抗菌薬(点眼)

目の健康を守る抗菌点眼薬

抗菌点眼薬は、目の感染症を治療するために使用される医薬品です。
細菌による眼の感染を効果的に抑制し、症状の改善を促し、多くの眼科疾患から目を守ることができます。

抗菌点眼薬には様々な種類があり、以下のような商品があります。

  • エコリシン
    眼軟膏という形で処方されるこちらは、エリスロマイシンとコリスチンの2種類の抗菌薬が配合された製剤です。

  • ベストロン
    粉末を溶解液に溶かして使うタイプは、溶解後は15℃以下の場所で保管しなければならず、7日以内に使用します。
    他に、点耳などで使用するベスロトン耳鼻科用があります。

  • ガチフロ
    眼科手術の前後に使う薬で、細菌感染予防の目的があります。

  • クラビット
    こちらも、細菌感染予防のために眼科手術の前後に使います。

  • ベガモックス
    こちらも、細菌感染予防のために眼科手術の前後に使います。

感染の原因となる細菌の種類や症状の程度に応じて、使う薬を決めます。

抗菌点眼薬の使用方法と注意点

抗菌点眼薬は、医師の指示に従い、通常1日3~4回の点眼を行います。
症状が改善しても、指示された期間は継続して使用しましょう。

点眼の手順は、最初に手をよく洗い、下瞼を軽く引っ張って1~2滴点眼します。
点眼後は1~2分間、目を閉じて薬液を広げましょう。

複数の点眼薬を使用する場合は、5分以上間隔を空けます。
抗菌薬を最後に点眼するのが一般的です。

抗菌点眼薬は室温で保存し、直射日光を避けます。
種類にもよりますが、開封後は1ヶ月を目安に使用します。

抗菌点眼薬があれば心強いですが、日頃から目の健康管理に気を配ることも大切です。
手洗いの徹底、目をこすらない習慣づけなど、総合的なアプローチで目の健康を維持しましょう。

また、抗菌点眼薬は医師の処方に基づいて使用する医薬品です。
自己判断での使用や、他人からの譲渡は避けてください。

抗菌点眼薬の適応症

抗菌点眼薬は、様々な眼の感染症に対して効果を発揮します。
代表的な適応症には以下のようなものがあります。

  • 細菌性結膜炎
    目の充血、痒み、分泌物の増加などの症状がある場合に使用します。

  • 麦粒腫(ものもらい)
    まぶたの縁に生じる細菌感染に対して使用します。

  • 術後感染予防
    眼科手術後の感染リスクを低減するために使用します。

目の感染症は、放置すると重症化する可能性があります。
特に、痛みが強い、視力低下がある、光に敏感になるなどの症状がある場合は、抗菌点眼薬の使用だけでなく、速やかに眼科を受診するようにしましょう。

抗菌薬(点眼)として使われる医薬品成分

グリセリン
グリセリンは、化粧品や医薬品、食品など幅広い分野で使用される成分です。無色透明で粘性のある液体で、甘みを持っています。その保湿効果や安全性から、多くの製品に含まれています。 グリセリンは、化学的には多価アルコールの一種です。水に溶けやすく、吸湿性が高いという特徴があります。この性質により、グリセリ...