ブリプラチン・ランダ(CDDP)
- ブリプラチン・ランダ(CDDP)が効くがんは?
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ブリプラチン・ランダは、化学名をcis-diamminedichloroplatinumといい、略称CDDPとしても知られる抗がん剤です。
様々な種類のがんの治療に広く使用されている薬剤です。以下のがんように、幅広いがんの治療薬として使われます。
- 小細胞肺がん
- 非小細胞肺がん
- 卵巣がん
- 頭頸部がん
- 胃がん
- 食道がん
- 膀胱がん
- 前立腺がん
- 子宮頸がん
- 骨肉腫
- ブリプラチン・ランダの副作用は昔ほどひどくない
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ブリプラチン・ランダは強力な抗がん効果を持つ一方で、副作用にも注意が必要です。
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腎機能障害
ブリプラチン・ランダは腎臓に影響を与える可能性があります。
そのため、治療中は定期的に腎機能検査を行い、必要に応じて投与量の調整や十分な水分補給が行われます。 -
聴覚障害
高音域の聴力低下や耳鳴りが生じることがあります。
治療前後で聴力検査を行うことがあります。 -
末梢神経障害
手足のしびれや痛みなどの症状が現れることがあります。
これらの症状は、投与量や回数によって増強する可能性があります。 -
骨髄抑制
白血球や血小板の減少が起こる可能性があります。
感染症のリスクや出血傾向が高まる可能性があるため、定期的な血液検査が行われます。 -
消化器症状
吐き気や嘔吐は、ブリプラチン・ランダ治療で最も一般的な副作用の一つです。
抗がん剤と言えば吐き気が強いイメージがあるかもしれませんが、そのイメージはブリプラチン* **ランダから付いたものです。
しかし、現在では効果的な制吐剤が開発されており、これらの症状をかなり軽減できます。
今は、上記のイメージだけが残ってしまいました。 -
電解質異常
マグネシウムやカリウムなどの電解質バランスが崩れることがあります。
定期的な血液検査で監視され、必要に応じて補充が行われます。
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- 今後のブリプラチン・ランダへの期待
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ブリプラチン・ランダは、多くのがん種で高い効果を示す重要な抗がん剤です。
特に、精巣がんや卵巣がんなどでは劇的な治療成績の向上をもたらしました。しかし、すべてのがんに同様の効果があるわけではありません。
また、治療を繰り返すうちに耐性を獲得し、効果が減弱することもあります。副作用も重要な課題です。
そのため、ブリプラチン・ランダの使用にあたっては、期待される効果と予想される副作用のバランスを慎重に検討する必要があります。
また、新しい投与方法や併用療法の開発、副作用を軽減する方法の研究など、ブリプラチン・ランダの治療をさらに改善するための取り組みが続けられています。