ペネム系抗生物質
- ペネム系抗生物質は強力な感染症治療薬
-
ペネム系抗生物質は、抗菌作用を持っている抗生物質です。
さまざまな細菌に対して効果を発揮し、皮膚感染症や呼吸器感染症、耳鼻科感染症の他、風邪や細菌による二次感染の予防に効果を発揮します。主な特徴は以下の通りです。
- 広範囲の細菌に効果がある
- 耐性菌にも効果を発揮することが多い
- 体内で安定しており、効果が長く持続する
- 組織への浸透性が高い
これらの特徴があるため、ペネム系抗生物質は重症感染症や複雑な感染症の治療に適しています。
特に、複数の細菌が関与している感染症や、他の抗生物質に耐性を持つ細菌による感染症の治療に有効です。 - ペネム系抗生物質は何に効く?
-
ペネム系抗生物質にはファロム(一般名:ファロペネムナトリウム水和物)と呼ばれるものがあります。
ファロムの適応症はとても多く、以下のような症状に効果があります。- 表在性皮膚感染症
- 深在性皮膚感染症
- 慢性膿皮症
- リンパ管・リンパ節炎
- 咽頭・喉頭炎
- 扁桃炎
- 急性気管支炎
- 肺炎
- 外耳炎
- 中耳炎
- 副鼻腔炎
- 歯周組織炎
- 角膜炎
- 外傷・熱傷および手術創等の二次感染
- 乳腺炎
- 膀胱炎
- 腎盂腎炎
- 前立腺炎
- 精巣上体炎
- 子宮内感染 など
このように、適応症が多いため、ファロムの用量は症状によって変わってきます。
肺炎や肺膿瘍、中耳炎、副鼻腔炎などには、通常、成人に1回200mg~300mgを1日3回投与しますが、皮膚感染症や慢性膿皮症などに使用する場合は、通常、成人に1回150mg~200mgを1日3回投与します。
小児にはドライシロップがあり、ますが、こちらも投与量は年齢・体重・症状に応じて適宜増減させます。
- ペネム系抗生物質使用時の注意点
-
投与の際には、以下のような点に注意が必要です。
-
アレルギー反応
ペニシリンアレルギーのある人は、ペネム系抗生物質にもアレルギー反応を起こす可能性があります。 -
腎機能への影響
腎臓の働きが悪い人では、薬の排泄が遅くなるため、投与量の調整が必要になることがあります。 -
耐性菌の出現
不適切な使用は耐性菌を生み出す可能性があるため、医師の指示通りに使用することが重要です。 -
他の薬との相互作用
一部の薬剤と併用すると、効果が増強されたり減弱されたりすることがあります。
-
- 副作用は少ない?
-
ペネム系抗生物質は一般的に安全性の高い薬剤ですが、他の薬と同様に副作用が起こる可能性があります。
主な副作用には以下のようなものがあります。- 吐き気
- 下痢
- 腹痛
ファロムの副作用は少ないですが、一番多いのは下痢・軟便です。