抗炎症薬の塗り薬
- 抗炎症薬の塗り薬とは
-
抗炎症薬の塗り薬は、皮膚に直接塗布することで痛みや炎症を軽減する外用薬です。
主に筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫、炎症性疾患などの治療に使用され、塗り薬には、ジェル、クリーム、ローションなど、さまざまな形態があります。
抗炎症薬の塗り薬は「ステロイド軟膏」や「非ステロイド軟膏」と表現されることもあります。 - 市販されている抗炎症薬の塗り薬
-
抗炎症薬の塗り薬の中には、ドラックストアで買えるものもあります。
湿布タイプが苦手な方は、以下のジェルタイプを試してみてはいかがでしょうか。-
ボルタレンゲル
ボルタレンゲルはジクロフェナクを主成分とする塗り薬で、強力な抗炎症作用と鎮痛作用を持っています。
急性痛みや慢性痛みの両方に使用でき、特に炎症を伴う筋肉痛や関節痛に対して効果的です。
ボルタレンゲルは、軽いマッサージをしながら塗布することで効果を高めることができます。 -
サロンパスローション
サロンパスローションは、有効成分サリチル酸グリコールを含む塗り薬で、「爽快 刺激感処方」というキャッチコピーが付いています。
特に筋肉痛に効果がありますが、その他にも関節痛、打撲、捻挫などの痛みに効果があります。
先が曲がっているボトルのため、背中にも塗りやすい構造なのが特徴です。 -
フルコート
田辺三菱製薬のフルコートfは、強い抗炎症作用が期待できるステロイド軟膏です。
フルオシノロンアセトニドが強力に作用し、抗生物質のフラジオマイシン硫酸塩が、化膿してしまった患部や掻いて傷になってしまった部位に効果を発揮します。 -
リンデロンVs軟膏
市販で手に入るリンデロンVs軟膏は、医療用のリンデロンVと同じ有効成分が配合されている点がメリットです。
ベタメタゾン吉草酸エステルが、有効成分として皮膚の炎症を抑えます。
こちらは軟膏以外にもクリームやローションがあるので、好きなタイプを選べるのも魅力です。
-
- 副作用と注意点
-
抗炎症薬の塗り薬は一般的に安全性が高いと言われています。
しかし、肌が弱い方が注意しなければならないのは、塗り薬を塗った後の皮膚のかぶれやかゆみです。
成分に対するアレルギー反応や、長時間の使用による皮膚の刺激が原因です。
このような症状が現れた場合は使用を中止しましょう。また、NSAIDsを含む塗り薬は大量かつ長期間使用すると胃腸障害や腎機能障害のリスクがあるため、使用期間や用量に注意が必要です。
毎日大量に体に貼り付けるのは避けましょう。
効果が得られない場合や症状が悪化する場合は、早めに医師の診察を受けてください。