エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル配合薬

エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル配合薬の特性

この製剤は、エストロゲン系のエチニルエストラジオールと、プロゲステロン系のレボノルゲストレルを組み合わせた低用量ピルです。
女性の体内環境を調整し、様々な目的で使用されます。

この薬剤は主に以下のような目的で使います。

  • 避妊
    確実な避妊効果により、望まない妊娠を防ぎます。

  • 月経痛の緩和
    子宮収縮を抑え、痛みを軽減します。

  • 経血量のコントロール
    過多月経を改善し、貧血のリスクを抑えます。

  • 周期の安定化
    不規則な月経を整えます。

  • 肌質の向上
    ホルモンバランスの改善により、にきびなどの肌トラブルが軽減することがあります。

投薬スケジュール

通常の服用パターンは以下の通りです。

  • 毎日一定時刻に1錠を内服
    24時間間隔での服用が望ましいです。

  • 3週間の連続服用
    21日間、休みなく服用を続けます。

  • 1週間の休薬期間
    7日間の服用中断を設けます。
    この間に擬似月経が訪れます。

  • 4週間サイクルの反復
    休薬後、新しいシートから再開します。

留意すべき副反応

本剤の使用に伴い、以下のような副作用が生じる可能性があります。

  • 点状出血
    特に服用開始直後に起こりやすい症状です。

  • 胃部不快感
    服用初期に一時的に現れることがあります。

  • 頭痛
    軽度の頭痛を感じる場合があります。

  • 乳房の変化
    張りや痛みを感じることがあります。

  • 体重の変動
    わずかな増加が見られる場合があります。

  • 血栓形成のリスク上昇
    特定の条件下で注意が必要です。

使用時の留意事項

本剤を使用する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 開始時期の選択
    月経1日目から5日目の間に服用を始めます。

  • 飲み忘れへの対処
    ピルを飲み忘れると効果がなくなります。
    スマホでアラームを設定するなどして、飲み忘れを防ぎましょう。
    飲み忘れた場合の対処についても、医師に聞いておきましょう。

  • 生活習慣の見直し
    喫煙は血栓リスクを高めるため、禁煙が強く勧められています。

  • 定期的な検査
    ピルを服用している間は、半年から1年に一度、エコー検査や血液検査を行います。

また、以下の状態にある方は、本剤の使用を控える必要があります。

  • 血栓症の既往
  • 重度の肝機能不全
  • ホルモン依存性腫瘍の既往
  • 原因不明の性器出血
  • 妊娠中または妊娠の可能性がある場合

エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル配合薬は、適切に使用することで高い効果を発揮します。
しかし、個人の体質や健康状態により適否が異なるため、使用を検討する際は必ず医師の診断を受け、定期的な健康チェックを行うことが不可欠です。

エチニルエストラジオール+レボノルゲストレル配合薬として使われる医薬品成分

レボノルゲストレル
レボノルゲストレルは、緊急避妊薬(アフターピル)の有効成分として使用されるホルモン剤です。プロゲステロンという女性ホルモンの一種に似た構造を持ち、その作用を模倣します。医療現場では、計画外の妊娠を防ぐ重要な役割を果たしています。 緊急避妊薬* レボノルゲストレルは、緊急避妊薬の主成分として広く使用さ...