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増える子どもの逆流性食道炎に!1歳から使える唯一のPPI「ネキシウム」

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悩みや症状
増える子どもの逆流性食道炎に!1歳から使える唯一のPPI「ネキシウム」

胸がむかむかする、酸っぱいものがこみ上げてくる感じがするなどの症状が出る逆流性食道炎。
逆流性食道炎は中高年の病気というイメージを持たれている人が多いですが、実は子どもでも発症することをご存じでしょうか。

食事の欧米化などに伴い、逆流性食道炎の小児患者は増加しつつあるのです。
そんな中、逆流性食道炎の治療には、胃酸を抑えるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が第一選択薬となるのですが、実は、長らく子どもに使用できる薬剤がなかったことが課題でした。

そして、他国から10年近くも遅れながら、ついに日本でもプロトンポンプ阻害薬(PPI)である「ネキシウム」の小児に対する適応が待望の承認を受けました。
そこで本記事では、1歳から使える唯一のPPI阻害薬である「ネキシウム」について詳しく解説するとともに、子ども向けに使える治療薬が少ない理由についても探っていきます。

子どもの逆流性食道炎

子どもの逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流することで、食道の粘膜が炎症を起こす病気です。
これにより、胸やけや酸っぱいものがこみ上げてくる感覚などの不快な症状が現れます。
逆流を繰り返すことで食道がただれることもありますが、ただれない状態のものも合わせて「胃食道逆流症(GERD)」と呼ばれます。

中高年、特に高齢者に多く見られる病気ですが、子どもでも発症しうる病気です。
子どもの場合、吐き気や胃痛を訴えることが多く、胸やけや酸っぱいもののこみ上げを訴えることが少ない、または訴えることができないため、発症が見逃されやすいそうです。

逆流性食道炎は、放置すると食道の粘膜が傷つき、出血して貧血を起こしやすくなります。
また、嘔吐を繰り返すと十分に栄養を摂取できず、成長に影響を及ぼすこともあります。
そのため、早期に子どもの逆流性食道炎の可能性に気づき、治療を開始することが大切です。

逆流性食道炎の治療法

逆流性食道炎の治療は、生活習慣の改善と内服薬による治療がメインとなります。

▼生活習慣の改善
まずは暴飲暴食を避け、肥満の方は体重減少、便秘解消を行うことが大切です。
また、食後2~4時間は食べ物が胃に残っています。
その状態で横になると重力の関係で逆流しやすくなるので、その間は横にならないようにします。

▼内服薬
胃酸分泌を抑える薬剤で治療を行います。
特に胃酸分泌を強力に抑える薬剤として、プロトンポンプ阻害薬(PPI)が高い治療効果を発揮します。

一方で、プロトンポンプ阻害薬(PPI)は長らく15歳以上の成人にのみ適応が承認されており、14歳以下の子どもには使用できませんでした。
この課題に対し、日本小児学会は小児用の薬剤の開発を強く要望してきました。

結果、プロトンポンプ阻害薬である「ネキシウム」が「小児領域における新薬開発促進のための医薬品選定等に関する研究」において優先的に開発すべき医薬品とされました。

そして、2018年に1歳以上の子どもへの使用が、2024年には逆流性食道炎の維持療法についても1歳以上の子どもの用法・用量が追加承認されました。

ネキシウムとは

ネキシウムは、アストラゼネカ社が開発した薬剤です。
主成分は「エソメプラゾールマグネシウム水和物」で、プロトンポンプ阻害薬(PPI)に分類されます。
ネキシウムの名前の由来は「Next Millennium=次世代」の略で、次世代PPIという思いを込めて名付けられています。

何に効く薬剤?

ネキシウムの主成分「エソメプラゾールマグネシウム水和物」は、胃酸を分泌する働きを持つプロトンポンプを阻害します。
これにより強力に胃酸分泌が抑制され、胃や十二指腸の酸性度が低下し、潰瘍や炎症の治癒に効果を発揮します。

効能・効果は以下のとおりです。

製品名 適応症
ネキシウムカプセル 10mg
ネキシウム懸濁用顆粒分包 10mg
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道逆流症、非びらん性胃食道逆流症、Zollinger-Ellison 症候群、 非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃 MALT リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎
ネキシウムカプセル 20mg
ネキシウム懸濁用顆粒分包 20mg
○胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger-Ellison 症候群、 非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

○下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃 MALT リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

いつ飲むのがいい?ネキシウムの服用タイミング

逆流性食道炎に対する用法は1日1回で、服用タイミングの指定はありません。

外国人のデータではありますが、空腹時または食後に服用した際のエソメプラゾールの血中濃度を比較したところ、食事摂取によりエソメプラゾールの血中濃度が低下したものの、胃内pHに対する影響は認められなかったそうです。

この結果から、食前・食後どちらで服用しても問題ないとされています。

気をつけたい副作用

主な副作用として、発疹、皮膚炎、腹痛、下痢、軟便、腹部膨満、頭痛、味覚異常などが報告されています。
このような症状あるいは、その他にも気になる症状に気づいたら、担当の医師または薬剤師に相談してください。

飲み続けても大丈夫?長期服用とやめどきについて

ネキシウムの服用期間は、症状によって通常4~8週間までと決められています。
ただし、逆流性食道炎では再発のおそれがある場合、処方を延長して再治療することがあります。
長期投与すると、発生頻度は低いものの腸管感染症や肺炎、腎機能低下のリスクが指摘されています。

しかし、長期服用による副作用を心配したり、症状が良くなったように感じたりしても、自己判断でネキシウムの服用をやめてはいけません。

中途半端に薬剤の服用をやめてしまうと、すぐに症状が再発し、逆に治療を長引かせてしまいます。
ネキシウムのやめどきは自己判断せず、不安な点は医師や薬剤師に相談しながら必ず指示に従いましょう。

ジェネリック医薬品はあるの?

ネキシウムのジェネリック(後発品)は、キョーリンリメディオ、沢井製薬、第一三共エスファ、東和薬品、日新製薬、ニプロ、日本ケミファ、陽進堂の8社から販売されています。
なお、懸濁用顆粒分包のジェネリックは沢井製薬のみが販売しています。

これらのジェネリックも、先発品のネキシウム同様、小児への用法・用量が追加承認されています。

逆流性食道炎の治療に用いられる、その他の治療薬

次にネキシウムと他のプロトンポンプ阻害薬(PPI)との違いやその他の逆流性食道炎の治療に用いられる薬剤を比較してみます。

プロトンポンプ阻害薬(PPI)|タケプロン(ランソプラゾール)との違い

ネキシウムと同じプロトンポンプ阻害薬(PPI)に、タケプロン(主成分:ランソプラゾール)という薬剤があります。
ネキシウムはタケプロンと比較して、薬剤の代謝に個人差がそれほどないため、ばらつきのないより安定した臨床効果が期待できます。
また、タケプロンには小児の適応がないため、14歳以下の子どもに使用できません。

カリウムイオン競合型酸ブロッカー(P-CAB)|タケキャブ(ボノプラザンフマル酸塩)との違い

タケキャブは、プロトンポンプに直接結合することで胃酸分泌を強力に抑える薬剤です。
ネキシウム20mgとタケキャブ10mgを比較すると、胃酸抑制力についてはほぼ同じ効果ですが、効果が出るまでにかかる時間に大きな差があります。

ネキシウム(20mg) タケキャブ(10mg)
効果が出るまでにかかる時間 3~4日 3~4時間

ネキシウムとタケキャブ、どちらがいい薬剤かと気にされる方が多いのですが、実際の臨床の現場では、両者の特徴を踏まえて使い分けられています。
即効性を求める場合にはタケキャブが、症状が以前からずっと続いている方であればネキシウムが処方されることが多いです。

ただし、タケキャブには小児の適応がないため、14歳以下の子どもに使用できません。

H2ブロッカー|ガスター(ファモチジン)との違い

市販薬としても販売されているガスターは、胃酸を分泌する細胞にあるヒスタミンH2受容体に作用して、胃酸分泌を促す信号が伝わるのを防ぎ、胃酸の分泌を抑制します。

胃酸分泌抑制効果はプロトンポンプ阻害薬の方が強い薬ですが、胃炎の治療、特に夜間の酸分泌亢進を食い止めるにはプロトンポンプ阻害薬よりも有効とされています。

ただし、ガスターにも小児の適応がないため、14歳以下の子どもに使用できません。

粘膜保護剤|ムコスタ(レバミピド)との違い

ムコスタは、胃粘膜のプロスタグランジンを増加させて粘膜を保護する薬剤です。
胃の攻撃を止めるのがネキシウムで、胃の防御力を上げるのがムコスタと考えると違いがわかりやすいです。
逆流性食道炎に対してムコスタ単体で処方されることはほとんどありませんが、胃酸分泌抑制薬との併用で処方されることはしばしばあります。

ただし、ムコスタにも小児の適応がないため、14歳以下の子どもに使用できません。

なぜ子どもに使える医薬品の選択肢は限られているのか

なぜ子どもに使える医薬品の選択肢は限られているのか

ネキシウム以外の逆流性食道炎の治療に用いられる薬剤を紹介しましたが、いずれも14歳以下の子どもへの使用の承認がありません。
そんな中、1歳以上から使用ができるネキシウムが、いかに貴重な薬剤であるかがお判りいただけたかと思います。

逆流性食道炎の治療に限らず、国内の医薬品の多くは成人(15歳以上)にしか適応がないというのが現状です。
特に小児領域では、対象年齢層が新生児~思春期と幅広いこと、対象患者数・投与量の少なさによる採算性から、メーカーが開発を躊躇していることに理由があると考えられます。

世界的にみても子どもに対する治験数が少ないことは、日本の医療・製薬業界の大きな課題と言えます。

まとめ

「ネキシウム」は、逆流性食道炎に対して高い治療効果を発揮するプロトンポンプ阻害薬です。
そして、逆流性食道炎に苦しむ1歳以上の子どもに唯一使用できる大変貴重な薬剤です。

小児の医薬品開発には多くの課題がありますが、高い効果で安全に子どもに使用できる治療薬が今後も拡大していくことが切望されています。

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