耳は、音を聞くだけでなく平衡感覚を保つなど、日常生活においてとても重要な役割を担っています。
しかし、耳垢が溜まっていると不快感や聴力の低下を引き起こしてしまいます。
耳垢を取ってスッキリした状態にするなら、今回ご紹介するオリーブオイル点耳薬がおすすめです。
その中でも、「Care+」という会社が販売している「エクストラバージンオリーブオイル点耳薬」は、効果がしっかりと出て優しい方法として注目を集めています。
この記事では、点耳薬について詳しく解説し、そのメリットや使用方法、さらには耳の健康全般についても探っていきます。
耳垢の役割
耳垢は、外耳道の腺から分泌される物質です。
取り除くべきものとして捉えられがちですが、実は耳を保護する重要な役割を果たしています。
通常、耳垢は自然に外耳道から排出されますが、時として過剰に蓄積し、問題を引き起こすことがあります。
耳垢は外部からの異物や細菌の侵入を防ぐ役割の他にも、外耳道を乾燥から守り適切な湿度を保つ働きや、古い皮膚細胞や埃を捕捉し耳から出す手助けをしています。
耳垢が多くなる原因
耳掃除をまったくしなくて良い人もいれば、1週間で溜まってしまう人もいます。
このように耳垢が多くなってしまう原因には、以下の4つが考えられます。
- 遺伝的要因:耳垢の性質や量は遺伝的に決定される部分があります。
- 耳の構造:外耳道が狭かったり湾曲している場合は、耳垢が排出されにくくなってしまいます。
- 不適切な耳掃除:綿棒などの使用により、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあります。
- 環境要因:湿度が高い環境に長くいたり水泳をする人は、耳垢が多くなる場合があります。
耳垢が多いことで起こる症状
耳垢が過剰に溜まってしまう場合、以下のような様々な症状を引き起こす可能性があります。
- 聴力の低下:耳垢が音の伝達を妨げ、一時的な聴力低下を引き起こすことがあります。
- 耳鳴り:耳の中で音が鳴る感覚を感じることがあります。
- めまい:耳垢が内耳に圧力をかけ、バランスが取りにくくなる可能性があります。
- 耳の痛み:耳垢の蓄積により、不快感や痛みを感じることがあります。
- かゆみ:耳垢の刺激により、耳のかゆみが生じることがあります。
耳垢は自然に外に出てくるものですが、その働きが追いつかなかったり、体質的に耳垢が多い方は以下の点耳薬の使用も検討してみると良いでしょう。
エクストラバージンオリーブオイル点耳薬とは
なかなか取れない耳垢に困っている方におすすめなのが、「エクストラバージン オリーブオイル点耳薬(Extra Virgin Olive Oil Ear Drops)」です。
この点耳薬は耳垢を優しく柔らかくし、自然に取り除くことが目的です。
耳垢が硬くなり、耳内で詰まりを引き起こしている場合に、痛みや不快感を軽減し、耳垢を自然に外に出してくれます。
この製品は英国で最も広く使用されているオリーブオイル点耳薬で、多くの医師や薬剤師から推奨されています。
有効成分とその働き
エクストラバージン オリーブオイル点耳薬の主成分は、その名の通りエクストラバージンオリーブオイルです。
オリーブオイルは、自然由来の成分として、古くから皮膚や粘膜の保護、潤滑に使われてきました。
特に耳のケアにおいては、耳垢を柔らかくして除去しやすくする働きがあるとされています。
耳垢は、通常は耳の中で作られ、耳の防護壁として働く物質です。
しかし、過剰に耳垢が蓄積すると耳の詰まりや聴覚障害、不快感、さらには耳感染症の原因となることがあります。
耳垢が頑固で取れないなら、オリーブオイルを耳に入れることで耳垢を軟化させ、耳垢が自然に排出されやすい状態を作り出すのも対策の一つです。
このオリーブオイルは、耳の中の皮膚を保護しつつ耳垢を柔らかくすることで、耳掃除の負担を減らしてくれます。
また、耳の内部を傷つけずに耳垢を取り除けるため、非常に安全な方法です。
製品の特長
エクストラバージン オリーブオイル点耳薬の大きな特徴は、自然由来の成分と使いやすさです。
エクストラバージンオリーブオイルのみを使用しているため、化学薬品や防腐剤などが含まれておらず、敏感な耳の皮膚にも優しく使用できます。
また、使いやすいスポイトが付属しています。
このスポイトなら無駄なく必要な分だけを簡単に耳に入れられるため、手間をかけずに耳垢のケアが行えます。
さらに、1歳以上の子どもから使用できる点も大きな魅力です。
小さな子どもでも安全に耳垢を除去でき、耳掃除を嫌がる子の負担と共に、耳掃除をする親の負担も減らせます。
特に、耳垢の問題がよく起こる小児にとっては、理想的なケア製品といえるでしょう。
使用方法と推奨用量
エクストラバージン オリーブオイル点耳薬の使用方法はとても簡単で、初心者でも手軽に扱えます。
まずはスポイトを使用し、オイルを2~3滴耳に入れましょう。
耳の外側を優しくマッサージすることで、オイルが耳内に行き渡るようにします。
マッサージをすることで、耳垢がより柔らかくなります。
点耳後、特に注意が必要なのはスポイトや固形物を耳の中に直接入れないことです。
耳の奥に耳垢を押し込んでしまわないよう、スポイトは耳から少し離して使いましょう。
1日2回、最大7日間まで使用できます。
また、耳垢が自然に排出されるまでには約2週間かかることが一般的です。
耳垢の塊は、特に夜間、横になっている際に耳から落ちやすいです。
この点においても、耳のケアは忍耐強く行うことが大切です。
注意点
エクストラバージン オリーブオイル点耳薬を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
妊娠中・授乳中の方は、使用前に医師に相談することが推奨されています。
妊娠中の耳の状態が変化しやすいため、安全に使用するためには専門家のアドバイスを聞きましょう。
鼓膜に穴が開いている場合や、耳に感染症がある場合にも、この製品は使えません。
鼓膜に損傷があると、オイルが中耳に入り込み、さらに問題を悪化させる可能性があります。
5歳未満の子どもに対しても、使用前に必ず医師に相談することが推奨されています。
特に、耳垢の量が多い、または耳の状態が悪い場合には、専門医の指示のもとで使用するよう記載があります。
自宅でできる耳掃除のポイント
点耳薬を使った掃除も良いのですが、基本的な耳掃除の仕方も知っておきましょう。
意外にも、多くの人が勘違いをしている点は多いです。
耳掃除が引き起こすトラブル
耳掃除をやりすぎたり、誤った方法で行うと、外耳炎を引き起こしたり、耳垢を奥に押し込んでしまうことで聴力が低下する可能性があります。
耳垢は外耳道の働きによって自然に外へと運ばれるため、奥の耳垢を無理に取り除こうとする必要はありません。
耳の深部に道具を差し込むのは危険であり、皮膚や鼓膜を傷つけてしまうリスクも伴います。
耳垢が自然に排出される仕組み
耳垢は耳の奥に溜まるものと考えがちですが、実際には耳の外側の部分、つまり外耳道の入り口に近い部分に溜まっていきます。
耳の皮膚は自浄作用を持っており、時間が経つにつれて耳垢を少しずつ外へ運び出します。
このため、奥深くに耳垢が残っていたとしても、数週間経てば自然と手前に出てくるため、普通は心配する必要はありません。
適切な耳掃除の頻度と方法
耳掃除を行う頻度は、2~4週間に一度が適切です。
それ以上の頻度で掃除を行うと、耳の皮膚を傷つけてしまうかもしれません。
耳掃除をする際は、耳垢が見える範囲内で、耳かきや綿棒を使って軽く掃除をするだけで十分です。
外耳道を強くこすったり、道具を奥深くまで差し込んだりしないよう注意しましょう。
耳掃除の際に重要なのは、無理に耳垢を全て取り除こうとしないことです。
耳垢は自然な働きによって外へと排出されるため、手前に出てきたタイミングで優しく取り除けば問題ありません。
耳鼻科で耳掃除をしてもらえる?
自分では耳掃除を上手くできない場合には、耳鼻科でプロに掃除してもらうことも可能です。
耳鼻科での耳掃除は保険が適用され、料金は医療機関や診療の内容により異なりますが、3割負担で通常約1,000~2,000円となります。
初診か再診、また片耳か両耳かによっても料金に違いがあり、初診で両耳の場合は約1,400円、片耳であれば約1,200円です。
再診では両耳で800円、片耳で600円が目安です。
6歳未満の子どもについては初診料や再診料が高くなる場合もありますが、多くの自治体で医療費助成が行われており、自己負担がゼロになったり、申請により払い戻されることもあります。
耳掃除だけを目的に耳鼻科を受診することも可能です。
特にベトベトした耳垢が多い人や新陳代謝が活発な人、アトピー性皮膚炎や乾燥肌の人は耳鼻科での耳掃除がおすすめです。
耳の中で違和感を感じたり、聞こえにくい場合も、耳垢が原因であることがあるため、専門の診察を受けるのが安全です。
特に小さな子どもや高齢者は耳垢がたまりやすく、自宅でのケアが難しい場合があります。
子どもは耳掃除を嫌がることが多く、大人が無理に行うと耳を傷つけるリスクがあるため、耳鼻科での掃除が安心でしょう。
また、高齢者は自浄作用が衰え、耳垢がたまりやすくなるため、定期的な耳のチェックが必要です。
まとめ
「Care+」が発売しているエクストラバージン オリーブオイル点耳薬は、耳垢を柔らかくし、自然に取り除ける製品です。
特に1歳以上の子どもや高齢者、敏感肌の方にとっても安心して使用できる点が魅力ではないでしょうか。
耳掃除をしたいけれど耳の中を傷つけたくない方や、耳掃除をした後に耳がかゆくなってしまう方にもおすすめです。
また、自宅で耳掃除を行う場合には、正しい方法を把握した上で行うようにしましょう。
自信がなければ耳鼻科に行く手もあるので、自分に合った方法を探してみることをおすすめします。