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イベルヒールと新型コロナウイルス:有効性と論争

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イベルヒールと新型コロナウイルス:有効性と論争

世界中で猛威をふるった新型コロナウイルス。
皆さんも、少なからず影響を受けたのではないでしょうか。

各国がワクチンや薬剤を急ピッチで作る中、2021年8月23日には「イベルヒール」という薬剤が注目されました。
イベルヒールは寄生虫やウイルスを駆除する医薬品で、「イベルヒール12mg(10錠・イベルメクチン)」などと、「イベルメクチン」という名前でも知られています。

この記事では、イベルメクチンは本当に新型コロナウイルスに効くのか、専門家の声と共にご紹介していきます。

イベルメクチンとは?

イベルメクチンは、1980年代に日本の微生物学者大村智博士とアメリカのマサチューセッツ州にあるメルク社のウィリアム・C・キャンベル博士によって開発された抗寄生虫薬です。

この薬剤は、主に寄生虫感染症の治療に使用され、特にオンコセルカ症(河川盲目症)やリンパ系フィラリア症などの治療で高い効果を示しました。
その画期的な貢献から、2015年に大村博士とキャンベル博士にノーベル生理学・医学賞が授与されるきっかけとなりました。

イベルヒールとイベルメクチン

「イベルヒール」は、イベルメクチンを主成分とする薬品のブランド名の一つです。
様々な製薬会社によって製造され、動物や人間用に広く利用されています。

イベルヒールの処方は、特定の寄生虫感染症の治療に効果的であり、これまで多くの臨床現場で使用されてきました。

新型コロナウイルスとイベルメクチン

新型コロナウイルスは、2019年末に中国の武漢市で最初に報告されたウイルスであり、急速に世界中に広がりました。
COVID-19(コロナウイルス感染症2019)として知られるこの病気は、多くの症状を引き起こし、軽症から重症、さらには死亡に至ることもあります。

連日テレビでもその影響が報じられていましたね。
マスク生活を余儀なくされたり、「おうち時間」や「ソーシャルディスタンス」など、新しい言葉もできました。
そんな新型コロナウイルスにイベルメクチンが効くかもしれないという話があります。

イベルメクチンの有効性はなぜ証明されないのか

では、新型コロナウイルスの治療薬として、イベルメクチンが有効であると断言されないのは何故なのでしょうか。

複数の角度から見ていきましょう。

日本の研究結果は…

イベルメクチンは、南米の一部の国では新型コロナウイルスの治療薬として認められています。
しかし、日本国内では新型コロナウイルスの治療薬としては承認されていません。
このあたりの違いが、イベルメクチンが本当に新型コロナウイルスに効くのか、疑問視されている点です。

北里大学

本当のところはどうなのか調べるために立ち上がったのは、北里大学です。
2020年9月から、北里研究所では北里大学病院などで臨床試験が行われています。
調査対象は血液中の酸素の値が95%以上の軽症から中等症の一部の患者です。

ところが、ここで問題が発生しました。
新型コロナウイルスの重症者を優先的に治療しなくてはならず、その数が多くなったため、研究を満足に行えなかったのです。

当初の想定では240人を対象にした研究が2021年3月末までに終えられるはずでしたが、実際は2021年6月時点でも、研究できた患者数は半数程度だったとのことです。

つまり、研究を行おうにも、結果を得られるような満足が行く研究環境ではないために、イベルメクチンが新型コロナウイルスの治療薬として有効だと断言できないわけです。

厚生労働省

では、厚労省は何と言っているのか。
2021年7月末に改定された医療機関向けの「診療の手引き」によると、「軽症患者における全死亡や入院期間、ウイルス消失時間を改善させなかったと報告されている」とあるそうです。

そのため、イベルメクチンは新型コロナの治療として「有効性や安全性が確立していないことに留意する」とした薬剤の中に位置づけられました。

海外の研究結果は…

イベルメクチンが新型コロナウイルスの治療薬として有効かどうか、研究は海外でも行われています。
それぞれの機関ではどのような結果となったのか、以下で見ていきましょう。

アメリカのNIH(国立衛生研究所)

アメリカのNIHの結論も、残念ながら煮え切れないものでした。
研究対象となる患者数が少ないことや、重症度が明確でないことなど、情報が不完全であることが原因です。
北里大学が結論を出せない理由と同じですね。

米・製薬大手メルク

では、イベルメクチンを製造するアメリカの製薬大手「メルク」はどうなのでしょう。
メルクが2021年2月に出した声明は、「新型コロナウイルスへの治療効果について十分な科学的根拠はない」でした。
もともと新型コロナウイルスの治療薬として開発・販売したものではないのですから、わからないのも当然かもしれません。

WHO

ならば、WHOはどのような見解を出しているのでしょうか。
2407人が参加した16の臨床試験を分析したところ、イベルメクチンが新型コロナウイルスの症状を回復させる効果や、死亡率を低下させられることについては、科学的根拠があるかどうかが極めて不確実だと述べています。

その結果、イベルメクチンの使用は臨床試験のみにするよう推奨しました。

国際的ウェブサイトのコクラン

国際的なウェブサイト「コクラン」では、世界中の専門家が論文を検証しています。
イベルメクチンが新型コロナウイルスに効くという科学的根拠を調べた結果、「治療や予防のために使用することを支持する科学的な根拠は現時点では見つからなかった」と結論を出しました。

動物用イベルメクチンを飲んだ人がいた!

中には、イベルメクチンが新型コロナウイルスに効くかもしれないという話を信じ、実際に試した人がいます。

アメリカのFDA(食品医薬品局)は、2021年3月、イベルメクチンが多く含まれている動物用の薬剤を、自己判断で服用した患者さんがいることを報告しました。
患者さんがどうなったのか情報はありませんが、FDAは以下のように呼びかけました。

「大量に摂取しても大丈夫と聞いたかもしれないが、間違いで非常に危険だ。吐き気や下痢、けいれんなど深刻な被害を引き起こす可能性があるだけでなく、死に至ることもある」

「あなたは馬じゃない、牛でもない、本気で皆さんやめてください」

Xを活用し、人々に「本気でやめて」と訴えかけるあたり、かなり危険度が高いと思われます。
自分の身体を使って人体実験をした人には驚きですが、やはり正規の薬剤以外に手を出してはいけませんね。

イベルメクチンの使用に対する賛否両論

では、新型コロナウイルスに対してイベルメクチンを使用することに賛成派と反対派、それぞれでどのような意見があるのか見ていきましょう。

賛成派

イベルメクチンの使用を支持する専門家や医療従事者の中には、以下の理由でその有効性を主張している人たちもいます。

安価で入手しやすい
イベルメクチンは多くの国で容易に入手でき、価格も比較的安価です。
特に低中所得国での治療選択肢として魅力的です。

既存の安全性データ
イベルメクチンは寄生虫感染症治療薬として長年使用されており、その安全性は良好とされています。
そのため、新型薬と比較して副作用リスクが低いと考えられています。

一部の臨床試験結果
一部の臨床試験で、イベルメクチンがCOVID-19に対して有効であることが示されたため、これを基に使用を推奨する声があります。

反対派

一方、イベルメクチンの使用に対しては、以下の理由で慎重な立場を取る専門家も多くいます。

エビデンスの不足
多くの臨床試験が小規模であり、統計的に有意な結果を得られないものが多いです。
また、一部の試験は方法論的に問題があり、結果の解釈に注意が必要です。

有害事象のリスク
一部の患者さんでは、イベルメクチンの使用により重篤な副作用が報告されています。
肝障害や神経系の副作用などが含まれています。

治療ガイドラインとの整合性
主要な国際的医療機関(例えばWHOやFDA)は、現時点でイベルメクチンのCOVID-19に対する使用を推奨していません。
これらの機関は、さらなる研究が必要であるとしています。

新型コロナウイルスに効く薬剤

新型コロナウイルスに関しては、ワクチンの開発だけでなく、有効な治療薬の発見も重要な課題となっています。
では、2024年6月現在、安心して使える薬剤には何があるのでしょうか。
COVID-19の治療に対して現在使用されている薬剤をご紹介します。

レムデシビル (Remdesivir)

レムデシビルは、アメリカの製薬会社ギリアド・サイエンシズが開発した抗ウイルス薬です。
当初はエボラ出血熱の治療薬として開発されましたが、広範な抗ウイルス効果を持つことが判明し、COVID-19に対しても有効性が研究されました。

臨床試験の結果、重症患者の回復期間を短縮する効果が確認され、一部の国ではCOVID-19の治療薬として緊急使用許可が下りています。
ただし、その効果は一部の患者さんに限定されており、すべての患者さんに対して有効ではないとされています。

デキサメタゾン (Dexamethasone)

デキサメタゾンは、強力な抗炎症薬および免疫抑制薬であり、長年にわたり様々な炎症性疾患や免疫系疾患の治療に使用されてきました。

COVID-19に対する有効性が発見されたのは、英国のリカバリー試験(RECOVERY Trial)によるものです。
試験では、重症のCOVID-19患者にデキサメタゾンを投与することで、死亡率が有意に減少することが確認されました。

特に、酸素投与が必要な患者さんや人工呼吸器を使用している患者さんに対して効果が高いとされています。
しかし、軽症患者には効果がないか、むしろ有害である可能性があるため、使用には注意が必要です。

モノクローナル抗体療法

この抗体療法には2種類あります。

カシリビマブ・イムデビマブ (Casirivimab and Imdevimab)
アメリカのリジェネロン・ファーマシューティカルズが開発したモノクローナル抗体療法です。
この治療法は、SARS-CoV-2のスパイクタンパク質に結合する2つの抗体を組み合わせたもので、ウイルスがヒト細胞に侵入するのを防ぎます。

バムラニビマブ・エテセビマブ (Bamlanivimab and Etesevimab)
アメリカのイーライリリー社が開発したモノクローナル抗体療法で、同様にウイルスのスパイクタンパク質に結合してウイルスの侵入を阻止します。

モノクローナル抗体療法は、特に軽症から中等症の患者さんに対して早期に投与することで、重症化を防ぐ効果があるとされています。

これらの薬剤は、入院や死亡のリスクを低減するため、特にリスクの高い患者さんに対して使用されます。
しかし、変異株に対する効果は減少する可能性があり、新しい変異株に対する効果を継続的に評価する必要があります。

パクスロビド (Paxlovid)

パクスロビドは、ファイザーが開発した新しい抗ウイルス薬で、ニルマトレルビルとリトナビルの組み合わせからなる経口薬です。

ニルマトレルビルはウイルスの主要プロテアーゼを阻害し、ウイルスの複製を抑制します。
ニルマトレルビルの代謝を抑え、血中濃度を高めるために併用されます。

臨床試験では、COVID-19の症状が出た初期にパクスロビドを投与することで、入院や死亡のリスクを大幅に減少させることが示されています。
この薬剤は、特にリスクの高い患者さんに対して有効です。

モルヌピラビル (Molnupiravir)

モルヌピラビルは、アメリカの製薬会社メルクとリッジバック・バイオセラピューティクスが共同開発した経口抗ウイルス薬です。
モルヌピラビルは、ウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼに作用し、ウイルスの複製過程でエラーを導入することでウイルスの増殖を阻害します。

臨床試験では、早期に投与することで入院や死亡のリスクを減少させることが確認されました。
特にワクチン未接種者や重症化リスクのある患者さんに対して有効です。

どの薬剤がどのように処方されるかは、症状や医師の判断によります。
いつからどのような症状が出ているのか詳しく説明しましょう。

まとめ

イベルヒール(イベルメクチン)は、抗寄生虫薬として長年使用されてきた薬剤ですが、COVID-19に対する効果については多くの議論があります。
基礎研究や一部の臨床試験では有望な結果が報告されていますが、統一的なエビデンスは不足しており、主要な国際機関はその使用を推奨していないのが現状です。

今後の研究がイベルメクチンの新型コロナウイルスへの影響を明確にし、治療法が確立されるのでしょうか。
続報を待ちましょう。

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