ビタミンD

ビタミンDの役割

ビタミンDは、骨の健康や免疫機能を維持する成分です。
日光の紫外線を浴びることで皮膚で合成されるほか、食事やサプリメントからも摂取することができます。
ビタミンDには、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)とビタミンD3(コレカルシフェロール)の2種類があります。

ビタミンDの主な機能には、以下のものがあります。

  • カルシウムとリンの吸収促進
    ビタミンDには、小腸でのカルシウムとリンの吸収を促進し、血中のこれらのミネラル濃度を維持する働きがあります。

  • 骨の健康維持
    ビタミンDは、骨の形成と再生に関わっており、骨密度を保つ役割を果たします。
    ビタミンDが不足すると骨が弱くなり、骨粗鬆症や骨折のリスクが高まります。

  • 免疫機能の調節
    免疫細胞の機能を調節しているのもビタミンDです。
    感染症や慢性疾患から体を守る働きがあるため、感染症の予防や炎症の抑制ができます。

  • 細胞の成長と分化
    ビタミンDは、細胞の成長と分化を促進する役割も担っています。
    正常な細胞機能を維持するため、がん細胞の増殖を抑える効果も期待されています。

ビタミンDの摂取方法

ビタミンDには、複数の摂取方法があります。

  • 日光浴
    日光の紫外線B(UVB)を浴びることで、皮膚でビタミンD3が合成されます。
    毎日15~30分程度の日光浴がおすすめですが、地域や季節、肌の色によって必要な日光量は異なります。
    夏であれば8分程度でも大丈夫です。

  • 食事
    ビタミンDは、魚類(サケ、サバ、イワシなど)、卵黄、レバー、乳製品(牛乳、チーズ、バターなど)に多く含まれています。
    また、ビタミンD強化食品(シリアル、オレンジジュースなど)も利用できます。

ビタミンD不足の原因と予防

日光浴不足、栄養不良、吸収不良、肝臓や腎臓の疾患などがビタミンD不足の原因となります。
特に高齢者や日光をあまり浴びない人は、ビタミンD不足になりやすいです。

ビタミンD不足にならないようにするため、定期的な日光浴やバランスの取れた食事を心がけると良いでしょう。
サプリメントの摂取も効果的ですが、過剰摂取は良くないので決められた量を守ってください。

ビタミンDは脂溶性ビタミンであるため、過剰に摂取すると体内に蓄積され、過剰症を引き起こす可能性があります。
ビタミンDの過剰症の主な症状には、吐き気、嘔吐、食欲不振、便秘、体重減少、脱水症状、腎結石などがあります。

ビタミンDの適切な摂取量は、年齢や性別、健康状態によって異なります。
一般的な推奨摂取量は、日本人の場合、成人で1日あたりの目安が5.5μg、上限が100μg、あるいは目安が220IU、上限が4,000IUです。

ビタミンDとして使われる医薬品成分

ビタミンD
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