ピノレキシンは、白内障予防に使う点眼薬です。
白内障は、加齢や紫外線、糖尿病などの影響で水晶体が濁る病気です。
初期の白内障では、視力低下や眩しさの増加などの症状が現れます。
ピノレキシンは、この水晶体の濁りの進行を抑制する効果があります。

ただし、ピノレキシンは白内障を完全に治すわけではありません。
進行した白内障の場合、手術が必要となることもあります。
そのため、定期的な眼科検診を受け、白内障の進行状況を確認することが重要になってきます。
ピノレキシンの商品名にはカリーユニやカタリンがあります。

ピノレキシンを効果的に使用するためには、正しい点眼方法を守ることが大切です。
以下に基本的な使用手順を示します。

• 手をよく洗う
• 顔を上に向け、下まぶたを軽く引っ張る
• 点眼ボトルの先端を目に触れないように注意しながら、1滴を点眼する
• 目を閉じ、1～2分ほど軽く押さえる

点眼後は、目をこすらないようにしましょう。
また、他の点眼薬を使用している場合は、5分以上間隔を空けてから次の点眼薬を使用します。

ピノレキシンの使用にあたっては、以下の点に注意が必要です。

• 使用期限を確認し、期限切れの薬は使用しない
• 開封後は1ヶ月を目安に使い切る
• 他人と共用しない

また、コンタクトレンズを使用している場合は、レンズを外してから点眼し、15分以上経ってから再装着するようにしましょう。

ピノレキシンは比較的安全性の高い薬剤ですが、まれに副作用が現れることがあります。
主な副作用には以下のようなものがあります。

• 目の充血
• かゆみ
• 刺激感
• かすみ目

これらの症状のほとんどは軽度で一時的なものです。
しかし、症状が続く場合や悪化する場合は、使用を中止し、医師に相談することをおすすめします。

アレルギー反応として、まれに目の腫れや発赤、呼吸困難などの症状が現れることがあります。
このような症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、医療機関を受診してください。

白内障以外の目の疾患がある場合、ピノレキシンと他の目薬を併用することがあります。
例えば、緑内障の薬や、ドライアイの薬などです。

複数の目薬を使用する場合は、以下の点に注意しましょう。

• 医師の指示に従い、使用順序と間隔を守る
• 点眼の間隔は5分以上空ける
• 薬の相互作用について医師や薬剤師に確認する

特に、防腐剤を含む目薬と併用する場合は、角膜への影響を考慮して、使用順序や間隔に注意が必要です。