コルヒチン

コルヒチンの効果と飲み方

コルヒチンは、主に痛風の治療や予防に使用される薬剤です。
痛風発作の急性期や発作の予防に効果を発揮します。
また、家族性地中海熱などの他の炎症性疾患にも使用されることがあります。

コルヒチンには以下のような効果があります。

  • 痛風発作の緩和:急性の痛風発作を和らげる効果があります。

  • 痛風発作の予防:定期的な服用により、痛風発作の頻度を減らすことができます。

  • 炎症の抑制:体内の炎症反応を抑える働きがあります。

コルヒチンは、痛風発作時、症状が現れてから早めに服用を開始します。
コルヒチン錠0.5mgの場合は1回1錠を飲み、痛みが改善するまで3~4時間ごとに服用します。
ただし、1日の最大服用量を超えないよう注意が必要です。

痛風発作が起こったときにコルヒチンがない場合は、市販薬でも手に入るロキソニンなどの非ステロイド抗炎症薬が痛みを和らげてくれます。
痛風を経験したことがある場合は、再発時に備えて自宅や職場などに常備しておくと安心です。

コルヒチンを休薬または中止する場合

患者によっては、コルヒチンの服用によって以下のような副作用が起こる可能性があります。

  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 全身のそう痒
  • 発疹
  • 発熱

上記のような消化器症状が酷い場合は、減量か休薬を検討します。

また、上記の副作用のうち過敏症に当たる症状が出た場合は、長期投与によって脱毛や皮疹、血尿などが起こった場合には薬の服用を急死します。

飲み合わせの注意

コルヒチンは、併用してはいけない薬があります。
血中濃度が高くなることにより、副作用が出やすくなるからです。
以下の薬とのコルヒチンの併用は、医師との相談が必要です。

  • マクロライド系抗生物質(クラリスロマイシン)
  • 抗真菌薬(イトラコナゾール)
  • 肝炎治療薬(テラプレビル)
  • 抗エイズウイルス薬(リトナビルやダルナビル、コビシスタット)
  • 免疫抑制薬の(シクロスポリン)

お薬手帳を医師に見せ、飲み合わせを確認してもらいましょう。

生活習慣の改善も効果あり

コルヒチンによる治療と並行して、以下のような生活習慣の改善も重要です。

  • プリン体の多い食品の摂取を控える
  • アルコール(特にビール)の摂取を控える
  • 十分な水分摂取を心がける
  • 適度な運動を行い、肥満を防ぐ

痛風の再発や悪化を防ぐため、薬物治療だけでなく、生活習慣の改善も継続的に行いましょう。
痛風は生活習慣病の一つであり、薬物治療と生活習慣の改善を組み合わせた総合的なアプローチが、最も効果的な管理方法となります。