長く腰痛に悩まされているなら、鎮痛剤の中でも持続型のものに切り替えてみてはいかがでしょうか。
今回おすすめする「ヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセル(Nurofen Long Lasting 300mg Capsules)」は、英国で開発された鎮痛剤です。
持続的な痛みを緩和するという特徴があるため、特に腰痛などの慢性的な痛みに効果があります。
この記事では、この製品の特徴紹介と、日本の一般的な鎮痛剤との比較を行います。
良かったら参考にしてみてくださいね。
ヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセルとは?
ヌロフェン ロングラスティングの最大の特徴は、その名の通り長時間作用することです。
1回の服用で最大12時間もの痛み緩和効果が持続します。
これは、イブプロフェンをゆっくりと放出するよう特別に設計された徐放性カプセル技術によるものです。
この技術により、有効成分が体内で緩やかに放出され、長時間にわたって安定した血中濃度を維持することが可能となりました。
イブプロフェンが痛みによく効く
各カプセルには300mgのイブプロフェンが含まれています。
イブプロフェンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の一種で、体内でプロスタグランジンの生成を抑制することで作用します。
プロスタグランジンは炎症、痛み、発熱の原因となる物質であり、これを抑制することで症状を緩和する仕組みです。
イブプロフェンが痛みの原因となる酵素(シクロオキシゲナーゼ)を阻害することで、痛みと炎症を効果的に軽減します。
日本でもよく使われているので安心ですね。
ヌロフェン ロングラスティングは、腰痛や筋肉痛、関節痛などの中等度の痛みに効果を発揮します。
また、月経痛や頭痛にも使用できます。
長く続く痛みや、夜に痛む場合に適した薬剤と言えるでしょう。
使用方法
12歳以上は、1回1~2カプセルを1日2回、少なくとも8時間の間隔を空けて服用します。
ただし、24時間以内に4カプセルを超えて服用してはいけません。
カプセルは水と一緒に飲み込み、噛んだりなめたりしないよう注意が必要です。
ただし、12歳未満の子どもは使用が推奨されていません。
また、胃潰瘍や出血の既往がある場合、イブプロフェンやアスピリンにアレルギーがある場合、妊娠3ヵ月以内の女性などは使用を避けるべきです。
他にも、喘息、糖尿病、高血圧などの基礎疾患がある場合は、使用前に医師に相談しましょう。
注意点
ヌロフェン ロングラスティングは強い効果を得られる一方で、注意すべき点もあります。
高用量のイブプロフェンを含むため、胃腸障害などの副作用リスクが高まる可能性があります。
特に、胃潰瘍の既往がある患者さんや高齢者では注意が必要です。
また、長時間作用型のため、副作用が現れた場合に長引く可能性があります。
12歳未満の子どもや特定の健康状態の人には適していません。
妊娠中の女性、特に妊娠後期の使用は避けるべきです。
また、アスピリン喘息の既往がある患者さんも使用を避ける必要があります。
ヌロフェンの他のシリーズ
実は、ヌロフェンには他の鎮痛剤も販売しています。
「ヌロフェン 鎮痛剤 200mg ソフトカプセル」と「ヌロフェン 関節・腰痛緩和 最大強度 10% ジェル」の2つです。
上記でご紹介したヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセルとは、名前にある通り有効成分の配合量が違います。
それぞれの違いを見ていきましょう。
ヌロフェン 鎮痛剤 200mg ソフトカプセル
ヌロフェン 鎮痛剤 200mg ソフトカプセルは、即効性を求める方におすすめの経口用鎮痛剤です。
このカプセルにもイブプロフェンが含まれており、鎮痛効果を早く感じたい方におすすめです。
頭痛や歯痛、筋肉痛、生理痛など様々な痛みに効きます。
ソフトカプセルは飲みやすく、体内での吸収が早いのが特徴です。
イブプロフェンは抗炎症作用も持つため、痛みだけでなく炎症を抑える効果も期待できます。
一般的な痛み止めよりも即効性がある点が嬉しいですね。
用法としては、12歳以上が使用する場合、1回1カプセルを水で服用します。
24時間以内に3カプセルを超えないように注意しましょう。
つまり、1日のイブプロフェン最大量は600mgと、ヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセルに比べてかなり少なく設定されていることになります。
ヌロフェン 関節・腰痛緩和 最大強度 10% ジェル
ヌロフェン 関節・腰痛緩和 最大強度 10% ジェルは、局所用の鎮痛剤として、関節や筋肉、腰痛などの身体の痛みに対して直接作用する製品です。
このジェルには、イププロフェンの最大強度10%が含まれており、痛みのある部分に直接塗ることで痛みを和らげることができます。
ジェルタイプの鎮痛剤は、塗布後すぐに浸透して患部に働きかけるため、経口薬のように全身に広がらず、局所的な痛みを狙える利点があります。
関節痛や筋肉痛に悩む方におすすめで、直接痛みのある部分にアプローチできるため、素早く痛みを取ってくれます。
使用方法は、患部に適量のジェルを1日3~4回まで塗布します。
ジェルが完全に乾くまで数分間待てば、服や物に触れてしまっても問題ありません。
また、ジェルタイプのため、痛みのある箇所にピンポイントで塗布でき、余計な刺激を避けながら使用できます。
連続使用は2週間以内に留め、症状が改善しない場合は医師に相談してください。
特定の痛みに特化した鎮痛剤が多数
ヌロフェンからは、痛みの種類や年齢層に応じた様々な鎮痛剤が展開されています。
例えば、小児向けの製品には「小児用ヌロフェン(オレンジ)パッケージ」があり、これは3ヵ月から9歳までの子どものために開発された経口懸濁液です。
オレンジ味で飲みやすく、発熱や痛みを最大8時間緩和します。
これに似た製品として「ヌロフェン子ども用(ストロベリー)パッケージ」もあり、ストロベリー味で、同様に頭痛や発熱に対処できます。
また、成人向けには上記で紹介した以外にも「ヌロフェン エクスプレス 684mg カプレット」や「ヌロフェン エクスプレス 200mg 液体カプセル」があり、頭痛や歯の痛みなどに素早く作用する製品が出ています。
特に「エクスプレス」シリーズは、イブプロフェンを胃の中で素早く放出するため、早く痛みを取りたい方に向いています。
今回は特に腰痛に効く薬剤を紹介していますが、他にも頭痛に特化したものなどがあり、痛みの部位によって選べるのもヌフェロンの特徴になっています。
日本の一般的な鎮痛剤との比較
ヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセルと日本で広く使用されている鎮痛剤を比較すると、いくつかの違いがあります。
有効成分量の違い
まず、有効成分の量に大きな差があります。
日本の一般的な市販鎮痛剤の中でイブプロフェン配合薬と言えば、「イブ」などではないでしょうか。
しかし、イブA錠は、1錠あたり100mgのイブプロフェンしか含んでいません。
一方、ヌロフェン ロングラスティングは1錠が300mgと高用量であり、より強い鎮痛効果が期待できます。
しかも、1回量は12歳以上であれば2錠でもOKなので、より強い効果を得られる可能性があります。
ちなみに、日本の市販薬のうち、イブプロフェンを含む鎮痛剤には次のようなものがあります。
- イブA錠
- イブA錠EX
- イブクイック頭痛薬
- イブクイック頭痛薬DX
- イブスリーショットプレミアム
- バファリンプレミアム
- バファリンA
- バファリンライト
- バファリンルナi
- ノーシンピュア
これらの薬剤を使ったことがあり、副作用などが特になかったなら、ヌロフェン ロングラスティングも体質的に合うかもしれませんね。
持続時間の違い
持続時間も大きく異なります。
日本の一般的なイブプロフェン製剤は約4~6時間の効果持続時間ですが、ヌロフェン ロングラスティングは最大12時間と、約2倍の持続時間を誇ります。
このように長時間作用することで服用回数を減らせ、利便性が大幅に向上するわけです。
特に夜の痛みをどうにかしたい時や、日中の長時間の痛みに対処したい時に助かります。
適応症の違い
適応症の範囲にも違いがあります。
日本の市販鎮痛剤は、頭痛や生理痛、歯痛など比較的軽度の痛みに焦点を当てていることが多いです。
これに対してヌロフェン ロングラスティングは、これらの症状に加えて腰痛や関節痛など、より持続的で中等度の痛みにも適しています。
慢性的な痛みを抱える方にとっては、より良い選択肢となるのではないでしょうか。
イブプロフェンの1日最大用量の違い
規制面でも違いがあります。
日本国内では、イブプロフェンの1日最大用量は通常600mgとされていますが、ヌロフェン ロングラスティングの場合も、1日最大用量は1200mg(4カプセル)となっています。
ただし、日本国内では高用量の鎮痛剤の一般販売に対してより慎重な姿勢が取られており、このような製品の導入には慎重な検討が必要とされています。
まとめ
ヌロフェン ロングラスティング 300mg カプセルは、長時間作用と高用量のイブプロフェンにより、持続的な中等度の痛みに対しておすすめです。
日本の市販薬では痛みに十分な効果が得られないと感じている場合や、効果がすぐに切れる場合は、このような海外の鎮痛剤に頼ってみるのも良いでしょう。
イブプロフェンなら、日本の鎮痛剤にもよく使われているので、知らない成分でもありません。
まずは様子を見ながら服用してみて、自分にちょうど良い配合量を見つけてみてはいかがでしょうか。