配合薬
- 配合薬とは?
-
配合薬とは、複数の有効成分を組み合わせて作られた薬です。
1つの薬に複数の成分が含まれていることで、複数の症状を同時に治療できる利点があります。身近な配合薬には、風邪薬があります。
風邪薬には解熱剤、鎮痛剤、去痰薬、抗ヒスタミン薬などが含まれており、発熱、痛み、咳、鼻水などの症状を一度にやわらげることができます。また、配合薬は服用の手間を減らすことができるため、患者にとっても便利です。
特に高齢者や多くの薬を服用する必要がある患者にとって大きな利点だと言えるでしょう。
1日何回も異なる薬を飲む必要がなくなり、薬の飲み忘れを防ぐことができます。 - 主な配合薬の種類
-
上記で記載した風邪薬を含む主な配合薬について、どんなものがあるか見ていきましょう。
-
風邪薬
風邪薬には、解熱剤、鎮痛剤、抗ヒスタミン薬、去痰薬などが含まれています。
発熱、頭痛、鼻水、咳などの風邪の諸症状を一度に緩和できます。
代表的な風邪薬には、パブロンやルルなどがあります。 -
痛み止めと胃薬の配合薬
痛み止め(NSAIDs)と胃薬が配合された薬もあります。
NSAIDsは胃に負担をかけることがあるため、胃薬と一緒に摂取することで、副作用を軽減できるのです。
痛みを緩和しながら胃の健康も守れるのがメリットです。 -
高血圧治療薬
高血圧治療薬も配合薬として利用されることがあります。
異なる作用機序を持つ降圧薬を組み合わせることで、血圧を効果的にコントロールできるからです。
-
- 配合薬の使用上の注意点
-
配合薬は複数の成分を含んでいるため、各成分の副作用が重なることがあります。
使用する際は、添付文書をよく読みましょう。
また、アレルギー反応や過敏症がある場合も注意が必要です。また、各成分の適切な用量を守ることも大切です。
他の薬と併用する場合は、成分の重複に注意し、過剰摂取を避けるようにしましょう。
医師に薬を処方してもらう際には、日頃から市販で飲んでいる薬を伝えることをおすすめします。 - 配合薬の選び方
-
配合薬を選ぶ際は、自分の症状に合った成分が含まれているものを選びましょう。
例えば、風邪の症状がある場合は、解熱剤や抗ヒスタミン薬が含まれているものを選ぶと良いです。風邪を引いたときにどの症状が出るかわからない場合は、家に総合風邪薬をひとつ置いておくと安心です。
また、海外旅行や留学に行くときに持っていく風邪薬も、どんな症状でもカバーしてくれる配合薬の方が便利です。また、信頼性の高い製薬会社の製品を選ぶことも意識しましょう。
大手製薬会社の製品は品質管理が厳しく、効果が確認されていることが多いからです。