ビタミンCは健康や美容に欠かせない栄養素として、多種多様な食品に添加されているのを見かける方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、野菜やフルーツが不足した食事ではビタミンCを十分に摂取できず、サプリメントや薬を利用するケースも多くあります。
今回はビタミンCの薬「シナール」にフォーカスしながら、ビタミンCの薬とサプリメントの違いについて解説していきます。
ビタミンCを効果的に摂取したい方は必見です。
ビタミンCとは
ビタミンCはアスコルビン酸とも呼ばれる水溶性ビタミンの一種です。
水溶性ビタミンは水に溶けやすい性質を持つため、体内に蓄積されずに約2~4時間で尿や汗と一緒に体外へ排出され始め、9時間後にはほぼ全てなくなってしまいます。
他の哺乳類と異なり、人間はビタミンCを体内で合成することができないため、食事や薬で定期的に摂取しなければなりません。
ビタミンCの作用
ビタミンCは身体の様々な部分で働く栄養素で、主に次のような作用があるとされています。
- 肌にハリを持たせる
- 血管・骨・筋肉などを丈夫にする
- 傷を修復する
- 抗酸化作用がある
- 免疫力をアップさせる
ビタミンCは細胞の結合組織にある繊維状のタンパク質であるコラーゲンの合成に必須の成分であり、肌のハリに深く関係しています。
またコラーゲンは肌だけでなく、血管や骨、筋肉の細胞もつなぎ合わせており、身体の形成や正常化についても重要な役割を担っています。
また、ビタミンCには強力な抗酸化作用があり、有害な活性酸素から身体を防御してくれる働きがあります。
この細胞の老化を防ぐ抗酸化作用が、酸化ストレスが原因となる動脈硬化や脳卒中、がんなどの病気を予防する効果があると期待されています。
さらにビタミンCが白血球を活性化して免疫力をアップさせることから、感染症を防ぐ効果もあると考えられています。
ビタミンCが不足すると
コラーゲンの合成作用や強い抗酸化作用があるビタミンCが不足すると、身体に様々な症状が現れます。
ビタミンCの欠乏で起こる病気に、壊血病があります。
壊血病は体内のビタミンCが欠乏してコラーゲンが合成できなくなることから毛細血管が弱くなり、皮膚の中や歯茎から出血して死に至る病気です。
現代では壊血病まで悪化するケースはほとんどありませんが、ビタミンCが不足して肌のハリがなくなったり、傷が治りにくくなったりするケースは珍しいことではありません。
このことからも健康を維持するだけでなく、シミやそばかすのケアや肌にハリをもたらすなどの美容効果も期待したいのであれば、ビタミンCをより積極的に摂取していく必要があると言えるでしょう。
ビタミンCの1日の推奨量
健康や美容に関連性が高いとされるビタミンCは1日にどれくらい量を摂取するのが望ましいとされているのでしょうか。
ビタミンCの1日の推奨量は次の通りです。
年齢 | 推奨量 |
---|---|
12歳以上 | 100mg |
まず、ビタミンCは12歳を超えると成人と同じ量を摂取する必要があり、活動が低下する65歳以上の高齢者になってもその量が変わらないのが特徴です。
また、ビタミンCは水溶性ビタミンなので体内に蓄積されて悪影響を及ぼす心配がない栄養素のため、過剰摂取の目安となる耐容上限量の設定はありません。
このような理由からも、ビタミンCは積極的に摂取して行くべき成分と言えるでしょう。
しかしながら、推奨量を満たすためにはビタミンCが多く含まれる野菜やフルーツを1日に350g、つまり大人の両手3杯分を食べなければならず、継続していくのには地道な努力が必要となります。
このような時の心強い味方となるのが、ビタミンCが配合された薬やサプリメントです。
ビタミンCの薬・サプリメントとは
ビタミンCの薬は大きく分けて処方薬と市販薬があり、さらに薬に似たような形状のサプリメントも販売されています。
ここではビタミンCの処方薬・市販薬・サプリメントについて解説していきます。
ビタミンCの処方薬
処方薬は、医師の診断による処方箋をもとに患者に出される医療用医薬品です。
医療用医薬品は、個人の症状や体質、年齢などに合わせて成分量を調整した薬で、病気に対して高い効果を発揮します。
ただし、効き目が強い分、副作用が起きるリスクもある点には注意が必要です。
ビタミンCの処方薬には、シナール、アスコルビン酸、ハイシー顆粒などの内服薬があり、ビタミンCの欠乏症である壊血病の予防や治療、皮膚炎などを改善させる目的で使用されます。
ビタミンCの市販薬
市販薬は薬局やドラッグストアで購入できる一般用医薬品といい、薬剤師のアドバイスをもとに自己判断で購入する薬です。
年齢や体型が異なる人が使用することを考慮し、安全性を第一に考えて作られているため、有効成分の含有量は処方薬よりも少なめになっている製品が多いのが特徴です。
ビタミンCの市販薬には、シナールやシスティナなどの製品がありますが、処方薬と比較すると有効成分量に違いがあり、比較的効き目が穏やかになっています。
ビタミンCのサプリメント
ビタミンCの医薬品と似た形状のものとして、サプリメントがあります。
サプリメントは薬ではなく食品という位置付けのため、病気の治療に使用するのではなく、食事の補助という目的で使用するものであることは覚えておきましょう。
しかしながら、サプリメントは食品とはいえ、薬との飲み合わせに注意が必要な場合もあります。
服用している薬がある時には、飲み合わせについても確認するようにしてください。
また、サプリメントにはビタミンC単体のもの以外にも、他のビタミン類も配合されたマルチビタミンや、ミネラル成分も配合されたマルチミネラルビタミンという製品もあります。
ビタミンCの薬シナールとは
シナールはアスコルビン酸とパントテン酸カルシウムが配合されたビタミンCの薬で、処方薬や市販薬として使用されています。
ここではシナールの特徴と、皮膚科や美容クリニックで処方してもらう方法と保険適用について解説します。
効果・副作用
シナールにはアスコルビン酸とパントテン酸カルシウムが配合された薬です。
アスコルビン酸はビタミンCの別の呼び方であり、パントテン酸カルシウムはアスコルビン酸の吸収率を高める効果が期待される成分です。
シナールには壊血病の治療・予防に加え、メラニン色素の合成・蓄積を防ぐ効果があり、皮膚科ではシミの改善などを目的に処方されることがあります。
稀ではありますが、副作用に吐き気や下痢などの消化器症状が見られる恐れがあります。
また、シナールには併用禁忌はないとされていますが、アスコルビン酸を大量に服用しながら炭酸脱水酵素抑制型の利尿薬「アセタゾラミド」を併用すると、腎結石や尿路結石を引き起こす可能性があります。
また、「エストロゲン」などの卵胞ホルモン薬と併用すると乳房の張りや痛みを感じることがあるので注意してください。
シナールを処方してもらうには
シナールを始めとするビタミンCの医療用医薬品を処方してもらうには、医療機関に行って医師の診断を受けるのが一般的です。
ただし、シナールが保険適用となるのは、消耗性疾患や妊娠・出産によるビタミン不足や、ケガや火傷、手術による傷痕の色素沈着に関してのみです。
シミやそばかすの改善などの美容目的の場合は保険適用されず、自費での処方となります。
ただし、診断結果によっては希望した薬ではなく、ビタミンCの薬ではないものを処方される可能性もあることは理解しておきましょう。
ビタミンCを摂取する目的とおすすめの製品
ビタミンCの錠剤には、次の3種類があることをこれまで解説してきました。
処方薬 | 市販薬 | サプリメント | |
---|---|---|---|
分類 | 医療用医薬品 | 一般用医薬品 | 食品 |
主な入手場所 | 医療機関 | 薬局・ドラッグストア・ネット通販 | 薬局・ドラッグストア・スーパー・コンビニ・ネット通販 |
特徴 | 効果が高い反面、副作用の可能性も高い | 効果が穏やかで安全性が重視されている | 食品なので食事の補助という位置付け |
手に入れやすさ | 手に入れにくい | 比較的手に入れやすい | 手に入れやすい |
保険適用 | あり (美容目的ではなし) | なし | なし |
有効成分の含有量が最も多いとされている処方薬は手に入りにくく、副作用のリスクも高いデメリットがあります。
そのため、壊血病などの治療のためではなく、美容目的や生活の質を高めるなどの理由でビタミンCを取り入れたいのであれば、市販薬やサプリメントが利用目的に合っていると言えるでしょう。
特に他のビタミン成分が配合されたマルチビタミンサプリメントであれば、身体に不足しがちな栄養素をトータル的に補給できるメリットがあります。
薬局やドラッグでもマルチビタミンサプリメントは販売されていますが、個人輸入代行のお薬ネットであれば、海外で実績のあるグラクソスミスクラインのビカデキサミンを、ネット通販で購入することが可能です。
ビカデキサミンは、普段の生活で不足しがちなビタミンやミネラル類がたっぷり配合されており、生活の質をアップさせたい方や、ダイエット中でビタミンやミネラルが欠乏しやすい方などに利用されています。
1日1錠で手軽に続けられる点も、ビカデキサミンが人気を集めるの理由と言えるでしょう。
ビタミンCの薬は美容目的では保険適用されない
ビタミンCは、肌にハリを持たせたり、免疫力をアップさせたり、身体の酸化を防いだりする作用がある水溶性ビタミンです。
水溶性ビタミンは身体から排出されやすい性質を持つため、継続して摂取することが大切な栄養素と言えます。
ビタミンCの薬には処方薬もありますが、効果が高い反面、副作用のリスクも高いうえに、シミやそばかす改善の美容目的では保険適用はなりません。
手に入れる手間も考えると、市販薬やサプリメントの利用を検討していくのも1つの方法と言えるでしょう。
お薬ネットであれば、海外で人気の高いグラクソスミスクラインのビカデキサミンがネット通販で購入できます。
複数購入すると最大80%OFFになるセット販売もご用意しておりますので、長期間継続をお考えの方はぜひご利用くださいませ。