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副腎皮質ホルモン薬の働きを徹底解説|適応となる膠原病・アレルギー性疾患も紹介

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副腎皮質ホルモン薬の働きを徹底解説|適応となる膠原病・アレルギー性疾患も紹介

「副腎皮質ホルモン薬ってどんな薬?」
「副腎皮質ホルモン薬が適応となる病気は?」
このような疑問を持っている人は少なくないのではないでしょうか。

本記事では、副腎皮質ホルモン薬の元であるコルチゾールの働きについて徹底解説。
副腎皮質ホルモン薬が治療効果を発揮する、膠原病やアレルギー性疾患も紹介します。

本記事を読めば、副腎皮質ホルモン薬や膠原病・アレルギー性疾患の理解を深められます。
興味がある人はぜひ最後までご覧ください。

副腎皮質からは3種類のホルモンが分泌される

尿を作るための臓器として、左右に腎臓が一つずつあることを知っている人は多いでしょう。
それぞれの腎臓の上に乗るようにして存在するのが、「副腎」と呼ばれる小さな臓器です。
副腎は「皮質」と「髄質」という2つのエリアに大別され、そのうち皮質は以下の3層から構成されています。

  • 球状層
  • 束状層
  • 網状層

副腎皮質では、コレステロールから「ステロイドホルモン」という物質を合成し、分泌しています。
ステロイドホルモンとは、「ステロイド骨格」という特殊な構造を持つ物質の総称です。

基本となるステロイド骨格は様々な修飾を受け、複数のステロイドホルモンが生成されています。
代表的なステロイドホルモンと、それらが合成・分泌される層は以下の通りです。

合成・分泌される層 ステロイドホルモン
球状層 アルドステロン
束状層 コルチゾール
網状層 アンドロゲン

以上3つのステロイドホルモンのうち、副腎皮質ホルモン薬と言えば、通常コルチゾールと同様の動きを持つ薬剤を指します。
ここからは、コルチゾールにフォーカスして解説していきます。

コルチゾールの作用

コルチゾールは、全身の様々なシステム・臓器に対して作用します。
これらの作用を「グルココルチコイド活性」と呼び、具体的には以下の通りです。

システム・臓器 作用
免疫系 免疫に関わる細胞「白血球」・「マクロファージ」の機能抑制、抗体や炎症に関わる物質「炎症性メディエーター」の産生抑制 →免疫抑制作用・抗炎症作用を持つ
糖代謝 血糖値を上げる
タンパク質代謝 タンパク質の分解を促進し、生じたアミノ酸を糖の生成に利用する
脂質代謝 身体の中心部では脂肪合成が亢進し、末梢部では脂肪分解が亢進する →脂肪が中心部に集まる
骨代謝 破骨細胞(古い骨を吸収する細胞)を増加させ、その結果骨が脆くなる
中枢神経・精神 興奮性を高める
腎臓 ナトリウムイオンの再吸収を促進し血圧を上げる
胃酸の分泌を亢進する

これらの作用を把握することは、副腎皮質ホルモン薬が適応となる疾患や、起こり得る副作用について理解するうえで役立ちます。

副腎皮質ホルモン薬の概要

私たちの副腎で合成されるコルチゾールは、先ほど紹介したグルココルチコイド活性以外に、「ミネラルコルチコイド活性」も持っています。
ミネラルコルチコイド活性は主にアルドステロンが有している作用ですが、コルチゾールにも少し含まれているのです。

そこで開発されたのが、コルチゾールのグルココルチコイド活性のみを強化した副腎皮質ホルモン薬、「合成ステロイド」です。
具体的には、以下の薬剤が該当します。

作用時間 薬剤
短時間型 ヒドロコルチゾン
中間型 プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン
長時間型 ベタメタゾン、デキサメタゾン

副腎皮質ホルモン薬が体内で作用するまで

私たちの細胞は、主に脂質から構成される膜である「細胞膜」に包まれています。
多くの物質は細胞膜を通過できませんが、副腎皮質ホルモン薬は脂溶性であるため、細胞膜を通過して細胞内に入り込みます。

副腎皮質ホルモン薬を細胞内で待ち受けているのが、「細胞質内受容体」という物質です。
副腎皮質ホルモン薬は受容体と結合すると、遺伝情報を伝える物質「DNA」の居場所である、「核」の中に入り込みます。

その後、核内のDNAに直接作用して特定のタンパク質合成を調節し、体内に様々な影響を与えているのです。
副腎皮質ホルモン薬はこのような流れで作用しているため、効果が現れるまでには一定の時間がかかります。

副腎皮質ホルモン薬が適応となる疾患

副腎皮質ホルモン薬は多岐にわたる疾患に対して効果を発揮します。
適応となる代表的な疾患群は以下の通りです。

  • 自己免疫疾患(膠原病など)
  • アレルギー性疾患
  • ネフローゼ症候群
  • 白血病

以上の疾患群のうち、膠原病とアレルギー性疾患をピックアップして見ていきましょう。

膠原病

膠原病とは、以下の3つの側面を併せ持つ疾患群です。

分類 説明
自己免疫疾患 自分自身の細胞や体内に存在する抗体を標的とする自己抗体により、自己の組織や臓器が障害される
リウマチ性疾患 関節・骨格・筋肉などの痛みが生じる
結合組織疾患 結合組織(人体を構成する様々な組織をつないでいる組織)を中心に炎症が起きる

膠原病では、本来異物から身を守るための免疫システムが自分自身を攻撃しています。
そのため、免疫抑制作用や抗炎症作用を持つ副腎皮質ホルモン薬が効果を発揮するのです。

膠原病でよくみられる症状は以下の通りです。

場所 症状
関節 炎症により痛み・こわばり・変形などが生じる
間質性肺炎/肺線維症(肺に線維化が起こり乾いた咳や呼吸困難が生じる)、 肺高血圧症(肺に流れ込む動脈の圧力が上昇して心臓に負担がかかる)
腎臓 腎機能が低下し蛋白尿や血尿がみられる
手指 Raynaud現象(指先の色が正常→白→紫→赤→正常と変化する、低温にさらされたりストレス・緊張状態になったりすると起こりやすい)
皮膚・粘膜 皮下に存在する結合組織の炎症により様々な症状を呈する

膠原病に分類される主な疾患は以下の通りです。

  • 関節リウマチ
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 多発性筋炎/皮膚筋炎
  • 混合性結合組織病
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病

それぞれの疾患を見ていきましょう。

①関節リウマチ

関節リウマチは40~50歳代の女性によく起こります。
「リウマトイド因子」や「抗CCP抗体」という自己抗体が陽性となるケースが多いです。

疾患名からもわかるように多発する関節炎がみられます。
痛み・こわばり・変形が生じやすい場所は以下の通りです。

  • 手指
  • 足指

関節炎の他、間質性肺炎/肺線維症や腎症状もよくみられます。

②全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスは15~40歳の女性によく起こります。
「抗dsDNA抗体」や「抗Sm抗体」という自己抗体が陽性となるケースが多いです。

こちらも疾患名からわかるように、全身に多彩な症状がみられます。
中でも、関節炎と皮膚・粘膜症状はほとんどの症例で生じます。
また、腎症状や神経障害を認めるケースもよくみられ、治療が難しい場合が多いです。

③全身性強皮症

全身性強皮症は30~50歳代の女性によく起こります。
「抗Scl-70抗体」や「抗セントロメア抗体」という自己抗体が陽性となるケースが多いです。

全身性強皮症ではほぼ全ての症例でRaynaud現象がみられます。
間質性肺炎/肺線維症や肺高血圧症といった肺症状もよくみられ、患者の予後(病気の経過)を大きく左右します。
また、注意点として、副腎皮質ホルモン薬は発症早期のみで有効です。

④多発性筋炎/皮膚筋炎

多発性筋炎/皮膚筋炎は5~9歳(性差なし)と50歳代の女性によく起こります。
「抗Jo-1抗体」や「抗MDA5抗体(皮膚筋炎のみ)」という自己抗体が陽性となるケースが多いです。

多発性筋炎と皮膚筋炎は皮膚症状の有無などから区別されますが、いずれも筋力低下がみられます。
間質性肺炎/肺線維症もよくみられ、特に抗MDA5抗体陽性の皮膚筋炎では、予後の悪い肺症状をきたしやすいです。

⑤混合性結合組織病

混合性結合組織病は30~40歳代の女性によく起こります。
診断するためには、「抗U1-RNP抗体」という自己抗体の陽性が必須条件です。

混合性結合組織病では、全身性エリテマトーデス・全身性強皮症・多発性筋炎の症状が混在しています。
Raynaud現象がほぼ全ての症例でみられる他、肺高血圧症が予後を大きく左右します。

⑥シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は30~50歳代の女性によく起こります。
「抗SS-A抗体」や「抗SS-B抗体」という自己抗体が陽性となるケースが多いです。

シェーグレン症候群では、涙を作る場所「涙腺」や唾液を作る場所「唾液腺」に、慢性的な炎症が起こります。
その結果、眼の乾きにより充血・痒みが生じやすくなったり、口の乾きにより物が飲み込みにくくなったりします。

⑦ベーチェット病

ベーチェット病は30~40歳代によく起こります(性差なし)。
他の膠原病とは異なり、特異的な自己抗体は発見されていません。
白血球の一種である、「好中球」を主体とした炎症が起こっていると考えられています。

ベーチェット病では、以下の4症状が特徴的な所見として現れます。

場所 症状
ぶどう膜炎(眼を構成するぶどう膜に炎症が起こり膿が貯まる)
口腔粘膜 アフタ性潰瘍(口内炎)
外陰部 有痛性の潰瘍(口内炎と類似する症状)
皮膚 結節性紅斑(硬く痛みのある紅斑)

アレルギー性疾患

アレルギー性疾患を簡単に表現すると、本来は病的ではない異物に対して免疫システムが過剰反応し、私たちの身体を傷つけている状態です。

アレルギー反応を引き起こす物質(アレルゲン)が体内に入ってくると、免疫に関わる細胞の「マスト細胞」が感知します。
その後、「ヒスタミン」や「ロイコトリエン」などの炎症性メディエーターが放出され、炎症が生じるのです。

ここで、副腎皮質ホルモン薬には、ヒスタミンやロイコトリエンの産生を抑制する働きがあります。
そのため、アレルギー性疾患に対して治療効果を発揮できるのです。
アレルギー性疾患にも様々な疾患が含まれますが、代表的なものとして以下の2つを紹介します。

  • 気管支喘息
  • アトピー性皮膚炎

それぞれ見ていきましょう。

①気管支喘息

気管支喘息とは、空気の通り道である気道に慢性的な炎症が生じる疾患です。
適切な治療を行わなければ気道の狭窄が進行し、発作時には激しい咳や呼吸困難が生じます。

気管支喘息に対しては、吸入するタイプの副腎皮質ホルモン薬が使用されています。
吸入薬は内服薬と比較して、全身に対する副作用が起こりにくい点がメリットです。

②アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、皮膚に慢性的な炎症が生じる疾患です。
持続する炎症が強い痒みを引き起こすため、患者さんが患部をかいてしまい、皮膚のバリア機能が低下します。
その結果、アレルゲンが侵入しやすくなり、さらに炎症が起こりやすくなる悪循環が形成されているのです。

アトピー性皮膚炎に対しては、塗布するタイプの副腎皮質ホルモン薬が使用されています。
外用薬に関しても、正しく使えば全身に対する副作用は起こりにくいです。

副腎皮質ホルモン薬の副作用

副腎皮質ホルモン薬は様々な疾患に対して効果を発揮する一方、副作用が多い点でも知られています。
代表的な副作用は以下の通りです。

  • 易感染性(感染性にかかりやすい)
  • 骨粗鬆症
  • 筋萎縮
  • 緑内障
  • 白内障
  • 糖尿病
  • 高血圧
  • 脂質異常症
  • 消化性潰瘍(胃潰瘍や十二指腸潰瘍)
  • 成長障害(小児の場合)

このような副作用は、高用量を長期間使用した場合に起こりやすいです。
副腎皮質ホルモン薬の使用中に何らかの症状が生じた場合は、悪化を防ぐためにも医師に相談しましょう。

まとめ:副腎皮質ホルモン薬で膠原病やアレルギー性疾患などを治療しよう

副腎皮質ホルモン薬は、副腎皮質で作られるコルチゾールのグルココルチコイド活性を増強した薬剤です。
免疫抑制作用や抗炎症作用をはじめとする、様々な働きを持っています。

副腎皮質ホルモン薬が適応となる疾患は多岐にわたります。
副作用に十分気を付けつつ、副腎皮質ホルモン薬で膠原病やアレルギー性疾患などを治療しましょう。

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