喉が痛い時や、口内炎がしみる時、皆さんはどうしていますか?
飲み薬や塗り薬で対処することもできますが、薬剤が苦手であったり、なるべく使いたくなかったりする際には、うがい薬がおすすめです。
今回は、海外で人気が高い「ディフラム オーラルリンス(Difflam Oral Rinse)」をご紹介します。
海外の薬剤に抵抗がある方も、うがい薬なら体内に入れないので安心して効果を実感できるでしょう。
ディフラム オーラルリンスとは?
ディフラム オーラルリンスは、喉や口の痛みや炎症を緩和してくれる局所鎮痛・抗炎症治療薬です。
12歳以上を対象に、手軽に使えるうがい薬として人気です。
その主成分であるベンジダミン塩酸塩は、抗炎症作用や鎮痛作用を持ち、様々な症状に対応してくれます。
ディフラムは、計量カップ付きの300mlボトルで販売されており、必要に応じて1.5~3時間ごとに使用することが推奨されています。
ここでは、ディフラム オーラルリンスの主な特徴や使用方法、適応症について詳しく見ていきます。
抗炎症作用で炎症を緩和
ディフラム オーラルリンスの抗炎症作用は、喉や口の炎症を抑えてくれます。
例えば、放射線治療後に生じる咽頭炎やアフタ性潰瘍、口腔内潰瘍といった炎症性疾患に対して効果を発揮します。
炎症が引き起こす不快な症状を軽減し、自然治癒力をサポートすることで、早い段階で痛みが和らぐのです。
また、扁桃腺摘出術や経鼻胃管の使用後に起こる咽頭炎など、外傷性疾患においても使われます。
炎症による痛みや腫れを和らげ、手術後の回復を助けるのに効果的です。
鎮痛作用による痛みの緩和
ディフラム オーラルリンスは、抗炎症作用に加え鎮痛作用も併せ持っています。
喉や口の痛みが辛い場合、鎮痛効果が素早く痛みを和らげ、日常生活をより快適に過ごせるようになります。
このため、痛みを伴う口腔内の炎症や、歯科手術後のケアにも適しています。
歯科手術後に生じる不快感や炎症は鎮痛効果によって緩和され、回復が早くなることも特徴です。
麻酔作用で痛みが早く消える
ディフラム オーラルリンスのもう一つの特徴は、その麻酔作用です。
この作用により、喉や口の痛みを素早く麻痺させ、素早く痛みを消します。
麻酔効果で痛みを感じさせなくすることで、短時間で症状が和らぐのです。
喉の痛みが強い場合でも、ディフラム オーラルリンスを使用すれば症状が軽くなります。
使用方法と注意事項
ディフラム オーラルリンスの使用方法は簡単で、1回15mlを計量カップに注ぎ、口や喉をすすぐようにして使います。
うがい後は薬液を吐き出し、飲み込まないように注意が必要です。
また、薬剤が口の中にしみる場合は、水で薄めて使用することも可能です。
この使いやすさは、特に痛みや炎症がひどい時には嬉しいですね。
ディフラム オーラルリンスは12歳以上に適しており、12歳未満の子どもには使えません。
また、使用頻度は必要に応じて1.5~3時間ごとが推奨されますが、7日間以上の連続使用は避けるべきとされています。
さらに、ベンジダミン塩酸塩やその他の成分にアレルギーのある方は、この製品は使わないようにしましょう。
誤って目に入らないように注意し、使用中に副作用が生じた場合は、医師や薬剤師に相談してください。
安全性と副作用の管理
ディフラム オーラルリンスを安全に使用するためには、使用前に必ずラベルをよく確認し、指示通りに使用することが大切です。
特にアレルギー反応や副作用が出た場合は、すぐに医療専門家に相談しましょう。
製品に記載されていない副作用が発生する可能性もあるため、何か異常を感じた場合は使用を止めてください。
海外では市販薬の立ち位置
ディフラム オーラルリンスは、海外では薬局で購入できます。
医師の処方箋がなくても購入できるため、安全性が高いと言えるでしょう。
日本で海外の薬を購入する場合は、個人輸入サイトなどを通じて入手するのがお手軽です。
どのような薬剤なのか、サイトで詳細を確認してみましょう。
ディフラム オーラルリンス以外にもたくさんの薬剤が購入できるので、比較検討してみることをおすすめします。
ディフラム スプレーもおすすめ!
ディフラム オーラルリンスを販売している会社は、他にも「ディフラム スプレー(Difflam Spray)」という商品も展開しています。
こちらも、口や喉の痛みを伴う炎症を和らげるための局所鎮痛剤および抗炎症薬となっています。
このスプレーは、持ち運びに便利な30mlのディスペンサーに収められており、いつでもどこでも使いやすいという利点があります。
主な有効成分であるベンジダミン塩酸塩は、抗炎症作用と鎮痛作用、さらには局所麻酔効果も持ち合わせており、痛みを速やかに和らげ、炎症を抑える効果があります。
トリプルアクション効果とは?
ディフラム スプレーには、トリプルアクション効果があります。
以下で、その3つの効果を見てみましょう。
1. 抗炎症作用
ディフラム スプレーの効果の一つは、口腔内や咽頭部の炎症を和らげる抗炎症作用です。
炎症は多くの口腔疾患に伴う症状であり、例えば、風邪やインフルエンザ、扁桃炎、口内炎、歯科手術後の痛みなどで発生します。
ディフラム スプレーに含まれるベンジダミンは、炎症を抑制することで痛みや不快感の原因となる腫れや赤みを軽減し、身体の自然治癒力をサポートします。
この抗炎症効果は病気の進行を抑えるためだけでなく、炎症が原因で日常生活に支障をきたしている場合にもおすすめです。
2. 鎮痛作用
喉や口の痛みを伴う炎症は非常に不快で、食事や会話、さらには睡眠にも悪影響を及ぼすことがあります。
ディフラム スプレーは鎮痛作用を持っているため、このような痛みを和らげることができます。
特に口内炎やアフタ性潰瘍、または歯科手術後の痛みに対して効果的です。
3. 麻酔効果
ディフラム スプレーのもう一つの特徴は、麻酔効果です。
痛みを感じる神経を一時的に鈍らせることで素早く痛みを消し、不快感を最小限に抑えてくれます。
この効果により、特に食事の際や話をする時などの痛みを感じなくなります。
喉や口の痛みを伴う炎症に苦しんでいるなら、トリプルアクション効果で速やかに症状が緩和されるでしょう。
使用方法と推奨投与量
ディフラム スプレーは、スプレーチューブを痛みのある部分(口や喉)に向けて、プランジャーをしっかり押し下げるだけです。
口や喉の痛みがある部位に直接スプレーすることで薬剤が効き、迅速に痛みを和らげてくれます。
12歳以上の場合、1.5~3時間ごとに4~8回スプレーし、痛みのある部分に直接吹きかけます。
必要に応じて繰り返し使用でき、1日の投与回数も症状に応じて調整できます。
6~12歳の場合は、1.5~3時間ごとに4回までスプレーできます。
痛みを伴う場所に直接吹きかけることで効果を発揮し、大人と同様に、症状が続く場合には繰り返し使用が可能です。
ディフラム スプレーは6歳未満の子どもにも使用できますが、体重に応じた投与が必要です。
1.5~3時間ごとに体重4kgにつき1回の割合で使用し、1回の使用で4回以上スプレーしないようにしてください。
注意事項
ディフラム スプレーの使用にあたってはいくつかの注意事項があります。
まず、ベンジダミン塩酸塩や、その他の成分に対してアレルギーがある場合は、このスプレーを使用しないようにしましょう。
アレルギー反応が出た場合は直ちに使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
また、ディフラム スプレーは7日以上連続して使用しないようにしてください。
これは、長期間使用することで副作用のリスクが高まる可能性があるためです。
特に子どもが使う場合には、スプレーを目に入れないように注意しましょう。
目に入った場合はすぐに水で洗い流してください。
副作用とその対処法
ディフラム スプレーの副作用は比較的稀です。
一般的な副作用としては、口や喉の軽い刺激、乾燥感、または味覚異常が報告されています。
これらの副作用は通常軽度であり、数日以内に自然に改善します。
また、まれに重篤なアレルギー反応が発生することがあります。
症状としては、呼吸困難、顔や唇、舌の腫れ、激しいかゆみや発疹などが挙げられます。
これらの症状が現れた場合は、すぐに緊急医療を受けてください。
イソジンのうがい薬とディフラムオーラルリンスの違い
日本でうがい薬と言えば、「イソジン」ではないでしょうか。
そこで、イソジンの中でも定番の「イソジン うがい薬」、「イソジン うがい薬P」と、ディフラムオーラルリンスを比較してみました。
どのような違いがあるのでしょうか。
イソジンに含まれるポビドンヨードとは?
まず、イソジンのうがい薬には有効成分としてポビドンヨードが配合されています。
この成分は、口腔内や喉にいる細菌やウイルスに対して強力な殺菌・消毒作用を発揮します。
ウイルスや細菌を効果的に抑えることで、風邪予防やインフルエンザ対策に広く使用されています。
「イソジン うがい薬P」はフルーティーな風味が特徴で、従来のポビドンヨード特有の匂いや味が苦手な方に選ばれています。
また、50mlから500mlまでの様々なサイズがあり、用途や使用頻度に応じて選べるのも利点です。
一般的に1回の使用量は約2mlで、これを水で薄めて使用します。
ディフラムオーラルリンスに含まれるベンジダミン塩酸塩とは?
一方で、ディフラムオーラルリンスはベンジダミン塩酸塩を有効成分として含んでいます。
これは鎮痛や抗炎症作用を持つ成分で、主に口や喉の痛みを緩和するために使われます。
ポビドンヨードのような殺菌効果はないものの、炎症や痛みを和らげるため、口腔内や喉の痛みを伴う炎症疾患に適しています。
また、喉の痛みを和らげる鎮痛作用があるため、風邪や炎症による痛みをどうにかしたい方に特化しているとも言えます。
ディフラムは毎回15mlをそのまま、もしくは水で薄めて使用し、1日数回うがいすることで効果を発揮します。
どちらのうがい薬が良い?
両者の主な違いはその目的にあります。
日本のポビドンヨードを配合したうがい薬は、ウイルスや細菌を直接殺菌し、感染症予防に重点を置いているのに対し、ディフラムは痛みや炎症を和らげることに特化しています。
また、使用方法やサイズ展開も異なり、ディフラムは300mlのボトルにメジャーキャップ付きで提供されているのに対し、日本のうがい薬はサイズの選択肢が豊富です。
このように、どちらを選ぶかは目的によって異なります。
感染予防が主な目的ならば日本のポビドンヨード配合うがい薬が有効ですが、喉や口内の痛みが主な問題であれば、ディフラムが適していると言えるでしょう。
まとめ
うがい薬の中でも、喉や口の中の痛みを取ることに重きを置いている薬剤が良いなら、ディフラムオーラルリンスはおすすめです。
海外の内服薬に抵抗がある場合でも、うがい薬やスプレーなら体内にはほとんど入らないため、より強い効果を安心して試せるのがメリットです。
まずはお試しとして使い、効果を確認できたらリピートするのもアリでしょう。
薬剤の選択肢を海外にまで増やせば、より自分に合うものに巡り合える確率も増やせるのではないでしょうか。