制酸薬
- 制酸薬とは?
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制酸薬は、胃酸を中和して胃や食道の不快感を軽減する薬です。
胃酸が過剰に分泌されると、胃の粘膜が刺激され、胃痛や胸やけ、消化不良を引き起こします。
制酸薬は、これらの症状を和らげるために使用されます。特に、脂っこい食事やストレスなどで胃酸が過剰に分泌される場合に有効で、一時的な症状だけでなく、慢性的な胃の不調にも対応できます。
胃酸過多による慢性的な胃痛や胸やけがある方におすすめです。 - 制酸薬の商品名とおすすめ
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制酸薬にはたくさんの種類があります。
以下に商品名とその特徴を挙げます。-
アドソルビン原末
アドソルビン原末は、胃や腸管内にいる異常有害物質や、多すぎる水分、粘液などを除去する働きがあります。
そのため、下痢を治す薬にもなります。 -
タイメック配合内用液
こちらは、胃酸中和作用がある薬になります。
胃酸の働きをおさえてくれるため、胃・十二指腸潰瘍や胃炎などに効きます。 -
ディクアノン懸濁用配合顆粒 この薬にも、胃酸を中和する作用があります。
胃粘膜に付いた胃酸を中和してくれるので、胃酸から胃粘膜を保護できます。 -
マグミット錠200mg
マグミット錠は、胃酸を抑えるだけでなく、腸内の浸透圧も高めてくれます。
水分を腸壁から引き寄せることで腸の内容物を軟らかくし、排便しやすくします。
市販の制酸薬としては、以下の商品が人気です。
- 太田胃散
- トキワ胃腸薬
- 新中京和漢胃腸薬
- パンシロン
胃症状と共に、腸の痛みや不快感を感じる方もいます。
便秘にお悩みの方には、以下の下剤がおすすめです。- メタスルー
- ミルマグ液
胃と腸はつながっている消化管なので、同時に症状が起こることもあります。
複数の症状が出ている場合は、市販の薬なら自分の症状に合ったものを選ぶようにしましょう。
医師に相談すると複数の薬をもらう場合がありますが、それぞれに飲むタイミングや量が決まっています。
間違えないよう、指示を守って服用しましょう。 -
- 制酸薬の用法と副作用
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制酸薬は、通常、食後や就寝前に服用します。
これらの時間帯に胃酸の分泌が増えるため、効果的に症状を緩和できるのです。注意すべきは、制酸薬が他の薬の吸収を妨げてしまう場合です。
例えば、抗生物質や鉄剤などの吸収が低下することがあります。
そのため、他の薬を服用する際には、制酸薬との時間をずらして服用したり、そもそも服用していいか医師に聞く必要があります。しかし、制酸薬はできれば長期間の使用は避けるべきです。
長く使用し続けることで、副作用が発生する可能性があります。
特に、腎機能に問題がある場合は注意が必要です。
医師の指示に従って使用しましょう。