリアとも呼ばれており、症状発症後急激に悪化し命を落とす危険性もある病気ですが、その感染経路が水虫の場合もあるのです。
水虫というと皮膚の感染症で放っておいても命に関わるほどのものではないと思っている人が多数だと思います。
劇症型溶結性レンサ球菌感染症は溶連菌といわれる細菌が手足の傷から侵入する可能性があり、実際に水虫が原因で危険な状態になったと考えられる患者さんもいます。
このようなことから、水虫だからと軽く考えずにしっかりと対処することが重要です。
水虫はどんな病気?水虫に関するQ&A
水虫にならないようにするため、水虫になった時に対応できるようにしておくには、まずは、水虫について理解しておくことが必要です。
水虫に関する疑問を紹介していくので正しい知識を身につけておきましょう。
どうしたら水虫になるの?
水虫は白癬菌というカビの一種が元で起こる皮膚の病気で、皮膚の角質の成分を栄養として寄生することで繁殖します。
白癬をつくる原因となっている菌は日本国内では5~6種類が知られており、白癬菌の感染場所は足が最も多いです。
菌は高温多湿な環境を好むことから、靴のなかで蒸れている足は菌が増殖しやすい場所に適しているといえ、白癬菌が素足に付着することで水虫になるという流れです。
白癬菌が付着したら水虫になるものの、菌が付着しても100%必ず水虫になるわけではなく、水などで洗い流されたら菌はいなくなるため、汗や汚れが残らないように毎晩入浴するなどして身体を清潔に保っておけば過度に心配する必要はありません。
菌が残った状態で傷ついている角質から入り菌が繁殖しやすい環境下にあると感染する可能性が高まるので、その環境を取り除けばOKです。
スリッパで感染するの?
水虫の人と直接触れ合ったら感染するとイメージしているかもしれませんが、直接的な触れ合いがなくても感染します。
前述したとおり、菌が残った状態で傷ついている角質から入り菌が繁殖しやすい環境下にあると感染する可能性が高まることから、スリッパからでも感染する可能性はあります。
それは、水虫の人が素足でスリッパを履いていて、そのスリッパを履いて菌が繁殖する状況が整っていた場合です。
「水虫の人は素足でスリッパを履かないのでは?」と感じるかもしれませんが、水虫でも痒くない場合もあり本人に自覚症状がない可能性もあります。
水虫の人が知らず知らずのうちに菌をばらまいていて、無自覚で広げていることもあります。
また、水虫の人が履いたスリッパを使っても角質層に菌が入りこまなければ感染しないので、しっかり丁寧に洗い流せば心配いりません。
ドライヤーは有効?
身近にあるもので水虫対策をしたいと考えるなら、ドライヤーは有効です。
繰り返しになりますが、水虫にならない環境を整えればよいので高温多湿な状況を作り出さなければよいです。
入浴時はしっかりと足を清潔に洗い流し十分に乾かすことが重要で、その時に活躍するのがドライヤーの冷風。
入浴後は身体が温まっているため、ドライヤーの冷たい風で水気を飛ばしてあげると良いです。
菌は洗濯で落ちる?どうやって洗えばいい?
白癬菌は洗えば落ちるので水虫の人が使ったタオルやバスマットなどもこまめに洗濯すれば、他の人への感染を心配しなくて大丈夫です。
どうやって洗えばいいか気になると思いますが水虫の人の衣類と分けて洗濯するなど特別なことは必要なく、靴下などであっても菌は洗濯で落ちます。
水虫にならない、水虫を移さないポイントは衣類はこまめに洗濯して、身体は入浴などで清潔に保ち白癬菌を繁殖させないことです。
素足と靴下どっちがよい?
「水虫は高温多湿がよくないなら、素足の方がよいのでは?」と感じるかもしれませんが、水虫になっている自覚がない人が白癬菌をばらまいている可能性もあります。
施設など多くの人が利用する場所で素足で行動すると、知らない間に菌が足につく場合も。
知らぬ間に水虫にかかる確率を下げる意味でも素足よりも靴下を履いている方を推奨します。
靴下や靴を長時間履いていると蒸れることがあるので、替えの清潔な靴下に履き替えるなど対策するのがおすすめで、靴も毎日同じ靴を履くのではなく定期的に乾燥させるなどしていくつか使いまわすと良いです。
水虫にすでにかかっている人は、他の人へ移すのを避けるために素足での行動はやめましょう。
水虫を石鹸で洗うのは有効?
水虫は治ったと思っても再発を繰り返すことも珍しくないので、水虫治療が終わったからといって何も対策しないのはおすすめしません。
水虫を予防する意味でも効果を発揮することが期待されるのは石鹸で洗うことです。
今ある水虫や水虫予防として石鹸で洗っていいかなどポイントを紹介します。
水虫を石鹸で洗っていいか
まず、水虫治療で重要なことは白癬菌の数を減らすことです。
繰り返しになりますが、白癬菌が繁殖することで水虫となるため、その原因となる菌を減らすことが水虫治療の第一歩です。
石鹸で洗うと現在付着している白癬菌を洗い流すのに加え、これから増殖しようとしている菌を防ぐことにも繋がります。
水虫の原因となる菌を増やさないことは他人へ水虫を移さないためにも重要なことです。
つまり、水虫治療に石鹸は有効で水虫治療には欠かせない対策なので、石鹸を使わないのはもったいないです。
石鹸を使って悪化することはある?
水虫を石鹸で洗うと治療や予防に効果が期待できますが使い方が重要で、間違った使い方をすると石鹸を使って悪化したと感じてしまうことも。
水虫治療では、患部を清潔な状態にすることは重要であるもののやみくもに洗えばよいわけではありません。
汚れを落とすためとゴシゴシと力を入れて洗うのは推奨できず、むしろ菌を繁殖させることに繋がる場合もあります。
傷口から菌が繁殖するため石鹸で洗う時は力を入れず皮膚を傷つけないように細心の注意を払いましょう。
石鹸で洗う時は泡立てネットや泡タイプのものを使い泡立てた泡で足を丁寧に洗い汚れを落とします。
足の裏だけではなく指の間や爪の間まで洗い、しっかりと水分をふき取ることがポイントです。
白癬菌に効く石鹸を選ぶ
水虫治療や対策に石鹸を使う時は、白癬菌に効くような効果が期待できるものを選ぶと良いです。
白癬菌を減らし予防することが水虫治療の第一歩なので、殺菌成分などが配合されていて菌を減らし増やさないものを選びます。
よい香りがするものなどを選びたいと思うかもしれませんが、水虫治療を考えるなら水虫に効果が期待できると言われているものや水虫対策として作られているものがおすすめです。
水虫治療には石鹸がおすすめ!石鹸ランキング高評価の商品を紹介
水虫は足を清潔に保つことが重要なので、治療ソープを使っての予防や対策が有効です。
水虫治療に効果が期待できる治療用の石鹸をランキング高評価のものだけピックアップしました。
ミューズ薬用せっけん
70年の歴史を持つ薬用固形石鹸で殺菌成分が配合されており、幅広い種類の菌に対応しています。
植物由来洗浄成分を使用しており、石鹸ミューズは泡立ちもバッチリですっきりとした洗い上がりなのも特徴です。
ピロエース石鹸
殺菌成分と消炎成分の2種類の有効成分を配合しており、雑菌を殺菌し体臭なども防ぐ効果が期待できます。
石鹸ピロエースは水虫になりやすい生活スタイルの方にもぴったりで、汗臭なども防ぎながら毎日手軽に普段使いできるのもうれしいポイント。
コラージュフルフル泡石鹸
抗真菌成分と殺菌成分が配合されており、足の臭いやムレ予防にも効果が期待できます。
泡タイプだからすぐに使えて汚れが浮き上がりやすいというメリットもあります。
水虫治療には殺菌効果があるソープを選ぼう
水虫は誰もがなる可能性がある皮膚の病気なので、日常的に予防や対策をしておくと安心です。
水虫治療や予防には殺菌効果などが含まれた石鹸がおすすめですが、効果を十分に発揮させるためには正しく使用することが重要です。
猛威を振るっている劇症型溶結性レンサ球菌感染症に感染しないためにも、水虫治療用のソープを使って、水虫予防することから始めましょう。