イオウ

イオウを含む皮膚薬とは

イオウは、古くから皮膚疾患の治療に使用されてきた成分です。
特に抗菌・抗炎症作用があるため、ニキビ、湿疹、脂漏性皮膚炎など、様々な皮膚トラブルに効果的です。
イオウを含む皮膚薬は、軟膏、クリーム、ローション、石鹸などの形で市販されています。
外用薬は使いやすく、副作用が少ないことがメリットで、通常、1日1~2回適量を患部に塗布します。

イオウには皮膚の角質を柔らかくする効果もあります。
古い角質を取り除くことで、新しい皮膚の再生を促進できます。
また、皮脂の過剰分泌を抑えてくれるので、脂性肌や脂漏性皮膚炎の改善にも役立ちます。

イオウは何に効果がある?

イオウは肌トラブルに効果があり、以下のような症状で使います。

  • ニキビ治療
    イオウを含むクリームやローションを、洗顔後に患部に薄く塗布します。
    1日1~2回の使用が一般的です。

  • 脂漏性皮膚炎
    イオウを含むシャンプーやローションを使用し、頭皮や顔の患部に適用します。
    使用頻度は製品によりますが、週に2~3回程度が一般的です。

  • 湿疹や皮膚炎
    イオウを含む軟膏を患部に塗布します。
    症状の程度に応じて、1日1~3回使用します。

イオウを含む皮膚薬の副作用と注意点

イオウの副作用には、主に以下の2つがあります。

  • 皮膚刺激
    イオウは、敏感肌の人に対して皮膚刺激を引き起こすことがあります。
    使用開始時に赤みやかゆみが生じる場合がありますが、通常は軽度で一時的なものです。

  • 乾燥
    イオウは皮膚を乾燥させることがあるため、乾燥肌の人は保湿剤と併用すると良いでしょう。

注意点としては、以下の2つがあります。

  • 過度な使用を避ける
    イオウを含む製品の過度な使用は、皮膚のバリア機能を損なう可能性があります。
    適切な使用量と頻度を守りましょう。

  • 目や粘膜への接触を避ける
    イオウ製品が目や口、鼻などの粘膜に触れると刺激を引き起こすことがあるため、注意が必要です。

市販で買えるイオウを含むニキビ薬

イオウを含んだニキビ薬は、市販でも買えます。
以下に、おすすめの市販薬を2つご紹介します。

  • ロート製薬「メンソレータム アクネス メンソレータムアクネス ニキビ治療薬」
    赤ニキビによく効くのはこちらの治療薬で、イオウが角質をやわらかくし、ニキビの芯である皮脂を吸収してくれます。
    目立ちにくく使いやすいクリームです。

  • エスエス製薬「アンナザルベ・エース」
    こちらも、ニキビの角質を軟化させてくれるイオウが配合されています。
    べたつきにくいクリームなのは、油分が少ない「バニシングタイプ」と呼ばれるものだからで、皮脂を吸収し、さらに乾燥してくれます。