消毒薬
- アルコール系消毒薬
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消毒薬は、病原菌やウイルスを殺すかその活動を抑制するために使用され、医療機関や家庭、食品業界など、さまざまな場所で広く使用されています。
消毒薬は、その効果の強さや適用範囲によっていくつかの種類に分類されます。その中でも、家庭用の消毒液として広く知られているのはアルコール系消毒薬です。
アルコール系消毒薬は、エタノールやイソプロパノールを主成分とするものが多く、速乾性と高い殺菌効果を持っています。
手指消毒や皮膚の消毒に広く使用されます。
普段使っているスマホやイヤホンには雑菌がたくさん付着していますが、アルコール消毒をすると殺菌できます。アルコール系消毒薬の中に含まれていることが多いエタノールですが、これは60~95%の濃度で使用されることが一般的で、この範囲であれば細菌やウイルスを殺すことができます。
エタノールは揮発性が高く速乾性があるため、手指消毒に適しています。
また、皮膚への刺激が少ないのもメリットです。同じくアルコール系消毒液に含まれていることが多いイソプロパノールも、エタノールと同じように使用されますが、少し強い刺激を持っています。
60~70%くらいの濃度で使用され、エタノールよりも揮発性が低いため、長時間の効果を期待できます。
手指消毒や医療機器の表面消毒に使われます。 - アルコール系消毒薬以外の消毒薬もある?
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消毒薬には、アルコール系の消毒薬以外にも、以下のものがあります。
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次亜塩素酸ナトリウム
次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系消毒薬の一種で、とても強力な殺菌作用を持っています。
水溶液として使用され、家庭用漂白剤の主成分でもあります。
次亜塩素酸ナトリウムは、ウイルスや細菌、真菌に対して効果を発揮します。 -
塩化ベンザルコニウム
塩化ベンザルコニウムは、第四級アンモニウム化合物の一種で、細菌やウイルスに対する殺菌効果を持っています。
手指や皮膚の消毒、医療機器の消毒に使用されるほか、食品加工業界でも利用されています。
手指消毒用のウェットティッシュやスプレー剤に配合されており、皮膚に対する刺激が少なく、安全性が高いです。 -
ポビドンヨード
ポビドンヨードは、ヨウ素を含む消毒薬で、幅広い抗菌作用を持っています。
手術前の皮膚消毒や傷の消毒、口腔内のうがい薬として使用されます。 -
クロルヘキシジン
クロルヘキシジンは、手術前の皮膚消毒や傷の消毒に広く使用される消毒薬です。
細菌やウイルスに対する強力な殺菌作用を持ち、長時間効果が持続します。
こちらも、手指消毒用のジェルやスプレー剤にも配合されています。
ただし、目や耳の内部に対しては刺激が強いため、これらの部位に付かないよう注意しましょう。
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