胃粘膜保護薬

胃粘膜保護薬の役割

胃粘膜保護薬は、胃の粘膜を守る盾のような存在です。
胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの胃腸疾患の治療や予防に広く用いられ、近年注目を集めています。
しかし、種類や作用機序、選び方など、意外と知られていないことも多いものです。

胃粘膜は、胃壁の内側を覆う粘膜層です。
胃酸や消化酵素から胃壁を保護し、食物の消化吸収を助ける重要な役割を担っています。
しかし、ストレスや刺激、ピロリ菌感染などによって、胃粘膜が傷つき、炎症を起こしてしまうことがあります。

胃粘膜保護薬の種類と選ぶポイント

胃粘膜保護薬には、以下の種類があります。

  • 粘膜保護剤
    胃粘膜表面に膜を形成し、胃酸や消化酵素から保護します。
    代表的な薬としては、スクラートなどが挙げられます。

  • 血行促進剤
    胃粘膜の血流を改善し、修復を促進します。
    ビタミンB1やビタミンB6 、ビタミンB12などに血行促進効果があります。

胃粘膜保護薬を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 症状
    胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍など、症状によって適切な薬が異なります。

  • 体質
    副作用が出やすい体質の場合は、副作用の少ない薬剤を選ぶ必要があります。

  • 服用中の薬
    服用中の薬によっては、一緒に服用できない薬がある場合があります。

代表的な胃粘膜保護薬
  • ムコスタ(レバミピド)
    粘膜保護剤と血行促進剤の作用を持つ、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の治療薬としてよく処方される薬です。

  • ガスター(ファモチジン)
    H2ブロッカーと呼ばれる胃酸分泌抑制剤です。
    胃酸過多による胃炎や胃潰瘍の治療に用いられます。

  • ピロリ菌除菌薬
    ピロリ菌が胃粘膜の炎症を引き起こすため、ピロリ菌を除菌することで胃粘膜の保護に役立ちます。

服用上の注意と生活改善

胃粘膜保護薬を服用する際には、必ず用法・用量を守りましょう。
決められた服用方法を守らないと、効果が得られなかったり、副作用が起こったりする可能性があります。
また、他の薬を服用している場合は、医師や薬剤師に相談してから服用してください。
妊娠中・授乳中の場合や、子供に服用させる場合も、医師や薬剤師に相談する必要があります。

胃腸の健康のためには、胃粘膜保護薬を服用する以外に、生活習慣の改善が重要です。
規則正しい生活習慣を心がけ、バランスのとれた食事を摂るようにしましょう。
また、ストレスを溜めないことも大切です。

胃粘膜保護薬は、胃腸疾患の治療や予防に効果的な薬ですが、服用上の注意点を守らないと、効果が得られなかったり、副作用が起こったりする可能性があります。
服用する際には、医師や薬剤師に相談しながら、自分に合った薬を選びましょう。

胃粘膜保護薬として使われる医薬品成分

エソメプラゾール
エソメプラゾールは、胃酸の分泌を抑制するプロトンポンプ阻害薬(PPI)の一種です。胃食道逆流症(GERD)、消化性潰瘍、ゾリンジャー・エリソン症候群の治療に用いられる薬剤です。エソメプラゾールはオメプラゾールの光学異性体であり、より効果的に胃酸分泌を抑制する能力を持っています。 適応症について簡単に説明して...