今回ご紹介したいのは、ナイトナース(Night Nurse)という「ハレオン」が出している薬剤です。
ナイトナースは、風邪やインフルエンザの夜間症状を緩和するために開発されました。
夜間の不快な症状を和らげ、しっかり眠れるようにすることで体を回復してくれるのです。
ナイトナースには液体タイプと錠剤(カプセル)タイプの2種類があり、それぞれ特徴的な成分と効果があります。
この記事では、ナイトナースの特徴、使用方法、効果、注意点などについて詳しく解説していきます。
ナイトナースの効果
ナイトナースは、16歳以上を対象とした風邪やインフルエンザの夜間症状緩和薬です。
この製品の最大の特徴は、症状を和らげながら同時に睡眠を促進する点にあります。
風邪やインフルエンザにかかると、咳や鼻づまり、発熱などの症状によって睡眠が妨げられることがよくあります。
ナイトナースは、これらの症状を緩和しつつ眠りを誘う成分も含んでいるため、身体の回復に不可欠な睡眠がとれるのです。
ナイトナースの効果を以下にまとめます。
- 体温低下:発熱による不快感を軽減します。
- 喉の痛み緩和:刺激や炎症による痛みを和らげます。
- 咳の抑制:夜間の咳を抑え、睡眠を妨げないようにします。
- 鼻水の抑制:鼻づまりや鼻水を軽減し、呼吸を楽にします。
- 安眠促進:症状緩和に加えて、眠りを誘う効果があります。
風邪やインフルエンザのつらい症状を抑えつつ、よく眠れるよう導いてくれます。
ナイトナースの2つのタイプ
ナイトナースには、液体タイプとカプセルタイプの2種類があります。
それぞれの違いを確認し、どちらが良いかチェックしてみてください。
ナイトナース液体タイプ
液体タイプのナイトナースは、素早く吸収される特徴があります。
液体であるため、喉の痛みがある場合でも比較的飲みやすいという利点があります。
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服用量:就寝前に20mlを1回服用
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有効成分(20ml中)
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パラセタモール 1000mg
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プロメタジン塩酸塩 20mg
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デキストロメトルファン臭化水素酸塩 15mg
その他の成分
- 液状ブドウ糖
- エタノール(アルコール)
- シクラミン酸ナトリウム
- クエン酸ナトリウム
- アスコルビン酸
液体タイプの特徴的な点として、少量のアルコールが含まれていることが挙げられます。
これは、成分の溶解性を高め、保存性を向上させる目的で添加されています。
しかし、アルコール依存症の方や、アルコールに敏感な方は注意が必要です。
ナイトナースカプセルタイプ
カプセルタイプのナイトナースは、液体タイプと同様の効果を持ちながら、携帯性に優れ、正確な量が服用できるという特徴があります。
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服用量:就寝前に2カプセルを水と一緒に服用
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有効成分(1カプセルあたり)
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パラセタモール 500mg
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プロメタジン塩酸塩 10mg
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デキストロメトルファン臭化水素酸塩 7.5mg
その他の成分
- ラクトース一水和物
- ゼラチン
- 着色料(パテントブルーV、キノリンイエロー、二酸化チタン)
- 印刷インク(シェラック、黒酸化鉄、プロピレングリコール、水酸化アンモニウム)
カプセルタイプはラクトース(乳糖)を含むため、乳糖不耐症の方は注意が必要です。
また、ゼラチンを使用しているため、ベジタリアンやビーガンの方には適していない可能性があります。
ナイトナースの作用機序
ナイトナースに含まれる3つの主な有効成分は、それぞれ異なる作用を持ち、総合的に風邪やインフルエンザの症状を緩和します。
パラセタモール
パラセタモールは、解熱鎮痛剤として知られる成分です。
体内で生成される発熱物質の働きを抑制することで体温を下げ、同時に痛みを感じにくくする効果があります。
ナイトナースに含まれるパラセタモールは、発熱による不快感や頭痛、筋肉痛などを和らげます。
プロメタジン塩酸塩
プロメタジンは、抗ヒスタミン薬の一種です。
主に鼻水や鼻づまりを軽減する効果がありますが、同時に中枢神経系に作用して眠気を誘発する性質も持っています。
この特性により、ナイトナースは症状緩和と睡眠促進の両方の効果を発揮します。
デキストロメトルファン臭化水素酸塩
デキストロメトルファンは、非麻薬性の鎮咳薬です。
咳を引き起こす脳の中枢に作用し、咳の反射を抑制します。
特に夜間の乾いた咳や刺激性の咳を和らげる効果があり、睡眠の質を向上させるのに役立ちます。
これら3つの成分が組み合わさることで、ナイトナースは総合的な症状緩和と睡眠促進効果を発揮するのです。
ナイトナースの使用方法
ナイトナースを効果的に使用するために、以下のポイントに注意しましょう。
服用のタイミング
就寝の約20分前に服用することが推奨されています。
効果が現れるまでに約30分かかるため、就寝前には時間的余裕を持って服用するのが良いでしょう。
服用期間
ナイトナースは最長で3日間連続して使用できます。
それ以上の期間使用する場合は、医師や薬剤師に相談してください。
症状が3日以上続く場合は、他の疾患の可能性もあるため、医療機関での診察を受けることをおすすめします。
用量の遵守
推奨用量を超えて服用しないようにしましょう。
特に、パラセタモールの過剰摂取は肝臓に深刻な障害を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
アルコールとの併用
ナイトナースを服用する際は、アルコールを摂取しないでください。
アルコールとの併用は、眠気や集中力低下などの副作用のリスクを高める可能性があります。
他の薬剤との相互作用
現在他の薬剤を服用している場合、特に抗うつ薬や抗精神病薬を使用している場合は、ナイトナースを服用する前に医師や薬剤師に相談してください。
また、パラセタモールや抗ヒスタミン剤を含む他の薬剤との併用も避けるべきです。
妊娠中・授乳中の使用
妊娠中または授乳中の方は、ナイトナースの使用を避けることが推奨されています。
症状が気になる場合は、医師や薬剤師に相談し、安全な代替策を探しましょう。
ナイトナースの作用時間
ナイトナースは、服用後約30分で効果が現れ始めます。
症状の緩和効果は個人差がありますが、多くの場合、約1~2時間で効果を感じられます。
睡眠促進効果も同様のタイミングで現れるため、就寝時間に合わせて適切なタイミングで服用することが重要です。
効果の持続時間も人によって異なりますが、通常は約6~8時間持続します。
これなら、睡眠時間をカバーするのに十分な時間でしょう。
ただし、朝まで効果が持続する場合もあるため、翌朝の活動に影響を与える可能性があることに注意が必要です。
ナイトナースの副作用と注意点
ナイトナースは安全性の高い薬剤ですが、他の医薬品と同様に、一部の人には副作用が現れる可能性があります。
主な副作用には以下のようなものがあります。
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眠気
これは主に睡眠促進効果によるものですが、翌朝まで持続することがあります。 -
めまい
特に急に立ち上がった時などに感じることがあります。 -
視界のぼやけ
一時的に視力に影響を与える可能性があります。 -
集中力の低下
眠気やめまいに伴って、注意力が散漫になることがあります。 -
頭痛
まれに頭痛を引き起こすことがあります。 -
口の渇き
抗ヒスタミン成分の影響で、口腔内が乾燥することがあります。
これらの副作用の多くは軽度で一時的なものですが、気になる症状が続く場合は医師や薬剤師に相談してください。
また、ナイトナースを使用する際は、以下の点にも注意が必要です。
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運転や機械操作
ナイトナースは眠気を引き起こすため、服用後の運転や危険を伴う機械の操作は避けるべきです。
効果が翌朝まで持続する可能性もあるため、朝の運転にも注意が必要です。 -
依存性
ナイトナースには、まれに依存性を引き起こす可能性があります。
そのため、3日以上連続して使用しないよう記載されています。 -
アレルギー反応
重度のアレルギー反応が起こる可能性は低いですが、発疹や呼吸困難、顔や喉の腫れなどの症状が現れた場合は、直ちに医療機関を受診してください。 -
尿検査への影響
ナイトナースは尿検査による妊娠検査で偽陽性の結果を引き起こす可能性があります。
検査を受ける際は、ナイトナースを使用していることを医療従事者に伝えてください。
ナイトナースとその他のケア
ナイトナースは効果が期待できる夜間用風邪薬ですが、症状や状況によっては他の選択肢を検討することも重要です。
以下に、いくつか代替案とケア方法を紹介します。
他の市販薬
昼用の風邪薬や、単一成分の薬剤(例:パラセタモールのみ、または咳止めのみ)など、症状に合わせて選択できる製品があります。
ハーブティー
カモミールティーやジンジャーティーなど、リラックス効果や免疫力向上効果のあるハーブティーも選択肢の一つです。
加湿器の使用
寝室の空気を適度に湿らせることで、喉や鼻の乾燥を防ぎ、症状を和らげる効果があります。
蒸気吸入
熱い湯に精油(ユーカリやペパーミントなど)を数滴垂らし、その蒸気を吸入することで鼻づまりを緩和できます。
十分な水分摂取
水やハーブティーなどの温かい飲み物を十分に摂取することで、喉の痛みを和らげ、体内の毒素排出を促します。
適度な室温と湿度の管理
快適な睡眠環境を整えることで、症状の緩和と回復の促進に繋がります。
栄養バランスの良い食事
ビタミンCや亜鉛を多く含む食品を摂取することで、免疫系をサポートし、回復を早めることができます。
これらの方法は、ナイトナースと併用するか、または代替として使えます。
もし風邪を引いたりインフルエンザにかかったら、症状や好みに合わせて試してみてください。
まとめ
ナイトナースは、風邪やインフルエンザの夜間症状を緩和し、睡眠を促してくれる心強い味方です。
液体タイプとカプセルタイプの2種類があり、それぞれの特性に応じて選べるのも良いですね。
ナイトナースは海外で販売されていますが、日本からも個人輸入サイトなどを通じて購入できます。
オンラインならいつでもどこでも買えるので、他の薬と比較してみるのも良いでしょう。