風邪かインフルエンザか区別がつかない時でも、症状を緩和してくれる薬剤があれば安心しますよね。
薬剤だけで治ればありがたいですし、病院へ行くにしても、それまでの症状が楽になるのであれば助かります。
そこで今回は、風邪にもインフルエンザにも効く薬剤「ヌロフェン」をご紹介することにしました。
個人輸入サイトなどで購入できるので、気になった方は、まず以下の詳細を見てどんな薬剤か確かめてみてください。
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤とは?
「ヌロフェン」という会社から出ている薬剤の一つに、「ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 200mg 錠剤(Nurofen Cold & Flu Relief 200mg Tablets)」があります。
イブプロフェンと塩酸フェニレフリンのダブル作用
この錠剤は、風邪やインフルエンザの一般的な症状に対して即効性があり、長時間にわたって効果を発揮することで知られています。
2つの有効成分であるイブプロフェンと塩酸フェニレフリンを含んでおり、これらが組み合わさることで痛みを和らげつつ、鼻づまりを解消する効果がある点が特徴です。
イブプロフェンは抗炎症作用を持ち、喉の痛みや頭痛、身体の痛み、発熱といった風邪やインフルエンザの症状を抑えるのに役立ちます。
一方、フェニレフリンは鼻の粘膜を収縮させ、鼻づまりや副鼻腔の詰まりを解消することで呼吸を楽にします。
この2つの作用によって、全身の不快感を和らげるという仕組みです。
風邪やインフルエンザの症状を素早く緩和
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤は、風邪やインフルエンザの症状を素早く和らげることを目指して作られています。
特に、頭痛や筋肉痛、喉の痛み、発熱など、これらの病気に伴う辛い症状に対して効果を発揮します。
さらに、鼻や副鼻腔の詰まりを和らげることで息苦しさを軽減し、呼吸をしやすくします。
また、1回の服用で最大8時間の効果を持続するため、1日を通して安定して症状を緩和できます。
特に、仕事や家事などで忙しく、薬剤を飲むことを忘れてしまう人にとっては、長時間持続する効果はありがたいですね。
使用方法
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤は、12歳以上を対象としています。
8時間ごとに2錠を水で飲み、1日の最大服用量は6錠までです。
錠剤は噛まずにそのまま飲み込むことが推奨されており、服用間隔は4時間以上空ける必要があります。
禁忌と注意事項
一方で、持病を持つ人や他の薬剤を服用している場合には、使用前に医師や薬剤師に相談した方が安心です。
特に、喘息や糖尿病、高血圧、肝臓や腎臓に問題がある人、または妊娠中の人は注意が必要です。
胃潰瘍やアスピリンアレルギーを持つ人も、ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤は避けておきましょう。
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤には、イブプロフェンと塩酸フェニレフリンが含まれており、これらの成分に対してアレルギーがある人は服用を避けるべきです。
また、胃潰瘍や胃出血、重篤な心臓病などの病歴がある場合も使用は控えましょう。
さらに、抗炎症薬や他の非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と一緒に使用することは推奨されていません。
特に注意すべき点は、服用量を守ることです。
必要以上に多く服用すると、胃の不調や吐き気、頭痛、めまいといった副作用が発生するリスクが高まります。
規定された用法・用量を守り、症状が改善しない場合はすぐに医師に相談してください。
「デイ&ナイト」バージョンも登場!
ヌロフェンには、「ヌロフェン デイ&ナイト 風邪・インフルエンザ緩和 200mg 錠剤(Nurofen Day & Night Cold & Flu Relief 200mg Tablets)」というタイプもあります。
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤との違いをご紹介します。
日中と夜間の症状を分けてケア
ヌロフェン デイ&ナイト錠は、昼間の活動中と夜間の安静時における風邪やインフルエンザの症状を効率的に緩和する薬剤です。
通常のヌロフェン製品と同様にイブプロフェンと塩酸フェニレフリンを含み、痛みの緩和と鼻づまりの解消を一度に行う2つの作用を発揮しますが、日中と夜間で異なる症状に合わせて使い分けることができます。
日中のタブレットは、活動中における痛みや不快感を抑えることに重点を置いており、仕事中や家事をしている時の集中力を保つことができます。
一方で夜間のタブレットは、夜の安眠を促進するために、鼻づまりや呼吸のしやすさを重視した処方となっています。
そのため、日中は活発に過ごし、夜間はしっかりと休息を取れます。
長時間持続する緩和効果
ヌロフェン デイ&ナイト錠も、一度の服用で最大8時間の効果があります。
夜間に服用すれば、就寝中の不快な症状を和らげ、翌朝の目覚めをより快適にしてくれます。
この長時間持続する効果により、症状の悪化を防ぎつつ、風邪やインフルエンザが治るよう手助けをしてくれるのです。
使用方法と注意点
ヌロフェン デイ&ナイト錠も、通常のヌロフェン製品と同様に12歳以上が対象です。
服用方法は、8時間ごとに2錠を水と一緒に飲み、服用間隔は少なくとも4時間空ける必要があります。
1日6錠を超えて服用しないよう注意が必要で、特に夜間用タブレットの服用後は眠気を誘発する可能性があるため、運転や危険を伴う作業は避けるべきです。
また、この薬剤も、特定の持病を持つ人や他の薬剤を服用している人は、事前に医師や薬剤師に相談することが推奨されています。
特に、妊娠中の人や胃腸の疾患を持つ人、心臓や血管に問題がある人は慎重に使用しましょう。
日本の市販薬にヌロフェンと同様の成分を含んだ薬はない?
イブプロフェンと塩酸フェニレフリンを含むヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤は、海外で販売されている薬剤であり、風邪やインフルエンザによる症状を効果的に緩和するための成分が組み合わされています。
しかし、調べてみたところ、この2つの成分を含む日本の市販薬は見つけられませんでした。
そのため、日本の市販薬と比較すると、薬剤の構成や使用感に違いが生じることがわかります。
日本国内では、イブプロフェンや塩酸フェニレフリンを含む薬剤はそれぞれ販売されています。
日本で販売されているイブプロフェンを含む市販薬には、以下が挙げられます。
- イブA錠
- イブA錠EX
- イブクイック頭痛薬
- イブクイック頭痛薬DX
- バファリンプレミアム
- ノーシンピュアなど
これらは、頭痛や発熱、身体の痛みを和らげる目的で使用する薬剤であり、風邪やインフルエンザによる全身症状に効果的です。
一方、塩酸フェニレフリンを含む市販薬としては以下がありました。
- 浅田飴こども鼻炎S
- アトラスミン鼻炎錠
- 宇津こども鼻炎顆粒
- コルゲンコーワ鼻炎ジェルカプセルα
- ストナリニS
- ノスポール鼻炎チュアブル錠IIなど
これらの薬剤は鼻炎や鼻づまりの緩和に使われ、局所的な症状を軽減するための製品です。
ヌロフェンの方が優れている?
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤が日本で市販されている薬剤と異なるのは、全身的な症状と局所的な鼻づまり症状の両方に対して効果を発揮する点です。
風邪やインフルエンザにかかった際、発熱や痛みとともに鼻づまりが生じることがよくあります。
日本でこれらの症状を緩和する場合、ヌロフェンの成分にこだわるなら、痛みや熱を抑えるためにイブプロフェンを含む薬剤を使用し、鼻づまりには別途塩酸フェニレフリンを含む薬剤を選ぶ必要があります。
これに対して、ヌロフェンのような薬剤では1回の服用で両方の症状を和らげることができるわけです。
忙しい生活を送っている人や、複数の薬剤を服用するのが難しい場合に便利ですね。
また、イブプロフェンと塩酸フェニレフリンはそれぞれが異なる作用機序を持つため、両者の組み合わせによって症状の緩和効果が相乗的に高まる可能性があります。
イブプロフェンはプロスタグランジンの生成を抑えることで炎症を鎮め、痛みや熱を和らげる一方、塩酸フェニレフリンは鼻の粘膜を収縮させることで鼻づまりを解消します。
これにより、風邪やインフルエンザによる苦痛が短期間で大幅に軽減されることが期待できます。
とはいえ、日本の総合風邪薬も鼻の症状に効かないわけではありません。
例えば、「新コンタックかぜ総合」という薬剤には、「d-マレイン酸クロルフェニラミン3.5mg」が入っています。
これは、鼻水、鼻づまり、くしゃみを和らげる効果のある成分なので、塩酸フェニレフリンの代わりになると言えるでしょう。
熱を下げたり、痛みを取ったりする「アセトアミノフェン 900mg」も配合されていますから、これもイブプロフェンに代わると言えます。
日本市場における導入の可能性
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤のような製品は、日本でも販売される可能性はあると言えるでしょう。
特に、風邪やインフルエンザの症状に対して一度に対処できる点は、忙しい現代人にとって大きなメリットです。
日本国内では、風邪薬として複数の成分を含む総合感冒薬が販売されていますが、イブプロフェンと塩酸フェニレフリンの組み合わせによる製品は珍しいようです。
このような製品が日本に導入されれば、風邪やインフルエンザの治療において新たな選択肢となる可能性があります。
しかし、日本における薬事法や規制の関係で、成分の配合比率や薬剤の販売形態には制限があるため、海外製品がそのまま導入されるかどうかは不透明です。
また、日本人の体質や風邪薬に対する使用感の違いもあるため、製品の需要がどれほど高まるかは市場の反応次第と言えるでしょう。
まとめ
ヌロフェン 風邪・インフルエンザ緩和 錠剤は、風邪やインフルエンザに伴う全身症状と局所的な鼻づまりを同時に解消してくれる薬剤です。
日本国内ではイブプロフェンや塩酸フェニレフリンを含む薬剤がそれぞれ販売されているものの、両者を組み合わせた製品はないと見られています。
症状に応じて複数の薬剤を使い分けるのが面倒に感じる場合や日本の風邪薬では効果が弱いと感じる場合には、ヌロフェンのような鼻の症状にも効く薬剤を常備しておくと安心ですね。