インフルエンザワクチン
- インフルエンザワクチンの効果
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インフルエンザは、毎年冬になると流行する感染症です。
高熱や全身の倦怠感など、つらい症状を引き起こすこの病気から身を守るために、多くの人がインフルエンザワクチンを接種しています。インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの表面にある抗原を含んでいます。
この抗原に対する抗体を体内で作ることで、実際にウイルスが侵入してきたときに素早く対応できるようになります。日本で使用されているインフルエンザワクチンのメインは不活化ワクチン(注射タイプ)で、最も一般的なタイプです。
ウイルスを不活性化して作られており、4種類のウイルス株に対応した4価ワクチンが主流です。インフルエンザワクチンは、毎年1回の接種が推奨されています。
ワクチンの効果は、その年の流行株とワクチンに含まれる株の一致度によって変わります。
完全に発症を防ぐことはできませんが、症状の軽減や重症化の予防には有効です。
また、65歳以上の高齢者では、インフルエンザによる入院や死亡のリスクを下げる効果があることが分かっています。 - ワクチン接種の対象者
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インフルエンザワクチンは、基本的にはすべての人が接種できますが、特に以下の人には積極的な接種が勧められています。
- 65歳以上の高齢者
- 慢性疾患(心臓病、腎臓病、糖尿病など)がある人
- 妊婦
- 医療従事者
- 乳幼児
- 学童期の子供
これらの人々は、インフルエンザに感染した場合に重症化するリスクが高いか、または感染を広げる可能性が高いためです。
インフルエンザワクチンの接種費用は、自治体によって異なります。
多くの自治体では、高齢者や子供を対象に接種費用の助成を行っています。
具体的な金額や助成の有無については、お住まいの自治体に確認してください。 - 副反応と注意点
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インフルエンザワクチンは、一般的に安全性の高いワクチンですが、他のワクチンと同様に副反応が起こる可能性があります。
- 接種部位の痛みや腫れ
- 発熱
- 倦怠感
- 頭痛
これらの症状は通常、数日で自然に治まります。
また、接種を控えるべき人は以下の通りです。
- 過去にインフルエンザワクチンで強いアレルギー反応が出た人
- 発熱している人
これらに該当する人は、接種前に必ず医師に相談しましょう。
- ワクチン以外の予防法
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インフルエンザワクチンは有効な予防法ですが、これだけで完全に予防できるわけではありません。
以下のような日常的な予防策も併せて行うことが大切です。- こまめな手洗いとうがい
- マスクの着用
- 十分な睡眠と栄養摂取
- 人混みを避ける
- 室内の適度な湿度維持
これらの対策を組み合わせることで、より効果的にインフルエンザを予防できます。