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マルチビタミンで記憶力向上!?最新研究からわかった驚きの可能性

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マルチビタミンで記憶力向上!?最新研究からわかった驚きの可能性

毎日の不足している栄養素を補うために、マルチビタミンサプリメントを摂取している方は多いと思います。
しかし、「本当に効果があるの?」「何に効くのか?」と疑問に思ったこともあるのではないでしょうか。

そこで、マルチビタミンが持つ健康効果についてのエビデンスを調査したところ、「記憶力向上」についての驚きの研究報告を発見しました!
本記事では、このマルチビタミンの「記憶力」に関する最新研究を紹介するとともに、マルチビタミンに関する誤った健康情報を正していきます。

効果的な飲み方やマルチビタミンサプリメントの選び方についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

マルチビタミンとは

そもそもビタミンとは、ヒトが生きていくために必要不可欠な13種類の栄養素のことです。
もし、ビタミンが不足してしまうと、病気になったり、成長に障害が出たりします。
そして、ほとんどのビタミンは体内で作り出すことができません。

そのため、ヒトが健康に生きていくためには、バランスの良い食事をし、食品からビタミンを摂取する必要があるのです。

しかし、忙しい毎日の中、常にバランスの良い食事をすることは難しいのが現実です。
そこで、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンCなど複数のビタミンをマルチに配合し、1日に必要なビタミンを効率よく摂取できるよう考えられたのがマルチビタミンサプリメントです。

また、ビタミンだけでなく、ミネラルを組み合わせているものもあります。

マルチビタミンサプリメントに健康効果はあるのか

マルチビタミンサプリメントに健康効果はあるのか

マルチビタミンサプリメントは、食物だけでは補えない1日に必要な量の栄養素を摂取するのに役立ちます。
しかし、現代社会において健康な人がビタミン欠乏症になることは実は非常に稀なことです。

そのため、食糧不足が起きていない国でマルチビタミンサプリメントを摂取しても意味がないと主張する専門家もおり、マルチビタミンサプリメントの必要性は長い間、議論の的になっています。

そんな中、サプリメント大国であるアメリカから、とても夢のある研究発表がされました。
それは、「マルチビタミンサプリメントが記憶力を改善する可能性がある」という研究報告です。

60歳以上の記憶力を改善

これは、2023年7月にアメリカの医学誌『The American Journal of Clinical Nutrition』で発表された研究で、60歳以上の参加者3500人以上のデータをもとにしています。

研究の概要を以下に簡単に説明します。

60歳以上の男女が、3年間、毎日マルチビタミンサプリメントを摂取するグループと、有効成分が含まれていないプラセボ(偽薬)を摂取する2つのグループに分けられ、1年に1回オンラインで記憶力についての検査が実施されました。

なお、参加者は、自身がどちらのグループに所属しているかは知らない状態で試験は行われています。
すると、研究を開始して1年後、マルチビタミンサプリメントを摂取していたグループのほうが、記憶をすぐに呼び起こす力を評価するスコアが非常に高いことがわかりました。

そして、2年後、3年後も同様に、マルチビタミンサプリメントを摂取していたグループのほうが、高いスコアを維持していたのです。

さらに興味深いことに、研究開始時、心臓に疾患を持つ参加者は、他の参加者と比較して記憶力テストのスコアが低かったのですが、マルチビタミンサプリメントの摂取を1年間続けると、疾患を持つ参加者のほうが記憶力に大幅な改善がみられたのです。

記憶力改善のメカニズム

残念ながら、マルチビタミンサプリメントが何に効いて記憶力を改善させる効果を発揮したのかは、まだ明らかになっていません。
マルチビタミンサプリメントに含まれる特定のビタミンあるいはミネラルが作用したのか、それともビタミン全般を摂取したから得られた効果なのかは、これからの研究課題とされています。

いくつかの仮説が考えられますが、マルチビタミンサプリメントに含まれるビタミン・ミネラルが脳のエネルギー代謝を改善させること、ビタミンEやビタミンCが抗酸化物質として働き脳内の酸化ストレスを軽減することなどが、脳に良い影響を与えたのかもしれません。

マルチビタミンについてよくある誤解

マルチビタミンについてよくある誤解

マルチビタミンに関する健康・美容情報は、多くあふれています。
しかし、中には誤った情報が混ざっているのも事実です。
誤った使い方をすると健康を害するデメリットがありますので、正しい知識を持って、賢く活用しましょう。

誤解①マルチビタミンはニキビに効果がある

「ニキビにマルチビタミンは効果的」と思われている方が多いのですが、実は日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドライン2017によると、「ニキビにビタミン剤を内服しても良いが、推奨はしない」と明記されています。

各種ビタミンが表皮の角化や皮脂分泌、過酸化脂質を抑制し、ニキビに対して効果的であると理論上は考えられるのですが、実際には、ビタミン剤の内服がニキビに効果的であったと証明する臨床試験は行われていないのが実情です。

そのため、「内服しても良いが、推奨はしない」というニキビの治療方針がとられているのです。

誤解②マルチビタミンは誰が飲んでも健康にいい

「マルチビタミンは栄養素だから、誰が飲んでも健康に良いはずだ!」と思われている方もいますが、それは間違いです。
人によっては、マルチビタミンが健康に悪影響を及ぼすケースもあります。

ビタミン剤がダメな理由は何かというと、例えば抗生物質や抗凝固薬(血液をサラサラにして血栓を防ぐ薬剤)など特定の薬剤の働きを、マルチビタミンは妨げてしまいます。

また、肝臓や腎臓に疾患がある人は、マルチビタミンに含まれる高濃度の栄養素をきちんと処理できない恐れがあります。
持病のある方や薬剤を服用されている方、妊娠・授乳中の方は、マルチビタミンを服用しても良いかどうか、必ず医師または薬剤師に相談しましょう。

誤解③ビタミンはすぐに排出されるから、たくさん摂った方がいい

健康な身体の維持に必要なビタミンですが、過剰摂取のリスクもあるので注意が必要です。
ビタミンには水溶性(水に溶けるもの)と脂溶性(油に溶けるもの)の2種類があるのですが、注意すべきは脂溶性ビタミンです。

水溶性ビタミンは、過剰に摂取しても尿中へ排泄されるため副作用はないと考えられていますが、脂溶性ビタミンは体内に蓄積されやすく、多量に摂ると過剰症を起こすことがあります。

脂溶性ビタミンの過剰症には、次のようなものがあります。

  • ビタミンA…食欲不振、悪心、嘔吐、脱毛、発疹、胎児の奇形(妊娠中)
  • ビタミンD…食欲不振、頭痛、口渇、腎臓や血管などへのカルシウム沈着
  • ビタミンE…筋力低下、疲労、吐き気、下痢
  • ビタミンK…貧血、黄疸

普通の食生活では過剰症になることはめったにありませんが、マルチビタミンを服用する際は、目安とされている1日の服用量を守るとともに、食事の中に含まれる脂溶性ビタミンの量も考えて摂り過ぎになっていないか注意をしましょう。

効果的なマルチビタミンサプリメントの飲み方

効果的なマルチビタミンサプリメントの飲み方

マルチビタミンサプリメントは薬剤ではないため、用法・用量が具体的に指定されているわけではありません。
しかし、せっかく飲むなら効果を最大限に引き出す飲み方をしたいものです。

いつ摂るのがいいか

マルチビタミンサプリメントは、胃腸の働きが活発になっている食事中や食後に摂ることで吸収率が上がります。
特に脂溶性のビタミンは、油を含んだ料理と一緒に摂ると吸収が良くなります。

また、おなかの中に何も入っていない状態でマルチビタミンサプリメントを飲むと、吐き気や胃の不快感を感じやすくなるため、空腹時は避けたほうが良いです。

何で飲むのがいいか

飲み物の中には、配合されている成分やその吸収に影響を与えてしまう可能性もあるため、マルチビタミンサプリメントは水またはぬるま湯で飲むのがおすすめです。

また、水道水に含まれる「塩素」は、ビタミンCを壊してしまうと言われています。
気にしすぎる必要はありませんが、浄水器を通した水の方が、ビタミンをより効果的に摂取できる飲み物となります。

マルチビタミンサプリメントの選び方

マルチビタミンサプリメントの選び方

DHCやネイチャーメイド、ディアナチュラ、ファンケルなど、マルチビタミンサプリメントを販売するブランドは多数あります。

あまりにも多すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。
マルチビタミンサプリメントを選ぶ際には、次のポイントをチェックしてみてください。

飲みやすさ

飲みやすさを考えるうえでポイントになるのは、1日に飲む頻度とサプリメントの形状です。
飲み忘れを防ぎやすいのは1日1回タイプのものですが、マルチビタミンサプリメントは成分がたくさん入っている分、ほかのサプリメントより1粒のサイズが大きくなりがちです。

大きい粒でも飲み込めるなら、粒が大きく1回の量が少ないタイプがおすすめですが、大きい粒を飲み込むのが苦手なら、粒が小さくて1回に飲む量が多いタイプがおすすめです。

毎日飲むものだからこそ、自分に合った飲みやすさをチェックしましょう。

品質

サプリメントは薬ではなく、「食品」のカテゴリーに分類されています。
そのため、医薬品ほど厳密な製造工程管理が義務化されておらず、製品中に含まれる成分量のばらつきや、有害物質混入を防ぐ管理が曖昧なものもありました。

しかし、サプリメントでも医薬品と同様に、原材料の受け入れから製造、出荷まで全ての過程において、製品が「安全」に作られ、「一定の品質」が保たれるようにするための製造工程管理基準『GMP:Good Manufacturing Practice』が導入されることとなりました。

このGMPを順守していると認定された国内の工場で作られたサプリメントには、以下のどちらかの『GMPマーク』がついています。
価格や成分量だけでなく、どのような品質で製造されたものなのかもチェックしましょう。

おわりに

今回ご紹介した最新研究から、マルチビタミンサプリメントを毎日摂取することが記憶力改善に役立つ可能性がわかりました。
健康のためには、バランスのとれた食事を摂ることが基本ですが、マルチビタミンサプリメントも上手に活用することで、より健康的な人生をサポートしてくれます。

ぜひ、本記事の情報を参考に、自分に合ったマルチビタミンサプリメントを見つけてみてください。

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