神経痛の薬

神経痛の概要と薬の使い分け

神経痛は、神経の損傷や圧迫によって引き起こされる痛みで、慢性的な痛みとして知られています。
神経痛の症状は様々で、鋭い痛み、焼けるような痛み、しびれ、チクチクする感覚などが挙げられます。
神経痛の原因としては、帯状疱疹後神経痛、糖尿病性神経障害、坐骨神経痛などが一般的です。

その他の原因には、外傷や手術、脳卒中、脊髄損傷、多発性硬化症などがあります、また、アルコールの過剰摂取や抗がん剤が影響することもありますし、ギラン・バレー症候群や全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群の他、遺伝的疾患であるファブリー病や遺伝性感覚自律神経障害なども神経痛の原因になりえます。

神経痛の治療には、さまざまな薬が使用されます。
神経痛と一口に言っても、その原因は上記の通り糖尿病などが関係していることもあるため、その根本治療が必要になってくるからです。
もし、市販の神経痛の薬で迷う場合は、痛みの程度や治療法によって使い分けましょう。

とにかくすぐに痛みを取り除きたいのであれば、いわゆる痛み止めであるNSAIDsをおすすめします。
ロキソニンが有名です。
慢性的な痛みを根本から解消したいなら、ビタミンB12を含む薬や、漢方薬が良いでしょう。

神経痛の薬の注意と副作用

神経痛の薬は、長期間の使用は副作用のリスクを伴うため、医師の指導の下で正しい服用方法を教えてもらうことが基本です。
薬物療法に加えて、理学療法や神経ブロックなどの他の治療法と併用することで、より効果的な痛みの管理が可能です。

抗うつ薬や抗てんかん薬は、効果が現れるまでに数週間かかることがあるため、根気よく治療を続けましょう。
また、鎮痛薬については、過剰な服用を避けるために用量を守ることが重要です。

神経痛の薬が持つ副作用にも注意しておきましょう。
抗うつ薬の副作用としては、口の渇き、便秘、体重増加、眠気などが挙げられますし、抗てんかん薬の副作用には、めまい、眠気、視覚異常などがあります。
鎮痛薬の副作用としては、消化器症状(胃痛、下痢)、肝機能障害、依存性などが報告されています。

これらの副作用が現れた場合は、すぐに医師に相談しましょう。
薬の種類や用量の調整、あるいは他の薬への切り替えなどが考えられます。
また、定期的な健康チェックや血液検査を受けることで、副作用の早期発見と対策が可能です。
神経痛の治療は個々の患者の症状や状態に応じて異なるため、専門医と相談しながら自分に合った治療法を探すことになります。

神経痛の薬として使われる医薬品成分

デュロキセチン
デュロキセチンは、うつ病や特定の痛み症状の治療に用いられる多機能型の薬です。脳内のセロトニンとノルアドレナリンという2つの神経伝達物質の働きを調整し、心身の状態を改善します。 この薬は、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)というグループに属しています。SNRIは、うつ症状の緩和だけでな...
カルバマゼピン
カルバマゼピンは、てんかんや三叉神経痛の治療に広く使われる薬の成分です。また、双極性障害の躁状態の治療にも用いられることがあります。脳内の神経細胞の過剰な興奮を抑える働きがあり、発作や痛みの軽減に効果を示します。 カルバマゼピンは、てんかんの特に部分発作と全般性強直間代発作に対して高い効果を発揮し...