抗凝固薬
- 抗凝固薬とは?
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抗凝固薬は、血液凝固を抑制することで血栓形成を予防する薬です。
静脈血栓塞栓症の予防・治療や、心房細動患者における脳卒中予防に使用されます。抗凝固薬は、抗血栓薬とも言えます。
抗血栓薬に抗血小板薬と抗凝固薬の2種類があるからです。
抗血小板薬は、血流が速い血管でできる血栓を予防するのに対し、抗凝固薬は血流の遅い血管での血栓を予防するという違いがあります。 - 主な抗凝固薬
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抗凝固薬として処方される主な薬には、以下があります。
- ワルファリン(商品名:ワ-ファリン)
- ダビガトラン(商品名:プラザキサ)
- エドキサバン(商品名:リクシアナ)
- リバーロキサバン(商品名:イグザレルト)
- アビキサバン(商品名:エリキュース)
ワーファリンにはジェネリック医薬品としてワルファリンKもあります。
ワーファリンの服用量は医師によって決められる特徴があるため、1日に何錠、何回飲むのか指導を受けましょう。
服用量は血液凝固能検査の結果によって決められます。
ビタミンKの働きを抑え、血液を固まりにくくすることで血栓予防をしてくれます。小児も血液凝固能検査などの結果に基づいて、服用量が決まります。
目安は、12カ月未満であれば0.16mg/kg/日、1歳以上15歳未満なら0.04~0.10mg/kg/日です。人によって起こる副作用には、以下があります。
- 頭痛
- 胸痛
- 腹痛
- 黒色便
- 血便
- 血尿
- 歯肉出血
- 皮下出血(脳出血などの臓器内出血、粘膜出血、皮下出血など)
- 抗凝固薬の使用上の注意点
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血液をサラサラにしてくれる抗凝固薬ですが、以下のような注意点もあります。
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出血リスク
最も重要な副作用は出血です。
特に消化管出血や頭蓋内出血に注意が必要です。 -
薬物相互作用
特にワルファリンは多くの薬剤や食品と相互作用があります。
DOACも一部の薬剤と相互作用があります。 -
手術・処置時の管理
出血リスクを考慮し、適切な休薬期間の設定が必要です。
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- 抗凝固薬の臨床的意義
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抗凝固薬は、血栓塞栓症の予防と治療において役に立つ薬です。
特に、心房細動患者における脳卒中予防や、静脈血栓塞栓症の治療と再発予防において不可欠です。一方で、抗凝固薬の使用には出血リスクがあります。
特に高齢者や腎機能障害患者では、個々の患者の特性に応じた慎重な薬剤選択と用量調整が重要です。抗凝固薬の選択は、患者の病態、リスク因子、併存疾患、出血リスクなどを総合的に評価して行います。
また、薬剤の特性(半減期、腎排泄率、食事の影響など)も考慮に入れる必要があります。