皆さんは、「テストステロン」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、男性ホルモンの一種で、いわゆる男性らしさをアップしてくれます。
しかし、年と共にテストステロンは減少していくため、男性の中には体力の衰えを感じたり、昔のようにやる気が起きなくなったと感じる人もいます。
そこで、今回は、男性のためのテストステロン補充方法について解説していきます!
効果や補充方法などを解説しますので、良かったら参考にしてみてくださいね。
テストステロンが少ない男性の特徴
まずは、テストステロンが少ないとどうなるのか見ていきましょう。
テストステロンが少ない男性は、以下のような症状を感じることがあります。
- 疲労感:エネルギーレベルの低下。
- 筋力の低下:筋肉量が減少し、筋力が弱くなる。
- 性欲の低下:性欲や性的パフォーマンスの低下。
- 気分の変動:うつ病やイライラなどの感情の不安定。
- 骨密度の低下:骨がもろくなり、骨折のリスクが高まる。
- 体脂肪の増加:特に腹部に脂肪がつきやすくなる。
もちろん、テストステロン以外が原因であることもありますし、複数の原因が絡み合って発生する症状もあります。
食事や運動など、健康に気を付けた生活をした上で、上記のような気になる症状があるならば、テストステロンの補充を行ってみてもいいかもしれませんよ?
テストステロン補充療法とは
テストステロン補充療法は、体内のテストステロンレベルが低下した場合に、外部からテストステロンを補充する治療法です。
この療法は、ホルモンバランスを整え、生活の質を向上させることを目的としています。
テストステロン補充療法は複数あり、主に以下の方法があります。
1. ジェル
テストステロンジェルは、皮膚に直接塗布することでホルモンを吸収させます。
使い方は簡単で、自宅で行えるため多くの人に利用されています。
経口摂取に抵抗がある方にとっても良い方法ですし、手軽なのが魅力ですね。
- 費用:ジェルの費用は、使用量やブランドによりますが、1ヵ月あたり約数千円~1万円です。
- 効果:ジェルの効果は比較的早く現れ、数週間以内に症状の改善が見られることがあります。
- 副作用:肌のかぶれやかゆみなどの局所的な副作用があります。
2. 注射
テストステロン注射は、筋肉内に直接ホルモンを注入する方法です。
医療機関で行われることが多く、定期的に通院する必要があります。
- 費用:注射の費用は、1回あたり約数千円~数万円です。 頻度は数週間に1回が一般的です。
- 体験談:多くの男性が注射後、エネルギーレベルの向上や性欲の改善を報告しています。
- 危険:注射のリスクには、感染症や血栓の形成があります。 また、頻繁な注射により筋肉の損傷が起こる可能性もあります。
テストステロン補充療法の効果
テストステロン補充療法の効果は個人差がありますが、以下のような改善が期待できます。
- エネルギーレベルの向上:疲労感の軽減。
- 筋力と筋肉量の増加:筋肉が増え、筋力が向上する。
- 性欲と性的パフォーマンスの改善:性的な欲求やパフォーマンスが向上。
- 気分の安定:うつ症状やイライラが軽減される。
- 骨密度の向上:骨が強くなり、骨折のリスクが減少する。
テストステロン補充療法の効果が出るまでの期間は、約数週間~数ヵ月です。
具体的な期間は個人差があり、治療開始から数週間でエネルギーレベルや性欲の改善が見られることもあれば、筋力や骨密度の改善には数ヵ月を要する場合もあります。
テストステロン補充療法をするなら、対処前の健康状態をスマホのメモなどに控えておくことをおすすめします。
そして対処後、数週間~数ヵ月をかけて健康状態を改めてチェックし、どこがどう変わったか確認してみましょう。
すると、テストステロン不足が原因の症状と、そうでない症状が見極められます。
テストステロン補充療法で改善しなかった部分については、別のアプローチが良いとわかるでしょう。
どんな副作用があるのか
テストステロン補充療法には副作用も存在します。
主な副作用としては以下が挙げられます。
- 血液の増粘:血液が濃くなり、血栓のリスクが増加する可能性があります。
- 前立腺肥大:前立腺が肥大し、排尿困難や前立腺がんのリスクが高まる可能性があります。
- 肝機能障害:長期使用による肝機能の低下。
- 精神的影響:うつ症状や気分の不安定さが増すことがあります。
- 皮膚の問題:ニキビや脂性肌が悪化することがあります。
もし副作用が発生した場合は、メリットと比較して許容できる範囲か考えてみてください。
その上で、継続が難しそうなら医師に相談しましょう。
女性に対する効果
テストステロン補充療法は、女性にも効果があります。
男性ホルモンと呼ばれてはいますが、女性も副腎や卵巣でテストステロンを分泌しているのです。
血中テストステロン値で比べると、健康な成人の場合、女性が持つテストステロンは男性の5~10%(1/10~1/20)と言われています。
女性にも、性欲の低下やエネルギーレベルの低下、更年期障害の症状緩和に効果的です。
しかし、女性の場合は副作用として多毛症や声の低下が起こることがあるため注意が必要です。
やめどきと継続期間
テストステロン補充療法をやめる時期については、医師と相談しながら決めます。
療法を中止すると、テストステロンレベルが再び低下し、症状が再発する可能性があります。
効果の持続期間は個人差があり、治療を続ける期間も個々の状態により異なります。
一緒に使用してはいけない薬剤
テストステロン補充療法を受けている間に避けるべき薬剤もあります。
例えば、特定の抗凝固薬や糖尿病治療薬との併用は危険が伴う可能性もあるため注意が必要です。
これらの薬剤との相互作用があるため、医師に現在服用している薬剤をすべて知らせましょう。
病院へ行く際には、お薬手帳を持っていくことを忘れないようにしてくださいね。
効果はどのくらいの期間続くか
大東製薬工業株式会社からは、テストステロン補充療法の効果に関するタイムコースが記事化されていました。
これによると、テストステロン補充療法の効果は、その効果別でかなり違いがあるようです。
ただ、具体的にどのようなテストステロン補充療法をしたかは不明なので、あくまで一つの研究結果と捉えた方が良さそうです。
結果を見ると、「性的関心に対する効果は、3週後より発現し6週後にプラトー(≒最大)に達し、それ以上は上昇しない」とあります。
勃起/射精の変化は6ヵ月以上を要するとあり、QOL(生活の質)に対する効果は3~4週より現れ、最大効果は長期間、抑うつムード(≒気分)に対する効果は3~6週後に現れ、18~30週後に最大となるそうです。
ただ、骨に対する効果は6ヵ月後には認められ、少なくとも3年間は持続すると、かなり長期間の効果があることも記載されていました。
このように、いつからどんな効果が現れるのか、その効果がいつまで続くのかは違いがあるようです。
まとめ
テストステロン補充療法は、低テストステロン症の治療に有効な方法です。
ジェルや注射などの方法があり、それぞれに費用、効果、副作用が異なります。
治療を始める前には医師と十分に相談し、自分に合った方法を選びましょう。
特に男性においては、年齢と共に感じる衰えが改善し、生活の質を向上させられるかもしれません。
ある意味での年齢に逆らう一つの方法として、頭に入れておいてみてくださいね。