制酸薬(持効)

制酸薬(持効)とは?

胃の不快症状である胸焼けや胃酸過多、胃もたれなどを長時間抑えたい場合、制酸薬(持効)の服用を検討してみると良いでしょう。

制酸薬(持効)は、胃酸を中和することで胃の不快症状を長時間抑える薬です。
胃酸過多が原因で起こる胸焼け、胃酸逆流、胃もたれなどに効果を発揮します。
胃酸を中和することで、胃酸過多による刺激を緩和し、胃粘膜を保護することで、胃酸からの刺激を防ぎます。

市販で買える代表的な制酸薬

では、市販でも購入できる制酸薬を一部ご紹介します。

  • サクロンS
    こちらは市販の胃薬として有名な制酸剤で、出過ぎた胃酸の中和を行うことで、荒れた胃粘膜を修復してくれます。
    胃もたれやむかつき、飲みすぎなどの不快な症状に効果があります。

  • パンシロンAZ
    胃の痛みや不快感に効果があるのはパンシロンで、こちらにも制酸剤が配合されています。
    また、胃粘膜を修復するだけでなく、保護する成分も入っています。

他にも、長時間効く胃薬はあります。
上記の効果がイマイチなら、以下の薬も試してみてください。

  • ガスター10
    こちらはH2ブロッカーと呼ばれるもので、胃酸分泌を抑制することで、胃酸過多による症状を改善します。
    速効性と持続性のバランスが良く、1回の服用で約8時間に渡り、胃酸の出過ぎをコントロールしてくれます。
    そのため、次に飲むまでの時間は8時間空けましょう。

  • アシノンZ錠
    こちらもH2ブロッカーであるニザチジンが主成分となっており、胃酸の出過ぎによる症状を改善してくれます。
    胸やけ、むかつき、胃痛、もたれなどに効果があり、1日2回まで服用できます。

自分に合った制酸薬(持効)の選び方

胃酸過多による胸焼けや胃もたれ、胃痛にお悩みの方にとって、制酸薬(持効)は頼もしい存在です。
しかし、種類豊富な制酸薬(持効)の中から自分に合ったものを選ぶのは簡単ではありません。

薬に迷った場合には、以下の賢い制酸薬(持効)選びのポイントを参考にしてみてください。

  1. 症状に合った薬を選ぶ
    制酸薬(持効)には、胃酸を中和する作用だけでなく、胃粘膜を保護する作用を持つものもあります。
    胃痛や胸焼けが主な症状の場合は、胃酸分泌を抑制する効果が高いH2ブロッカーやプロスタグランジンアナログがおすすめですが、胃もたれや消化不良が主な症状の場合は、胃粘膜を保護する効果が高い粘膜保護剤がおすすめです。

  2. 効果の持続時間を確認する
    制酸薬(持効)によって、効果の持続時間は異なります。
    症状に合わせて、必要な効果が持続する薬を選びましょう。
    朝晩服用が必要ない場合は、1回服用で長時間効果が持続する薬が便利です。
    就寝前の服用の場合は、夜間を通して効果が持続する薬を選びましょう。

  3. 副作用のリスクを考慮する
    制酸薬(持効)によっては、便秘や下痢などの副作用が現れる場合があります。
    特に、高齢者や持病がある方は、副作用のリスクが低い薬を選ぶことが大切です。

  4. 服用中の薬との飲み合わせを確認する
    他の薬を服用している場合は、飲み合わせによって効果が弱まったり、副作用が出たりする可能性があります。
    医師や薬剤師に相談し、安全に服用できる薬を選びましょう。

  5. ライフスタイルに合った形態を選ぶ
    制酸薬(持効)には、錠剤、細粒、カプセルなど様々な形態があります。
    持ち運びに便利な形態や、飲みやすい形態を選ぶと、継続しやすいでしょう。