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真菌感染症について徹底解説|抗真菌薬の種類と使い分けも紹介

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真菌感染症について徹底解説|抗真菌薬の種類と使い分けも紹介

「真菌感染症にはどんな病気がある?」
「抗真菌薬はどうやって使い分ければいい?」
このような疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、真菌により引き起こされる様々な真菌感染症について徹底解説。
抗真菌薬の種類や、その使い分けについても紹介します。

本記事を読めば、真菌感染症や抗真菌薬について理解を深められます。
興味がある人はぜひ最後までご覧ください。

真菌とは?

真菌とは、私たちの身体に悪影響を及ぼす可能性がある、病原体のグループです。
感染症を引き起こす病原体と言えば、細菌やウイルスを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、真菌により引き起こされる感染症も少なくありません。

まずは、細菌・ウイルスやヒトの細胞と比較し、真菌とはどのような病原体であるのか見ていきましょう。

①真菌と細菌・ウイルスの比較

真菌と細菌・ウイルスの違いは以下の通りです。

真菌 細菌 ウイルス
大きさ 1~10μm 約1μm 20~300nm
自己増殖能 あり あり (一部の細菌ではなし) なし
細胞壁 主にβ-D-グルカン 主にペプチドグリカン (一部の細菌ではなし) なし
核膜 あり なし なし

上の表からわかるように、真菌・細菌とウイルスは大きく異なります。
真菌・細菌は細胞を包む「細胞壁」を持ち、自分自身で増殖する能力も有していますが、ウイルスは細胞壁を持っておらず、自分自身での増殖も不可能です。

真菌と細菌の主な違いは、細胞壁の主な構成成分と核膜の有無です。
病原体はヒトと同様に、遺伝情報をDNAやRNAとして保存しています。
そして、真菌ではDNAやRNAが「核膜」に覆われており、この構造は核と呼ばれています。
一方、細菌には核膜が存在せず、DNAやRNAがむき出しの状態で存在しているのです。

なお、真菌のように核膜を有する生物を「真核生物」、細菌のように核膜がない生物を「原核生物」と呼びます。
私たちヒトも真核生物の一種です。

②真菌とヒトの細胞の比較

続いて、真菌とヒトの細胞の違いを見ていきましょう。

真菌 ヒトの細胞
細胞壁 あり なし
細胞膜の脂質成分 エルゴステロールなど コレステロールなど

抗真菌薬を開発するうえで、真菌とヒトの細胞との違いは非常に重要なポイントです。
なぜなら、「真菌にはあるがヒトの細胞にはない特徴」への攻撃により、人体への副作用を抑えつつ高い抗真菌効果が期待できるからです。

真菌感染症の分類

真菌感染症は、免疫システムが正常に保たれている人ではあまり発症しません。
真菌感染症を発症するのは、一般的に免疫システムがうまく機能していない人(免疫不全)であり、原因として抱えている疾患や使用中の薬剤などの影響が挙げられます。

そんな真菌感染症ですが、病気が起こる部位によって以下の3つに分類されます。

  • 表在性真菌症
  • 深部皮膚真菌症
  • 深在性真菌症(内臓真菌症、全身性真菌症)

それぞれについて見ていきましょう。

①表在性真菌症

表在性真菌症とは、皮膚や粘膜の表皮、爪や毛髪に生じる真菌感染症です。
具体的には以下の疾患が該当します。

  • 白癬
  • 癜風
  • 表在性カンジダ症

このうち、白癬・表在性カンジダ症については概要を後述します。

②深部皮膚真菌症

深部皮膚真菌症とは、傷跡などを通じて皮膚の深いところ(真皮や皮下組織)に生じる真菌感染症です。
具体的には以下の疾患が該当します。

  • スポロトリコーシス
  • 黒色真菌感染症

深部皮膚真菌症は、抗真菌薬の適応を考えるうえで、皮膚に生じる深在性真菌症として扱われます。

③深在性真菌症

深在性真菌症とは肺や腸管など全身の臓器に生じる真菌感染症です。
具体的には、以下の疾患が該当します。

  • 深在性カンジダ症
  • 肺アスペルギルス症
  • 肺クリプトコックス症/クリプトコックス脳髄膜炎
  • ニューモシスチス肺炎
  • ムーコル症
  • トリコスポロン症

このうち、深在性カンジダ症・肺アスペルギルス症・肺クリプトコックス症/クリプトコックス脳髄膜炎については概要を後述します。

カンジダ症

カンジダ症は、ヒトの全身の皮膚表面に常在している、カンジダ属菌により引き起こされる真菌感染症です。
症状が生じる場所により、表在性と深在性に分類されます。
それぞれ見ていきましょう。

①表在性カンジダ症

表在性カンジダ症には、以下の疾患が該当します。

疾患 症状
口腔咽頭カンジダ症 口腔粘膜や舌粘膜に白色・膜状の病変(白苔)がみられる 白苔はこすると容易に剥がれ、発赤や腫脹を伴う
皮膚カンジダ症 陰股部・腋窩・指間・爪囲などに紅斑・ただれがみられる 水仕事の多い人では、指間に生じるケースが多い
外陰膣カンジダ症 外陰部に痒み・発赤・腫脹が生じる 白色の帯下が増加する

②深在性カンジダ症

深在性カンジダ症として扱われるのが、カンジダ血症と播種性カンジダ症です。
主な原因となるのが、血管内カテーテル留置(血管内に「カテーテル」という管を挿入して薬剤投与などを行う医療行為)です。

カテーテルを挿入した場所の皮膚に常在していたカンジダ属菌が、血行性に体内へと侵入します(カンジダ血症)。
体内に侵入したカンジダ属菌は、やがて全身の様々な臓器へと広がっていきます(播種性カンジダ症)。

代表的なものは以下の通りです。

疾患 症状
カンジダ眼内炎 視力低下・眼痛・充血など
肝脾カンジダ症 肝臓・脾臓の腫大や腹部の鈍い痛みなど 播種性カンジダ症の中で最も頻度が高い
食道カンジダ症 嚥下障害・胸痛・胸やけなど

肺アスペルギルス症

アスペルギルス属菌は、土壌や空中などの自然環境に広く存在する真菌です。
ヒトに感染する際の代表的な臓器は肺であり、発症すると肺アスペルギルス症と呼ばれます。

肺アスペルギルス症は、症状の進行の程度などから以下のように分類されます。

分類 特徴
単純性肺アスペルギローマ(SPA) 基本的に無症状、時々血痰・発熱がみられる
慢性進行性肺アスペルギルス症(CPPA) 発熱・血痰・咳などの症状が1ヵ月以上続く
侵襲性肺アスペルギルス症(IPA) 急激な発熱・激しい咳・血痰といった症状が最も急速に進行し、重篤化しやすい 重度の免疫不全患者でみられる

このうち、SPAが肺アスペルギルス症の大半を占めています。

クリプトコックス症

クリプトコックスは主に土壌中に存在している真菌です。
空気中に飛散したクリプトコックスを吸入することで感染し、肺クリプトコックス症が生じます。

その後、肺病変から血管を通って脳に到達すると、クリプトコックス脳髄膜炎が生じます。
それぞれについて見ていきましょう。

①肺クリプトコックス症

真菌感染症のほとんどは免疫システムが正常に機能していない人に発生しますが、肺クリプトコックス症は健常者でも発症する可能性があります。
健常者に発生した場合は「原発性肺クリプトコックス症」と呼ばれ、無症状のまま放置された結果、健康診断などで偶然発見されるケースが多いです。

一方、免疫不全者に発生した場合は「続発性肺クリプトコックス症」と呼ばれ、発熱・胸痛・咳などの症状が生じます。
また、続発性は原発性と比較して、クリプトコックス脳髄膜炎に進展しやすいです。

②クリプトコックス脳髄膜炎

クリプトコックス脳髄膜炎では、以下のような「髄膜刺激症状」が生じます。

  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 項部硬直(仰向けの状態で頭部を持ち上げると抵抗がある)

重症化したケースでは、意識障害や見当識障害(時間・場所・人物を認識する能力が低下した状態)をきたす恐れもあります。

白癬

白癬とは、「皮膚糸状菌」という真菌により引き起こされる真菌感染症です。
感染する場所により、以下のように分類されます。

分類 感染部位 特徴
手白癬 皮膚(手) 皮膚の肥厚 足白癬や爪白癬に合併しやすい
足白癬(水虫) 皮膚(足) 痒みのある水疱 白癬のうち半分以上を占める
体部白癬(ぜにたむし) 皮膚(体部) 強い痒みを伴う紅斑
股部白癬(いんきんたむし) 皮膚(股部) 強い痒みを伴う紅斑
爪白癬 混濁(白色/灰色/黄色など)・肥厚・変形 進行すると爪全体が脆弱化
頭部白癬(しらくも) 毛髪 円形の脱毛 症例によってはCelsus禿瘡に移行
Celsus禿瘡 毛髪 痛みを伴う紅斑・膿の貯留 病変部の毛髪は容易に脱毛する

抗真菌薬の分類

真菌感染症に対して用いられる抗真菌薬は、作用するメカニズムの違いから以下の4つに分類されます。

  • 細胞膜合成阻害薬
  • 細胞膜安定化阻害薬
  • 核酸合成阻害薬
  • 細胞壁合成阻害薬

それぞれの抗真菌薬について見ていきましょう。

①細胞膜合成阻害薬

細胞膜合成阻害薬は、真菌の細胞膜の主な構成成分である、エルゴステロールを合成するために必要となる物質を阻害します。

複数の抗真菌薬が該当し、以下の4グループに分類されます。

分類 代表的な薬剤
イミダゾール系 ミコナゾール、クロトリマゾール
トリアゾール系 イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール
アリルアミン系 テルビナフィン
ベンジルアミン系 ブテナフィン

主な副作用として以下が挙げられます。

  • 肝機能障害
  • 消化器症状
  • 皮膚症状

②細胞膜安定化阻害薬

細胞膜安定化阻害薬は、エルゴステロールに結合することで細胞膜の機能を阻害します。
代表的な薬剤はアムホテリシンBです。

細胞膜安定化阻害薬は、ヒトの細胞膜成分であるコレステロールにも結合するため、副作用が強い点がデメリットです。

主なものとして以下が挙げられます。

  • 腎機能障害
  • 発熱/悪寒
  • 肝機能障害

③核酸合成阻害薬

核酸合成阻害薬は、真菌内に存在する「シトシンデアミナーゼ」という物質の助けを借りて、DNAやRNAの合成を阻害します。
代表的な薬剤はフルシトシンです。

ヒトはシトシンデアミナーゼを持っていないため、比較的副作用が少ない点がメリットです。
頻度は低いものの、主なものとしては以下が挙げられます。

  • 骨髄抑制(赤血球・白血球・血小板の減少)
  • 腎機能障害

④細胞壁合成阻害薬

細胞壁合成阻害薬は、真菌の細胞壁の主な構成成分である、β-D-グルカンを合成するために必要となる物質を阻害します。
代表的な薬剤は以下の2つです。

  • ミカファンギン
  • カスポファンギン

主な副作用として、重篤になるケースは少ないですが以下が挙げられます。

  • 血液障害
  • 肝機能障害

抗真菌薬の使い分け

抗真菌薬は以下の2つの観点から使い分けられています。

  • 表在性真菌症or深在性真菌症
  • 疾患の原因となる真菌

それぞれの観点ごとに、適応となる抗真菌薬を紹介します。

表在性真菌症or深在性真菌症

多くの抗真菌薬はいずれかに該当しますが、一部の抗真菌薬はいずれに対しても効果を発揮します。
以下を参考にしてください。

適応 薬剤
表在性真菌症のみ クロトリマゾール、ブテナフィン
深在性真菌症のみ フルコナゾール、ボリコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン、ミカファンギン、カスポファンギン
いずれも可 ミコナゾール、イトラコナゾール、テルビナフィン

疾患の原因となる真菌

表在性真菌症or深在性真菌症が適応となっていても、真菌によっては効果を発揮できない場合があります。
本記事で紹介した、主な真菌については以下を参考にしてください。

適応 薬剤
カンジダ属菌 ミコナゾール、クロトリマゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、テルビナフィン、アムホテリシンB、フルシトシン、ミカファンギン、カスポファンギン
アスペルギルス属菌 ミコナゾール、イトラコナゾール、ボリコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン、ミカファンギン、カスポファンギン
クリプトコックス ミコナゾール、イトラコナゾール、フルコナゾール、ボリコナゾール、アムホテリシンB、フルシトシン
皮膚糸状菌 ミコナゾール、クロトリマゾール、イトラコナゾール、テルビナフィン、ブテナフィン

まとめ:抗真菌薬を適切に使い分けて真菌感染症を治療しよう

真菌は、細菌やウイルスとは異なる特徴を持つ病原体です。
真菌感染症は主に表在性真菌症と深在性真菌症に分類され、いずれも免疫システムがうまく機能していない人によく起こります。

真菌感染症に対する抗真菌薬には様々な種類があり、作用するメカニズムが異なる4つのグループに大別されます。
適応に合わせて抗真菌薬を適切に使い分け、真菌感染症を治療しましょう。

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