じめじめした季節、汗をかきやすい時期、そして年間通じて悩まされる方も多い真菌による皮膚トラブル。
かゆみや赤み、じくじくした不快感に悩まされていませんか?
そんな真菌トラブルには、半世紀以上の実績を持つ「カーネステン クロトリマゾール抗真菌外用液」がおすすめです。
この記事では、この薬の会社の詳細や薬の特徴についてご紹介していきます。
60年の歴史が物語る揺るぎない信頼性
1960年代、医療の世界に革新的な発見がありました。
それが、バイエル社による抗真菌成分「クロトリマゾール」の開発です。
この画期的発見は、それまで効果的な治療法が限られていた真菌感染症に、新たな光をもたらしました。
その後まもなく、このクロトリマゾールはドイツで医薬品として認可を受け、「Canesten(カーネステン)」というブランド名で世に送り出されました。
発売以来、カーネステンは真菌感染症に悩む世界中の人々の味方として、着実な歩みを続けてきました。
歴史があるからこそ、安心して使えると言えますね。
カーネステン外用液が選ばれる理由
私たちの肌の健康を脅かす真菌。
その種類は実に様々です。
水虫の原因となる白癬菌、デリケートな部分でトラブルを起こすカンジダ菌など、場所や症状によって異なる真菌に対して、カーネステン外用液は幅広い効果を発揮します。
製品情報を以下にまとめておきます。
- 内容量:20ml
- 主成分:クロトリマゾール(1mlあたり10mg含有)
- 対象:真菌による皮膚感染症全般
- 使用回数:1日2~3回
- 治療期間:症状により2~8週間(症状改善後も2週間は継続推奨)
特に液体タイプならではの特徴として、毛の生えている部分や爪の周りなど、クリームでは届きにくい場所にもスッと浸透していきます。
1mlあたり10mgという濃度で配合されたクロトリマゾールが、じっくりと患部に働きかけます。
こんな症状でお困りの方に
カーネステン外用液は、真菌と呼ばれる菌に効きます。
真菌とは、いわば皮膚のカビのこと。
カビというと、食品を栄養源として増えていくイメージがあるかと思いますが、実は人の垢を栄養源として増えるタイプもいます。
この菌が皮膚で増殖することで、かゆみなどの症状が表れるのです。
真菌が起こす症状の代表的なものは、水虫やカンジダです。
真菌による感染症は、様々な不快な症状を引き起こします。
例えば、足の指の間がかゆくなったり、赤くなったりするのは、水虫の典型的な症状。
また、皮膚が白っぽくなったり、ジクジクしたり、時には嫌な臭いを感じることも。
さらに厄介なのが爪の周りの感染症です。
爪の端が腫れて痛みを感じたり、皮膚が剥けてきたりすることも。
これらの症状に対して、カーネステン外用液は効果的にアプローチします。
使い方は簡単、でも継続が大切
カーネステン外用液の使い方はとてもシンプル。
まず、感染している部分をきれいに洗って、しっかり乾かします。
その後、適量を患部に塗って、優しく馴染ませるだけ。
これを1日2~3回続けます。
ただし、大切なのは治療期間です。
一般的な症状であれば2~4週間、爪の周りの感染症なら最大8週間ほどの治療期間が必要です。
そして、症状が良くなってきても、再発を防ぐためにさらに2週間は継続して使用することをおすすめします。
安全性へのこだわり
カーネステンの開発元であるバイエル社は、製品の安全性と有効性を徹底的に追求しています。
数多くの臨床研究を重ね、常により良い製品を目指して改良を続けています。
外用液には、主成分のクロトリマゾールの他に、薬剤を効果的に届けるためのイソプロピルアルコールなども含まれています。
ただし、目や耳、粘膜部分には使用を避けるなど、正しい使用法を守ることが大切です。
予防も大切な治療の一環
真菌による感染症は、治療と同時に予防も重要です。
特に気を付けたいのが、患部を清潔に保ち、しっかりと乾燥させること。
靴下は通気性の良い素材を選び、こまめに履き替えることもおすすめです。
また、免疫力の低下も感染症のリスクを高める要因となります。
バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠など、健康的な生活習慣を心がけることで、真菌感染症の予防にもつながります。
世界が認める確かな品質
現在、カーネステンはオーストラリアでナンバーワンの抗真菌ブランドとなっています。
世界中で多くの人々に選ばれ、支持され続けているのは、その効果と安全性が実証されているからこそ。
バイエル社は「世界中の人々を、デリケートゾーンや真菌による皮膚疾患の不快感から解放する」という使命を掲げ、日々研究開発を続けています。
その姿勢は、製品の品質向上という形で私たちに還元されています。
日本で手に入るクロトリマゾール配合薬
皮膚の真菌トラブルに効果を発揮するクロトリマゾール。
この成分を含む医薬品は、実は日本国内でもいくつか販売されています。
今回は、国内で入手できるクロトリマゾール配合薬を詳しく紹介しながら、カーネステンとの違いについても考察していきましょう。
ピロエースWシリーズ:3つの剤形で使い分け
まず注目したいのが、ピロエースWシリーズです。
このシリーズの特徴は、クリーム、液体(ローション)、軟膏という3つの剤形をラインナップしている点。
症状や使用部位に応じて、最適な剤形を選べます。
クロトリマゾールを主成分としながら、カーネステンにはない特徴として、抗生物質のピロールニトリンとかゆみ止め成分のクロタミトンを配合しています。
この追加成分により、より総合的なアプローチが可能になっています。
クリームタイプ(15g)
こちらは、ジュクジュクした水虫でもカサカサした水虫でも使える万能タイプです。
べたつきが少なく、日常使いしやすい特徴があります。
液体タイプ(25ml)
カーネステン外用液と同じ液体タイプですが、大きな違いはl-メントールの配合です。
使用時にクール感があり、かゆみの即時的な緩和効果が期待できます。
軟膏タイプ(15g)
皮膚への刺激が最も少ない剤形で、傷のある部分にも使いやすいのが特徴です。
タムチンキパウダースプレーC:手を使わない新発想
クロトリマゾール配合薬の中でもユニークなのは、「タムチンキパウダースプレーC」です。
スプレー式で手を汚さずに使える点が最大の特徴。
特にジュクジュクした水虫に効果的です。
かゆみ止め成分や抗炎症成分、殺菌成分なども配合されており、マルチケア製品となっています。
70gで1,507円(税込)とコスパも良好。
ただし、使用時は凍傷予防のため、同じ箇所への連続噴射を避ける必要があります。
女性特有の悩みに:エンペシドLシリーズ
クロトリマゾールは膣カンジダの治療薬としても使用されます。
エンペシドLシリーズは、この用途に特化した製品です。
クリームタイプ(10g)
外陰部用のクリームで、カンジダによる発疹やかゆみに効果を発揮します。
ただし、第一類医薬品のため、薬剤師による詳しい説明が必要です。
膣錠タイプ(6錠)
特殊な発泡錠技術により、有効成分が膣内に広く行き渡るよう工夫されています。
3,058円(税込)とやや高価ですが、確実な治療効果が期待できます。
日本の市販薬とカーネステンとの違い
カーネステンと国内のクロトリマゾール配合薬には、いくつかの違いがあります。
配合成分の違い
カーネステンは、主成分がクロトリマゾールのほぼ単剤製剤であるのに対し、国内製品は複合的な効果を狙って複数の有効成分を配合しているものが多い傾向にあります。
そのため、症状の多面的なケアが可能になっています。
製品ラインナップの特徴
カーネステンは主に液体タイプに特化していますが、国内製品は様々な剤形を用意しています。
これにより、症状や好みに応じた選択が可能です。
使用感の違い
国内製品は日本人の好みに合わせた使用感も考えているのではないでしょうか。
特にクール感のある製品は夏に嬉しいので、日本の気候を考慮した設計と言えるかもしれません。
製品選びのポイント
症状や使用部位によって、効果がある製品は異なります。
どのような症状に、どのような薬剤が合っているのか以下にまとめました。
- ジュクジュクした水虫:タムチンキパウダースプレーCやピロエースW液
- カサカサ水虫:ピロエースWクリーム
- 傷のある部位:ピロエースW軟膏
- かゆみが強い場合:クール感のあるローションタイプ
- 膣カンジダ:エンペシドLシリーズ
クロトリマゾール配合薬の選択肢が増えれば、私たち消費者にとって大きなメリットになりますよね。
カーネステンの歴史と信頼性は揺るぎないものですが、国内製品もそれぞれの特徴を活かした優れた製品となっています。
症状や使用感の好み、価格など、様々な要素を考慮しながら自分に合った製品を選べるのは、大きな強みと言えるでしょう。
ただし、症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診することをお忘れなく。
まとめ
日本の市販薬では効果が得られないなら、カーネステン クロトリマゾール抗真菌外用液など、海外製品を試してみるのも良いのではないでしょうか。
主成分であるクロトリマゾールを発見した会社が打ち出した渾身の薬剤ですから、試してみる価値はあると思います。
もう少し日本の市販薬で粘りたいという場合には、今回ご紹介したようなクロトリマゾールを含んだ薬剤もおすすめです。