エチニルエストラジオール+デソゲストレル配合薬

エチニルエストラジオール+デソゲストレル配合薬の服用方法

エチニルエストラジオールとデソゲストレルを組み合わせた配合薬は、経口避妊薬として使われています。
この薬は女性ホルモンの一種で、卵巣からの排卵を抑える働きがあります。

この配合薬は、正しく服用すれば高い避妊効果が得られます。
通常、1日1回、同じ時間に飲みます。
21日間連続で服用し、その後7日間の休薬期間を設けるのが一般的なパターンです。

薬の効果は服用を始めてから約1週間後から現れますが、確実な避妊効果を得るためには、1か月以上の継続的な服用が必要です。
初めて服用する場合は、月経開始から5日以内に開始するのがよいでしょう。

副作用と注意点

エチニルエストラジオール+デソゲストレル配合薬にも、他の薬と同様に副作用があります。
よくある副作用には、吐き気、頭痛、むくみ、乳房の張りなどがあります。
これらの症状は、服用を続けるうちに軽減することが多いですが、気になる場合は医師に相談しましょう。

まれに、血栓症のリスクが高まることがあります。
特に喫煙者や35歳以上の女性、高血圧や糖尿病がある人は注意が必要です。
また、激しい頭痛や視覚の変化、足のむくみや痛みなどの症状が現れたら、すぐに医療機関を受診してください。

避妊以外の効果

エチニルエストラジオール+デソゲストレル配合薬には、避妊以外にもいくつかの効果があります。
例えば、月経痛や生理不順の改善、ニキビの軽減、多毛症の改善などが期待できます。

月経痛が軽減されるのは、この薬が子宮内膜の増殖を抑え、月経時の出血量を減らすためです。
また、ホルモンバランスを整えることで、不規則だった生理周期が安定することもあります。

ニキビや多毛症の改善効果は、男性ホルモンの働きを抑える作用によるものです。
特に思春期以降のホルモンバランスの乱れによるニキビに効果があると言われています。

服用中の生活上の注意

この薬を服用中は、飲み忘れに注意しましょう。
もし飲み忘れた場合、気づいたらすぐに1錠飲み、その後は通常通りのスケジュールで服用を続けてください。
ただし、飲み忘れが24時間以上経過している場合は、別の避妊法を併用するなどの対策が必要です。

また、下痢や嘔吐が続く場合、薬の吸収が悪くなり効果が低下する可能性があります。
そのような症状が続く場合は、医師に相談し、追加の避妊対策を取ることをおすすめします。

アルコールや喫煙は、この薬の副作用のリスクを高める可能性があるため、できるだけ控えめにすることが望ましいです。
特に喫煙は、血栓症のリスクを高めるため、避けるのが賢明です。

定期的な健康診断も大切です。
服用開始前と、その後も年に1回程度は婦人科検診を受けることをおすすめします。
また、乳がんの自己検診も定期的に行うとよいでしょう。