アレルギー性鼻炎に悩む方は日本にも多いですよね。
しかし、長年の症状が治らず、中には治らないのではと諦めてしまっている方もいるようです。
日本の薬剤ではなかなか十分な効果が得られないなら、海外で評価の高い薬剤を試してみるのも良いかもしれませんよ？

今回は、海外で広く使用されている効果的な治療薬、「Histallay 120mg Film-Coated Tablets（ヒスタレイ120mgフィルムコーティング錠）」についてご紹介します。
この薬剤はアレルギー症状を緩和する強力な抗ヒスタミン薬で、海外の多くの患者さんが利用しています。

アレルギー性鼻炎の特徴

「鼻がムズムズするけれど、これは本当にアレルギー性鼻炎なの？」と、疑問を持っている方はいませんか？
まずは、自分の症状が本当にアレルギーによるものなのか確かめておきましょう。

アレルギー性鼻炎は一般的な慢性疾患であり、多くの人の生活の質に影響を与えています。
アレルギー性鼻炎は、特定のアレルゲン（アレルギーを引き起こす物質）に対する免疫系の過剰反応によって引き起こされます。

アレルギー性鼻炎の最も顕著な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。
これらの症状は、アレルゲンに接した後すぐに現れることがあります。

また、以下のような症状も見られます。

• 鼻のかゆみ：多くの患者さんが鼻の内側や外側のかゆみを訴えます。
• 目のかゆみや充血：アレルギー性結膜炎を伴うことが多く、目が赤くなったり、涙が出たりします。
• のどの痒み：後鼻漏（鼻水が喉に流れ落ちる状態）によって引き起こされることがあります。
• 頭痛：特に副鼻腔が影響を受けている場合に起こりやすいです。
• 疲労感：睡眠の質が低下することによって引き起こされることがあります。

上記の症状を感じるようなら、アレルギーを持っている可能性があります。

アレルギー性鼻炎の原因

アレルギー性鼻炎は、様々なアレルゲンによって引き起こされます。
最も一般的なものには以下があります。

• 花粉：樹木、草、雑草などの植物から放出されます。
• ハウスダスト：ダニの死骸や糞が主な原因です。
• ペットのフケ：犬や猫などのペットの皮膚から剥がれ落ちた細胞です。
• カビ胞子：湿った環境で繁殖するカビから放出されます。

これらのアレルゲンが鼻腔に入ると、免疫系が過剰に反応し、ヒスタミンなどの化学物質を放出します。
これらの化学物質が鼻の粘膜を刺激し、症状を引き起こすのです。

生活への影響

アレルギー性鼻炎は、単なる「鼻の問題」ではなく、生活全般に大きな影響を与える可能性があります。

例えば、鼻づまりや後鼻漏によって睡眠の質が低下することがありますし、その睡眠不足や慢性的な炎症によって、日中の集中力や生産性が低下することがあります。
また、慢性的な症状によってイライラや抑うつ感を感じることがあります。

「ヒスタレイ」はどんな薬？

「ヒスタレイ120mgフィルムコーティング錠」は、フェキソフェナジン塩酸塩を有効成分とする抗アレルギー薬です。
イギリスのドクター・レディーズ・ラボラトリーズ社が製造しており、アレルギー性鼻炎の症状緩和に効果を発揮します。

主な特徴を以下にまとめました。

• 有効成分：フェキソフェナジン塩酸塩120mg
• 薬剤形態：フィルムコーティング錠
• 適応症：アレルギー性鼻炎に伴う症状の緩和
• 対象年齢：12歳以上の小児および成人
• 投与方法：1日1回、食前に服用

では、以下でヒスタレイについてより詳しく見ていきましょう。

ヒスタレイの作用機序

フェキソフェナジン塩酸塩は、鎮静作用のないH1抗ヒスタミン薬です。
体内のヒスタミン受容体にヒスタミンが結合するのを阻害することで、アレルギー症状を抑制します。

ヒスタミンは、アレルギー反応時に体内で放出される化学物質で、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの症状を引き起こします。
そしてフェキソフェナジンは、このヒスタミンの作用をブロックする役割があります。

特筆すべきは、この薬剤が血液脳関門を通過しにくい性質を持っているため、眠気などの中枢神経系への副作用が比較的少ないことです。
そのため日中の活動に支障をきたすことなく、アレルギー症状を抑えることができます。

効果の発現と持続時間

ヒスタレイの効果は服用後比較的早く現れます。

• 効果発現開始：服用後約1時間
• 最大効果到達：服用後約6時間
• 効果持続時間：24時間

長時間作用するため1日1回の服用で済み、利便性が高くなっています。
朝1回の服用で、1日中アレルギー症状から解放されるかもしれません。

用法・用量

• 成人および12歳以上の小児
• 推奨用量：1日1回120mgを食前に服用
• 最大用量：1日240mg（120mgを1日2回）まで増量可能

海外では、医師の判断により症状の重症度に応じて用量を調整することがあります。

ヒスタレイは、12歳未満の小児には使用が推奨されていません。
また、高齢者や腎機能・肝機能に障害のある方は、医師の指示に従って使用する必要があります。

副作用

ヒスタレイは一般的に安全性の高い薬剤ですが、いくつかの副作用が報告されています。
以下に主な副作用とその発現頻度をまとめました。

よくある副作用（約1～10%）

• 頭痛
• 眠気
• めまい
• 吐き気

まれな副作用（1%未満）

• 疲労
• 不眠症
• 動悸
• 発疹
• 下痢

非常にまれな副作用（0.01%未満）

• アナフィラキシー反応
• 血管性浮腫
• 胸部圧迫感
• 呼吸困難

これらの副作用のほとんどは軽度で一時的なものですが、重篤な副作用（特にアナフィラキシー反応）が疑われる場合は、直ちに医療機関を受診する必要があります。

薬物相互作用

ヒスタレイは肝臓での代謝をほとんど受けないため、他の薬剤との相互作用は少ないです。
しかし、以下の点に注意が必要です。

• 制酸剤（アルミニウムおよび水酸化マグネシウムを含むもの）
  ヒスタレイの吸収を妨げる可能性があります。
  制酸剤とヒスタレイの服用間隔を2時間以上空けてください。

• エリスロマイシンやケトコナゾール
  これらの薬剤とヒスタレイを併用すると、ヒスタレイの血中濃度が2-3倍に上昇する可能性があります。
  副作用の増加は報告されていませんが、経過を観察する必要があります。

• P-糖タンパク質（P-gp）阻害剤や誘導剤
  ヒスタレイの血中濃度に影響を与える可能性があります。
  （例：アパルタミド（P-gpの弱い誘導剤）との併用で、ヒスタレイのAUCが30%減少したという報告があります）

これらの相互作用の可能性があるため、他の薬剤を使用している場合は注意しましょう。

長期使用の安全性

臨床試験では、ヒスタレイの長期使用における安全性が確認されています。
健康な被験者に対して1年間にわたり1日1回240mgのヒスタレイを投与しても、重大な副作用は見られなかったとのことです。

また、6ヵ月間の1日2回60mg投与、6.5日間の1日2回400mg投与でも、プラセボと比較してQTc間隔（心電図の一部）に有意な変化は見られませんでした。
これらのデータは、ヒスタレイの長期使用における心血管系への安全性を示しています。

過量摂取するとどうなる？

ヒスタレイを過量に摂取することは止めましょう。
多く服用したからといって、効果が強くなるわけではありません。
また、過剰摂取をすると以下の症状が現れることがあります。

• めまい
• 眠気
• 疲労
• 口渇

最大耐量は確立されていませんが、健康な被験者を対象とした試験では、以下の投与量でも重大な副作用は見られなかったとのことです。

• 800mgの単回投与
• 1日2回690mgの1ヵ月投与
• 1日2回240mgの1年間投与

保存方法と有効期限

ヒスタレイは室温で保存可能です。
ただし、湿気や直射日光を避け、子どもの手の届かない場所に保管することをおすすめします。

使用期限は製造日から3年間です。
使用期限が切れた薬剤は使用せず、廃棄してください。

ヒスタレイの利点

では、ヒスタレイのメリットをここで一度整理してみましょう。

1. 速効性
   服用後約1時間で効果を発揮し始めます。
   急性のアレルギー症状にも素早く対応できます。

2. 長時間作用
   24時間効果が持続するため、1日1回の服用で済みます。
   服薬コンプライアンスの向上が期待できます。

3. 非鎮静性
   眠気などの副作用が比較的少なく、日中の活動に支障をきたしにくいです。
   仕事や学業、運転などの日常生活に影響しない点は嬉しいですね。

4. 高い安全性
   長期使用でも重大な副作用のリスクが低いです。
   心血管系への影響も少ないことが確認されています。

5. 薬物相互作用が少ない
   多くの薬剤と併用しやすいです。
   複数の疾患を持つ患者さんでも使いやすい特徴です。

6. 幅広い年齢層で使用可能
   12歳以上の小児から成人まで使用できます。
   高齢者でも、腎機能や肝機能に問題がなければ使用可能です。

7. 食事の影響を受けにくい
   食事の前後どちらでも服用可能で、日々の生活リズムに合わせて服用時間を調整しやすいです。

アレルギー性鼻炎の総合的な管理

ヒスタレイを服用すればアレルギー性鼻炎の症状は軽くなることが期待できますが、それ以外にも総合的なアプローチがアレルギー症状の管理に重要です。

まずは、可能な限りアレルギーの原因となる物質（花粉やハウスダスト、ペットの毛など）との接触を避けましょう。
定期的な掃除や空気清浄機の使用など、室内環境の改善をすることをおすすめします。

また、鼻腔洗浄もアレルギー性鼻炎の症状を和らげる効果があります。
生理食塩水による鼻腔洗浄は、アレルゲンを物理的に除去してくれます。

あとは、アレルギー症状を悪化させる可能性があるストレスを上手く発散することや、十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動が基本となります。
全体的な健康状態を改善し、アレルギー症状の管理ができるでしょう。

重症例では、ヒスタレイと鼻腔ステロイド薬の併用など、複数の治療法を組み合わせることでより効果的に症状をコントロールできる場合があります。

まとめ

アレルギー性鼻炎に悩まされているなら、海外の薬剤を試してみるのもアリかもしれません。
まずはどれくらいの効果が得られるのか、少量から初めてみても良いでしょう。

今は個人輸入サイトから海外の薬剤が入手できるので、日本人のレビューをチェックしてから購入するなど、情報を集めてから買うと安心です。
今回ご紹介したヒスタレイは人気が高い商品なので、困ったら検討してみてください。