リベルサス(セマグルチド)は、2型糖尿病治療薬として開発された経口GLP-1受容体作動薬です。
GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、食事後に小腸から分泌されるホルモンで、インスリンの分泌を促進し、食欲を抑える作用があります。
リベルサスはこのGLP-1を模倣することで、血糖値の管理と体重減少を助ける薬剤です。
この記事ではリベルサスについて、効果や副作用、どれくらい痩せるのかなどを解説していきます。
リベルサスの効果
リベルサスの主要な効果は以下の通りです。
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血糖値のコントロール
リベルサスはインスリン分泌を促進し、肝臓の糖生成を抑制することで血糖値を管理します。 -
体重減少
リベルサスは食欲を抑える作用があり、カロリー摂取を減少させて体重を減らす効果があります。
臨床試験では、多くの患者さんがリベルサスを使用することで体重減少ができています。
リベルサスの飲み方
リベルサスの飲み方については、以下の点に注意する必要があります。
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服用方法
リベルサスは毎日朝、空腹時に服用します。
服用後30分間は、他の飲食物や薬剤を摂取しないようにします。
これは薬剤の吸収を最適化するためです。 -
初期投与量
治療の開始時には3mgを1日1回服用し、1ヵ月後に7mgまたは14mgに増量することもあります。
リベルサスの副作用と添付文書
リベルサスにはいくつかの副作用が報告されています。
主な副作用は以下の通りです。
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消化器症状
吐き気や嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が一般的です。
これらの症状は通常、治療の初期段階で発生し、時間とともに軽減されることが多いです。 -
低血糖
他の糖尿病治療薬と併用する場合、低血糖のリスクがあります。 -
その他
頭痛やめまい、疲労感などが報告されています。
リベルサスの副作用と危険性
リベルサスの副作用については、添付文書をよく読み、理解することが重要です。
添付文書には、副作用の他にもリベルサスの適応症や用法・用量、副作用、使用上の注意などが詳細に記載されています。
使用前に必ず目を通し、疑問があれば医師や薬剤師に相談しましょう。
また、リベルサスを含むGLP-1受容体作動薬は、膵炎のリスクがあるとされています。
腹痛や背部痛などの症状が現れた場合は、直ちに医師に相談する必要があります。
膵炎のリスクを含め、以下に当てはまる人は服用に注意が必要です。
- 重度の胃腸障害や胃摘出患者
- 低血糖を起こしやすい人
- 膵炎の既往がある人
- そのほかの薬剤を飲んでる人
また、以下は注意すべき人ではなく、リベルサスを使ってはならない人です。
- 成分に対し過敏症の既往歴のある患者さん
- 糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡又は前昏睡、1型糖尿病の患者さん
- 重症感染症、手術などの緊急の場合
上記に当てはまる場合は、使用できない、あるいは使用に当たっては注意が必要で、必ず医師に相談する必要があります。
リベルサスの通販と個人輸入
リベルサスは医師の処方が必要な薬剤であり、通常は薬局で購入することができます。
また、通販や個人輸入での入手も可能です。
リベルサスの薬価と自費負担
保険適用の場合、1ヵ月あたりの薬価は比較的抑えられます。
具体的な価格は医療機関で確認してください。
目安としては、オンライン診療だとリベルサス3mgは7,000~10,000円のところが多いようです。
個人輸入サイトで購入すると、10,000~20,000円を超えるくらいになっており、個人輸入サイトの方が高い計算になります。
リベルサスで体重はどのくらい減るか
リベルサスは体重減少効果が期待される薬剤ですが、個人差があります。
初期投与量の3mgでは体重減少が緩やかであることが多いです。
平均的な体重減少は1ヵ月で約数kgです。
7mgに増量すると、体重減少効果が強まることが期待されます。
臨床試験では、7mgの服用により6ヵ月で5~10kgの減少が見られることがあります。
体重減少効果は個人差が大きく、食事や運動の習慣、基礎代謝、生活習慣病の有無などによって異なります。
リベルサス3mgで痩せない理由
リベルサスの初期投与量である3mgで十分な体重減少が見られない理由はいくつか考えられます。
まずは、リベルサスの効果が現れるまでに時間がかかることが考えられるでしょう。
3mgの投与期間が短いと体重減少が見られないことがあります。
また、個々の体質や代謝の違いにより、3mgでは十分な効果が得られない場合があります。
この場合、医師の指導の下で用量を増加することもあります。
他にも、食事や運動の習慣が体重減少に大きく影響するため、薬剤の効果を最大限に引き出すためには、健康的な生活習慣を維持する必要があります。
1ヵ月で効果が現れるか
リベルサスの効果が1ヵ月で現れるかどうかは、やはり個人差があります。
血糖値の改善は比較的早く見られることが多く、1ヵ月以内に効果が現れることがあると言われています。
体重減少はもう少し時間がかかる場合が多いです。
1ヵ月でわずかな減少が見られることがありますが、より顕著な体重減少は数ヵ月の継続使用後に見られることが一般的です。
オンライン診療のメリットとデメリット
先ほど、個人輸入サイトよりオンライン診療の方が、リベルサスの値段は安いとご紹介しましたね。
オンライン診療は、インターネットを介して医師と患者さんが遠隔で診察を行うシステムです。
この方法は、特に新型コロナウイルスのパンデミック以降、その利便性と安全性から急速に普及していますが、メリットとデメリットの両方があります。
以下では、オンライン診療のメリットとデメリットについて詳しく解説します。
オンライン診療のメリット
まずは、オンライン診療だからこそ得られるメリットをご紹介しましょう。
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遠くの病院でも問題なし
オンライン診療の最大のメリットは、自宅から通えない、遠くにある病院の医療サービスも利用できることです。
地方や過疎地に住む人々も専門的な医療を受けやすくなります。
また、移動が困難な高齢者や障害者にとっても、医療機関までの移動が不要となり、診察が非常に便利になります。 -
時間の節約
オンライン診療は、通院にかかる時間を大幅に節約できます。
患者さんは自宅や職場から診察を受けられるため、移動時間や待ち時間がほとんどありません。
忙しい日常生活の中でも医療サービスを受けやすくなるのはありがたいですね。 -
感染リスクの低減
特に感染症の流行時には、病院やクリニックに行くこと自体が感染リスクを伴います。
オンライン診療を利用することで、このリスクを大幅に低減できます。
患者さん自身だけでなく、他の患者さんや医療従事者の安全も確保できるのは安全性が高いです。 -
慢性疾患の管理
今回ご紹介したリベルサスは、2型糖尿病治療薬です。
このような慢性疾患を持つ患者さんにとって、オンライン診療は長く便利に使えます。
糖尿病や高血圧など、定期的なフォローアップが必要な病気では、オンラインでの診察と指導が効果的だからです。
定期的な診察の負担が軽減され、継続的な治療が受けやすくなるでしょう。
オンライン診療のデメリット
一方で、オンライン診療には以下の注意すべきデメリットもあります。
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身体検査の制約
オンライン診療では、直接的な身体検査ができないため、診断の精度に限界があります。視診や触診が必要な場合には、対面診療が必要です。
このため、緊急性の高い症状や複雑な病状の診断にはオンライン診療が適さないことがあります。 -
技術的なトラブル
オンライン診療にはインターネット環境が必須です。
通信状態の悪化やシステムの不具合が発生すると、診療が中断される可能性があります。
また、高齢者や技術に不慣れな人々にとっては、オンライン診療の利用が難しい場合もあります。 -
保険適用の問題
オンライン診療はすべての医療行為に保険が適用されるわけではありません。
一部の診療内容や処方については、自費負担が発生することがあります。
また、国や地域によって保険適用の範囲が異なるため、事前に確認が必要です。 -
医師と患者さんの関係性
対面診療に比べて、オンライン診療では医師と患者さんの関係が希薄になる可能性があります。
直接対面することで得られる信頼感や安心感が、オンライン診療では得にくいと感じる人もいるでしょう。
特に初診の場合、医師と患者さんの信頼関係を築くのが難しいことがあります。
まとめ
リベルサスは、2型糖尿病の治療と体重減少のための有望な薬剤です。
しかし、その効果を最大限に引き出し、安全に使用するためには、医師の指導の下で適切に使用することが不可欠です。
副作用やリスクを理解し、定期的な医療チェックを受けることで、健康的な生活を維持することができます。
また、正規のルートで薬剤を入手し、自己判断での使用を避けることが重要です。